ソードアート・オンライン 孤高の死神   作:AFGYT

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めちゃくちゃ長くなりました
えーと合計…5182!?2話分あるやんけ!?
はい今回長いですがその分頑張りましたんで読んでください…何卒…

注意 オリジナル要素多め


ビーターと死神

攻略会議の翌日

俺たち攻略集団は第一層フロアボスが待ち構える部屋の前に集まっていた

 

「じゃあ、確認するぞ。俺たちはボスの取り巻きの妨害が担当だ。俺とシンが武器を弾くからアスナとミトがすかさず攻撃してくれ。」

「ああ。」「わかった。」「ええ。」

 

俺達は四人で拳を合わせてお互いの無事を祈った

しばらくしてディアベルが大きな扉の前に立つ

 

「みんな、今日は集まってくれてありがとう。俺から言いたい事は一つ…勝とうぜ!!」

『おおお!!!』

 

ディアベルの言葉に全員武器をあげて答える

その様子を見てディアベルは微笑むと扉を開ける

 

 

扉を開けた先は真っ暗な部屋があった

プレイヤー達は雪崩のようにボス部屋に駆け込む

未だ部屋は暗いままであり皆辺りを見渡す

 

「いない…?」

「いいえ…来るわ!」

 

ミトの言葉と同時に部屋の奥から光が放たれ部屋中を明るく照らす

そして部屋の奥には大きな玉座に座るボス、コボルトの王《イルファング・ザ・コボルドロード》が佇んでいた

イルファング・ザ・コボルドロードは俺たちを認識したのか、玉座から立ち上がり武器を取り出すと大きくジャンプし前衛の前に着地すると

 

「GUOOOOOOOO!!!!」

 

大きな雄叫びを上げるとプレイヤー達は一気に臨戦体制に入る

イルファング・ザ・コボルドロードの周りには雄叫びによって召喚された《ルインコボルド・センチネル》が3匹現れる

 

「全員、戦闘開始!!!」

 

ディアベルのかけ声によって第一層ボス攻略戦の火蓋は切って落とされた

 

 

 

 

ボス戦が始まって10分、ディアベルの支持は的確で着実にダメージを与えボスのHPも後わずかになっていた

しかし前衛を務めるチームの損傷が激しく時間が経つごとに攻撃速度は落ちていった

そしてイルファング・ザ・コボルドロードのHPは残すところ後一本になった

 

「あと一本や!このまま行くで!」

「まて!ここからは武器が変わって攻撃パターンも変わるはずだ、みんなあとちょっとだ!気を引き締めろ!」

『おお!』

 

『GUOOOOOOOOO!!!』

 

イルファング・ザ・コボルドロードは持っていた斧とバックラーを投げ捨て腰に手をかける

それを見たディアベルはソードスキルを立ち上げ攻撃モーションに入る

しかし俺はある違和感に気づいた

 

「なぁ…キリト、あのボスの武器って…まさか!」

「え?……あの形!」

 

「「ダメだ!ボスから離れるんだ!」」

 

俺たちの声に前衛のプレイヤー達はこちらを振り返る

その瞬間ボスの腰から取り出した武器にライトエフェクトがつきボスがモーションに入る

刀ソードスキル《旋車(ツムジグルマ)

ボスはジャンプして体を捻りながら着地するとの刀はシステムに従ってあたりのプレイヤーを蹴散らした

幸い攻撃での死人は出なかったが攻撃をくらったプレイヤーは《一時行動不能(スタン)》が付与され動けないでいた

ボスを攻撃しようとしたディアベルは刀をもろにくらってHPは危険域(レッド)まで落ちていた

 

「クソッ!」

「キリト!アスナ、ミト!少したのんだ!」

『了解!』

 

取り巻きをアスナとミトに任せて俺とキリトはボスの元へと走り出した

無防備となったプレイヤー達にコボルドロードは刀を薙ぎ払い、一掃しようとする瞬間

 

「間に合ええええ!」

 

キリトは《ソニックリーブ》を発動しボスへと急接近する

ボスはキリトの接近に驚いたのかボスは動きを止める、その隙をついてキリトの攻撃がボスの腹に直撃しボスは苦しそうな声をあげる

しかしボスの攻撃は止まらず今度はキリト目掛けて刀を振り下ろす

キリトはソードスキルの硬直で動けない

 

