『ゴブリンスレイヤー』と呼ばれた投擲手   作:自堕落無力

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五十八話

 

 ゴブリンスレイヤー達は森人の里にある古代遺跡を巣穴としていたゴブリン討伐をこなし、その宴をした。

 

 そして、翌日である今日から数日間、ゴブリンスレイヤーは冒険者の仕事を休む事に決め……。

 

「それじゃあ、行くか」

 

「うん」

 

 早朝、辺境の街への配達へとゴブリンスレイヤーは牛飼娘と共に向かっていった。

 

 冒険者ギルドに到着すると牛飼娘は手続きを済ませに行き、ゴブリンスレイヤーは商品を整理していると……。

 

 

 

「おはよう、オルクボルグ。何してるの?」

 

「いや耳長の昨日、かみきり丸が牧場の仕事を手伝っておるといっておったじゃろう。覚えてないんかいな」

 

 冒険者ギルドから出てきた妖精弓手が声をかけつつ、鉱人道士が呆れながら説明をする。

 

 

 

「酔っていたから、仕方ないだろう」

 

「ぁ、そう言えば部屋に運んでくれたそうね……ありがとう」

 

「お安い御用という奴だ」

 

「……こ、小鬼殺し殿……そ、そこにはその……」

 

「チーズか?」

 

「う、うむっ!!」

 

「すっかり気に入ったようだな。ご贔屓にしてくれるとありがたい」

 

 ゴブリンスレイヤーは言いにくそうにしている蜥蜴僧侶に助け舟を出すと荷物から紙に包まれたチーズの塊を取り出して渡す。

 

 

 

「話はしておくから、それの代金はギルドに払えよ」

 

「うむ、うむ、承ったぞ」

 

 蜥蜴僧侶は舞い上がりながらも冒険者ギルドへの中へと向かって行ったのだった。

 

「ふふ、真面目な奴だけど良い息抜きが出来る物を見つけられたようで良かったわ」

 

「だな……それでこれからお前たちはどうするんだ?」

 

「そうね、此処の街は中々居心地良いし、しばらくは此処で活動するつもりよ……それで、その……」

 

 妖精弓手はゴブリンスレイヤーの問いに答えつつ、急になにやら恥ずかしそうな様子を見せた。

 

「どうした?」

 

「私達、遺跡の調査をしようと思うの。こないだの時みたく、魔神が何企んでるか分からないし……でも、うちの一党はほら、前衛いないでしょ?」

 

「ああ、声をかけてもらえれば、都合が合えばだが手を貸す。あいつと一緒にね」

 

「ええ、よろしくね」

 

 そうして妖精弓手は冒険者ギルドから出て行き始め……

 

「素直に誘えばよかろうに、のぅ、かみきり丸や」

 

「黙りなさい、鉱人。射貫くわよ?」

 

 妖精弓手が少し引き返して苦笑する鉱人道士に告げた。

 

「おお、怖や怖や。ではの、かみきり丸」

 

 

「ああ」

 

 そうして妖精弓手たちと別れると……。

 

「また仲良くなった人たちが増えたんだね」

 

「まあな」

 

 戻って来た牛飼娘の笑みに同じく笑みで応えた。

 

「ゴブリンスレイヤーさん、これ見てください」

 

「これも全てゴブリンスレイヤーさんのお陰です」

 

「感謝しています」

 

「私達、ゴブリンスレイヤーさんに会えて本当に良かった」

 

 冒険者ギルドの中へ入れば女神官に女武闘家、新米戦士に見習い聖女が近づいてきてそれぞれ今までの功績の結果として九位である黒曜に昇級している証を見せた。

 

 

 

 

 皆が嬉しそうにし、ゴブリンスレイヤーへ報告をしたのである。

 

「お前たちの頑張りの成果だよ。昇級おめでとう」

 

 ゴブリンスレイヤーは女神官たちの昇級を祝った。

 

 そうして、配達の仕事が終わると牧場に戻って牧場の仕事を手伝い……。

 

「(そろそろ村の様子も見て来るか……)」

 

 オーガがゴブリンの群れを率いていたのもあって、元から度々、自分の故郷である村の様子を見ていたのだが、今回は装備も十分に用意して村の様子を見る事に決めたのであった……。

 

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