京都姉妹校交流戦 ①
この姿になって一か月が経過した。
この姿でも一応呪術師としては扱われているらしく、今の私は式神だというのに一般人にすら見えるようでとてつもなく不便を感じていた。
式神は呪術を扱う人間にしか見えない。だがしかし、私は式神であるといえど半身は元人間であったがために見えてしまうのかも。出歩くのに超不便。
そして今現在、私たちは京都に来ていた。
「えっと、俺らがその京都の姉妹校と交流戦をしろってことですか」
「うん。僕たちも出られるんだけど、戦力のバランスも考えてね。一年生と……どうせなら初体験で稲荷さんも出てほしいと思ってるんだ」
と、乙骨さんから誘いを持ち掛けられた。
京都にある呪術高専の子たちと交流戦ということらしい。団体戦、個人戦とあるらしいが……。
「去年は俺らも出たよな」
「ちくしょー。私も出たかったぜ」
「無理を言うな。今年は3年だった東堂先輩、加茂さん、西宮先輩が卒業、三輪先輩は縛りによって刀を振るうことができなくなったし、メカ丸さん、真衣さんは死亡……。唯一残ってるのは新田だけだからな。あちらが西宮先輩と新米呪術師である以上、乙骨さんや俺らが出てもバランス的に悪いだろ」
という話し合いがあり、私と一年生三人で姉妹校の交流戦の会場へと来ていた。
伊地知さんから説明が入る。
「本来は昨年勝利した東京校の敷地でやるのですが、東京校の惨状で開催が不可能なのと、釘崎さんの強い要望により今年は京都で執り行われます」
「いえーい! 京都観光ー!」
「お前それが目的じゃねえの!?」
「ま、俺らは観戦だ。去年みたいなことがないようにいつでも出れるようにするぞ」
「そーだな! ま、頑張って来いよ三人とも!」
虎杖くんからの激励を受け、私たちはとりあえず京都校の面々とまずは顔合わせすることになった。
あちらの入学者も3人。まだまだ若々しい絵面だった。
「お、東京校の方々っすね。初めまして。俺は新田新といいます。よろしゅうお願いします」
「……志賀崎っす。よろしくお願いします」
「
「
志賀崎以外の名前知らなかったから今日初めて知った。
「こちらの式神はどちらさんの術式で?」
「ん? ああ、私は一応呪術師だよ。ちょっと訳ありでこうなっちゃってさ。稲荷 希恒だよん。よろしくね」
「深い事情がありそうっすね……。あ、こっちも紹介しときますね。今年度新たに入った入学生です」
「田中 守っす! よろしくおなしゃす!」
坊主頭のガタイのいい子が田中守という男の子。なんつーか見た目はものすごく普通の人間で、入る学校間違えてないか聞きたくなるレベル。野球部だろ見た目的に。
「
眼鏡のヒョロヒョロな男が浦田。
そして、最後のものすごく陰湿そうな女の子が口を開いた。
「鈴木 ぷりてぃです……。ふふ、よろしくお願いいたしますね……」
「鈴木……なに?」
「ぷりてぃです」
キラキラネーム! そういう名前つけるやつ昔にいるんだ……。なんていうちょっとした驚きがあった。
今の子ならまだぎりぎりわからなくもないが、年齢からして15年くらい前にもうぷりてぃていうキラキラネーム付けてたんだろ……? ずいぶん未来を見てやがる……。
「今日はお互い、いい交流戦にしましょう!」
「そうです、ね。よろしくお願いします……」
お互い、深々と礼をして、先生たちのルール説明が始まったのだった。
モニタールーム?にて。
伏「……今年は去年よりずっと平和的だな」
虎「東堂がいないからじゃね?」
釘「それもあるっちゃあると思うわよ。でも、一番は虎杖みたいに誰かを殺そうと画策してるやつがいないからじゃないかしら」
虎「あー、なるほど」
伏「あと、お互い好戦的な術師がいない」
虎「……東堂がいないだけでここまで平和とは」
東「呼んだか? ブラザー」