悪の力? でもそれをどう使うかは私の勝手ですよね!?   作:蒼天 極

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相当やりたい放題作りました。カオス注意


あぁ、アリスちゃんが混乱しちゃった!!

「コラー! またあなた達ね、エノルミータ!! おっきな怪獣でみんなを怖がらせ…………え、コレどう言う状況なの!?」

 

「アリスのやつが怪獣のおもちゃ巨大化させたけど、それにねーちゃんがブチギレてせっきょー中〜。ぶっちゃけアタシらも入っていけねぇ」

 

「隙だらけだから不意打ちしようとも考えましたが、今のカーネリアンにやったら後が怖いので出来なくて困ってる状況なんですよ……こんなの魔法少女じゃない…………」(号泣)

 

「そ、そうなんだ……」(こりすちゃんったら新しいおもちゃ買ってもらえてテンションあがっちゃったんだね…………)

 

「ネロアリスが将来取り返しのつかない事をしないように心を鬼にして叱るカーネリアン……それもまた一つの愛の形ね」

 

「もう充分取り返しつかんやろ。おいカーネリアン! 説教は後にして取り敢えずその怪獣引っ込めさせ「お説教中なので後にして下さい」(超低音ボイス)ア、ハイ」

 

「……取り敢えずお説教終わるまで待ちましょうか。マジアベーゼもそれでいいわね?」

 

「あ、はい」

 

 

(数分後)

 

「今回の一番の問題は周りの被害を一切考えていない事です。うっかり人踏み潰したらどうするんですか。怪獣の肩がビルに当たって倒壊なんてなったら何人死ぬと思ってるんですか。やるにしてもスケールを考えるなり人のいない所でしないとダメですよ!?」

 

「……ん」コクン

 

「次こんなことしたらおもちゃ全部没収して目の前で変身アイテム叩き壊しますからね? 分かりましたか!?」

 

「……ごめんなさぁい」メソメソ

 

 全くもう。普段はいい子なのに、なんでテンションが上がったらこんなにはっちゃけ過ぎるのか……こりすちゃんにも困ったものですね。

 

「え、えっと……終わったー?」

 

「あ、すみません、今引っ込めさせますんで。アリスちゃんおもちゃ引っ込めて下さ「それはちょっと困るかな〜?」え?」

 

 アリスちゃんにおもちゃを引っ込めさせようとすると、ベーゼがそんな事を言い出す。

 

「ほら、せっかく出てきたわけですし……? 何もしないでこのまま帰るのはちょっと悪の組織らしくないかな〜って」

 

 自分の髪を弄りながらそんな事を言い出すベーゼ。

 どうやらトレスマジアが出てきてしまってテンション上がってしまったみたいですねぇ。全く、どいつもこいつもテンション上がると碌なことになりませんねぇ。

 

「なにふざけた事言ってんねん! こちとら忘れてへんのやぞ!! この前お前がやらかしてくれた恨みをなァ!!」

 

「え……あ、す、すみません。その件は本当に申し訳なく……」

 

 あまりにも身勝手な発言にブチギレたサルファがベーゼのトラウマスイッチをピンポイントで突くと、

 

「オイやめろボケェ! ベーゼちゃんにとってあれは黒歴史なんだ!!」

 

「どないやねん!! 丁度いい機会や、今日という今日こそ引導渡したるさかい覚悟しいや!!」

 

「上等だボケェ! おいアリスやっちまえ、この怪獣でトレスマジアぶっ飛ばそうぜ!!」

 

「おいコラ、なに言ってんですかテメェ。アリスちゃんやってはいけませんよ!!」

 

「トレスマジアの言うことなんて聞かなくていいって、愉しもうぜアリスー!!」

 

「やったらどうなるか……次は失禁しても気絶してもくすぐり続けますよ!! いいんですか!?」

 

「脅しなんて最低だよなぁ! こんな最低なねーちゃん放っておいて好き放題暴れろよ! ねーちゃんはアタシがぶっ飛ばすから悪い子なろうぜ〜!!」

 

「「アリス(ちゃん)!!」」

 

「〜〜!? 〜〜!?」

 

 私とレオに詰め寄られたアリスちゃんは、どちらに従うべきか悩んでいるのか私の顔とレオの顔を交互に見比べていたが、やがて情報の処理を切れなくなったのかぐるぐる目になってしまい、その直後怪獣が咆哮を上げる。

 

