一級術師のお稲荷様   作:フォッサ

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最強の術師

 日下部先生たちが急いで戦闘態勢を整えていた。

 

「うーわマジかよ……」

「どうみても五条先生……よね」

「あぁ。あちらの手駒になってる。どうなってんだ」

「降霊の発動条件があってさ。死後1年以内、人相を知ってること、術式を知ってること。五条悟はそれを満たしてたみたいで」

「あーー……」

 

 なにか心当たりがあるようでため息を吐いていた。

 

「それにちょいと絶望すること言っていい?」

「なんだ?」

「領域展開使えるし、術式の焼き切れという概念がない」

「は?」

 

 全員が全員どうすりゃいいんだよという顔をしていた。

 無下限を突破する手段が限られてくる。出来るのなら領域で戦いたいが、あちらの領域との押し合いで勝てる気がしない。

 

「詰みですよね?」

「そうなりゃ誰が勝てるっちゅーねん。術式も焼き切れねえなら領域使い放題じゃねえか」

「…………」

 

 伏黒くんが何か悩んでいた。

 

「……魔虚羅」

「あー……」

「魔虚羅に無下限を適応させれば倒せます。ただ……」

「お前が死ぬ……か。それ以外に方法は……」

「ないです。やるしかありません」

 

 伏黒くんはそう言って五条悟の方を向く。

 

「布瑠部由良由良……」

 

 そう唱えると、伏黒くんの影から白い化け物が飛び出してきた。

 伏黒くんはははっと笑う。だがしかし、次の瞬間伏黒くんもものすごく驚いた顔をしていた。

 

「魔虚羅が既に調伏されている……?」

「マジ!?」

「お前いつ……」

「宿儺だ……。宿儺が調伏したから伏黒で調伏した判定になったんだろう」

 

 話についていけないんですが。

 

「どうやら魔虚羅で俺が死ぬことはなさそうです。ただ、魔虚羅に適応させるには魔虚羅が攻撃を受けなくちゃいけないんですが」

「適応は魔虚羅じゃないといけないの?」

「俺が肩代わりするってのもあるが……」

「なら」

 

 私はキュウビを伏黒くんに取り憑かせる。

 伏黒くんの頭に狐の耳が生えてきたのだった。

 

「私のキュウビがずっと反転を回す。死なない程度に攻撃を受けて」

「……助かる」

 

 五条悟と、神谷がこちらを待っていた。

 神谷はニヤリと笑う。

 

「話は終わったか? 五条悟、いくがいい」

「伏黒、虎杖、乙骨は五条悟の足止め! 術師を叩けば解除されっかもしれねえから俺と禪院で神谷を叩く!」

「おっと。そうくるか。五条悟、こちらは任せたぞ。あの魔虚羅というやつは厄介そうだからな」

「そうともいかんのだよ」

 

 と、背後から昨日の残党である呪詛師たちが武器を構えてやってきたのだった。

 私のことは既に聞いていそうだ。私の敵と認識してもいいだろう。キュウビは伏黒くんに貸してるから、私一人でキュウビの助けもなく戦わなくちゃ。

 

「術式反転"赫"」

 

 と、突然衝撃波が襲いかかる。

 私はその衝撃派に吹っ飛ばされていった。瓦礫が頭にあたり頭から血が垂れてくる。

 

「おい、相手は俺だ」

「……術師順転"蒼"」

 

 五条悟は蒼を拳に纏い魔虚羅を殴っていた。

 魔虚羅は受け止め、ガコンと頭の方陣が回る。

 

「…………」

「適応したのか?」

「いや、数回攻撃を受けないと適応できねえ。それぐらい強力なんだよ無下限ってのは」

「マジい?」

 

 その時だった。

 

「領域展開"無量空処"」

 

 領域が、伏黒くんを包んだのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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