『ゴブリンスレイヤー』と呼ばれた投擲手   作:自堕落無力

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九十六話

 

 

 ゴブリンスレイヤーは『収穫祭』を終えたばかりの『辺境の街』を襲おうとした闇人と彼が雑兵として率いていたゴブリンの群れを事前に仕掛けていた罠や購入していた道具、自分と森人剣士に女神官、妖精弓手に鉱人道士と蜥蜴僧侶ら、仲間の力を使って全て倒した。

 

 その後、まだ嵐は続く中で牧場の外れにある小屋の中――竈に吊るした干し魚やらの処理をしつつ、牧場内にある自分が生活空間として使っている納屋で仮眠を取るよう仲間へと促し、そうして嵐が止み、夜が明けるまで待つ。

 

 

 

「さて、行くか」

 

「ああ」

 

 夜が明けると嵐が去って、良い天気になっている中、まずは事態の報告をしようとゴブリンスレイヤーと森人剣士は辺境の街まで行く。

 

 

 

「お兄さん、おはよー」

 

 冒険者ギルドの近くで女勇者に女剣聖と女賢者の三人に会う。どうやら霊界での仕事は終わったようだ。

 

 

 

「ああ、おはよう。そっちは無事にやらなきゃいけない事を済ませたようだな」

 

「それはお兄さんの方もそうでしょ?」

 

「まあな」

 

 ゴブリンスレイヤーが女勇者に挨拶しながら話しかけると女勇者も反応を返してきた。

 

 そのまま、ゴブリンスレイヤーは森人剣士と共に冒険者ギルドに入り、女勇者たちも続く。

 

 

 

「おはよう」

 

「あ、おはようございます。それでどうでしたか?」

 

「ああ、それはな」

 

 そうして笑顔で対応してきた三つ編みの受付嬢へゴブリンの群れとそれを率いていた闇人についての話をした。

 

 

 

「そうでしたか。嵐の夜の中の戦い、お疲れ様です。街を守ってくれたのですから礼金とかそう言ったのが出せるよう掛け合いますね」

 

「それは助かる……俺達はこの後、ゴブリンの死体の処理と罠の後片付けをしておく」

 

「じゃあ、冒険者の皆さんにも後処理を手伝うよう言っておきます」

 

「僕達も手伝うよ」

 

 そうして、ゴブリンスレイヤーは一度、牧場に戻ると後処理用の道具や荷物を載せた大きな台車を持って、森人剣士に女神官、妖精弓手に鉱人道士と蜥蜴僧侶に女勇者たちと牧場から少し離れた場所へと行き、ゴブリンスレイヤーの≪稲妻≫で荒れている地を整備したり、他の辺境の街に繋がる東北西の道に転がっているゴブリンの死体や罠を片付けていった。

 

 

 

「お兄さん、僕の村の時みたいに激戦を繰り広げていたんだね」

 

「ある程度、ゴブリン達の事は予測していたから、罠を仕掛けていたし有効的な道具も揃えていたからそこまで激闘でも無かったよ」

 

「そうなんだ、それは良かったよ」

 

「戦いの前には準備をするのが一番だからな」

 

 会話をしながら、ゴブリンスレイヤー達は手伝いのために送り込まれた下位冒険者達と事後処理をしていくのであった……。

 

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