『ゴブリンスレイヤー』と呼ばれた投擲手   作:自堕落無力

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六十話

 

 ゴブリンスレイヤーが住んでいた村は過去にそれなりの規模のゴブリンの群れに襲われようとしていた事があった。

 

 それはちょうど、魔神王が暴れていた時であり、国もそうだが、冒険者たちも≪死の迷宮≫攻略の都合上などで色々と手が足りなかった。

 

 そんな状況の中、ゴブリンスレイヤーは自身の師となった者と共にゴブリンの群れを討伐して村の侵略を防いだのだ。

 

 冒険者となって五年後も又、ゴブリンスレイヤーの村はゴブリンの群れに侵略されようとしていたのだ。

 

 しかも率いるのはゴブリンに対して絶対的な統率力を有するゴブリンロードであり、率いるゴブリンの中には戦闘力がゴブリンの中では超絶的であるチャンピオン、他にもホブにシャーマンとゴブリンの種類においては全部が揃っているという状態でもあり、数も百はいるという状況だった。

 

 

 

 だが、元より定期的にゴブリンスレイヤーはゴブリンの侵略を警戒してゴブリンが本拠に使いそうな洞窟や陵墓の見回り、罠の準備や投石機など兵器の用意をして備えている。

 

 それは勿論、牧場周辺においてもである。

 

 そして、今回は自分の知り合いの冒険者達にも頼み、やるべき事ややれる事を全てやった結果、ゴブリンスレイヤーは前より大規模で質の高いゴブリンの群れから自分の村を守る事に成功したのである。

 

 

「それじゃあ、皆依頼をこなしてくれた事本当に感謝する。今日は思う存分、楽しんでくれ。乾杯」

 

『乾杯!!』

 

 自分の村から辺境の街にある冒険者ギルドに併設されている酒場にて冒険者達による大宴会をゴブリンスレイヤー達は行った。

 

 今回においては罠や兵器の用意、そしてゴブリン討伐に協力してもらった冒険者達への報酬などゴブリンスレイヤーは大出費をしている。

 

 とはいえ、それで自分の村を守れているので後悔も何も無い。

 

 

 

「本当、ありがとうな皆」

 

「良いって事よ……とはいえ、あんな軍勢はもうごめんだな」

 

「ゴブリンの種類、大集合、だったわねぇ……」

 

「ああ、よりにもよってチャンピオンまでいたからなぁ……まあ、俺の村を救ってもらったようにお前の村を救えて良かった」

 

「まあ、罠やゴブリンスレイヤーの作戦があったから救えたというのもあるが……」

 

 ゴブリンスレイヤーの礼に槍使いに魔女、重戦士に女騎士たちが答えていく。

 

「ふふ、まあ楽に倒せるならそれで良いじゃない」

 

「それは勿論じゃな」

 

「うむ、仕事終わりのチーズは旨い」

 

 妖精弓手に鉱人道士、蜥蜴僧侶らも言葉を紡ぐ。

 

 

 

 

「役に立てて良かったです」

 

「そうね」

 

「今まで沢山面倒見てもらった礼を返せたな」

 

「ええ、これだけじゃ足りないけど」

 

 女神官に女武闘家、新米戦士に見習い聖女らも面倒を見てもらっているゴブリンスレイヤーの役に立てた事を喜ぶ。

 

「君の村を救えて良かったよ。良い村だった」

 

「ありがとうな」

 

 森人剣士からの言葉にゴブリンスレイヤーは笑みを浮かべて答える。

 

「皆、俺の手が必要な時は声をかけてくれ。出来る限り、手を貸させてもらう」

 

 ゴブリンスレイヤーはそう、誓いの言葉をかけると皆が頷いたのであった……。

 

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