クラフトは不滅である   作:最高司祭アドミニストレータ

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ほ、他の二次創作に挑戦して書きたいという衝動が•••くっ、鎮まりたまえ! 


Dr.STONE 龍水
新たな仲間


 数千年前のある日、地球全体が謎の光に包まれると──その日、地球上の人類は全て石化した。

 これまで人類が築いたものは次々と崩壊し…文明は滅びた。

 

 だがしかし…決して諦めず、目覚めたあとに備え続けている男がいた。

 その男の名は科学少年──石神千空。復活するまでの彼は数千年もの間、秒数を数え続け、意識を保ち続けていた。

 

 

『君は確か…千空と言ってたかな?』

『名乗るのが遅れたね…拙い日本語かもしれないが…』

『初めまして、わたしの名はアレックス──マインクラフターである』

 

 

 その過程で彼は、マインクラフターのアレックスと邂逅した。創造主を自称する、少女に。

 

 その力は本物だった。自分だけでは半年以上の歳月が掛かってしまう建築物、それを現代水準はあろうツリーハウスを1日以内で、短い時間で建築してみせた。

 それだけではない。水バケツだけで無限に湧く無限水源を作ってみせたり、畑を作ってみせ、骨粉を『ホイっ』と振りかけるだけで作物を一瞬で収穫可能な状態にしてしまう。

 

 アレックスは不老でありながら、死ぬことはある。しかし、その死さえもベッドで蘇ることで帳消しに出来る不死性を持つ。死は怖くない彼女ですが、アイテムをロストすると絶望してマグマダイブする習性があります。 

 

 不老不死に加え、物理法則すらも一部無視する力も持っていた。

 

 そんなアレックスがただの人間だと言い張る度、んな訳あるかと彼にツッコミされることは多々あった。

 

 

『おう! 人類がヤベー文明作った200万年を一気に駆け上がってやるぜ!』

『石化とか復活する方法も、科学で突き止めてやる! ゼロから近代文明、ゼッテー作り出すぜ!』

 

 

 奇跡の洞窟にて硝酸を浴び続けた大樹が加わり、少年2人とマインクラフターは『石化の復活』について研究し、遂に復活液を手に入れた。そうして杠とシルファ、司を復活させた。

 

 なんやかんやあって科学少年と武力少年は敵対し、科学王国と司帝国を組織し戦争状態に。

 

 その戦争状態は無血開城で終わりを迎え、司帝国とは和平を結んだ。同時に、司帝国は自発的に科学王国民となった。

 

 そしてとうとう、あの謎に手を出す時がやって来た。

 

 

『おう! 地球に降り注いだあの石化光線の謎を突き止めるべく、発生源の地球の裏側まで行くぜ!』

『ナニ〜!? ちっ、地球の裏側だと〜!?』

『そ、そんなの、どうやって〜?!』

『クックックー、そんなの決まってんだろ? 船をクラフトして行くんだぜ!』

 

 

 我々は世界に飛び出て、全ての謎を解き明かす。

 我々はストーンワールド大航海時代に突入する。

 我々は全人類70億を救済し、再びこの地球上に科学文明を築く。

 

 さぁ諸君──クラフトの時間だ。

 

 

 

 

■□■□■□

 

 

 

 

「ハッハー! 戻ったぜ遂に! 世界は再び俺のモノだ! フン」

 

 

 皆さんごきげんよう! わたしは、マインクラフターのアレックス。

 科学王国演劇『謎の光』が終わってモチベーション上がった科学王国は、航海力ゴイスーの神腕船長を仲間にするべく「彼」を石化から復活させた。

 

 

「俺は世界の全てが欲しい…そして世界は! 俺を欲しがったということだ!」

「南…あんたの言ってた意味がもう分かった気がするよ」

「だから言ったのにィ…」 

 

 

 七海学園のオーナーにして海運業の王、七海財閥。グループ総資産、二百兆円。その一族の御曹司が彼、七海 龍水。

 幼少期の頃から乗り物模型ボトルシップとかを、億単位のお小遣いで集めてたらしい。

 遂に飽き足らず、本物の帆船を造らせた。

 

