俺のゲンコツアカデミア   作:星天さん

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第三話

雄英高校のとある一室。

雄英高校で勤務している先生達が集まり、各実技試験会場に配置しているカメラの映像を大きなモニターに映して受験生達の様子を眺めていた。

 

「実技の総合結果が出ました!」

 

モニターに実技試験の上位10名の受験生の名前と獲得したポイントが表示された。

 

「レスキューPt0で2位とは凄いな」

 

「逆に敵Pt0で8位も凄いわね」

 

各教員が実技試験の映像や獲得したPtを見ながら受験生達の評価をしている中、壁に寄りかかって沈黙していた男が口を開いた。

 

「皆さんそろそろ1位の奴について触れませんか?」

 

「1位の子か…」

 

 

1位西嶋拳斗 敵Pt128 レスキューPt59

 

「敵Pt0で8位の子と同じように0Pt敵に立ち向かった子の個性が無個性…とてもじゃないが信じられない」

 

「歴史上で無個性の人間にここまでの力があるとは聞いたことが無い。肉体もそうだが増強系個性と言われた方が納得する」

 

「若かりし頃とはいえオールマイトやエンデヴァーと同じく三桁のポイントを叩き出している」

 

雄英高校受験生史上初の事で全員が困惑していた。

過去に無個性でも記念受験をしに来る人は何人か居たが、拳斗の様に爪痕を残す人間は初めてだった。というか、本当に無個性なのかを疑っていた。オールマイトとほぼ同じ身長に加えて、ゴリゴリの筋肉が搭載されている肉体に無個性なのが疑わしがった。

 

「なら、どうします?コイツが無個性であるにしろ無いにしろ1位を取った事には変わらない。何らかしらの理由をつけて落としますか?」

 

「なら、こうしないかい?彼には申し訳ないけど来週に此処へ来てもらってリカバリーガールに個性検査をしてもらうっていうのはどうかな?」

 

壁に寄りかかって居た男の問に、学校の長である校長が提案をした。校長の提案以上の提案を出せる人間は居らず、校長の提案がそのまま通り西嶋拳斗を呼び出す事が決まった。

 

──────────────────────────

 

「997…998…999…1000!!」

 

熾烈な受験戦争を終えた俺に何時もの日常が戻った。

今日は休校日で学校が休みだったから朝から庭で強化廃材バッグをしていた。両親は仕事に行っていて家には俺一人だけだ。

 

プルル!プルル!プルル!

 

家の中から電話のなる音が庭まで聞こえてきた。

父さんも母さんも居ない今、俺しか出る人が居ないから電話の元へ向かった。

 

「お忙しい所すみません。私、雄英高校の校長の根津と申します。先日雄英高校でヒーロー科を受験された西嶋拳斗君の御実家でよろしいでしょうか?」

 

「どうも、西嶋拳斗です。どのようなご要件ですか?」

 

「丁度良かった。少し話したい事があって今時間はあるかい?」

 

「はい、特に予定とかもないので大丈夫です」

 

雄英高校の校長先生...根津校長先生が電話を掛けてきた理由が来週にもう一度雄英高校に行ってリカバリーガール監修の元で個性検査をさせて欲しいとの事だった。

 

「交通費や昼食はこちらで用意させてもらうから、検査を受けに来て欲しい」

 

「雄英高校の校長がわざわざ電話して来るって事は合格してるって事ですよね?そして合格したはいいがその相手が無個性でロボを破壊したから、本当に無個性なのかどうか疑わしいから検査してもらいたいそういうことですね?」

 

「はは、君の言う通りだよ。本当だったら合格通知を送りたかったけどこの場で言わせてもらうよ。西嶋拳斗君、君は首席で合格だよ」

 

俺は首席でヒーロー科を合格出来たようだ。

とりあえず俺は根津校長先生の頼みに断る理由も無かったから、来週の検査を受けに行くことにした。根津校長先生はずっと申し訳なさそうにしてくれていたが、俺的には別に疑われるのは慣れていたから気にしなかった。

 

「それじゃあまた来週に会おう。駅に迎えの車を用意しておくからね!」

 

根津校長先生との会話はそこで終わった。

 

「俺が首席合格か...先ずは1歩進めたな」

 

少し浮かれそうな気持ちを抑えて、再び強化廃材バッグに戻った。夕方位に両親が帰ってきて雄英高校の校長先生から電話が来た事、首席合格した話、来週雄英高校に行って個性検査を受ける話になった事を伝えた。

 

「個性検査はしょうがないな。ガタイもそうだけど拳斗の力が増強系個性持ちと言われてもしょうがないくらいだからな」

「まあ、今はその事は後で話しましょう。今は拳斗が夢に近づいた事をお祝いしなくっちゃ!」

 

「そうだな!ウチの従業員も拳斗の合格祝いに参加したいって言ってたから今から呼んでバーベキューでもするか!」

 

修行の一貫として父さんの仕事を手伝っていたら、従業員の人達から可愛がられるようになった。俺が雄英を受験するって言ったらめちゃくちゃ応援してくれた優しい人達だ。

 

「そうと決まれば買い出しだ!行くぞ拳斗!」

 

やや興奮気味の両親に引っ張られて買い出しに出掛けた。

 

【ケンちゃん合格おめでとう!!】

 

従業員の屈強な男達に胴上げをされながら祝福された。




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