悪の力? でもそれをどう使うかは私の勝手ですよね!?   作:蒼天 極

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主人公外道注意。ロコルベ虐待注意。かなりグロく残酷で胸糞悪い展開にしたため、グロいのが苦手な方、ロコルベファンの方はこの話は飛ばしてください。

……忠告はしましたからね!?


どうしてこうなったと思います? あなたのせいですよ(グロ注意)

「あら?」

 

 早速どう甚振ってやろうかと考えていると、ベーゼの作った植物の魔物がボロボロと崩れて二人が解放されてしまった。

 どうやらベーゼとの間に結界を挟んでしまったせいで、彼女の魔力が届かず形が維持できなかったみたいですね。ルベルブルーメを捕らえさせた意味がないですね……。

 

「っ! おいロコ、やっちまえ!!」

 

「わ、分かってるわよ!! ヴォア・フォルテ!!!! …………あれ?」

 

 解放されて咄嗟に距離を取ったロコムジカが声を発するが、音符が飛ばずに頭を傾げる。

 それを見た私はニッコリと微笑んで教えて差し上げる。

 

「あ、ごめんなさい、この結界内では私以外能力が使えないんです。……あぁ、だからベーゼの魔物も消えてしまったんですね」

 

「はぁ!?」

 

「……マジかよ」

 

 二人のショックを受けたような表情。う〜ん、なかなか素敵ですが今の私は昂ってしまっているので全然足りないですね。

 

「……アタシ達をどうするつもりだよ?」

 

「何をそんなに怯えてるんですか? あなた方は私に対してだいぶ憤りを見せているようなので、誰の邪魔も入らない空間で決着をつけさせてあげようと思っただけです。……ですが私はチキンなので2対1では戦いたくない。そこで…………二人で殺し合ってもらって勝った方と戦って差し上げましょう♡」

 

「「……は?」」

 

 二人は私が言った意味が分からなかったのか、目を点にして首を傾げる。

 しばらくしてからようやく意味が理解できてたようで「はぁああああああああ!!??」とロコムジカが叫んだ。

 

「なんでロコたちが殺しあわないといけないのよ!?」

 

「だって2体1で戦いたくないんですもん」

 

「だからってやるわけないじゃない!!」

 

「落ち着け、別にこいつが戦えって言ってるだけだ。従わなければいいだろ?」

 

「そ、それもそうね! 能力が使えないのはキツイけど、結界から逃げればどおってことないわ! 逃げるわよ!!」

 

「おう!」

 

 そういって踵を返して逃げようとするロコムジカとルベルブルーメ。仕方ありませんねぇ、やりたくないならちょっと手伝って差し上げましょう。

 私がパチンと指をはじくと、ロコムジカはルベルブルーメのフードを掴むんでバキィッ!! と彼女の頬をぶん殴る。

 

「ぐぅ!? …………いった……なにすんだロコ!!」

 

「へ……し、知らないわよ! 身体が勝手に……!?」

 

「あらあら、お友達を殴るなんて酷い子ですねぇ。ほーらルベルブルーメ、殴り返してはいかがですか?」

 

「な……!?」

 

「へぶぅ!?」

 

 今度はルベルブルーメがロコムジカの頬をぶん殴る。

 強かに殴られて鼻血を出したルベルブルーメは鼻を抑えながらこちらを睨みつけてきた。

 

「お前……まさかこの結界は……!!」

 

「えぇ、この結界内では全てが私の望むまま。私の思うようにあなた方を動かす事が出来る……。ですが卑怯なんて言わないで下さいよ? あなたもレオパルトにやった事なんですから」

 

「ぐっ……」

 

 私の一番好きな言葉は因果応報。ルベルブルーメはレオを操ってベーゼに危害を加えようとした。ロコムジカも一緒になってやっていたから同罪です。

 ならば二人仲良く私のお人形として互いを潰し合っていただきましょうか?

