『ゴブリンスレイヤー』と呼ばれた投擲手   作:自堕落無力

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七十六話

 

 ゴブリンスレイヤーの一党は大司教こと剣の乙女による水の都の地下に住み着いたゴブリンに対する討伐依頼をこなした。

 

 ゴブリンは邪教集団がゴブリンの領域から≪転移≫の鏡を使って、呼び寄せたものであった。その鏡はゴブリンスレイヤーがコンクリートで固めた上で埋めて処理した。

 

 今頃は剣の乙女の使徒である沼竜の寝床にもなっているだろう。そして、邪教集団の方はこの都へと立ち寄った勇者たちによって討伐されたので一連の事態は全て終わったのだ。

 

 

 

 そして……。

 

「私、こんなに幸せな気持ちで起きれたの、初めてです……ありがとうございます、何から何まで……貴方に依頼をして本当に良かった」

 

「そこまで言ってもらえるとは冒険者としても男としても光栄だ」

 

 共に男女としての交流をし、一夜を共にしたゴブリンスレイヤーと剣の乙女。

 

 剣の乙女はとても幸せそうにゴブリンスレイヤーと会話をしたのだった。

 

 その後、ゴブリンスレイヤーの一党は一人ずつ、報酬である金貨一袋を受け取り、神殿を去る事になり……。

 

 

 

「皆さん、改めてお疲れ様でした。また依頼をする事もあるかもしれませんがその時はよろしくお願いしますわ」

 

 剣の乙女の言葉に一党はそれぞれ、頷き、こうして剣の乙女に見送られながら神殿から去る。

 

 

 

 

 

「じゃあ、依頼を無事に達成した事を祝って、乾杯」

 

『乾杯っ!!』

 

 酒場へと皆で行くと、ゴブリンスレイヤーが音頭を取り、剣の乙女の依頼を達成した事、一党、皆が無事である事を祝した『宴』を行う。

 

 依頼をこなした事を一党の皆が祝うのは冒険者として大切な行為である。

 

「でも、勇者には会ってみたかったなぁ」

 

「ね、まさかのニアミスだなんて……」

 

「そういう事もあるだろう……縁があれば、直接会う事も出来るだろうさ」

 

 新米戦士に見習い聖女はこの都には来たが、自分達に合わないままに去って行った勇者たちに対して言及する。

 

 世界のためにとんでもない強敵と戦っている勇者への興味は冒険者ならば大なりしょうなり、誰もが持っていたりするものだ。

 

「それ、縁が無かったら会えないって事じゃあ……」

 

「だが、そう言うくらいしか無いだろう」

 

「まあ、確かに」

 

 女神官がゴブリンスレイヤーの意見に思った事を言うとゴブリンスレイヤーは苦笑しながら答え、女武闘家が頷く。

 

 

 

 

「それにしても私達が終ぞ、見つけられなかった邪教集団を倒すなんて流石よね」

 

「ああ、流石じゃよ」

 

「ですな」

 

「ま、勇者には勇者の……冒険者には冒険者の戦いがあるって事だ」

 

「そういう事だな」

 

 妖精弓手、鉱人道士、蜥蜴僧侶と重戦士、女騎士が次々に話に加わる。

 

「まあ、ともかくこれからも冒険していこう」

 

 ゴブリンスレイヤーの意見に皆が頷く。

 

 その後、ゴブリンスレイヤーの一党は馬車を使って、辺境の街へと帰るのであった……。

 

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