クラフトは不滅である   作:最高司祭アドミニストレータ

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マインクラフトの映画まで、残り…。


この日、石化王国最強の男は

 皆さんごきげんよう! わたしは、マインクラフターのアレックス。同志たちからは、統括のアレックスとも呼ばれているぞ。

 

 

「無事でよがっだよー!!!」

「あっ、ああ無事だぞ? アマリリス」

「うん! こうして復活した訳だしね!」

 

 

 石化されていた1号船メンバーは、次々と復活。『ビシシシ!』ではない、本来の石化解除反応で…幻想的でございました。同様、頭首家の屋根にて石化されていた両名の復活も為された。不審に思われないよう、コハクと銀狼の石像を設置。趣味でやっていた彫工、完成度はかなり高い筈だ…裸なのはご容赦いただきたい。

 

 

「びっくりしたよ〜。アマリリスちゃん、浮いてたもん」

「わたしもよ、銀狼。目が覚めたら浮いてたし、水の中に潜った筈なのに、息が苦しくなくて」

「『水中呼吸ポーション』だな! いやぁ、便利なアイテムだったぞ!」

「チートアイテムよね、アレックスちゃんのポーションって。ドラえもんみたいで、ゴイスーよ」

 

 

 アマリリスもインベントリに収納出来ればよかったのだが、この世界でもアイテムと認定されないのは共通か。お姫様抱っこでも全然泳げたから別によいが、やはり生きているからか。しかし…魚だって生きてるぞ? それは出来るのに村人は収納出来ないとは何事か…アップデートで更新されないかなァ。

 

 

「酸素ボンベ、クラフトするまでもなかったなァ、ククク」

「…飲むだけで息が出来るなんて、流石はアレックス様ね」

 

 

 水中呼吸のポーション。

 透明化のポーション。

 

 

 どれもお気軽に醸造台でクラフト出来る、素晴らしいアイテムだ。今回の『あばよ〜、とっちゃ〜ん!』でも役立ったものよ…。

 

 

「もう一度聞くけど、頭首…父さんは死んでないんだね?」

「うん、死んでないけど…洗脳状態で、イバラの操り人形になってるみたい」

「ハ! イバラは悪者だった!」

 

 

 しっかし、これでわたしも後宮の美少女では無く「反乱者の美少女」という称号となる訳か…初めてのネーミングだなこれ。世界広しといえど、前例ないんじゃないか? 

 嗚呼、頭首と増殖したかったが…あれじゃあな、試そうにも試せないぜ…。

 

 

「申し訳ありませんソユーズ様! 頭首様のこと、冷酷な独裁者だと…っ」

「無理もないよ、アマリリス。真実を知らない側からしたら、そう思ってしまうのも自然だよ」

「そ、ソユーズ様…!?」

 

 

 して、石化武器メデューサ。魔物の類ではなく科学であったようだが、古代人がクラフトしたものだったりしない? アトランティスとか。推したい。かつて高度な科学文明を築いていた彼らなら、意外と出来そうな気がする。

 

 

「んでも、黒幕のイバラも持ってんじゃねぇのか? 石化武器」

「イバラは警戒心が強いから、自分も持ってるかもしれないわね」

「ポイントそこ」

「「ん?」」

 

 

 千空たち石化前人類ですら、粋を結集させようとも不可能なものだし…あり得るやもしれん…多分おそらくきっと。

 

 

「あっ! ホントだ。よくそんな、小さい綻びから…めんたりすと、って凄いのね」

「つまり! 石化武器は一つ!」

「おおっ! 何だか難しいが、その結論は分かったぞ!」

「投げる奴も石化のリスクあるかんな。慎重な宰相サマは、キリサメに一任してるっつう訳だ」

 

 

 なんの目的があってクラフトしたのかは知らんが、これだけは言っておきたい。頭大丈夫?? っと。

 

 

「なんつう汚ーおっさんだ!!?」

「キリサメの投げた石化武器は『コハクちゃんたちの上から炸裂した』だよね?」

「ええ、そうよ」

 

 

 現段階においてマインクラフターは『対象外』のようだが、それを抜きにしても超ヤベー危険物を作る神経を疑う。異常な思考回路してたに違いない。

 

 

「わざわざ頭首様を避けたってことは…そゆこと?」

「ああ、これもアホほど重要な情報のピースだ。クククッ、キリサメは」

「『キリサメちゃんは頭首が洗脳されてるとは知らない』…ハハ」

「「「!!?」」」

 

 

 もし今も生きているのなら、石化武器のクラフト方法を伝授していただきたいものだ。あいや、これはその、あれである。石化光線が二度と再発しないように、の防止といいますか。だから、その、ね? 実験しようなどという邪な考えはありませんとも、ええ。我々クラフターが責任を持って、管理させていただくだけですよ。あははは。

 

 

「よく分かったね…なんでかな?」

「モズ!?」

「僕の耳でも気づかなかった…っ」

 

 

 石化武器のクラフト伝授されたい、は頭の片隅に置いてと。モズいるやん。イケメンでヤベーほど強いのモズいるやんけ。槍…ハッ!? まさか、攻撃しようとしているのか? させん、させんぞー!! 未だドレス姿で、いつもの服装ではないが…何ら問題はない! この最強のエンチャント木剣で、貴様をちょちょいのちょちで倒してやる! 

 

 

「ごめんなさい…尾行されてるの気づかなかった…ッ」

「泣いてるとこ悪いけどさ? アマリリスちゃんのせいじゃないからね」

「じゃあ、誰のせいなの…!!」

「そこのアレックスちゃんだけど?」

「「「え??」」

 

 

 行動に移そうとした時、皆の視線がこちらに殺到する…えっ、何どしたの? 

 

 

「なんでギンちゃんとコハクちゃん仕舞えるの? 仕舞う場所あった? 石化した人間仕舞えるのも変だけどね? そのあと偽物出したよね…どこから出したの??」

「なんで姿消せるの? お姫様抱っこしてるアレックスちゃん、怖いんだけど?」

「なんで落下したのに無傷なの? それなりに高さあったよね?」

「なんでそのまま泳げるの? お姫様抱っこしてたよね? アマリリスちゃんピンピンさせてるのも怖い」

「なんで復活出来てるの? 石化したら最期じゃないの?」

「ねぇねぇどうして?? アレックスちゃんマジで意味わかんないだけど???」

 

 

 モズのツッコミの嵐が止まらない。そして、千空たちの『そりゃそうなる、ハァ』も止まらない。なんだその目は…わたしが何かしたか? 何もしてないよな? 普通なことをしただけなのに…信奈も同じ目を寄越すなや!! 同じ創造主だろ? こちら側だろ? なのに何で『そりゃそうなるわよ…ハァ〜』側なんだ!? しかも深いなオイ!! 

 

 や、やめろ…そんな目で、わたしを見るなァァァァ!!! 

 

 

 

 

 

 

 ■□■□■□

 

 

 

 

 

 

「俺、科学王国に入っていい? 可愛くて美少女な癖して、マジモンの妖術使いのアレックスちゃん怖ーし」

「「「自称常識人でもあるしねェ」」」

「じゃ、侵入者のフリした闇討ち行ってくるわ」

 

 

 モズが仲間になったよ! やったね! 誰が怖いだゴラ!! あと自称じゃないわ自称じゃ! 失礼しちゃうわ、ったく! ぷんぷんする誰よりも常識人なわたしは〈サファイアの洞窟〉を出て、頭首の回収に行くのであった。




描写されてないですが、この話でも原作同様あさぎりゲン活躍してます。
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