『ゴブリンスレイヤー』と呼ばれた投擲手   作:自堕落無力

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七十七話

 

 ゴブリンスレイヤーの一党は水の街にある『法の神殿』にいる剣の乙女こと『至高神の大司教』からのゴブリン退治の依頼を完了し、辺境へと帰って行った。

 

 そうして……。

 

 

 

「これで報告は以上だ」

 

「はい、確かに……それで剣の乙女様はどんな方でした?」

 

 三つ編みの受付嬢へと今回の依頼について事細かに報告したいと共に個室へと向かい、そこで詳しく内容を報告した。

 

 やはり、魔神王を討った英雄の一人なのもあって、気になるのか受付嬢は剣の乙女について聞いてきた。

 

「評判通りの方だった。慈悲深くもあり、気品あり、品行方正で至高神の教えを体現していた。私的な面も心優しく、包容力もあった。公私、どちらも人を惹きつける魅力、カリスマがあったよ」

 

「そうですか」

 

 そう受け答えをする中で……。

 

 

 

「水の街での土産だ。喜んでくれると嬉しいが」

 

「ありがとうございます。勿論、喜びますよ貴方からの贈り物なんですから」

 

 水の街で買った受付嬢への土産、珍しい造形の装飾品などを渡せば受付嬢は笑みを浮かべて感謝をしたのだった。

 

 そうして、牧場へと帰り……。

 

 

 

 

「ただいま、流石に水の街は広くて依頼も大変だったよ」

 

「そうなんだ、お疲れ様……」

 

 牛飼娘はゴブリンスレイヤーの言葉に苦笑をしながら、労う。

 

「これは土産だ」

 

「わあ、ありがとう……ってカナリア?」

 

 珍しい装飾品やら香水やら生活用品、嗜好品を幾つかお土産として渡しつつ、更に鳥籠の中にいるカナリアを見て牛飼娘はゴブリンスレイヤーを問いかける。

 

「依頼内容が地下を探るものだった。だから、毒気とかに反応出来るカナリアを飼ったんだよ。それに手軽に世話出来るし、一人で待たせる事も無くなると思ってな。一緒に育てないか?」

 

「うん、喜んで」

 

 そうして、牛飼娘はカナリアをゴブリンスレイヤーと共に世話しながら、飼う事を承知したのだった。

 

 翌朝、また冒険者として仕事をするためにギルドへと向かい……。

 

 

 

 

「斥候もいないから、洞窟や遺跡探索はなぁ……」

 

「あいつ、腕だけは確かだったからね」

 

「だから、信用していたというのにな」

 

 掲示板の前で少し前に一党の斥候を務めていた圃人斥候に古銭をネコババされかけたのをゴブリンスレイヤーに助けられ、協力して斥候に報いを与えた青玉等級になったばかりの斧戦士に妖術師、僧侶の三人が悩みながら言う。

 

 

 

 

「斥候が必要なら、やるぞ。約束したからな」

 

「おお、本当に良いのか?」

 

「勿論だ」

 

「貴方ほど頼れる斥候はいないよ……ありがとう」

 

「感謝する」

 

 ゴブリンスレイヤーはいつもの面々はまだ休みたいと言われたのもあって、斧戦士達に声をかけ、こうして一緒に遺跡探索へと向かったのであった……。

 

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