『ギャォオオオオッ!!』

 

「あぁ、アリスちゃんが混乱してしまったせいで怪獣が暴走を……ッ!!」

 

「メチャクチャや!!」

 

「と、とりあえずまずは怪獣を沈めましょう!!」

 

「合点や! 真化して一気に畳み掛けたる!!」

 

 光真化で一気に沈めようと変身アイテムを構えるが、その直後ぐるぐる目のアリスちゃんはそれはそれは綺麗なフォームで何かを私達にぶん投げる。

 それを見たマゼンタが咄嗟にそれをキャッチすると…………

 

『変! 身! ウルトラマム!!』

 

「へぇ──?」

 

 こ、これは…… ウルトラマンのパチモノ、ウルトラマムの変身アイテム、スパークレンヌ!!

 ま、まさか……

 

 直後マゼンタの身体はどんどんと巨大化して怪獣と同じくらいの背丈へと……

 

「なっ……な……何なのこれぇ〜〜!!」

 

「おいコラやってくれたなクソガキィ!!」

 

「すみません! うちの妹が本っ当にごめんなさい!! ……コラァ! アリスちゃん、コラァア!!」

 

「〜!? 〜!?」

 

 アリスちゃんに怒鳴りつけるが、当の本人は今なお目を回しながら怪獣にしがみついていて……

 あ、これ混乱しすぎてもうどうしたらいいのか分からないから、とりあえず自らのしたいことを最優先に動いてるだけでそれ以外のことは何も考えてないパターンですね!!

 

「みっ、みんな写真撮ってないで逃げてよぉ『アンギャ〜〜!!』わあぁ、来たぁ!!」

 

 巨大化した事で真下からパンツが剥き出しで写真を撮られてしまい恥ずかしがっていたマゼンタだが、暴走した怪獣がマゼンタに襲いかかり咄嗟に組みつく。

 その結果マゼンタの下着が下から覗き放題になってしまい……。

 

「っ! やぁ────っ!!」

 

 羞恥心で顔を真っ赤にしたマゼンタがドロップキックで怪獣を蹴っ飛ばして無理やり引き剥がす。

 だが怪獣は数歩後ろに下がりながらも何とか踏み留まりましたけど良いダメージです。

 

「やるやんけマゼンタ!!」

 

「その調子よ!!」

 

「えぇ、この調子なら勝てるでしょう」

 

 ……しかし絶体絶命な状況を良しとするエノルミータではない。

 

「まずいねベーゼちゃん……」

 

「えぇ、このままではアリスちゃんが危ない……ここは一つ手助けと参りましょう」

 

「へっへっへ〜……」

 

「……へ?」

 

 ベーゼとレオは怪獣が不利と知ると、マゼンタのスカートに入り込んで……

 

「やだ〜! あたしの服の中で何してるのぉ〜!!」

 

 どうやらベーゼとレオはマゼンタの服の中から彼女をくすぐっているようで、それで怯んでしまった隙に怪獣に噛みつかれてしまう。

 

「おいアズール、マゼンタ助けたらな!! カーネリアンは妹捕まえろや!!」

 

「はい!」

 

「えぇ、こうしてはいられないわ! 私達も服の中から援護よ!!」

 

「いや、なんでやねん!!」

 

 アズール、サルファと別行動を取ることにした私は、怪獣がマゼンタに噛み付いているうちにしがみついていたアリスちゃんを捕まえる。

 

「〜? 〜?」

 

「ほら、良い加減落ち着いてください。冷静になって、深呼吸です。レオの言うことに従わず怪獣を止めてくださ「やっ……ちょ……やめてよぉっ……服脱げっ……ぬ、脱げちゃうからぁ……」……これではマゼンタは戦えませんね。こうなれば!!」

 

 アリスちゃんを正気に戻して怪獣の暴走を止めさせるのを諦めた私は、アリスちゃんを適当なビルの上に戻すとノワールモードに変身して闇真化を行うと、スパークレンヌを具現化する。

 ぶっちゃけ私としてはパチモノよりもGUTSスパークレンスの方が良かったんですけど、あちらは変身工程が長いので今回はこちらで……

 

「な……なんですかあの姿!? 私あんなの聞いてないです「捕まえたわよ!!」し、しまった……!!」

 

 マゼンタのスカートの下からベーゼの驚愕の声が聞こえたが完全無視して光真化状態に変身し直すとスパークレンヌのトリガーを押す。

 

