ポケモン世界のんびり旅   作:瓶詰め蜂蜜

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三歩目

 【速報!】クラベル校長、仕事でスタンプラリー台紙を渡せないとの事。

 

 ……ええ、そうです。いきなり出鼻をくじかれましたよ。こうなったら仕方ない。私自らが主人公に渡しましょう。ええ。

 

 

_____________________________

 

 

 護衛役に出したヘルガーを連れて図書館を出る。

 

「恐らく、あそこに行けば会えるでしょう」

 

 呟きつつアカデミーから降りていった先にある広場へと向かうと、何やら向こうへと走り去っていく大きなバックパックが見えた。

 ……どうやら、タイミング的にもナイスタイミングだったらしい。

 

「すいませーん!!」

 

 コライドンに跨り、出発しようとしていた三つ編みの少女(どうやら女主人公のようだ)に話し掛ける。と、

 

”?”

 

 不思議そうに首を傾げつつ、彼女は振り向いた。まあ、止まってくれたので、これ幸いと近付く。

 

「いきなり呼び止めてすみません。あなたがあのチャンピオンクラスのネモさんが言っていた編入生……で、合ってますよね?」

”はい”

「合っているようで良かったです」

 

 コクリと頷く彼女に内心ホッとする。どうやら変な返事とかはしないようで良かった。

 

「それで、えっと……」

”アオイです!”

「ああ、アオイさんですね。元気な自己紹介、ありがとうございます」

 

 私は一つ頷き、肩から下げていた小さな鞄の中から例の台紙を取り出す。

 

「実は、あなたに依頼……と言うか、提案が有りまして」

”提案?”

「はい。私はナノカ、テーブルシティの西の方で、私立図書館を運営している趣味人です。

 アカデミーとは、教科書の監修の手伝いや資料の貸し出しなどなど、持ちつ持たれつの協力関係でしてね。

 今回、アカデミーの宝探しの一つとして、パルデア地方を巡るスタンプラリーを私が主催で行いませんか?とアカデミー側に持ち掛けたんです。

 ……それで、まずは一人にお試しとして体験してもらいましょうということになりまして……。

 アオイさん。パルデアスタンプラリー、やってみませんか?勿論、何か別の用事のついででも構いませんし、賞品もあります。

 ……どうですか?」

 

 そう聞くと、アオイさんはコクリと頷く。

 

”やります!”

「それはよかった……っ!では、こちらがスタンプラリーの台紙になります。スタンプラリーのスタンプはそれぞれ十八個、私のポケモンが管理しています。

 ミニゲーム達成でスタンプが押されるようになっていますので、頑張ってくださいね。

 それでは、まず一つ目のスタンプのヒントは……。

 『ヒスイの菓子をテーブルから探せ!』です。では、私はこれで」

 

 そう言い残し、私はアオイさんから離れる。この後は大体のタイミングを計りつつ、チェックポイントに行ったりすればいいでしょう。

 アオイさん。是非、頑張って下さいね。ふふっ。

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