ソードアート・オンライン 孤高の死神   作:AFGYT

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やあやあ、作者だよ。前書きに書くネタが思いつかなかったから、今回からネタ切れの時は本作品の小ネタ(ネタ多め)や裏話をしていくよ!(誰得)
という訳で記念すべき第一回目は…これだ!

トピックNo.1 本作品の最初の構想ではシンとオリヒロのカップルだった。しかし作者がミトに惚れてしまった為、オリヒロの枠にミトをねじ込んだ


剣士と死神

偏向報道ならぬ変態報道から1週間後、浮遊城各層は煌びやかな光につつまれていた。

今日は12月24日、クリスマスイブだった。多くのプレイヤーは友人や恋人と過ごし、冬の寒さを感じない程の温かさに包まれる一方で

街から離れた森林のフィールドで多くのプレイヤーが武装していた

その内の大半は巨大ギルド《聖龍連合》と《血盟騎士団》に所属するプレイヤーだった、しかし小規模ギルドやソロのプレイヤーも少なからずいた

 

俺とキリトは『ドロップ品は手に入れた方の物』という合意の元協力し、行動を共にしていた

雪に覆われた森を進みながらボスの出現予想場所へ向かっていた

 

「にしても、思ったより多くのプレイヤーが参加するらしいな。てっきり2大ギルド以外は居ないものと思っていたけど。」

「数日前、34層の南部の森に出現するって情報が流れたからだろうな。」

「え?そうだったのか。」

「ああ…そうか、お前この一週間まともに外に出られなかったから知らないのか。」

「ああ、全く酷い目にあった…」

 

キリトに言われて地獄の一週間の思い出が蘇る

 

「情報屋から押しかけられるし、ミトのファンから命を狙われ、挙げ句の果てには『副団長親衛隊』とかいう奴らに追いかけられるわ…あいつらの方がよっぽど変態だっての。」

「ハハハ…」

「まぁ、ミトが誤解だって言ってくれて鎮静化されたけど、未だにKoBの奴らからの目は冷たいし。まぁ、恨まれるのは第一層攻略からだから今更か…」

 

キリトの表情が一瞬暗くなる、いまだにあの日のことを後ろめたく思っているのだろう

この話題はまずいと思い話を切り替える

 

「それで、そんな重要な情報を誰が流したんだ?流した奴にメリットがあるとも思えない。」

「それは俺も気になってた。俺も色々情報を集めていたが、層どころか具体的な場所まで特定できていなかったんだ。」

「二大ギルドの誰かがリークした…ってのは考えづらいな、メリットが無さすぎる。」

「そうなるとそこの2つ以外の第三者…ってこんなこと考えても無駄か。」

「そうだな。まぁそいつのおかげでここに来れてる訳だしここは素直に感謝しとこうぜ。」

 

そんな話をしていると前方に人だかりができていた、耳を澄ますとその中からは怒号も聞こえてきた

人だかりの中心には《血盟騎士団》と《聖龍連合》のメンバーが言い争っていた

 

「ここには俺らが先に来ていたんだ、お前らKoBにボス戦をする権利はねぇ!」

「早く来たとか関係ないんだよ!通常エリアのボス戦は順番とか関係なく挑めるルールだろ!」

 

どうやらボス戦の順番で揉めているらしい。この場所はボスが出現する確率が高いスポットであった為多くの人が集まった結果、二大ギルド同士での衝突が起きたのだろう

俺たちもここでボスを待ち構えるつもりだった為、ここで騒がれると面倒くさいのだが…

ここで俺たちが止めに入ると、さらに面倒くさいことになることは明白だった

俺とキリトは少し離れると小声で

 

「どうする?ここで止とかないとボス戦にも支障がでるぞ。」

「けど、ここで俺たちが止めに入ってもな…」

 