「まだだぁぁぁ!!」

 

俺はすかさず両手鎌ソードスキル《ブレードストライク》を発動する

一撃目で武器を弾き二、三撃目でボスの体を下から上、左から右と切り裂く

それでもボスは止まらずに刀を振り下ろす、このままではボスの攻撃には二人とも当たってしまう

 

(ここまでか…)

 

俺が死を覚悟した時だった

 

「「はああああぁぁぁ!!!」」

 

後ろからエフェクト音と聞き馴染んだ声が聞こえた

次の瞬間俺たちに迫った刃は細剣と鎌によって弾かれた

ボスは弾かれた衝撃に耐えられず後ろによろける

 

「シン!大丈夫!?」

「ミト…なんで…」

「なんでって…シンとキリトを助ける為に決まってるじゃない。」

「あ、ありがとう。」

 

俺はミトにお礼を言うとミトは笑って背中を叩く

HPは減らないが勢いが強く前に少しよろける

 

「次は助けられないかもしれないからちゃんとしてよ。」

「次は俺が助けてやるよ!」

「そう?そんな時が来ないように気をつけておくわ。」

 

軽口を叩いていると回復したディアベルが話しかけてきた

 

「君たちありがとう…そして、すまない。」

「別に気にしてないよ。焦る気持ちもわかるしな。」

「……違うんだ、俺は…」

LAB(ラストアタックボーナス)だろ?」

「知ってたのか…」

 

LAB(ラストアタックボーナス)はボスを最後に攻撃し撃破したプレイヤーが貰える報酬だった

その中にはレアアイテムや強力な武器や装備もあり、βテストの時もLAB(ラストアタックボーナス)の争奪戦となっていた

 

「俺は…みんなを騙して自分だけがLAB(ラストアタックボーナス)を得ようとしたんだ……本当にすまない。」

「……ディアベル、俺はお前が悪いやつだとは思わないよ。」

「え?」

「この世界じゃレベルや装備の強さは絶対だ。そんな世界で強いアイテムが欲しいってのは当たり前だし、お前はその報酬に見合うほどすごい事をしたんだ。このボス戦だってお前がいなきゃこんなにプレイヤーが団結するなんてありえなかっただろうぜ。」

「シン…ありがとう。」

「おう、攻撃をくらった奴の援護は任せてもいいか?ナイトさん?」

「…っ!ああ、まかせろ!」

 

ディアベルは胸を叩くとプレイヤーの援護へ行く為後ろへ下がった

 

「最後かっこつけたでしょ。」

「……うるせぇ。」

 

ミトの指摘に俺は少し顔が熱くなるのを感じた

そういうのは言わないでくれよ…

 

俺たちはボスに向き合うとコボルドロードの最後のHPバーは半分を切っていた

俺とミトの隣にキリトとアスナが並ぶと

 

「よし、あともうちょいだ俺たちであのデブ豚を倒してやろうぜ!」

「あれって豚なのかな?」

「うーん…そう言われると違うような。」

「おい、そこは大人しく「おう!」って言ってくれよ…」

「ハハハ…」

 

俺の発言にツッコミを入れるミトとアスナにジト目をかます。それを見てキリトは笑っていた

ボスは俺たちに向かって吠えると刀を持って突っ込んでくる

俺たちは武器を構えて戦闘体制に入る

 

「取り巻きと同じようにやるぞ!俺とシンで武器を弾くからミトとアスナで攻撃してくれ!」

「「「了解!」」」

 

俺たちは一斉に走り出すとコボルトロードは俺とキリトに向けて刀を振う

その刀をソードスキルで弾き隙を作ると

 

「「スイッチ!」」

 

掛け声と共にアスナとミトが俺とキリトの前に立ち細剣ソードスキル《オブリーク》と両手鎌ソードスキル《ホワールウィンド》でHPを削る

硬直で動けない二人をカバーする為前に行こうとした時

 

『GUOOO!』

 

