「ほらこれあげる、ねこかん?っていうんだって」 「「「にゃ!」」」
陽射しの気持ちいいお昼過ぎ、綺麗に整えられた芝が広がる公園に元気な子どもたちの喧騒が広がる。
その一角で背の小さい少年が一等身の不思議な"ネコ"のような不思議生物の世話をしていた。
「あれ?もう食べ終わっちゃったの?」
「「「にゃにゃ!」」」
「ごめんね、今日はもう猫缶ないんだ」
「「「にゃ〜!」」」
餌を上げ終わった彼がいつの間にか猫缶を平らげていたネコたちにもっともっと、とでも言いたげな顔をしながら群がられ顔を舐められている。
もともと同級生のクラスメイトの世話までしたがるほどの世話焼きだった彼の隣には、いつしか必ず"ネコ"がいるようになった。
その珍妙不可思議な見た目の"ネコ"に最初こそ戸惑っていたが、家族や友達、果てには近所の人々までに馴染んでいくようになった。
「ねぇ、わたしにもちょっとさわらせてねこちゃん。」
「ぼくも!」「わたしも!」
と注目を集めたかネコとあなたに次から次へと同級生の子たちが押し寄せてくる。
揉みくちゃにされ"助けて!"とでも言いたげな視線を向けるネコたちに
「いいよ、でもあんまりかわいがりすぎないでやってね。」
「「「ニャ?!」」」
という彼の一言で撃沈し、人の波に飲み込まれていった。
・・・・・・・・・
結局解放されたのは日も落ちかけ、辺りがやさしい赤色に染まり、夕焼けが広がる空模様になってからだった。
「おつかれさま。つかれただろうし今日の晩ごはんは多めにしようね。」
といい、おもむろに右手をかざし、ネコたちを体内にしまっていく。
そう、これこそがあなたの個性
学校で「にゃんこぱらだいす!」という名前を披露し、ダメだしをくらいまくり屍になったのち
同級生たちによって決められた個性名である。
「さて、帰ろうか」
(((にゃっ!)))
・・・・・・・
「ただいま〜」
「おかえり、今日はやけに遅かったわね、なにかあったの?心配したわよ?」
「ううん、友達と遊んでたら遅くなっちゃって」
とあなたは手を洗いながら会話する。母はすでに晩ごはんを作っていたようで、リビングには今にも腹の虫が鳴りそうな香りが充満している。
そうすると彼は疑問を口にする。
「あれ?父さんは?」
「まだ帰ってきてない、いま帰るって連絡がさっきあったわよ?」
どうやら今日はもうすこし晩ごはんはお預けらしい、家族三人 揃ってから晩ごはんを食べる、我が家のルールだ。
そうとなれば、とあなたは洗濯物を左手から召喚したネコに任せカバンを2階の自室に持って上がり、学校の課題に手を付けた。
・・・
課題に集中して十数分たった頃、リビングから聴き慣れた太い声が聞こえてくる、我が家の大黒柱の帰りと待ちわびた晩ごはんの時間だ。
「おう!ただいま〜!」
「うん!おかえり!」
「まったく
仕事帰りに飲んできたのか少し酒の臭いがするが、そこに母からの叱責が飛ぶ。
そんなことは気にしないとばかりに今日の献立を聞く父に呆れながら席に着く。
「おう!
「秋刀魚とナムルよ、明日はカレー」
「カレー?!やったぁ!!」
これは嬉しいニュースだ、明日はネコも食べさせてあげようと内心興奮気味な彼は明日を心待ちにする。
少し遅れて2人が席に着くと
「「「いただきます」」」
と号令がかかる。
家族の間には、和やかな喧騒が響くのであった。
以下個性構想
ネコたちを左手で召喚し、右手で回収することができる。
一日に召喚できる上限は決められており、大型のネコになるにつれて必要なコストも増えていく。
コスト上限は50体。大型のネコになると1人分で10体分食うことも。上限に近づけは近づくほど体に負担がかかる。
ネコを召喚した場合、自動的に回収されることはなく右手で回収しない限りその場に残り続け、破壊されると魂となり一時的に破壊された個体は召喚することができなくなる。
ある特定の条件をクリアすると召喚できるネコたちの種類が増えていく。