ゴブリンスレイヤーは運営こそ出来るが、施設としては未完成な冒険者の訓練施設において防衛に難があるのを把握していた。そして、その問題として地下から侵入してしまえるというのがあった。
なので穴が不自然に出来ていないかを常に確認させていたのだ。そして、不自然な穴はあった。
後はその穴を見張っているとゴブリンのものであり、ゴブリンスレイヤーはその穴からを逆に辿って冒険者の訓練施設を蹂躙しようというゴブリンの群れを全滅させる計画を立てた。
こうしてゴブリンが本格的に行動し始める夕暮れにて穴を使って訓練施設にやってきたゴブリンに待ち伏せ攻撃を仕掛け、そのまま穴を辿って坑道にいるゴブリンの群れを襲撃していき、池近くまで来ると鉱人道士の術で坑道の天井に穴を開けると池の水を流して溺れさせていった。
そして、魔女と協力して氷の術でいっぱいになった泥水を凍らせ、時間経過で坑道が崩れるようにした。
その後、ゴブリンスレイヤーは坑道を使って侵入しようとしたゴブリンの巣穴を捜索して見つける。
「それなりに良く考えたようだが、まだまだ詰めが甘いぞ」
『GROBB!!』
そして、巣穴に対して襲撃を仕掛け、ゴブリンスレイヤーは鉄球を投擲して中距離にて屠りつつ、前衛の森人剣士に蜥蜴僧侶と牛人戦士と連携し、時には中途半端の長さに刷り上げた剣を抜き、それで斬撃と打撃によって屠っていく。
こうして、ゴブリンの群れを全滅させたのであった。
「……もう、良いか」
そして、このゴブリンの巣穴襲撃には少年魔術師も同行させていた。彼はゴブリンスレイヤーのようにゴブリン討伐をするのは無理だと理解した。
色々、策略を巡らし警戒したりなど他の冒険とはゴブリン退治は全く毛色が違う。それにゴブリンと関わるのは中々に精神をすり減らす事になる。捕らえた娘に対して凌辱したり、暴虐を働くし男相手もまた、暴虐で蹂躙していくのだから……。
それに自分はまだまだ未熟だ。
「もうちょっと世の中を回って、技量を高めてこようと思うんだ」
「そうか、確かに己の実力を高めるのは良い事だし冒険者をやる上では重要だ」
少年魔術師は旅装に身を包み、ゴブリンスレイヤーに旅をしながら冒険者業をやっていく事を告げた。
「あんたがゴブリンスレイヤーなら、俺はドラゴンスレイヤーになる」
「良い目標じゃないか」
「じゃあ、あたしがついてってあげよう」
ゴブリンスレイヤーに少年魔術師は目標を告げるとそこで少年魔術師と同じように旅支度を整えた圃人の少女が声を出した。
そうして、口論する少年魔術師と圃人少女は結局、一緒に旅をする事になった。
「もし、『忍び』と名乗る圃人に会ったなら俺の名を出せ。少しくらいは面倒を見てくれるかもしれない」
「分かった」
「ありがとうございます、ゴブリンスレイヤーさん」
こうして、少年魔術師と圃人少女が旅立つのをゴブリンスレイヤーは見送り……。
「自分の思うままにやっていけ」
ゴブリンスレイヤーは二人の背に対し、言葉を送るのであった……。