コボルトロードは左手の拳でミトとアスナを薙ぎ払う

部屋の壁まで飛ばされ二人のHPが削れる。

 

「ミト!」「アスナ!」

「私達は大丈夫!二人で決めて!」

 

幸いHPバーは半分以上残って減少は止まった、しかし直ぐには援護に来られないと判断して俺たちがボスに向き直るとボスは刀を天高くあげて俺たちめがけて叩きつけた

すんでのところで交わすとボスの刀は地面に刺さり大きな隙ができていた

俺とキリトはすかさずソードスキルで攻撃を加える

 

「「いっけえええええ!!!」」

 

片手剣ソードスキル《バーチカルアーク》と両手鎌ソードスキル《クレッセントスラッシュ》が同時にボスを切り裂く

 

『GUOOOOOOOOO!?!?』

 

大きな断末魔が部屋に轟くと《イルファング・ザ・コボルドロード》は瞬い光とポリゴンとなって消えた

それと同時に《ルインコボルド・センチネル》もポリゴンとなり、部屋の中央には《Congratulations》という文字が表示された

その文字が表示されるとプレイヤー達は大きな歓声を上げた

一方、俺とキリトは力が抜けて座り込んだ。一つ息を吐くとお互いに拳を合わせた

 

「お疲れ様。」

「そっちもな…ってこれは?」

 

キリトの前にウィンドウが現る、分配される報酬とはまた別のもの…つまり

 

LAB(ラストアタックボーナス)か?どんなやつだった?って…」

 

俺がキリトのウィンドウを覗こうとすると俺の前にもウィンドウが現れる、そこには《MVP bonus》と表示されていた

 

「MVPボーナス?そんなものβテストにはなかったぞ…」

「へぇ…そんな物も追加されたんだな。」

 

俺たちが報酬を確認していると

 

「お疲れ様二人とも。」

「ほらいつまで座ってんのよ。」

 

ミトとアスナが俺たちに手を差し述べた、二人の手をとって俺たちが立ち上がると

 

「Congratulations!大活躍だったな四人とも。今回のMVPはあんた達だ。」

「ああ、本当にお疲れ様。」

 

声のする方を見るとエギルさんとディアベルが立っていた

他のプレイヤー達も俺たちに向けて拍手をしていた

その時

 

「なんでや!!」

 

その声が歓声の奥から聞こえた

声の主はキバオウだった

 

「なんでお前らはボスの武器を知ってたんや!」

 

キバオウの指摘に俺とキリトは口をつぐむ

彼はβテスターを嫌っている、この攻略集団の中にも同じ考えのやつがいるかもしれないと思うと正直に言い出せなかった

 

「た、確かに…なんで知ってたんだ?」

「攻略本には刀なんて書いてなかったぞ…」

「あいつらもしかしてβテスターじゃ…」

 

他のプレイヤー達も声を上げ始める

 

「最初から伝えておけば、ディアベルはんがあんな危険な事にはならんかったはずや!」

 

そうだ!そうだ!と周りから声が上がると俺らを非難する声はだんだん大きくなっていく

「みんな!待ってくれ!」というディアベルの制止も届かなかった、その時

 

「フフフ…アハハハ!」

 

突然隣にいたキリトが笑い出した

 

「βテスターだと?あんな奴らと一緒にしないで貰いたいね。」

「な、なんやと!?」

「βテストは凄まじい倍率だった。当選者の中に何人プロのMMOプレイヤーがいたかな?殆どはレベリングのやり方も知らない初心者だったよ、今のあんたらの方がまだマシさ。そのなかで俺は誰のたどりつけなかった層まで登った。ボスの武器がわかったのも高い層で刀を使うモンスターと戦ったからだ。情報だってたくさん持ってる、情報屋なんか相手にならないくらいな!」

 

「な、なんやそれ…そんなのβテスターどころやない。もうチートやチーターやんそんなん。」

「…そ、そうだβテスターのチーターだから『ビーター』だ!」

 

そんな言葉の後はキリトに向けられた罵詈雑言だった

俺はキリトを見ると一瞬唇を噛んだように見えた

 

「ビーターか…いいなそれ。そうだ俺はビーターだ、今後はβテスターなんかと一緒にしないでもらいたいね。」

 

