クラフトは不滅である   作:最高司祭アドミニストレータ

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悪魔の実の能力者なのか、作者は泳げない•••ガチで溺れてリスポーンしそうになりました•••プールで。
あっ、次回は試運転です•••今度こそ、試運転です。


救命胴衣

 モーターボートの試運転を目前に控えた、技術開発部のマインクラフターたち。

 船は完成しエンジンも搭載され、燃料供給システムの準備も整った。燃料の消費量や推進力、航続距離を測定するための実験がいよいよ始まる。

 

 しかし、クロムがふと不安そうに呟いた。

 

 

「そういやさ……もし船がひっくり返ったらどうすんだ?」

 

 

 試運転の準備に取り掛かっていた技術開発部の面々が、思わず手を止めた。ハァンハァン語だが、ニュアンスで何となく察した創造主。

 考えてみれば、これは大事な問題だ。エンジンを搭載したことで、船の重心はこれまでの手漕ぎボートとは異なり、不安定な状況では転覆する可能性もあるだろう。

 でもまぁ、と彼らは頷いた。自分たちクラフター製ボートが転覆する可能性なんて、例え世界が再構築されたとしてもあり得ないであろう。

 

 

「まっ、木製の部分は浮くが、エンジンや燃料タンクのせいで完全に沈む可能性もあるんじゃないか? マインクラフターのが沈むところ、見たことねェけどなァ

「そ、それヤベェじゃねぇか!? 科学はスゲーけど、オレ泳ぎに自信ねぇぞ!!」

 

 

 千空が腕を組んで答えたのに対して、クロムは焦った様子で辺りを見回した。顔を青くして、今すぐにでも対策を考えたそうな表情を浮かべている。村人に表情実装、助かります。

 確かに湖や川ならともかく、海で沈んでしまえば助かる保証は無い。しかも万が一…水にドポンしたら、泳ぎに自信がない者は命の危険に晒されるだろう。

 

 

「なら、救命胴衣を作るぞ。水に浮かぶための装備だ」

「だな」

 

 

 その言葉に、周囲のマインクラフターたちは一斉に動き出した。試運転の成功には、科学的な安全対策が不可欠だ。このユニークな村人達をリスポーンさせてはならんのだ!

 

 こうして、救命胴衣のクラフトが新たな課題として加わった。

 

 

「クククッ、クラフトフェーズと行こうじゃねぇか!」

「おうよ! 救命胴衣の素材確保だぜ!」

 

 

 技術開発部のマインクラフターたちは、救命胴衣を作るための素材の選定に入った。

 

 まず必要なのは、水の上に浮くための浮力材である。水よりも軽い素材を使用することで、救命胴衣は着用者の体をしっかりと浮かせることが出来る。

 

 最初に候補として挙がったのは、コルクだった。木の一種であり、非常に軽く、水に浮く性質を持っている。

 しかし、入手できる量が限られているため、他の素材と組み合わせる必要があった。

 

 次に、羊毛が選ばれた。繊維の間に空気を含む性質があり、ある程度の浮力を確保出来るから。更に柔らかいためクッション性にも優れ、快適な着用感を実現可能だ。

 

 そして、ヤシの繊維も候補に入った。乾燥させることで軽量化され、水に浮く特性を持つ。大量に入手可能であるため、コルクの代替として活用出来ると考えた。

 

 クロムはそれらの素材を見比べながら、少し眉をひそめた。

 

 

「コルク? は良さそうだけどよ…手に入る数が少ねぇな…こんなんで全員分の救命胴衣を作れんのか?」

 

 

 千空はコルクのかけらを手に取りながら頷く。

 

 

「だからこそ、羊毛やヤシの繊維を組み合わせる。救命胴衣の浮力は、一種類の素材だけに頼る必要はねェ。複数の素材をうまく組み合わせりゃ、安定した浮力が確保出来る」

「なるほどな……要するにバラバラの素材でも、組み合わせりゃ最強の救命胴衣が作れるってことか!」

「クククッ、正解だ。科学ってのは、資源の有効活用から始まるもんだからな」

 

 

 救命胴衣には、浮力だけでなく耐久性や装着のしやすさも求められる。そこで、外装には革と強化布を採用することになった。

 

 革は耐久性を向上させるために使用し、強化布は水を弾きつつ、柔軟性を確保する役割を果たす。これにより、長時間水に浸かっても破れにくい構造が実現出来た。

 

