映画製作部とか言うミレニアムの温泉開発部枠 作:カンキツ蜜柑
制作過程はあまり書かず、20話程度で終える予定です。気分転換と言うか、行き詰まった結果新しい作品を書いて4作目ですよ……
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始まりは便利屋、シャーレ、ゲマトリアから始まった。
「はい、『便利屋68』陸八間です。え?映画の出演依頼ですって?ふふっ、任せてください!」
「"はい、こちら連邦捜査部シャーレの先生です。……今度作る映画の主役?私なんかでいいの?演技とかしたことないよ?『それでもいい』?……なるほど、それなら私でよければ快く受けさせてもらうよ"」
「あなたが私をここに呼び出した本人、『映画製作部』の部長、榊原エイカさんですか……クックック、どうやって私たちのことを知ったのか、なぜ私を呼んだのか……知りたいことは沢山ありますが、まずはあなたの用件を聞きましょう。───
───クックック、なるほど、そう言うことでしたか、いいですよ受けさせていただきましょう。私だけではなく、私と同じゲマトリアにもこの話に興味を持つ仲間がいます。そちらにも声をかけておきましょう。いえ、お礼などはいりません。あなたの映画に興味を持ったから私たちは動いたのです。では、また後日。こちらのモモトークに」
映画製作部、それはミレニアムにある部活の1つ。映画を作ることに魂を捧げる一人の監督とそれを支える部員で作られた組織、キヴォトスでは彼女らのことをこう称していた。
ミレニアムの温泉開発部と。
「先生、私が来ました。例の映画の件で」
「"ってことは君がエイカ?はじめまして"」
「はじめまして。それとあなたは……ゲッ」
エイカはあからさまに苦い顔をする。なぜなら……
「あ、あなたは!『映画製作部』部長、榊原エイカちゃん!?何でここに!あなた当番でも何でもないでしょう!事前にアポも取らずにここに来るなんて!」
ミレニアムの太もも、もといセミナーの早瀬ユウカだった。
「は、早瀬くんだと……!何故ここにいる!」
「当番だからよ!」
「なら早瀬くん、ここで私と先生の大事な話がある。君には席を外してもらうがいいか?」
「よくないですが?」
「グルルル」
「ガルルル」
二人の生徒はもう喧嘩一歩手前になっていたので慌てて先生は止める。
「"ちょっ、ちょっと落ち着いて2人とも、エイカ、君の話も勿論聞くけど、ユウカがこの場にいても良いんじゃない?ユウカはほら!セミナーなんだからさ、ほら、取り敢えずソファーに座って話そう"」
「ん、う〜ん……仕方ない……かぁ………」
エイカは渋々と言った様子で受け入れソファーに座った。
「"所で、映画の件ってどういうことなの?"」
「あー、そのことなんだが、先生、映画に必要なものはなんだと思う?」
「"必要なもの?えっと……撮影道具?あとはセット、脚本と役者さん?こんなところかな……"」
「まぁ、だいたいはそんな認識で構わないさ。そこの中でで問題が発生したのだよ、先生」
「"問題だって!?どんな?"」
「役者を雇う金が尽きたっ……!!」
先生とユウカに衝撃が走る。
「な、なんですって!?部活にも部費が入ってるでしょうし、あなたたちの映画の売り上げもあるでしょうに何で!?」
ユウカからすれば信じられないことだ。ユウカは知っていた。映画撮影部の部費がエンジニア部ほどではないにせよかなりの高額な費用が渡されていること、そもそも映画撮影部自体の売り上げがあること。ミレニアムの温泉開発部と言われて入るが、その映画の完成度と人気度はキヴォトスの映画の中でも高く、ワイルドハント生徒にも好感なものだった。だから売り上げもそこそこあるはずなのに。
「部員がある組織に出演オファーしたんだが……そこで役者を雇用するための資金の半分をたった四人の為に使ってしまったのだ……!」
「"えっ!?"」
「契約した手前、取り消すこともできず……何で私は契約書にちゃんと目を通さなかったんだっ!!」
エイカは机を叩く。思ったより勢いがあったせいか「ッー!!」と痛がっている。
「ちょっと!机を叩かないの!全く、どこか抜けてるところがあるんだから、もう」
「資金は少なくなった。この量ではオファーしても断られてしまう……そこで、だ。君の名前を使わせてはくれないだろうか先生?」
「"私の?"」
「はい!勿論報酬は倍にさせてもらいますから」
「"いや、お金は大丈夫だよ。生徒からとるとかはしないから。それに、私の名前を使うのも大丈夫だから"」
「マジですか!神ーー!!ギュッ」
「"うわっ"」
「なっ!?急に先生に抱きつかないでください!!」
「感謝の気持じゃー!おらおらー!希少な貧乳ロリの本気ハグをくらえー!!」
と、そんなこんなでどうやって募集するかの話になる。
「そんなもの簡単ですよ、こうやるんです」
「"これは……モモッター?"」
そこには、
『先生が主役!制作する映画の役者募集!
