キヴォトス業務日誌SSS~S.C.H.A.L.EのsenseiとStylish!   作:アーカムのカツラ

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Mission1~新天地での生活環境を整えよ

 

 

 

 

禍々しき空間──魔界にて、

二人の男が剣を重ね続けていた。

 

ただそれだけの事

と言葉にするには少し時間をいただく事になるのだが、それはまたの機会にしておこう。

 

「ぐぅ………!!」

 

「はっは〜…ダンテ選手一本リード!」

 

赤い外套の男──ダンテは人差し指を突きつけ、目の前の青い該当の男──バージルに自慢げに話しかける。

 

「算数からやり直せ!同点だ。」

 

 

「なぁ、決着なんか付かないんじゃねえか?」

 

「………かもな。だが時間はある。」

 

休憩は終わりだと言わんばかりに両者は再び剣での語り合いに……

と思ったが、まずは乱入者を片付けよう。そう判断した両者は魔界での蹂躙を開始する。

 

一体、二体、三体。

 

兄弟の突きから背中合わせでダンテが二丁の愛銃を取り出し──

 

「“アレ“だけは言うなよ!」

 

 

 

Jack pot(大当たり!)

 

 

 

あれから、粗方悪魔を殺し終えたがついに限界が来た。

そうピザ欲とストロベリーサンデー欲の我慢の限界だ。

 

何ヶ月もドンパチし続けているのだ、当たり前である。

 

「………仕方あるまい。」

 

閻魔刀を手に人界への出入口を切り拓く。

 

ただドンパチ繰り広げていた訳では無かったのである。

二人の膨大な魔力に耐えられるだけの門を、閻魔刀で拓くための魔力の貯蓄期間でもあった訳だ。そうして辿り着いた人界に、ピザとストロベリーサンデーを欲した張本人がいなかったことを覗いて──

 

「………Fool」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………oh.Where are we(迷子にでもなっちまったか)?」

 

辺り一面禍々しい赤色だった魔界ではなく、見知った街並みでもなく。大都会の様なビル群に、空に浮かぶ巨大な輪。

 

そこが、自分が元いた土地では無い事は秒で理解した。

 

となると、自分のピザとストロベリーサンデーは?無一文なのだ。当然ある筈が無い。

 

それに──

 

体が若返っている。恐らくはバージルとやり合った若い頃に。

魔力もそれ相応に落ちていることだろう。現に、共に融合し己だけの魔剣となった筈の形見の愛剣、リベリオンを背負っているのだから──

 

 

 

仕方ない、ポリ公のお世話になるとするか。と市民を探して歩き始めた………。

 

犬猫犬猫犬猫犬猫。

 

辺りを見渡す限り犬犬犬犬猫猫猫猫機械機械機械機械。人間なんていやしない…いや、いた。なにやらJapanese不良めいたヘルメットを被った少女?が。

 

キナ臭い臭いがするが背に腹は変えられない。

 

 

 

赤コートの外国人は少女?に連行された。

 

 

 

 

 

 

……………………………

 

 

 

 

 

 

 

Q.ここは?

A.キヴォトス

 

Q.気がついたらここにいた。生活のためにも働く環境が欲しい

A.お兄さんも災難だね。ただアタシらに言われても困るからブラックマーケットの知り合いに掛け合ってみるわ

 

Q.便利屋を開く予定だから、世話になった例で初回は言い値で請負うぜ

A.攻め込みたい学校があるからその時は頼むわ

 

「ガキが銃ぶっぱなしてカチコミとはすげぇ治安してんな…」

 

 

 

何はともあれまずは店を開こう。

やり慣れた商売の方が性に合う。

 

そういう訳で、紹介された業者にダメ元で掛け合って貰った。

空きかつ、曰く付きで誰も欲しがらない格安の物件を一つ譲ってもらい店を開く事となった。

店名……?勿論──

 

 

 

 

 

「悪魔も泣き出す、かぁゲヘナの自治区も近いってのに度胸ある店名してんねダンテの兄さん。兄さんの腕なら心配無用っちゃ無用だけど。」

 

「モリノか、何だもう仕事か?」

 

知人に若干似た名のヘルメット団の不良生徒。

店を開いてまだ数日にも関わらず仕事を持ってきてくれるとは嬉しいね。

 

「まぁなんだ。厄介でさ」

 

「いいぜ、話せよ。」

 

 

スケバンとの抗争。今回の依頼でここでの仕事は二回目だがこれが中々に楽しかった。バージル以外じゃ雑魚悪魔としかやり合ってなかったから、あの筋肉女は歯ごたえもガッツも合格点だな。ムショに閉じ込められるってんだから当分続きはお預けってのは残念だが。

 

金を受け取り店に戻る。デリバリーのピザを頼み受話器を置けば店の扉が開いた。

 

「今日はもう営業終了だ。それともトイレか?裏にあるから急ぎな。」

 

「貴方がダンテ。伝説のデビルハンター」

 

 

 

俺の素性を口にしながら、白い制服に身を包んだ青い髪の女はニコリと笑みを浮かべ微笑んでいた。

 

 

 

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