ダンジョンにうちは一族が潜るのは間違っているだろうか   作:かやたひや

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第1話

「本当にええんやな。恩恵を刻んだらもう後戻りは出来へんで。それでもええんやな」

酒瓶が転がる部屋で赤色の髪を持つ神ロキは何度も恩恵を刻む意味を説明をしていた。

「いい加減しつこいぞ。何度も言ったはずだ俺にはもうこの道しか見えていない。早くやれ」

神の説明を受ける齢10にも満たないであろうヒューマンの少年はうっとおしい視線を神に向けながらそう言い放った。

少年の言葉を聞くと神は目を伏せ、自身の指から血をたらし少年の背中に触れると背中から光が溢れた。

「これがあんたのステイタスや。よく確認しぃ」

 

 

うちは アサヒ Lv.1

『力』I 0

『耐久』I 0

『器用』I 0

『敏捷』I 0

『魔力』I 0

 

《魔法》

   【忍術】精神力を使用することで様々な現象を起こすことが可能。

       込める精神力に応じて効果•範囲の増減。

《スキル》 

   【写輪眼】優れた動体視力と魔力を可視化することが出来る。

        この目を視認することで幻術に落とすことが出来る。

        所有者の精神によって成長する

 

「ヒューマンなのに初めから魔法とスキルが発現するなんて珍しいんやからな。あんたは強うなれるで」

ロキは多くの子どもに恩恵を与えてきたがこんなこと初めてだと説明する。

「あんたの悲願はうちもよう知っとる。出来るだけそれにも協力したいとは思っとる。けど覚えといてなあんたはうちの家族やそれだけは忘れんとってな」

心底俺を心配するような視線を受けるが、今の俺には鬱陶しく感じた。

「ロキ、恩恵をくれたことには感謝している。けど俺にはなさねばならない事がある。そのためには俺は俺自身がどうなろうと関係ない」

それを聞いたロキは哀しそうな目をするがすぐに切り替え、

「ダンジョンに潜るんは明日以降や。今日はもう休みぃ」

俺はロキに返事をするとファミリアから与えられた一室に戻った。

「俺は進まなければならない。必ず復讐を遂げるためにも止まっている暇はない」

ベットに腰を掛けながら自分に誓うようにそう呟いた。

 

 

 

ロキはアサヒを見送った後ファミリアの幹部である三人を呼んだ。

集められたのは金髪の小人族の団長であるファン•ディムナ、緑髪のハイエルフの副団長リヴェリア•リヨス•アールヴ、茶髪のドワーフのガレス•ランドロックの三人であった。

「どうだったロキ、彼のステイタスは?」

団長であるフィンはロキに聞いた

「うちが説明するよりステイタスを見てもらった方が早いで」

ロキはそう言うとアサヒのステイタスを見せた。

 

うちは アサヒ Lv.1

『力』I 0

『耐久』I 0

『器用』I 0

『敏捷』I 0

『魔力』I 0

 

《魔法》

   【忍術】精神力を使用することで様々な現象を起こすことが可能。

       込める精神力に応じて効果•範囲の増減。

《スキル》 

   【写輪眼】優れた動体視力と魔力を可視化することが出来る。

        この目を視認することで幻術に落とすことが出来る。

        所有者の精神によって成長する

   【復讐誓】成長速度上昇、ステイタスの限界突破

        目的を達成するまで効果は持続

        憎悪の丈によって効果上昇

  【戦闘継続】精神疲弊の状態でも戦闘継続可能

        瀕死状態におけるステイタスの高補正

「魔法も初めて見るものだが、特に2つ目と3つ目のスキルは」

リヴェリアはそうロキに確認をした。

「うちもこんなスキル初めて知った。まず間違いなく前代未聞のレアスキルや。けどこの2つのスキルはあの子を死地に追いやるスキルや。今のあの子には教えれん」

ロキは三人の疑問に答えるようにそう答えた。

「これだけ危険なスキルを持っとるとなると儂等で見た方がいいか」

ガレスがそう言うとファンは同意しながら言った。

「ガレスの言う通り他の団員たちでは荷が重いと僕も思う」

「しかし誰が面倒を見るか」

リヴェリアが誰が面倒を見るかというと他の三人の視線がリヴェリアを向いていた。

「待て何故私なんだ。アサヒは男なんだフィンやガレスが適任だろう」

リヴェリアは慌てながらそう言った。

しかしフィンは

「僕は団長という立場上特定の団員に付きっきりになるのは難しい。ガレスもギルドからの強制任務や闇派閥への対応がある。それにアサヒには魔法がある。僕やガレスが教えるよりリヴェリアの方がいいさ」と言ったがリヴェリアはまだ納得はしていなかった。

「リヴェリア相手は全てを失った美少年や、傷ついた少年の心を癒すのは美人のお姉さんと相場が決まっとる。もちろんリヴェリアに全てを任せへん。うちらも勿論手が空いとる時は面倒見るで」

ロキがそう言うとリヴェリアはようやく納得し了承をした。

「彼に対して僕たちは家族の愛情というものを感じてもらわないといけない。例え彼の悲願が達成されたとしてもその先も生きていけるように」

最後にフィンがリヴェリアにそう言い解散となった。

 




うちは アサヒ
種族 人間
年齢 7歳
極東のとある一族の少年であったがある日一族を滅ぼされ孤独の身に堕ちた。復讐を誓い修羅の道を進もうと決意している。
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