 

「さぁ、もう相手の頬を殴れなんて生優しい事は命令しません。殺し合いなさい」

 

「あ、アンタ……!!」

 

「クソがぁ……!!」

 

 こちらをまるで親を殺した仇のように睨みつけるが、私は命令を止める気はない。互いを攻撃し続けるロコムジカとルベルブルーメ。

 戦いたくないのにお友達と戦う事になる姿、申し訳そうに殴って殴られて少しずつボロボロになっていって……これ、私がやってるんですよね……ウフフフフフフフフフ。

 

「あ"……くぅ……!」

 

「クソッ! 止まれ……止まってくれよぉ……このままじゃロコが……!!」

 

 能力無しでの殺し合い、ならば専用武器がマイクのロコムジカよりも専用武器がナイフのルベルブルーメの方が圧倒的に有利で、少しずつロコムジカが追い詰められていく。

 

「ウフフ、素敵ですよ二人とも♡ですが楽しい時間はあっという間です……さぁ、ルベルブルーメ。あなたのお友達は虫の息です! どのみち死ぬしかないなら楽に逝かせてあげるのが優しさというもの! トドメを刺してあげなさい!!」

 

「ぐっ……!!」

 

「あぅ!!」

 

 ロコムジカに馬乗りになったルベルブルーメが両手でナイフを持ち、お友達の首につき立てようとする。

 ……さぁ、見せて下さい。私を恨むほどに大切な大切なお友達を自分の手で殺めてしまい絶望する表情を……!! 先ほどアリスちゃんを人質に取ったときのニヤケ笑いがどんな表情に変わるのかを……!!

 

「……はぁ、はぁ……ルベル……」

 

「ぐ……やめろ……やめ……ぅぁああああああああああ!!!!」

 

「!!」

 

 ですがここで驚くべき事が起こる。

 ルベルブルーメは操られている状況というにも関わらず、ナイフを投げ捨てたのだ。

 そして身体を無理やり動かしてロコムジカの手を掴むと自らの首に押しつけた。

 

「ぐっ……」

 

「ちょ、ルベル……アンタ何やってんのよ……!? そんな事したらアンタが……!!」

 

「うるせぇ……ロコは……真珠はアイドルになるんだろ……? ならアタシが……」

 

「でもだからってネモを犠牲には……!!」

 

「アタシは見たいんだよっ!! お前がアイドルになる瞬間っ……! だからこんな所で終わるんじゃね……ぇ……アイツぶっ倒して……アイドルになれよ……!」

 

「ネモ……」

 

 まさかここでロコムジカを生かす選択をするとは……自分の命よりもロコムジカの夢の方が大切ですかそうですか。

 ですがこれは私の嫌いな展開ですねぇ。もしここでルベルブルーメが死んだとしても、きっとその死に顔は絶望に染まってはいない。だとするとこれはテンションダダ下がりですねぇ。

 そんな事を考えていると、ルベルブルーメの首を絞めていたロコムジカの手がゆっくりとルベルブルーメの手から離れる。

 

「カハッ!! ……ハァ……ハァ……またま?」

 

「……見たいなら、私のすぐ近くで見なさいよ……! ロコの……真珠のステージの最前列は……アンタの為に空けておく……って決めてんだから……!!」

 

「……真珠」

 

 ロコムジカとルベルブルーメは殺し合えという命令に逆らってゆっくりと立ち上がる。

 まさかこの空間内で与えられた命令に真っ向から争うとは……中々の精神力ですね。このまま結界の呪縛を押し除けるのでしょうか……?

 ……素晴らしい。素晴らしいですよお二人とも。絶望的な瞬間を思いの力で跳ね除ける……なんて貴重な瞬間なんですか!!

 こんなの……こんなの…………

 

「……アタシも見たい! 真珠がアイドルになる瞬間!!」

 

「なら二人であの女をぶっ倒してこの結界を出るわよ! ……あれ? ノワールはどこ「後ろですよ〜♡」……え? ……あ……なに……これ……い、痛い!! いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい!!!!」

 

 ぶち壊してあげたくなるに決まってます♡

 ロコムジカの背後に回った私は、瓶に入った透明の液体をロコムジカの頭にかけてあげるとその直後ロコムジカは顔をおさえてうずくまり始めた。

 

「ま、真珠!? ……お、お前……何をしたんだ!!」

 

「硫酸かけちゃいました♡会話の内容からアイドルがロコムジカの夢と分かったんで、アイドルの重要な要素の一つ……顔を奪わせていただきました」

 

「お、お前ぇ!!」

 

 私に襲いかかってくるルベルブルーメ。ですが結界の強制力を上げた状態で動くなと命令して動けなくする。

 

「りゅ……りゅうさん……? なんで……そんな……ひどい……ひどいよぉ……!!」

 

