『ゴブリンスレイヤー』と呼ばれた投擲手   作:自堕落無力

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百話

 

 ゴブリンスレイヤーは森人剣士に妖精弓手、鉱人道士に蜥蜴僧侶と一党を組んで秋の時期で作物を収穫して蓄えている村を襲うために村周辺の山を巣窟としている大掛かりな数のゴブリン退治に向かった。

 

 話を聞くために村へと向かっている道中、野営をしていた森林において、数年前に一党内の痴情のもつれにより殺されようとしていた場面に遭遇し、ゴブリンスレイヤーと森人剣士が助けた牛人戦士と再会した。

 

 牛人戦士は助けられた後、旅をしながら冒険者としての仕事をしているため、一緒になる事は少ない。それでも度々、依頼において一党を組む事もある。

 

 

 

 更には……。

 

「相変わらず、貴方はもてるんですね」

 

「そのようだな」

 

 ゴブリンスレイヤーは牛人戦士とも密接な関係(無論、この事は森人剣士は勿論、牛飼娘や受付嬢も知っている)にあり、久々の再会を喜び抱き締め合い、口づけを交わす。

 

 流石に野営中なので情事はお預けだが……ともかく、一晩を野営で過ごすと依頼された村へと向かう。

 

 

 

「どうか、よろしくお願いします」

 

「ああ、任せろ」

 

 ゴブリンの出現を村が把握出来たという事は必然、既に被害が出ているという事である。

 

 今回においては村で飼っていた家畜がやられていた。不幸中の幸いというのもあれだが、まだ娘が攫われたりといった事はないようだ。

 

 必要な話を聞くとゴブリンスレイヤーは頷き、ゴブリンの巣窟へと向かった。

 

 

 

「ふっ!!」

 

 ゴブリンスレイヤーは軽く洞窟周辺を探って把握すると、見張りとして立っているゴブリンを地面に落ちていた石を投擲し、頭部に炸裂させる事で殺していく。

 

 そうして様子を探りに来る後続のゴブリンも石の餌食としていき……。

 

 

 

「頃合いだな」

 

 松明に火を付けて持つと妖精弓手と共に一党より先行して洞窟内に入っていく。

 

 

 

「ふっ!!」

 

「はあっ!!」

 

 

 一党は慎重に進みながら、ゴブリンスレイヤーは石もそうだが、鉄球を投げて殺していく。妖精弓手も矢で穿っていき、後ろに続く森人剣士と共に、洞窟内なのでゴブリンスレイヤーから洞窟用に中途半端な長さの剣を渡されている牛人戦士はそれを振るって切り裂いていった。

 

 無論、鉱人道士は術でゴブリンを撹乱するし、蜥蜴僧侶もゴブリンを餌食としていく。

 

 こうして、最後には……。

 

 

 

 

「しっ!!」

 

「GO!!」

 

術を使うゴブリンのシャーマンに対し、卍字型の投げナイフを投擲するとナイフは回転しながら、シャーマンの頭に炸裂し、断ち割って死体へと変える。

 

 ホブゴブリンも森人剣士と牛人戦士の剣撃を受けた事で討ち取られた。

 

 後始末も済ませてゴブリンスレイヤー達は依頼を完了したのである。

 

 

 

 

 

 

「折角だし、少し行動を共にするか?」

 

「そうですね、冬も近いですし」

 

 

 

 辺境の街に向かいながら、今回の依頼の報酬を受け取りに行く牛人戦士に声をかけると彼女は頷いた。

 

 こうして少しの間、彼女とも一緒に行動する事になったのだが……。

 

 

 

「あの、剣の乙女様から文が……」

 

「ふむ……」

 

 報酬を受け取った後、受付嬢より剣の乙女からの文を受け取り……。

 

「……これは断れないな」

 

 文にはゴブリンスレイヤーへの依頼も入っており、彼は直ぐにそれを受ける事を決めたのであった……。

 

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