キヴォトス業務日誌SSS~S.C.H.A.L.EのsenseiとStylish! 作:アーカムのカツラ
───私のミスでした。
”意識は未だ半覚醒ながら、目の前の青髪の少女の言葉に耳を傾ける”
ですから、████先生。
私が信じられる大人である、あなたなら。
この捻じれて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を…。
そこへ繋がる選択肢は…きっと見つかるはずです。
だから先生…どうか──
"目の前の少女の願いを聞き入れる"
"ハスミは引き続き後方の索敵、ユウカは引き続き前身を!スズミは11時の障害物に向けてグレネードをお願い!"
連邦生徒会長の失踪による混乱、同時に起こった七囚人の脱獄。それに乗じて大はしゃぎのヘルメット団及びスケバン。シャーレの権限の奪還への道は険しい物と思っていたが、戦況をフカンで見下ろす大人、先生の存在が物事全てを順調に運び続ける。
「このフェンス、そろそろ限界ですよ!ひとつ向こうの障害物に移動しますね!」
"ユウカ、ストップ!障害物間近に地雷が仕掛けられているから今はまだ、待ちの姿勢だよ!"
「は、はひ!先走っちゃしました!でも、どうするんですか!?」
"助っ人を呼ぶんだよ。"
先生の言葉を皮切りに遥か後方から先程より激しい銃撃音が響きわたる。そうして、別箇所に配置されたヘルメット団の応答が途絶えた事で、ユウカの前方の障害物に隠れ潜む一人のヘルメット団は困惑を隠せずヤケクソ気味に特攻という選択肢を取ってしまう。
"今だよハスミ!ファイア!"
そうして放たれたハスミの狙撃はヘルメット団のヘルメットを射抜き気絶させる。
「………後ろで派手に銃撃音を響かせている誰かがその助っ人、なんですか?遠くで容姿すら分かりませんが。」
一方、先生の指す後方の戦場では、先生達を虎視眈々と狙っていたヘルメット団を蹂躙する男がいた。
「ついてないって!!ダンテの兄さんが敵に回るだなんて!!」
「Sorry!今日は大事な依頼人とのオシゴトなんだ。……と、オマエらオレばかり気にしてる余裕は無いと思うぜ?」
車両、戦車、あらゆるものをブラックマーケットで買い揃えシャーレへカチコミをかけようとしていたヘルメット団の、その車両や戦車が不協和音を奏でる。ただ動くのではなく、まるでひっくり返されたかのような。
頭の中で疑問符を浮かべるヘルメット団…そしてその惨劇は数秒後に。
ヘルメットごしに衝撃を伝える強力なビンタ、逃げ惑うヘルメット団に追いつき足払い。コケたヘルメット団の足を掴みまるで己が四肢の様に扱いヘルメット団残党を蹂躙す。
「oh、いいダンスだ。久しぶりだな──アケミ!」
「──ええ、淑女として、武人として、貴方に再戦を申し込みますわ!」
先生の援護を頭から追い出し、悪魔狩人は七囚人のリベンジを受け入れる。はて、このリベンジマッチはどう転ぶのか──!?
ダンテ──最強の悪魔狩人、だったが、キヴォトスへの転移の際に原因不明のハンデを押し付けられる。とはいえ、それでも彼が伝説の悪魔狩人と呼ばれ恐れられていた事実は変わりなく、力量はさておきその技量は先生の指揮下の生徒とも渡り合える。
先生──キヴォトスの外からやって来た大人。未来予知じみた類稀なる
指揮の才能を持つ。
栗浜アケミ──ダンテにリベンジマッチを申し出た淑女。しかし、先生の力なしに、矯正局でナマった彼女の力は悪魔狩人には通用しない。この世は無情である。