『ゴブリンスレイヤー』と呼ばれた投擲手   作:自堕落無力

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七十九話

 

 魔神王が勇者によって討伐され、最大の脅威は退けられたもののしかして脅威自体は存在しているし、下手を打てば脅威が拡大するような状況は続いている。

 

 その理由は魔神王の配下やら信仰する者ら、残党とも言うべき者たちが残っているからだ。

 

 それらの活動により突如として遺跡に迷宮が出現することも多々あった。

 

 そして、その突如出現した遺跡の悪魔退治へとゴブリンスレイヤーに森人剣士、妖精弓手に鉱人道士、蜥蜴僧侶の五人の銀等級の一党は向かった。

 

 そうして……。

 

 

 

 

「やっぱり、冒険者としてはこういうのが良いのよねぇ」

 

 妖精弓手は元々、未知の遺跡や迷宮など世界を巡りながらの依頼が好きなのもあって、機嫌は良いようだ。

 

「すまないな。冒険者らしくない事に付き合わせて」

 

「あ、いや……貴方との一党が嫌だとか、そういうのじゃないのよ。ただ……」

 

「ゴブリン討伐の依頼は気が滅入る事が多いものな。別の怪物たちと比べて悪質さが違う」

 

「うん、ああいうのは本当、慣れないわ」

 

 申し訳なさそうに苦笑するゴブリンスレイヤーに焦ったように言う妖精弓手、それにゴブリンスレイヤーは分かっているといった感じで伝え、それに妖精弓手は頷いた。

 

「そのゴブリンはこの遺跡にはいない様じゃな……」

 

「混沌の勢力においては雑兵も雑兵ですからな」

 

「守りには向かないし、隙あらば色々物資を奪って逃げそうだ」

 

「そういう光景なら、見た事あるぞ」

 

『……』

 

 ゴブリンの話題が出たのでそれに乗じていく鉱人道士に蜥蜴僧侶と森人剣士だが、冗談も交えた物が本当に行われたのを聞いて微妙な空気になった。

 

 

 

「折角、ゴブリンはいないんだ。この手の話題は止めよう……大物退治もしなければいないからな」

 

 そうして遺跡を進んでいくゴブリンスレイヤーの一党は……。

 

『DEAMOONN!!』

 

最奥の大広間にて悪魔と接触し……。

 

 

 

 

「ふっ!!」

 

 最後には半歩ずらして悪魔の攻撃を回避すると同時にその首を魔法の剣で切り裂いた事でゴブリンスレイヤーが討伐したのであった。

 

 

 

「さて、後は宝だな」

 

 その後、宝箱の中身を手に入れた事で悪魔討伐の依頼は終わった。

 

 次に数日置いて邪教集団討伐の依頼を受け……。

 

 

『――――!?』

 

 ゴブリンスレイヤーによる≪沈黙の術≫で魔術師に術を使わせないようにしてから、ゴブリンスレイヤーと森人剣士、蜥蜴僧侶らが突撃し切り伏せる事で討伐していった。

 

 

「本当に多いな、この手の依頼……」

 

 ゴブリンスレイヤーが受けた依頼とは別に幾つか魔神王の残党と思われる者たちの討伐依頼がかなりあったのだ。

 

 

 

 

「あの、ゴブリンスレイヤーさん。すみません、出来ればこの依頼を……」

 

「驚いた。国王直々か……なら、受けないとな」

 

 邪教集団討伐をした数日後、国王の署名がされた依頼書を受付嬢が申し訳なさそうにもってきた。

 

 その依頼内容は『悪魔の塔』と暫定的に名付けられた遺跡の探索依頼なのだった……。

 

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