『変! 身! ウルトラマム!!』

 

 スパークレンヌの音声と同時に変身アイテムが輝き出し、その光を浴びた私の身体はどんどん巨大化、やがて怪獣と同じ背丈になった。

 

「……よく考えたらパチモノじゃなくてもティガのスパークレンスで巨大化しても良かったような…………まぁ、いいか」

 

「か、カーネリアンも大っきくなっちゃ(ビリッ)……あ」

 

 マゼンタのスカートの中から布が破れる音が聞こえましたけど、どうせ碌なものが破れたわけではなさそうなので無視しましょう。

 暴走している怪獣は私を見るなりこちらに襲いかかり組みついてくるが、鍛えてる私にとってはこんなもの軽いものです。

 怪獣を持ち上げるとそのまま両手を振りかぶって…………

 

「せぇぇえええい!!」

 

「いいかげんにしなさーい!!」

 

 怪獣を空高くに投げ飛ばすと同時にマゼンタに殴り飛ばされたのだろう。ベーゼとレオも怪獣と一緒の方角へ飛ばされていく。

 …………その程度では済ませませんよ。流石に好き放題やりすぎて不機嫌になってしまったのでね。おもちゃは壊れてしまうでしょうが暴れさせてしまった自業自得……この怪獣のおもちゃは諦めていただきましょう!!

 

「エクシードブレイジングアローッ!!」

 

『ギャォオオ──』

 

「「ぎゃぁああああああ!!」」

 

「!!」ガーン

 

 空高くでランスを受けた怪獣は断末魔とともに大爆発を起こし、巨大化したことで威力が上がった爆発に巻き込まれたベーゼとレオは絶叫を上げながら星になったのだった。

 

「あ、戻った」

 

 怪獣が跡形もなく消し飛んだのを見たアリスちゃんがショックで崩れ落ちたと同時に、マゼンタの巨大化が解けたので私も巨大化の解除を行い等身大に戻ってアリスちゃんを回収する。

 

「マゼンタ、大丈夫!?」

 

「う……うん……」

 

「まったくエノルミータったら、本当にどうしようもない人達ね!!」

 

「ホンマや! アイツらやっぱり絶対許されへん!! 分かっとんのかこのクソガキコラァ!!」

 

「今回は私の監督不行き届きでした。本当に申し訳ありませんでした。でも次、人の妹をクソガキ呼ばわりしたら背骨へし折りますからね」

 

 サルファに凄まれるアリスちゃんであるが、彼女は新品のおもちゃを失ったショックで項垂れてしまったまま動かず反応がない。

 私とレオに詰めよられてしまった結果なんでしょうが、元を正せばテンションが上がりすぎて怪獣を巨大化させてしまったのが原因なので、これに懲りたらもう短絡的に行動しないことですね。

 

「ま、まぁまぁ……アリスちゃんも反省してるしその辺で……。でも今日のエノルミータはいつも通りのどうしようもなさでちょっと安心したような……」

 

「何言うてんねやマゼンタ……」

 

「それも愛かしらね……」

 

「アンタそればかりやな」

 

「エノルミータも本調子に戻ったって事みたいですね。……では私は先に失礼します。混乱してやってしまったとは言え怪獣を暴れさせたこの子にはしっかりお仕置きしなければならないので」

 

 三人への謝罪は改めてするとして私はアリスちゃんを連れて帰宅し、くすぐり棒でこりすちゃんにお仕置きしたのだった。




 こりすちゃんがあの程度でパニックに陥るかは疑問だけど、普通9歳の少女が歳上二人から詰められたらパニックになってしまうと思う。


 〜おまけ〜

 その翌日……

「♪」

「良かったねこりすちゃん、あの後またえりすちゃんが怪獣のおもちゃ買ってくれて」

「ん」コクン

「あんなことしたのにまた買ってあげるなんて、なんだかんだこりすに甘いわよねぇ。……それにしても…………」

「お、ここですね? ここが痛くて苦しいんですね?」

「イダダダダ! や、やめろえりす放せぇぇええええ!!」

「嫌でーす。こりすちゃんを悪の道に引き摺り込もうとした罪は命を持って償っていただきまーす。なので最期まで良い声で泣くんですよ。ウフフフフフ……」

「なんであいつナハトベースにいるのよ。ベーゼ的にはアウトなんでしょ?」

「過去一怒ってるえりすちゃんに逆らえなくって…………」(遠い目)
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