『ゴブリンスレイヤー』と呼ばれた投擲手   作:自堕落無力

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百三十九話

 

 ゴブリンは人が多く集まっている場所を襲う事に決め、シャーマンは知恵を練る事で作戦を立てた。地下を移動する事で人々に見つからないままに襲撃するのだ。

 

 穴を掘り、ある程度の事で複数の穴を掘りながら分散しつつ、襲撃を仕掛けて略奪や蹂躙を楽しむのである。

 

 そんなゴブリン達が標的にしたのは完成を目指して工事を多くの人がしている冒険者の訓練場だ。そして、この訓練場は村に近いというのもあるし、牧場から街にも近い。

 

 此処を中継地とすると都合が良いというのもあるのだ。

 

 こうして、ゴブリン達は穴を掘り続け、途中で分散する事で訓練場への出入り口を用意して日が落ちる時間帯を待つ。

 

 そうして、時間は来たので穴から這い出る事にし……。

 

「ようこそ、ゴブリン共」

 

 穴の近くで待ち受けていた冒険者達によって穴から這い出ようとしたゴブリンは次々に殺されつつ、穴から外へと投げ捨てられた。

 

 ゴブリンスレイヤーはあらゆる対策を考えているし、備えも用意していた。その一つは地下からの襲撃である。

 

 知り合いの冒険者や人足に依頼して異変の調査をさせており、穴を発見した事でゴブリンが襲撃してくるのだと予測した。

 

「いくぞ」

 

 こうして、それぞれの穴よりゴブリンスレイヤーに森人剣士や妖精弓手、蜥蜴僧侶と鉱人道士、槍使いに魔女と若い戦士らはゴブリンの群れがいる地下であり、坑道へと入り込んだ。

 

 牛人戦士に重戦士の一党や若い戦士の一党、女神官などは外にいるかもしれないゴブリンの襲撃に対する守りを任せた。

 

『はああっ!!』

 

 こうして、ゴブリンの群れに奇襲を仕掛けたゴブリンスレイヤー達は次々とゴブリンを屠っていきつつ、とある場所で待機する。

 

「坑道を作るならもうちょっと、外を調べるべきだったな……この上は池だぞ」

 

 そう言いながら、鉱人道士の術で坑道の天井に穴を開ければ、池の水が天井から流れ出しては土砂泥水となってゴブリンのいる下り坂である巣穴へと流れ込んでいく。

 

『GORBBBB!!』

 

ゴブリンスレイヤーたちに襲い掛かろうとしていたゴブリンの群れは泥水で溺れながら浮き沈みしていく。

 

「さて、後は術が切れるのを待って溜まった泥水を凍らせるだけだ。そうすれば氷が膨れて時期に坑道を崩してこの侵入路が使えなくなる。そして、地上から巣穴を探して叩き潰せばおしまいだ」

 

「相変わらず、とんでもない手を使いやがる。どうやってそんな手を考え付くんだよ」

 

「常に色々、考えているからな」

 

 ゴブリンスレイヤーの戦略に何とも言えない顔をしながら言う槍使いにゴブリンスレイヤーは告げるのであった……。

 

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