クラフトは不滅である   作:最高司祭アドミニストレータ

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文体が同じような…いや! これは悪いことではないのよ! たぶん!


陽動部隊(創造主)のお仕事

 ──突撃ー!!! ゴーゴー!!! 

 ──悪い村人はいないかー?!! 

 ──もっとだ…もっと撃ってくれ!! クラフターを楽しませろォォォ!!! 

 

 

「敵襲だー!!!」

「何としてでも対処するんだ!!」

「この場にスタンリー隊長がいない今、我々が守るぞ!!」

 

 

 騎馬やら一輪車やらチリンチリン自転車やら高級車やら、統一されていない装備で突撃する軍事部。少数精鋭の特殊部隊が地下トンネルを作ってる傍ら、敵の注意を引き付ける陽動部隊の彼らは興奮していた。何故なら、いずれこの村人個体名「Dr.ゼノ」の拠点を丸ごとゲット出来るからだ。

 

 

「なんだコイツらふざけんのか!?」

「手を動かせ! 何としてでも潰すぞ!」

「ありゃマントか何かか? 生身で空を飛べるなんて聞いたことねェぞ!!?」

 

 

 クラフターは褒め称えた。素晴らしい拠点だ。高度な施設群である。アメリカ科学王国とやらが、よくぞここまでのものを築き上げるとは。その点、初期の石神村はしょぼかった。

 

 自分たちが住まう、元オーバーワールド現〈くらふたーのせかい〉と同等…いや、それ以下かもしれない。鉄インゴットどころか、ありふれたポーションすらもなかった。製鉄所にしたろかと憤ったものだが…まあ改修したら、ハァンハァンと喜んでたし良しとしよう。

 

 

「剣に盾、そして青白い鎧…近代なのかそうじゃないかハッキリさせろよ!」

「ふっ、聖騎士か…舐めやがって!」

「撃て撃てー!!」

 

 

 ある歩兵クラフター部隊は、銃──かつて鉄棒──を撃って来ている武装村人部隊と対峙した。ああいった武器には、必ず勝算はあるものだ。弓矢のような飛び道具はこちらにもあるため、対処法は分かっている。射線に入らなければよいのだ。くねくねして接近する。歩兵クラフター部隊は、スケルトン戦を参考にし実行した。

 

 

「バカ正直に突っ込んで来やがって! 食らいやがれ!」

「命中だ! よし、このまま…なっ!?」

「バカな!? 確かに眉間にヒットしたはずだぞ!」

 

 

 正確な射撃に、クラフターはスニークした。この姿勢の意味は多々あるが、今していることは敬意を示していること。だから、とても良かったと笑顔を浮かべた。ありがとう、名も知らぬ武装村人よ。

 

 

「ひっ…」

「笑っていやがる…っ」

 

 

 怖がられているが。クラフターは何故だろうかと、不思議でいっぱいだと首を傾げた。が、今まで起きたことがない事象が起きてしまった。なんと首が、360度回転してしまったのだ。これには流石のクラフターも慄き…することはなく、新しい発見にピョンピョンしまくっていた。創造主は天真爛漫なのだ。

 

 

「来るな来るなー!!!」

「おいバカ! その撃ち方だと命中精度が…っ」

 

 

 気付いたことがある。最初の威勢はどこに行ったのやら、武装村人が混乱し始めたのだ。クラフターとしてはもっと当てて欲しいと考えていたが、この様子だと無理っぽいなと判断すると、あれを取り出した。

 

 

 ──雑になるなよ〜、武装村人…ほいっと。

 

 

「なんだ、あの玉は…? あ、アハハハ! そんなもので、俺を殺せると思っているのかァ」

「フラグを建築すな!」

「投げた…って、え!?」

 

 

 エンダーパールを投げた。瞬間移動するエンダーマンからドロップする、あの玉である。エンダーパールはエンダーマンの能力を引き継いでおり、投げて当たった場所にワープするという便利玉であるのだ。

 

 

「そ、そんな…へぶし!?」

「ゆ、許しt…ギャァァァ!!!」

 

 

 それを使ったクラフターは、斬撃を浴びせる。えいやささほいやささ、そんな声と一緒に。するとあら不思議、『なんということでしょう〜』が発生した。珍しいものを目撃することとなったクラフターは、観察することにした。観察しないと損だよね、という気持ちで。

 

 

「腕が、腕がァァァー!!?」

「痛い、痛いよォ…」

 

 

 なんと武装村人の腕が切断されていたのだ。原因はもちろん分かってるが、まさか切断することが出来るとは思わなんだ。〈くらふたーのせかい〉での場合、村人はただ経験値を残し白煙と化すものだが、この世界では違うらしい。レッドストーンの色をする、赤いのがブシャーと出てる。これは凄いと興奮せずにはいられなかった。

 

 

「生きるのを諦めるな! あいつと結婚するんだろ? だからよ、お前にはまだ…まだ…っ」

「ひゅー…えめ…ひゅー…り…あ」

「くっ…お前ら、こいつだけは見逃してくれ! 頼む! 殺すなら、俺を…」

 