キリトはLAB(ラストアタックボーナス)の《コート・オブ・ミッドナイト》を身に纏う

キリトはプレイヤーたちを軽蔑するように見た後ボス部屋の奥の階段へと歩き始めた

その時、一人の槍使いのプレイヤーが立ち上がると

 

「このクソ野郎が!!」

 

槍の投擲スキルを発動させキリトめがけて槍を投げた

 

「ッ!?」

 

キリトは背中の剣に手をかけるがもう槍は目の前まで迫っており避けることも弾くこともできなかった

しかし

 

ガキンッ

 

槍は弾かれ床に転がると耐久値がなくなり消え去った

その槍を弾いたのは俺だった

 

「な、なにすんだよ!」

「シン…」

 

俺はキリトに微笑みかけると俺の意図が伝わったのかキリトは「待て」といいかかけるが

それより早く俺は槍を投げたプレイヤーの方を向き

 

「ハハハ!なんだよお前!自分より強いやつが現れたら嫉妬して不意打ちか?ダッセーな!」

「て、テメェ……お前も武器が違うこと知ってたよな!お前もまさか…」

「ああ、そうだお前らが言うビーターってやつだよ!」

「お前らグルだったのかよ!」

 

プレイヤー達から俺に罵倒が浴びせられる

その様子に昔の光景が頭をよぎる、しかし俺はそれを無視した

するとある男が

 

「じゃあその女どももグルだ!」

「え…?」「ッ…」

 

そいつはアスナとミトを指さすと剣を構えて襲い掛かろうとした

俺はすぐさま間に入って男の剣を弾き倒れた男の喉元に鎌の刃を突きつける

 

「こいつらは単なる手駒だよ。俺たちの協力者でもなんでもない…おい、お前ら。」

「シン…」「シン君…」

 

ミトとアスナが不安そうに見つめる、それをみて一瞬躊躇うが構わず続けた

 

「協力ありがとよ。おかげで俺たちはボーナスを手に入れられた。……じゃあな…」

 

俺はMVPボーナス《ローブ・ロンリー・ダークナイト》を装備すると黒いローブが現れ鎌を背中にしまう

俺はキリトがいる階段へ歩き出すと背中からは相変わらず罵倒の嵐が聞こえた

その姿を見て誰かが言った

 

『死神』だ! と

 

 




オリ要素解説
両手鎌ソードスキル《ブレードストライク》
右(左)袈裟→斬り上げ→左(右)袈裟の三連撃、硬直2秒
攻撃よりも相手の攻撃を弾いたり防御するのに使用するソードスキル、作中のように一、二発目で弾き残りを攻撃に使用する事も可能

両手鎌ソードスキル《ホワールウィンド》
逆袈裟斬り→斬り下げの2連撃、硬直0.5秒
素早く2連撃を行い次のスキルへ移行するための所謂『コンボ始動』スキル。おまけ効果でクリティカル率アップと次の攻撃を当てるとSTR5%分の追加ダメージが発生する

両手鎌ソードスキル《クレッセントスラッシュ》
斬り下げの一撃スキル。硬直4秒
スキル発動から約0.5秒の溜めのあと攻撃を発動、STR値の1.5倍のダメージがある分硬直は長め。

《ローブ・ロンリー・ダークナイト》
AGI+60、STR+30
第一層フロアボス戦MVP報酬の装備
外側は真っ黒な色だがローブの内側には赤黒い色で染まっており、まさに死神を連想させる装備


MVP bonus(MBPb)
そのフロアボス戦でボスに与えたダメージ、ボスの攻撃防御した回数、ボスの攻撃からプレイヤーを守った回数とその人数、の合計スコアが一番多い人に与えられる。LABとは重複せず同じプレイヤーが得る場合はMVPbのスコアが2番目に高いプレイヤーに与えられる



はい、解説終わり…疲れたああ…技名は自分で考えようとした結果ゴミのような奴ばっかだったので結局AIに頼りました。いや〜世の中便利になったねぇ。
最後の方でオリ主の過去がチラッとでてきましたがそのうち書きます
長かったですけど最後まで見てくれてありがとうございます!
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