『ゴブリンスレイヤー』と呼ばれた投擲手   作:自堕落無力

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六十九話

 

 水の街の地下にゴブリンが住み着いており、時折、街に出ては人を襲っている。

 

 故にゴブリンの討伐をしてほしいと剣の乙女から依頼をされ、ゴブリンスレイヤーは引き受けた。

 

 地下に移動する際には神殿の裏庭にある井戸から地下水道に降りられるようで探索の間は神殿を宿として使わせてもらえるとの事であった。

 

 そして地下水道の見取り図を渡されたが神殿建立当時の古い見取り図であるし、迷宮の如くであった。

 

 しかも奥は遺跡にも通じている。

 

 

 

「今回も厄介なゴブリン討伐の依頼になりそうだ……やり甲斐はあるがな」

 

「まあ、遺跡探索も出来るなら悪く無い」

 

 掘り出し物でもあれば儲けものだとゴブリンスレイヤーの言葉に重戦士は言う。

 

 

「じゃあ、早速行こう」

 

 ゴブリンスレイヤーの言葉に皆が頷くとその後は裏庭の井戸より地下水道へと降りていった。

 

 

 

 

「しっ!!」

 

「はああっ!!」

 

「ふっ!!」

 

 地下水道を進めんでいけば、ゴブリンに出くわし、重戦士が片手剣を使い、同じく前衛の女騎士が小剣を使い、森人剣士は魔法の剣を使う事で前衛三人がゴブリンを討伐していく。

 

 

 

「ふっ!!」

 

「よっ!!」

 

 また、中衛として新しく鉄球を仕入れたゴブリンスレイヤーが超絶な投擲技術により、投擲し、それが一体のゴブリンに炸裂すれば骨を砕きながら特殊な回転によって跳ねてそれが別のゴブリンの頭部の骨を砕いたりする。

 

 妖精弓手も矢を放ってゴブリンを狙撃した。そうしてゴブリンを倒していく中でゴブリンスレイヤーは落ちている鉄球を拾い、妖精弓手は木芽の鏃を死体から回収する。

 

 因みに暗い地下水道をどう通っているのかと言えば水気の関係もあるので今回は『角灯』を使って光源を確保していた。

 

 

 

「それにしても冒険者達が返り討ちにあってたのもあるが、かなりいるようだな」

 

「至高神様の懐に住み着いてるなんて本当に許せないわ」

 

 重戦士の言葉に見習い聖女は怒りの声を上げた。

 

 二人が言うように地下水道の探索を初めて三日が経過したが、ゴブリンとの戦闘をしたのは五度目である。

 

「それでどう見ますかな、小鬼殺し殿としては?」

 

「まず間違いなく、この地下水道にいるゴブリン達は普通のゴブリンとは違う」

 

「うえ、またオーガみたいなのが出るなんていやよ、私は」

 

 蜥蜴僧侶がゴブリンスレイヤーに意見を求めれば、ゴブリンスレイヤーはここまでの出来事からゴブリンは従来のそれとは違うと断言し、妖精弓手は前の遺跡探索にてオーガに出くわした事を思い出しながら言った。

 

 

 

「何とも言えないが、行動を操られているのは確かだろう……水の街での事件とこの地下水道のゴブリンの数を考えると本来のゴブリンならもっと襲撃してもおかしくない」

 

「油断は禁物という事かの」

 

「特に遺跡当たりが怖いな……注意していこう」

 

 そうした会話をしつつ、改めて警戒をしながらゴブリンスレイヤーの一党は地下水道の探索をしていくのであった……。

 

 

 

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