ダンジョンにうちは一族が潜るのは間違っているだろうか   作:かやたひや

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第4話

うちは アサヒ Lv.1

『力』H 135

『耐久』I 53

『器用』H 195

『敏捷』H 126

『魔力』I 46

 

《魔法》

   【忍術】精神力を使用することで様々な現象を起こすことが可能。

       込める精神力に応じて効果•範囲の増減。

《スキル》 

   【写輪眼】優れた動体視力と魔力を可視化することが出来る。

        この目を視認することで幻術に落とすことが出来る。

        所有者の精神によって成長する

   【復讐誓】成長速度上昇、ステイタスの限界突破

        目的を達成するまで効果は持続

        憎悪の丈によって効果上昇

  【戦闘継続】精神疲弊の状態でも戦闘継続可能

        瀕死状態におけるステイタスの高補正

 

「これがアサヒのステイタスな〜、熟練度合計500オーバー、初めだからいくら上がりやすいとはいえもう滅茶苦茶やな」

 

アサヒの初探索が終わり夕食後に更新したステイタスをロキは幹部の三人に見せていた。

 

「恐ろしいスキルじゃな。冒険者になって半日の小僧にこれだけのステイタスの上昇をもたらすとはな」

 

ガレスはロキから渡されたステイタス見て率直な感想を持ち、フィンとリヴェリアも同意するように頷いた。

 

「僕もガレスと同じ感想だ。けど他の普通の冒険者がこの【復讐誓】と似たようなスキルを持ってもこうはならない」 

 

フィンはこれまで何十年にもわたる冒険者の経験からそう感じていた。

 

(それだけ彼の内にある復讐心が強いことを表してもいる)

 

フィンはこの結果をもたらしたのはアサヒの内にある復讐心の強さであることに気づいていた。

 

「ステイタスの結果は分かった。リヴェリア実際にアサヒの戦いを見てどうだった?」

 

フィンは続けてリヴェリアにそう聞いた。

 

「一言でいうと驚愕だ。7歳ということを除いても恩恵を受けてすぐの冒険者の動きではなかった」

 

「リヴェリアがそこまで言うほどなんかアサヒの実力は?」

 

「ああ、あの子の才能はかつてのヘラファミリアの才禍の怪物を上回る」

 

「そこまでなんか、恐ろしいやっちゃなうちは一族の力ちゅうもんは」

 

ロキはリヴェリアの話を聞き、アサヒのうちは一族の力の大きさを感じた。

 

「リヴェリア、あやつの写輪眼はどうだったんじゃ?使ったのじゃろ?」

 

ここまで話を聞いていたガレスはうちは一族の象徴でもある写輪眼についてリヴェリアに聞いた。

 

「怪物進呈があったことは伝えただろう。そんな中でもあの子は100近いモンスターの大群の中で1撃しかもらっていなかった。自身の死角の攻撃にも見てから反応できるほど写輪眼の洞察力はすさまじい」

 

ここまでリヴェリアの話を聞いて三人はこれからのアサヒの教育をどうするべきか考えていた。

 

「今日一日アサヒを直接見たリヴェリアに聞きたい。これから先アサヒをどうすればいいと感じた?」

 

フィンの問いかけに対してリヴェリアは少し考え答えた。

 

「今のあの子には心の制御が必要だ。いついかなる時も動じない私たち魔導士が持つ大木の心を」

 

「そうじゃな、いくら優れた才能を持っていたとしても今のままのあやつでは復讐心で自分の体を燃やしてしまうじゃろう」

 

「せやな〜、リヴェリアとガレスの言う通り今のあの子には教養が必要やな、リヴェリアそっちの教育も頼んでええか?」

 

ロキの頼みに対しリヴェリアは了承しこの日は解散となった。

 

 

 

 

 

 

(全然足りない、あの程度じゃあいつを殺すにはまだ程遠い)

 

アサヒはベットに座りながら探索について考えていた。

 

(やはり中層とまでいかないとしてもそれに近いところまで行かなければ俺自身の成長に繋がらない)

 

アサヒは明日以降の探索について考えそのまま目を閉じた。

 

 

 

 

 

記憶が沸いてくる、まだ家族が一族がいた頃の記憶を。

 

毎日兄の後ろを追いかけ純粋に慕っていたあの日々を。

兄に褒めてもらうために修行に打ち込み、忍術や体術を磨いた日々、

修行に打ち込みすぎて母に怒られた記憶、

父の驚いた顔を見たくて兄に教えたもらった忍術を披露した記憶。

 

様々な暖かい記憶が頭の中を巡っていた。

 

しかしその日々は永遠には続かなかった。

 

血に濡れた父と母の姿、

その二人の前に血のついた刀を持つ兄。

 

『どうして兄さんが.....?』

 

『己の器を量る為だ』

 

『それだけの為に父さんと母さん、みんなを殺したっていうのか...?』

 

『それが重要なのだ。今はお前は生かしておいてやる。お前はいずれ俺と同じ眼を開眼する可能性を秘めている』

 

『同じ眼...?』

 

『万華鏡写輪眼だ、うちはの歴史においても限られた者しか開眼していない伝説の眼だ』

 

そう言うと兄の目は普通の写輪眼から形を変えた。

 

『お前もオレと同じ万華鏡写輪眼を開眼しうる者だ』

『それにはただし条件がある、最も親しい友を殺すことだ。このオレのようにな』

 

『じゃあカグラさんが死んだのは...?兄さんが...?』

 

俺がそう言うと兄は肯定するかのように俺を見ていた。

 

『話をしすぎたな。ここにいてはオラリオからの追手にひっかかる』

 

兄はここから立ち去ろうとしていた。

 

『待ちやがれ!』

 

『今のお前など殺す価値などない』

『愚かなる弟よこのオレを殺したくば、恨め!憎め!』

『そしてみにくく生きのびるがいい.....逃げて、逃げて生にしがみつくがいい』

『そしてオレと同じ眼を持って俺の前に来い』

 

 

 

そこで記憶から醒めた。

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ」

 

「必ずアンタを殺す、うちはイタチ!」

その時の眼は復讐に燃える眼をしていた。

 

 

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