クラフトは不滅である   作:最高司祭アドミニストレータ

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アメリカ編の始まり始まり〜


サクラメント川
アメリカ大陸特産とハンバーガー


「見て、霧の向こうを」

「どうしたの? ホムラちゃn…っ!!?」

 

 

 皆さんどうもごきげんよう! わたしはマインクラフターのアレックス! 創造主、と呼んでくれてもいいぞ。ふふっ、アメリカ大陸到着なり。母なる故郷だ。こんなにも嬉しいことはない。この報を他アレックスらに告げると、興奮を隠せないでいた。『アメリカだー!!!』ってな。

 

 

「そりゃね、皆わかってはいたのよ? ひょっとすると偽リリアンの話こそジーマーで…って、そう思いたかったのよね…あははは」

 

 

 その逆、我らが科学王国民はしんみりしている。気持ちが沈んでもの悲しげなさま。ふふっ、さながら漫画でよく使われる『シ〜ン…』である。そこまで落ち込むことはないだろうに。いやまぁ、ね? 無数の石像、石化されてしもうたわ人間がそこら中にあるし? 

 

 最初から石化光線に勝ってるかもしれない、とかそんなバカみたいな話はまず無い。全世界で石化光線が降り注いだのだから、アメリカだけ例外というのは…ねえ? 

 

 だからまあ、わたしはこう思う訳よ──新世界でアメリカ復興するって唆るじゃん! とな。全人類を救うという、素晴らしいことを為すのだ。唆らない筈がない。

 

 

「とテメーは語ってる訳だが、本音はどうなんだ? アレックス」

 

 

 おのれホワイマンめ!!! 母なる故郷になんてことを!!! 今世では日本で第二の人生スタートだけども!!! 許せない!!! 絶対にコテンパンにしてやる!!! 負の感情を表に出す。千空よ…ホワイマンは絶許な存在だ。必ずや、ぶん殴ってやろうぞ。

 

 

「クククっ、あったりめえだろ? 俺らは月に攻め込むんだぜ? コテンパンすることには変わりねえ」

「ハッハー! シスコの霧に赤く美しく輝く、ゴールデンゲートブリッジを風化させたんだ…船乗りの暗黒面を引きずり出させたホワイマンには、礼をしなくてはなァ?」

「ヒトを殴ることは悪いことだが…ホワイマンは別だー!!!」

 

 

 千空だけではない。龍水も大樹も、ペルセウス号に乗るすべての科学王国民がこれに同意してくれた。元から決まったことだが、更に決意が固まった。

 

 

「俺らが助けんぞ。全人類78億をなァ…クッフフフ…!! 唆るぜ、これは…!!!」

「「「おおー!!!」」」

 

 

 まずはアメリカ大陸特産コーンを確保する。その後はコーンシティを建設する。『ホワイマンを〜、ぶん殴る!!』はそれからだ。

 

 

 

 

 

 

 ■□■□■□

 

 

 

 

 

「遂にアメリカ…上陸ダァァァァ!!!」

「「「おおー!!」」」

「リリアンの、生まれ故郷…っ」

 

 

 サクラメント川に停泊した我々は、新世界初のアメリカの土を踏んだ。久しぶりのアメリカに心踊ったが…やっぱりというか、案の定というか、あんまり日本と変わらない。アメリカの名物たるランドマークは全部、無くなっている。

 

 一応わたしの記憶と技術開発部が管理する記録があるので、再び建築することは可能…だよな? 大丈夫だろう…きっと、なんとかなるさ。うん。

 

 

「あ! 松ぼっくりなんだよ…ってええ〜!!? 大き過ぎるんだよ!?」

「だ、だな」

「うむ。これはデカい」

「嗚呼、それはセコイアだな」

 

 

 松ぼっくりの平均的な大きさは種類によって異なるが、一般的に長さが5cmから15cm程度。例えばアカマツやクロマツの松ぼっくりは約8cmから12cmの範囲が多く、重さは10gから50g程度だ。種類や成長段階によって大きさは変わるが、一般的な松ぼっくりは手のひらに収まるサイズ。木の種類や環境によって多少の差がある。

 

 アメリカ大陸に生育する松の種類には、アカマツやクロマツよりも巨大な松ぼっくりが存在している。例えばレッドパインやジャイアントコーンパインの松ぼっくりは長さが20cm以上に達し、重さも100gを超えることがある。これらは一般的な松ぼっくりよりも大きく、特にジャイアントコーンパインの松ぼっくりは世界最大級の松ぼっくりとして知られる。

 

 したがってアメリカ大陸の一部の松の種類では、非常に巨大な松ぼっくりが見られることがあるのだ。

 

 …しかし、だとしても大きい。すっげー。

 