 分かる分かる。わたしも帆船が好きで好きで、お小遣いで集めていたものだ…流石に億ではないが。

 帆船、マインクラフターとなってから《くらふたーのせかい》でクラフトしたものよ……ハリボテで動かせないけれど。

 

 

「当たるぜ、船乗りの勘は。文明は滅び、七海財閥も俺も資産の全てを失った──違うか?」

「嗚呼そうだ。ご理解速攻で実におありがてえ」

「ハッハー! 最高のチャンスだ。貴様らよくぞ起こしてくれた。世界中の所有権が消えたのなら、今から全てが手に入る!」

 

 

 同志ではないか? この七海 龍水は。

 マインクラフター特有のクラフト能力は無いが、彼は同志と呼ぶに値する存在だ。間違いない。

 

 

「先ずは服を手に入れたら?」

「ああ、これは失礼した。不粋だったな、美女4人の前で」

「美女4人? 寝起きで数も数えらんねぇのか? 3人だぞ」

 

 

 よくぞ見つけてくれた、北東西 南。流石は元記者、情報収集能力には定評のだけのことはある。

 どっかの誰かが『記者は色気で、かくかくじかじか』と言っていたが、彼女は色気を武器にしないのだろうか? …そもそも色気ってなんだ?? 

 

 

「くぁwせdrftgyふじこlp!?!?」

「いちいち言わなくてもいいんだよ…ったく」

「貴様は何を言っている…確か名はマグマ…だったか? タイプは様々あれど、女たちは皆…フッ、美女だぜ──違うか?」

 

 

 ……色気とは、こういうことなのだな。

 またもや、わたしは魅了状態となってしまった。おっふ。

 

 

 

 

 

 ■□■□■□

 

 

 

 

「当たるぜ、船乗りの勘は…七海財閥と俺の資産を消したのは…アレックスか?」

 

 

 アレックスはハァっと、溜息を吐き出した。千空と司に続いて…龍水もか、という意味が込められた溜息を。

 

 

「わたしが黒幕の訳ないだろう!? お前の目は節穴か?!」

   

 

 彼女に怒鳴れた龍水は余程のショックだったのか、その場で膝をついた。まるで長年の航海の果てに予想もしなかった暗礁にぶつかったかのように。

 彼の瞳は見開かれ、その奥には信じがたい現実を突きつけられた動揺が渦巻いていたように見えた。

 

 そして……ぽろりと涙がこぼれ落ちた。

 

 

「生まれて初めて外れたぜ…」

 

 

 南はそんな彼を「あちゃ〜、やってしまったわね」と静かに見つめると、ハンカチを取り出した。

 ポケット無いのに、彼女はどこから取り出したのだろう?? アレックスはツッコミを入れた。

 

 

「はいこれ、ハンカチ。いるでしょ?」

 

 

 龍水は顔を上げ、差し出されたハンカチを見つめた。涙の跡が頬を伝い、その表情には悔しさと情けなさが滲んでいる。だが、それを見ても南の目は変わらず優しかった…笑いを必死に堪えているが。

 

 

「…ハッハー、ありがたいぜ…」

 

 彼はハンカチを受け取り涙を拭くと、勢いよく鼻をかんだ。アレックスは腕を組んで龍水を見下ろしながら、肩をすくめた。

 

 

「まったく、どいつもこいつも私を疑いやがって……もう少し頭を使えっての」

 

 

 龍水はハンカチを見つめると立ち上がり、服に付いた埃を払い落とした。

 

 

「ハッハー! さて、勘が外れたなら次は当てる! 七海 龍水の名に誓ってなァ!」

 

 

 彼の目に再び光が宿る。船乗りは、一度嵐に呑まれた程度では沈まない。アレックスはそれを見て、小さく鼻を鳴らした。

 

 

「次は当てろよ?」

「船乗りの勘は、そう簡単に鈍るものじゃないぜ!」

 

 

 おめでとう!! 

 科学王国は七海 龍水をゲットした…!!!




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