などと俺たちが仲介するか決めあぐねている時だった、俺の視界の端に木の裏から様子を伺う影が写る

その瞬間、背中に悪寒が走った

俺が鎌を取り出し、影の元へ跳ぶ瞬間

パチンッと指なりが鳴ったと同時に人だかりの方から爆発音と共に煙が上がる

幸い爆発の威力自体は弱く死者はいないようだったが、プレイヤー達は一向に起き上がる気配がない

よく見ると気絶しているらしくあと五分くらいは動けないだろう

 

「な、何が起きた!?」

「分からない…が、普通のやつの仕業じゃない事は確かだな。」

 

俺たちが困惑していると突如草むらから黒いローブを被ったプレイヤー達が現れた

俺はそのプレイヤー達に見覚えがあった

 

「《笑う棺桶》…!」

「え、ラフコフ!?あいつらが…!」

 

頭の中にあった疑問が一つなくなった、「誰が、なんのためにボスの情報を流したのか」。もし、ラフコフのメンバーが情報を流したとすれば、有力プレイヤーが数箇所に固まることとなり、人殺しを快楽とするラフコフにはまさに格好の獲物といえるだろう

数はざっと40人、戦力差は歴然。正面から戦っても勝てる訳などない、ましては気絶しているプレイヤーを守りながらというのは無謀だ

俺は頭をフル回転させこの状況を打破する方法を考える

俺とキリトは武器を構える。その瞬間、奴らはニヤァと不気味な笑みを浮かべ俺たちに襲いかかる

 

奴らの武器は片手剣、細剣、鎌、短剣、両手剣など様々だった

俺はキリトにアイコンタクトを送ると、それぞれ別々の方向へ駆け出す

俺は気絶しているプレイヤーの元へ、キリトは森の中へと走っていった

キリトには15人ほど釣られたが、残り25人は俺を取り囲むように立つ

俺は鎌を構えて奴らに言い放つ、かつて守れなかった自分自身への呪いをこめて

 

「こいよ犯罪者、〈死神〉が地獄を教えてやる。」

 

その瞬間ラフコフメンバーが奇声を上げながら一斉に俺に襲いかかってきた

奴らの殺気を受けた俺の体は不気味な感覚に襲われていた

俺は鎌に力を込めてソードスキルを立ち上げる

 

「《デス・サイクロン》!!」

 

ソードスキル《デス・サイクロン》、自分の360°を切り裂き周囲に広範囲の斬撃を発生させる

技名を叫ぶと共に自分の周りを鎌が切り裂きラフコフメンバーは発生した斬撃に被弾し吹き飛ばされる

 

「死ねぇ!!」

 

斬撃を躱した一人が俺の正から短剣を突き出す

俺は鎌を回して短剣を弾く、次にソードスキルを立ち上げシステムに導かれるまま鎌を横一閃に振り抜く

鎌の刃は短剣使いの体を深く切り裂き、ノックバックによって後方へと吹き飛ばす。

 

「まずは一人…」

 

俺が呟いた瞬間、短剣使いの体が淡い光に包まれ爆散した

その様子をみてラフコフのメンバーは驚きで動きが止まった。死神はその隙を見逃さず近くのラフコフメンバーに一気に接近する

 

「ひぃ!?」

 

さっきまでの威勢はどこへいったのか。情けない声を上げながら震えた腕で片手剣を構える

しかし、死神の鎌はその震えている腕ごと片手剣を切り裂いた

 

「うぎゃああ!?助けて!助け…!」

 

彼の叫びが止まった瞬間、彼の首は白い雪の上に落ちポリゴンとなって散った

残されたラフコフのメンバー達は理解した

今までの奴らとは違う。目の前にいるのは攻略組ではない、正真正銘の死神だと

 

並々ならぬ殺気を放ちながら獲物を狙う死神の右目は緋色に染まっていた

 

 




両手鎌ソードスキル《デス・サイクロン》
自分の全方向に赤い斬撃を飛ばし強力なノックバックを与える、多くの敵に囲まれた時に便利。また斬撃には10%の確率でクリティカルが発生する。

またしてもラフコフメンバーを56してしまうシン。しかし、様子がおかしい
彼の殺意は狂気か暴走か…
次回『聖夜に舞う死神』
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