『ゴブリンスレイヤー』と呼ばれた投擲手   作:自堕落無力

99 / 116
九十八話

 

 ゴブリンスレイヤーは仲間と協力して、闇人と闇人が雑兵として率いたゴブリンから、辺境の街、それから少し近くにある牧場、更にそこから離れた場所にある自分の故郷の村を守った。

 

 そうして、しっかりゴブリンの死体や仕掛けた罠の解除など後始末も済ませると冒険者には恒例行事である宴を森人剣士に女神官、妖精弓手、鉱人道士、蜥蜴僧侶、女武闘家に新米戦士と見習い聖女たちと始めた。

 

 その宴の中で妖精弓手の酔いが回り始めたので冒険者ギルドの二階にある彼女の部屋まで連れて行き、そうして愛し合った。

 

 

 

「そろそろ、起きろよ」

 

「んー……おはよう、オルクボルグ」

 

「ああ、おはよう」

 

 ゴブリンスレイヤーは窓を見て朝日が昇っているのを見ると軽く妖精弓手の身体を揺らして起こし挨拶を交わした。

 

 

 

「……しちゃったのよね、私達」

 

「そうだ、夢でも何でもないぞ」

 

「うん、愛ってとっても良いもので幸せになれるものだって良く分かったわ。私、貴方を愛して良かった」

 

「そう、思ってもらえたなら男冥利に尽きる」

 

 

 

 妖精弓手は目を擦りながら、昨夜の出来事を振り返りながら呟いたのでゴブリンスレイヤーはしっかり、答えを返す。

 

 すると妖精弓手は微笑みながら、ゴブリンスレイヤーに自分の気持ちを伝え、ゴブリンスレイヤーは笑みを浮かべた。

 

 その後は後片付けをして、身を清めに行ったりなどした後、朝から開いている料理店へと向かって朝食を食べる。

 

 

 

「じゃあ、俺は一旦、牧場の方に帰る」

 

「うん、じゃあねオルクボルグ」

 

 ゴブリンスレイヤーの言葉に妖精弓手は応じて去り行く彼を見送った。

 

 

 

 そして一日、ゆっくりした次の日……。

 

「あ、ゴブリンスレイヤーさん。すみません、実は……」

 

 冒険者ギルドに行けば申し訳無さそうな表情を浮かべた三つ編みの受付嬢より、声をかけられた。

 

 山の方に大掛かりな数のゴブリンの群れが出たのを退治して欲しいという村からの依頼で、ありふれた形式のものだ。唯一、ありふれて無いのはゴブリンスレイヤー指名である事だ。

 

 まあ、ゴブリンスレイヤーは長年、ゴブリン退治を確実にやっているし、村人の事も考えた対応をするので彼を指名してゴブリン退治を依頼する村は増えているが……。

 

 

 

 

 

「御指名なら仕方ない、準備を済ませて行くとしよう」

 

「勿論、私も行くわよ」

 

「なら、私も行こう」

 

「特にやりたい依頼も今は無いからのぅ」

 

「小鬼殺し殿と組んで戦うのは中々、楽しいですからな」

 

 

 こうして、ゴブリンスレイヤーは妖精弓手に森人剣士、鉱人道士と蜥蜴僧侶等とゴブリン退治の依頼へと向かったのであった……。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。