「大丈夫ですよ、今ならまだ顔を隠せば歌手としてやっていけます。……まぁ声も奪っちゃうんですが♡という事ですルベルブルーメ、これどうぞ!」

 

 ルベルブルーメに硫酸の入った瓶を渡すとすぐさま距離を取る。

 もし強制力に抵抗して私に硫酸をかけられたらたまったもんじゃないですからね。

 

「これ、ロコムジカに飲ませちゃって下さい♡」

 

「なっ……お、お前正気か……それを……私にさせるのかよ……」

 

「はい。見ず知らずの私に全てを奪われるってのも可哀想でしょう? だから私なりの慈悲です。アイドルと言う夢は親友のあなたによって完全に断たれる。この上なく最高でゾクゾクする展開だと思いませんか? ……まぁ、夢だけでなく命まで完全に断たれると思いますが」

 

「……っ!?」

 

「っ!! あ、謝る!! アタシらが悪かった!! アンタを付け狙った事……妹を人質に取った事……全部謝る!! 悪かった!! すみません!! ごめんなさい!! だからやめてくれ!! ロコの夢を……未来を奪わないでくれよ!!」

 

「嫌でーす♪ さ、いい加減ベーゼ達も待ちくたびれてるでしょうしさっさとしちゃいましょ? 命令です、飲ませない」

 

「……っ!! う……あ……うぁあああああああ!!」

 

「ヒッ、や、やめてネモ! やめてぇ!! いやぁあああごぼぼぼぼ……っ!!」

 

 必死に強制力に抗おうとしたルベルブルーメであったが、先ほどよりも強制力を数倍以上に強化したのだ、耐えられるはずが無い。

 ルベルブルーメは泣き叫びながら、同じく泣き叫びながら必死に抵抗するロコムジカに硫酸を飲ませて、しばらくするとロコムジカは完全に身体から力が抜けてパタリと彼女の腕は地面に落ちた。

 ……瞳孔は開いている。彼女は死んだのだ。アイドルになると言うささやかな夢を奪われ、恐怖と絶望に染まった顔で……。

 フフ、ウフフ……。

 

「ウフフフフフフフフフ!! なんて最高のバッドエンドなんでしょう!! なんて惨めな最期なんでしょう!! あまりに最高すぎて達してしまったじゃないですか!! アハハハハハハハハ!!!!」

 

「おまえぇえええええええ!!!!」

 

「おっと」

 

「殺す!! お前だけは絶対に殺してやるぅうううう!!」

 

 血走った目でナイフを突きつけるルベルブルーメ。

 コラコラ、戦ってあげるにもしてもちょっとくらい余韻に浸らせてくれても良いじゃないですか。せっかちさんですねぇ。

 

「良いでしょう。素晴らしいものを見せて頂いたお礼に私も能力は使いません。条件は同じですよ。さぁ、かかってらっしゃい?」

 

「クソがぁぁあああああああああああ!!!!」

 

 頭に血が上りすぎて何も考えられなくなったルベルブルーメは、ナイフを構えてこちらに突っ込んで来るが足を引っ掛けて彼女を転ばすとナイフを奪い取る。

 

「残念でした、私の勝ちですねぇ」

 

「ザけんな!! まだ負けてねぇ!! お前を殺すまでやめねぇ!!」

 

「なるほど……ではこうしたらどうですか?」

 

 そう言って先ほど彼女が私にやったように、肩にナイフを突き立てる。やられたらやり返す倍返しだの法則でもう片方の肩にも。

 

「ぐぁあああああ!! だからなんだ! まだアタシには……!!」

 

 さーて、そろそろ現実を叩きつけてやるとしましょうか。

 

「ねぇルベルブルーメ? こうなったのって誰のせいだと思いますか?」

 

「はぁ!?」

 

「元々私がロコムジカの喉を突いた時点で相手をするのは危険と判断して、私との戦闘を避けていればこうならなかったんじゃないですか? リベンジに燃えるロコムジカを止めていればこうならなかったんじゃないですか? 私を痛めつけることに集中しすぎてアリスちゃんを人質に取らなければこうならなかったんじゃないですか?」

 

「…………!」

 

「あなたのせいなんですよ、ロコムジカ……またまって人が死んだのは。あなたの愚かな判断ミスのせいです」

 