 

 とはいえ彼ら武装村人はアイアンゴーレムと同様、あくまでも防衛しているだけに過ぎない。荒らしではあらず、なのだ。なんか死にそうだし助けてやろう。何もクラフターは別に、一方的な殺しを愉しみたい訳じゃないのだ。残りの腕を足を斬撃して切断したい気持ちなんぞ捨ててしまえ、だ。

 

 そんなことしたら、本当に絶命してしまう。クラフターは自制することが出来る存在なのだから。確定ではないが。

 

 

「なんだそれは…毒のポーションか? …まさか、投げるつもりか?! させる…しまった!?」

「…あ、れ…? 生き、てる…?」

「ぇ…腕が、元通りだって!? それに、俺の傷も治ってる…助けてくれたのか?」

 

 

 概ね片付いた。治療した武装村人から離れるクラフター。あとは…おっ? 

 

 

「どうだ? 戦車の力、思い知ったか!」

 

 

 なんと一輪車と自転車と高級車が吹っ飛んだではないか。どうやら戦車が砲撃して来たらしい。クラフターはそう分析すると共に、落胆した。

 

 

「さあ降伏しろ! 寛大な配慮を約束しようじゃないか…もちろん、そんなものあり得ないがな?」

「落ち込んでますね、敵は。勝てないと踏んだのでしょう」

 

 

 こちらにも戦車はあるにはあるが、あいにく『かくれんぼはお〜終い☆』作戦でペルセウス号から離れられないでいる。戦車持参すればよかったと、落ち込むクラフターは丸石で壁を作った。閉じこもって、ひとりになるために。

 

 

「発射! …よし、目標は…って、なんだとー!!?」

「一瞬で石壁が? あ、あり得ません! しかも…奴は無傷です!? 呑気にステーキ食ってる模様! 羨まけしからん!」

「もう一度だ…もう一度撃て!」

 

 

 まあ、直ぐに終わったが。よいしょっと立ち上がったクラフターは戦車を見た。刹那、リスポーン。

 

 

「フッフフ…! 流石にこれで死なぬはずはない……は??」

「こ、殺したはずなのに、な、なんで…っ」

 

 

 おっと、死んでしまった。さて、目的は決まった…あの戦車を自分のモノにするんだォォォォ!!! クラフターは高ぶり、エンダーパールを使ってワープした。

 

 

 ──やあ、どうも。今日はイイ天気だ。

 ──早速、降りてもらってもイイかな? 降りなきゃ新兵器「超絶ヤバいオナラ手榴弾」をプレゼントするぞ。

 

 

 クラフターからすればちゃんと伝えてはいるが、アメリカ科学王国の者からすると『ウォウォ! ウォウォウォ』と言語されず認識される。しかし──

 

 

「ひぃー!!?」

「お助けー!!」

「ママー!!」

 

 

 そんなものは関係なく、戦車に乗っていた者すべてが降りて逃げおおせた。彼らアメリカ科学王国の戦闘員からすると、それは悪魔の笑みに他ならない。当の創造主は、無血でゲットしたぜやったぜと喜んでいた。実に呑気なものである。

 

 

「なんで生身で空を飛べる!? 『Gなんてへっちゃらですよ』ってか☆ …やかましいわ!」

 

 

 一方で上空を飛んでいる存在たる、勢力が二つあった。日本科学王国に属する創造主のエリトラ部隊と、アメリカ科学王国の偵察機&攻撃機。当初はアメリカ科学王国が優勢であったものの、次々と墜落してしまう事件が相次いだ。とはいえクラフターは荒らしでない武装村人──パイロット──を傷ひとつなく生還させた。荒らしであれば即死刑である。

 

 

「や、やめろ…来るな、来るなァァァァ!!!」

 

 

 その方法はシンプル。ロケット花火で接近してコックピットにピタッと張り付き、笑顔でダイヤのツルハシで破壊し、各機に対し多数のクラフターが『きゃー!!!』と悲鳴を上げる武装村人に手を差し伸べて──だ。…パイロットにとっては、恐怖以外の何者でもないものである。

 

 こうして──

 

 

《Dr.ゼノを確保した! 繰り返す…Dr.ゼノを確保した!》

「終わった、わね…天下一の美少女もビックリよ」

 

 

 千空&龍水vsスタンリー・スナイダー偽物ドッグファイト

 ペルセウス号での戦い。

 潜水艦の制圧。

 Dr.ゼノ確保&陽動作戦。

 その他、格納庫の制圧など。

 

 ──は、科学王国と創造主の勝利で終わったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 ■□■□■□

 

 

 

 

 わたしは、裁定部のアレックス04。黒背広とサングラス、綿製の黒手袋をいつもしてる女なの。わたしね、一言だけ言わせて欲しいことがあるの…。

 

 

「おお! マインクラフトや映画でしか見たことがない、マインクラフターのアレックスに会えるとは! 実にエレガントだ!」

「抱きつくな抱きつくな目キラキラさせるなさせるな」

 

 

 た、助けてェ。どうして、こうなったんだァ…。




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