 

「でもよぉ、革って水に濡れると硬くなっちまうんじゃねぇか? そんなの着てたら、動きづらくてしょうがねぇだろ?」

 

 

 クロムの疑問に、千空は腕を組んだまま答える。

 

 

「そこは、防水加工を施せば問題ねぇ。革の表面を油でコーティングすれば、水弾いてくれるからな」

「へぇ~…!? 革に油を塗るだけで防水になるのか!? 防水は水を防ぐだから…や、ヤベー!!?」

 

 

 また体にしっかりと固定するために、革紐と鉄バックルを組み合わせることが決まった。革紐を胴回りに巻き付けることで、しっかりと体にフィットさせ、鉄バックルを取り付ける。これで、素早く脱着できる仕様になった。

 

 

「よし、素材はこれで決まりだな!」

 

 

 マインクラフターたちは準備を整え、いよいよ救命胴衣のクラフト作業に入った。

 

 

「ああ! 始めんぞ!」

 

 

 素材が揃ったところで、いよいよ救命胴衣の制作が始まる。マインクラフターたちは、手際よく作業を進めていった。

 

 まず、浮力材の作成に取り掛かる。羊毛とコルクを重ね合わせ、内部に空気を含ませる形にする。更にヤシの繊維を詰めて強度を増し、浮力を向上させた。

 

 クロムは完成した浮力材を手に取ると、指で押しながら不思議そうに呟いた。

 

 

「おおっ!? これ、思ったよりしっかりしてるな。なんかフワフワしてるけど、これで本当に浮くのかよ?」

 

 

 千空が浮力材の端を指で弾きながら、当然といった表情で答える。

 

 

「当たり前だろ。羊毛の繊維の間に空気が含まれてるからな。水に沈めても、簡単には浸透しねェ。ヤシの繊維も軽いからな、更に浮力を上げてくれる」

「空気を閉じ込めるって、そういう仕組みか! なんかフワフワしてる理由がわかったぜ!」

 

 

 次に、外装の作成に移る。革で浮力材を包み込み、耐久性を向上させる。外側には強化布を縫い付け、防水性を持たせることで、長時間の使用に耐えられる仕様となる。

 

 最後に、装着用ベルトの取り付けを行った。胴回りに革ひもを通し、しっかりと体にフィットするよう調整。鉄バックルを取り付けたこで、素早く脱着出来るようにした。

 

 

「見た目は結構シンプルだけど、これだけ工夫されてるとはな……科学の力ってのは、やっぱスゲーな!」

「科学ってのは、何もハデなモンばかりじゃねェ。こうやって命を守るものを作るのも、立派な科学だ」

 

 

 マインクラフターたちが作業を終えた頃には、十分な浮力と耐久性を備えた救命胴衣が完成した。

 

 

「これで万が一の時も安心、だな」

 

 

 技術開発部のアレックスがそう言うと、クロムは嬉しそうに頷いた。

 

 

「よーし! それなら早速、実際に試してみようぜ!」

 

 

 こうして救命胴衣の最終確認として、着用テストが行われることになった。

 

 救命胴衣が完成した以上、本当に機能するかどうかを確認しなければならない。そこでクロムが試験役として、川の水に入ることとなった。

 

 彼は慎重に足を水に浸し、ゆっくりと体を傾ける。

 

 

「おおっ!? これ、勝手に浮くぞ!」

 

 

 驚きの声を上げるクロムに、千空は腕を組みながら頷いた。

 

 

「クククッ、当然だろ? 救命胴衣の役割は、水面に体を浮かせることだからな」

 

 

 クロムは足をバタバタさせながら、水の中でバランスを取る。しかし、救命胴衣のおかげで沈むことはなく、安定して浮かび続けた。

 

 

「こりゃスゲー!! 本当に命を守るんだな!!」

 

 

 千空は満足げに頷き、アレックス以下マインクラフターたちも試運転への準備を進める。

 

 こうして、安全対策は完了。モーターボートの試運転へ向け、全ての準備が整ったのだった。




馬鹿野郎ーっ!! アレックスゥゥ•••誰を撃ってるゥゥ!? ふざけるなァァーっ!!
わたしがわたしに撃つなってw•••あっ、次の出番は絶対に来るから大丈夫よ? だから•••こいつはリスポーンさせないと、ダメだァァ!!!

『戦車砲でズドンされた』
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