「……アタシのせい?」

 

「えぇ、あなたのせいです。そしてもう一つ、あなた達は私のことを星二つとバカにしていましたね?」

 

 私は両手の手袋を外して手の甲をルベルブルーメに見せつけてあげる。

 

「私の星は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()です」

 

「っ!? ろ、ロードエノルメと……同じ数…………!?」

 

「たかが星三つ風情の三下では逆立ちしても私に勝てなかったってわけです」

 

「……フフフ」

 

「ん?」

 

「フフフフフ……アーハッハッハッハ!!!!」

 

 突如壊れたように笑い出したルベルブルーメ。

 彼女は大粒の涙をボロボロと流しながらも笑い続ける。

 

「アハハハハハハハハ!! これは笑えるな!! 格下だから大丈夫……真珠が負けたのは油断してたから……そう思ってたのに本当は星四つ!? アタシら以上!? アハハハハハハハハ!! アタシらバカだ!! 知らず知らずのうちに格上に喧嘩売るなんて……そのせいで……真珠を死なせることになっただなんて……アーハッハッハッハッハッハッハッハ!!!!」

 

「あぁ、絶望しながら笑うその様……最高ですよルベルブルーメ!! …………本当はもう少し楽しみたいですけど私も鬼ではありません、せめてここで逝かせてあげましょう。またまと一緒に天国に逝けばいい……それでは、来世では喧嘩を売るときはもう少し相手のことを調べてから喧嘩を売るんですよ? さようなら」

 

 そこまで言うと今なお笑い続ける彼女の頸動脈にナイフを突き立てて息の根を止めて差し上げた。

 ……ふぅ。

 

「……はぁ♡こんなにも心が満たされたのは初めてです。人を殺すってこんなに気分のいいものなんですね…………」

 

 ですがこの最高すぎる快楽は危険ですね。もしこの快楽に酔って狂ってしまえば私はもう戻って来れないでしょう。

 

「惜しむらくはこれがあくまでもシュミレーションであるからこの結界を出れば、二人は記憶を含めて全てが結界に入る直前の状態に戻ってしまう事ですが……まぁ、これだけやればちょっとは懲りましたよね?」

 

 さて、ベーゼ達を待たせてしまっています。さっさと結界から出ましょう。

 

 

 ◇

 

 

「……あ、や〜と出て来た! おせ〜ぞノワール!!」

 

「すみません。本気で遊んでいい相手だったから沢山遊んでしまいました。はぁ、楽しかった♡」

 

「なんだかすっごい肌がツヤツヤしてるね。……ところでロコムジカとルベルブルーメは気絶してるけど……」

 

「水でもぶっかければ起きるでしょう。それ!!」

 

「うわっ! 冷た……!!」

 

「うおぉ……!?」

 

 結界を出た事で元の綺麗な身体に戻ったロコムジカとルベルブルーメに水をかけると二人は飛び起きる。

 

「……あれ、ロコ達寝てたの? なんかすっごい怖い夢を見てたような……」

 

「アタシもだ……ん? あ、あれ。どうしてだ? なんでロコの顔を見て涙が……」

 

「ハローお二人さん?」

 

「「ヒィ!?」」

 

「記憶はあります?」

 

「「……」」フルフルフル

 

「降参しますか?」

 

「「……」」コクコクコク

 

 ロコムジカとルベルブルーメは私の顔を見るなり、顔を真っ青にしてお互いに抱きつく。

 どうやら記憶は失っても、本能的な恐怖は植え付けられたみたいですね。これならもう喧嘩を売られることはないでしょう。

 

「……え、えっとノワールちゃん。何をしたの?」

 

「内緒です♡」

 

「……まぁいいや。それよりも今度は私の番でいいんだよね?」

 

「えぇ。記憶はしっかり消しましたので大丈夫だと思いますよ。……ですが彼女らには死ぬほど痛い思いを味合わせてやったので、痛み系は許してやって下さいね?」

 

「ねぇ、本当に何をしたの!? 光落ち要因が絶対にやってはいけない事をしたような気がするんだけど私の気のせいだよね!? ねぇ!? ちょっとこっちを向いて!?」




 結界の中での出来事は全部なかった事になるため、ロコとルベルに心の傷はなんとかギリギリつかなかったが、えりすへの本能的な恐怖が付与された。
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