 セコイアの松ぼっくりは非常に大きく、長さは約15cmから30cm程度に達する。重さは約500gから1kg以上になることもあり、世界最大級の松ぼっくりとされる。外殻は硬く鱗片が厚くて重厚で、成熟したものは非常に目立つ。これらの特徴からセコイアの松ぼっくりは他の松の種類と比べて圧倒的に大きく、自然の驚異といえるであろう。

 

 

「ヤベー!!? デカ過ぎんだろ!!?」

「オホー!? 見たことないのよ、こんな凄い木!!」

「80メーター超えるアホほどデケー、地球最大の木だかんな」

 

 

 セコイアの木はアメリカ西海岸に自生する、巨大な常緑樹だ。高さは最大で100メートル以上に達し、幹の直径も10メートルを超える。非常に長寿で何千年も生きることが可能であるため、セコイアの食べられる松ぼっくりと同様に自然の驚異。

 

 オーバーワールド改め、《くらふたーのせかい》の巨大樹よりも大きい。3倍以上はある…とうとう木までも魅了対象となってしまった。

 

 

「全員整列! これより、此処サクラメント川から二手に別れる! 船に残る資源補充チームと、内陸部へ向かうコーン探索チームだ!」

「うん。戦闘員は、探索チームの護衛だね」

 

 

 …異常やもしれない、わたし。牛乳を飲んで正常とした。

 

 

 

 

 

 

 ■□■□■□

 

 

 

 

 

 

「狙いはカルフォルニア北部だ。サンフランシスコ湾入って、サクラメント街周辺まd」

「ちょちょちょ待ってよ千空ちゃん!? アメリカの地理みんなそんな知らない!」

「おいおい忘れたのか? そのためのアレックスだぜ」

「あ〜、そういえばアレックスちゃんってアメリカ人だったね」

 

 

 ということで、アメリカ特産を探す旅が始まった。わたしが乗るラボカーの他、戦闘員オールスターが操る科学のボート1隻。サクラメント川を進む一同は、わたしの指示に従ってくれている。嬉しい。実は、3700年前に来た来たことがあるのだ。

 

 ので記憶と地図を頼りに、どんどん奥まで進んでいく。地図はマイクラのものなので、わたしのアイコンが表示される…いやあ〜、現在地が非常に分かりやすい。助かる。

 

 

「ぐわって、ひぃ…ッ」

「アメリカ・ワニの群れか!」

 

 

 うんうんしていると、ワニがラボカーの行方を阻んだ。おいこら衝撃を与えるな。このラボカーはクラフターじゃあないんだぞ? 転覆してしまうだろうが。というわけで戦闘員オールスターの皆さん…よろしくお願いしまーーす!! 

 

 

「「「肉だァァァァ!!!」」」

「うん。感謝するよ。自然の輪廻に」

「肉には困ってないのに、皆の目ゴイスーね…あははは」

「牛やら羊やらニワトリやら、餌食べてキスするだけで目の前に子供が生まれる…慣れねえなァ」

 

 

 そうして時は流れて、夕方。食糧といった1体を除いて、ワニの群れは逃げていった。わたしはツッコミを入れた。あれ絆創膏ってあったけ? なんであるの?? ツッコミ入れるのも当然だと思う。ワニの身体にあるんだもの…やはり少年漫画みたいだな、この世界は。

 

 おっ、フランソワがご飯を作るぞ。

 

 彼女は、静かに作業を始めた。手元にあるのは、新鮮なワニの尾肉。独特の食感と風味を持つそれを、最高の一皿へと昇華させるのか。まず尾肉の筋を丁寧に除き、繊維に沿って包丁を入れる。適度に脂ののった部位を細かく刻み、粗挽きに整える。そのままでは淡白すぎるのだろう。タマネギのみじん切りと塩、黒胡椒、ハーブ数種を加え、滑らかに練り上げた。

 

 肉は手のひらで空気を含ませながら形を整え、厚めのパティに仕上げる。鉄板を熱し、油をひかずに焼き上げる。パチパチと弾ける音のなか、肉の表面に香ばしい焼き色が浮かび、脂がじわりと溶けていく。

 

 表面をしっかりと焼きつつ、内部はふんわりとジューシーに。焼き上がりと同時に、チーズをひと切れ乗せ、余熱で柔らかく溶かす。

 

 バンズは事前に軽く炙り、外はカリッと、中はふんわりと。下段にマスタードとマヨネーズを薄く塗り、レタス、スライストマト、ピクルスを重ねる。その上に焼きたてのワニ肉パティをのせ、更に玉ねぎのローストを添える。

 

 最後に上バンズを乗せ、木の板に丁寧に移す。見た目は素朴だが、力強くも洗練された一皿がそこにあった。

 

 すべてが整ったその瞬間、フランソワは静かに一礼する。

 

 

「どうぞご賞味ください。ワニ肉のハンバーガーでございます」

 

 

 ワニ肉を除いて、どれも科学王国と創造主の合同作業で作られた食材。

 

 …ゴクリ、いただきます。ガブ…美味いーーー!!!




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