応募項目多数!
なんと!ヒロイン枠も空いています!
応募はここから!(URL)』
と、書かれた物が。
「これを〜ポチッ!」
投稿された。
数十分足らずでその投稿は万バズを記録。
『え!?どういうこと!?』
『先生が主役!?』
『映画製作部の新作発表だ!』
『待って、これヒロイン枠もある……!!!!!』
『やるしかないわーーー!!』
『先生のお姫様は私じゃんね』
『私はうさぎは演技ができませんが、私はうさぎじゃないので先生のヒロインになります』
『先生が主役映画ですか……ならば、そういった撮影をされる、と言うことでしょうか♡』
『そういった撮影!?エッチなのは駄目!死刑ェ!』
「"凄い、量の返信……!!"」
「これで、先生目当てで安く募集が出来るわけですよ、ガハハ!彼女らの目的は先生ですからね!ヒロイン枠とは言ってもできて数人、他の人は……グフフ、まんまと罠にかかりに行く可哀想な子たちですなぁ!ハッハー!!」
エイカは高笑いする。
この作戦は見事に成功。次々に集まる生徒たちの出演オファー。
「うおっ!やっぱり先生の集客力は凄い!よし!面接をします!先生、早速、明日から始めましょう!」
「"え!?面接!?早くない!?"」
「善は急げ、です!場所は……シャーレを借ります!」
「"え!?べ、別に大丈夫だけど……応募した生徒たちは……"」
「大丈夫です!こういうこともあると思って、あらかじめ面接先をここにしといたので!じゃあそういうことですので!また明日!」
ピューン。という効果音とともにエイカは去ってしまった。
「えっ?もしかして、先生が承諾してくれることを前提に話を進めてたってことですか?もしものことを考えてない、これだからエイカちゃんは……」
ユウカは立ち上がり、先生の机にある書類を片付けながら言った。
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『榊原エイカ』
主人公、映画製作部部長。16歳。武器はハンドガン(基本使わない)。
天真爛漫かつ、人生をフィーリングで過ごしている。謎の情報網と気合、映画に対する想いで動いている。それと、常にカメラを持っていて興味をそそられる事件や銃撃戦が起こるとカメラ片手に突っ込んでいく。
好きなものはB級映画(特にホラー)で食べ物も焼きそばなどのB級グルメが好き。
芸術関係ならワイルドハントに行けば良いのでは……?と思う人も多いが、何故ミレニアムにいるのかは不明、一説には、部費、施設、立地など様々な考察が行われている。
容姿はロリ体型(143cm)で映画撮影のときはドでかいサングラスを付けている。髪は銀髪で縦ロール。
ユウカからの評価はゲーム開発部と並ぶ問題児であり可愛い同級生。だが、映画製作部に来る苦情や請求書(処理忘れ)などは可愛くはない。いつか管理せねばと思っている。
次回からは『面接編』に入ります。その中で映画に関することも書きつつって感じで。
一体、誰が面接に来るのやら……