ありふれた破壊者と魔王は世界最強   作:マサヒロ (旧名デイブレイク)

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四話 誓い

 

 

 

 

【オルクス大迷宮】

 

それは、全百階層からなると言われている大迷宮である。七大迷宮の一つで、階層が深くなるにつれ強力な魔物が出現する。

俺達は、メルド団長率いる騎士団員複数名と共に、【オルクス大迷宮】へ挑戦する冒険者達のための宿場町【ホルアド】に到着した。

新兵訓練によく利用するようで王国直営の宿屋があり、そこに泊まる。

俺は、ハジメと相部屋だ。

部屋に到着するとハジメは、俺に木箱を手渡した。

 

「はい、これが頼まれていたやつ」

 

「おう、サンキューな」

 

俺が木箱を開けるとそこにはつや消しブラックをベースにマゼンタのラインの入った大型のオートマチックピストル『デザートイーグル』が入っていた。

 

「でも・・・良いの?」

 

「なにがだ?」

 

「この世界に兵器を産み落として・・・」

 

ハジメは、そう零した。

確かにこの世界で兵器を誕生させれば、戦争の激化は免れないだろう。

 

「確かにハジメの言うとおりだ。だけどな、これはお前の身を守る最善の手段なんだ」

 

「えっ?」

 

「おそらくだが、このままいくとハジメは王国から追放されるかもしれない。だけど、こいつの威力を見れば王国はお前を手元に置きたくなるだろうな」

 

「そんなものなの?」

 

「そんなもんだ、人間ってのは」

 

それを聞いたハジメは少し考えこんだが

 

「分かった、だけどそれを使うんだったら君の意思で使ってね」

 

「言われなくても分かってるさ」

 

俺達はそう約束した。

それを聞いて安心したのかハジメは王城から持ってきた本を読み始めた。

暫くしてハジメが眠くなったのか寝る準備を始めたときコンコンと部屋のドアがノックされた。

もしや、檜山たちか?と緊張をあらわにしたが聞こえてきた声でその心配はなくなった

 

「ハジメくん、起きてる? 香織です。ちょっと、いいかな?」

 

ハジメが慌ててドアを開けるとそこには純白のネグリジェにカーディガンを羽織っただけの白崎が立っていた。

・・・夜這いだな。そう思った俺は、

 

「ちょっと、夜の風にあたってくる。二人でごゆっくり」

 

と白崎と入れ替わるようにコートを着て、剣とデザートイーグルを持ち部屋を出た。

 

「えっ?ちょっと士君!?」

 

ハジメが俺を呼んでいた気がしたが聞こえなかったふりをした。

 

 

 

 

とりあえず時間をつぶそうと思った俺は、宿の敷地内にある訓練施設で剣の素振り、人形相手の訓練をしていた。

暫くそうしていると

 

「あれ、犬飼君?」

 

後ろから声を掛けられた。

俺が振り向くとそこには、八重樫がいた。

 

「どうしたんだ八重樫、こんな時間に」

 

「それは、こっちの台詞よ」

 

俺が問いかけると逆に問い返された。

 

「俺は、ハジメに白崎が訪ねてきたから邪魔したら悪いと思ってここで訓練してた」

 

「そういうことね・・・まったく香織は・・・」

 

八重樫はそれだけで納得する。

 

「そう言う八重樫はこんな時間に何してんだ?」

 

「私はちょっと・・・眠れなくて・・・」

 

そう言いながら俺達は近くにあったベンチに座った。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

雫side

 

私達がベンチに座って暫くお互い黙っていたけど犬飼君がいきなり口を開いた。

 

「なぁ八重樫、お前無理してるだろ」

 

「何言ってるのよ私は無理なん「いや、絶対に無理してる」

 

私の話を遮って彼は、きっぱりと言い張った。

 

「何を根拠にそういうのよ!」

 

私は、怒りをあらわにして問い詰めた。

 

「八重樫の幼馴染は、小学校の頃からやってきたからな。わかるんだよ、その笑顔を作っていることに。それに、」

 

犬飼君は一度区切って続けた。

 

「泣いてもいいんだぞ?」

 

「えっ?」

 

「ここには、お節介を焼く必要のある幼馴染(天之河)も居ないし八重樫をお姉様と呼ぶ奴ら(ソウルシスターズ)も居ない。ここだけでもいいから思いっ切り泣いてもいいんじゃないか?女性に貸す胸くらいはあるつもりだぞ?」

 

彼は、そう言って私を抱き寄せてきた。

私は、離れなきゃと思った、けど出来なかった。

急に視界がぼやけて目の周りが熱くて溜まらなかった。

頬に感じた水の感覚でようやく私は泣いているのに気付いた。

私は、我慢ができなかった。

 

「私・・・わたしぃ・・・怖いの。イシュタルさんに魔人族討伐を聞かされて本当に怖くなったの。初めて魔物を殺した夜は、誰にもばれないよう、ヒグッ、泣いたの。肉を切った感触が消えなくて、こびり付いた血が落ちていない気がして、ヒグッ、何度も隠れて拭っていたの・・・ヒグッ、ウワァァァン!」

 

「そうか・・・辛かったな。八重樫・・・」

 

彼はただそれだけ言って私を抱き続けてくれた。

それが今の私には途轍もなく嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

 

雫side end

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

俺は、八重樫が泣き止むまでずっと抱いていた。

八重樫が泣き止むのを確認すると俺は、彼女にハンカチを渡した。

彼女が小さく「ありがと」といい、受け取って涙を拭き始めた。

俺は、少しの居心地の悪さを感じていると、ある事を思いついた。

 

「悪いが、()ちょっと離れてくれるか?」

 

「うん・・・」

 

そう承諾を得ると雫から少し離れて、コートの内ポケットからディケイドライバーを取り出すと腰に装着し、出現したライドブッカーから仮面ライダー鎧武のライダーカードを取り出した。

 

「な・・・何それ!えっどういう原理!?」

 

「まぁその事は置いておいて、これ雫用のお守りだ」

 

そう言ってライダーカードを渡した。

 

「私用の・・・?」

 

「そうだ」

 

「ありがとう()

 

そう言うと俺は、雫に「お休み」と伝え部屋に戻った。

 

 

 

 

俺はハジメはもう寝ているかなと思い、部屋のドアを静かに・・・

 

「ハ…ァ…ァジィィ♡ィ…!メエく…ぅっう!ん♡ん…♡!」

 

「かぁぁ……お…ぉおりい゛っ」

 

静かに閉じた。

今夜、どこで寝よう・・・

 

 

 




次回もお楽しみに!

雫をどのタイミングで香織(士)と合流させるか

  • 士よ、城から連れ去れ!
  • 原作の香織のタイミング
  • 原作と同じ
  • ウルの町
  • フューレンで合流(錯乱)
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