チート転生アドリアン君 作:ブロンズ探検家
俺とフレアは2度目の小休憩を挟み、机に今度は浄化研究3年目以降のメモを出している。
1・2年目同様、浄化研究の失敗連打、素材採取、勇士隊訓練・魔女狩り対策の手伝いと続き……まずはこれが大きな出来事かな。
×年B月i日
とうとうフレアが成体のマグリックドラゴンに一本を取る。(異世界技能は全てオフ)
勝利のお祝いに特別な洞窟に案内してくれる。
これからもたまに顔を出す(=肉類を提供する)条件で、この洞窟の奥側限定だが、自身やフレアの能力向上に使用できる水晶の採取を認めてくれる。
この洞窟は辿り着くのに非常に手間がかかるため、洞窟奥地に秘密基地の入り口を設置。
後日追記:水晶は黒い魔力の石の浄化には使えなかった。
『ルールを決めた模擬戦とはいえ、この日に漸くドラゴンバレーに住む成体の同族に私は勝利できた。あの同族は非常に手強かった……。現時点でもシミュレータ上で戦える最強の相手と言えるのではないか?』
それは俺も同意する。本当によく勝てたと思うよ。
フレアの年齢を加味すると、途轍もない成長ペースだ。
成体のマグリックドラゴンも敗北が完全に想定外だったらしく、決着が付いた後も暫く呆然としていたし。
でもフレアが成体竜へ稽古をつけてくれたことのお礼を言い、これからも時々相手をしてほしいと丁寧に頭を下げたらあの竜は直ぐに機嫌を直していた。
そして同族の誼かつ自分に勝った褒美ということで、ドラゴンバレー奥地の水晶窟に案内してくれた。
『あの場所は徒歩でも船でも辿り着けず、非常に入り組んだ道程を飛ぶ必要があったから、同族の案内がなければ到底見つけられなかっただろうな』
何度も岩肌にぶつかりそうになったからね。
小型ドラゴンにも気をつけないといけなかったし。
案内してもらった洞窟はとても美しい水色の水晶が其処彼処に飛び出ており、一定以上の大きさになった水晶が持つオーラを吸収すると、自分の潜在能力を引き上げてくれるということだった。
早い話、ゲームに出てくる基礎ステータス上昇アイテムだ。
洞窟の入り口付近に生えている水晶は案内してくれた成体竜が使うので採取してはいけないが、洞窟奥の水晶なら(成体竜の手が届かないので)好きに持っていっていいと言ってくれた。
洞窟奥の方が入り口より沢山水晶を採取できるからちょっと悪い気もしたが、今後も有り難く水晶を採取して使わせてもらうことにする。
ここまで来るのが途轍もなく面倒だったから、秘密基地の入り口を洞窟に設置したけどね。
さて、メモは研究と素材採取の記録が続いて、その次からが……。
『ああ、デルカル大陸でも魔女狩りが始まってしまったな』
×年D月a日
ジーヴ村付近の氷の洞窟での素材採取後、ジーヴ村の孤児院に顔を出していた際、シューベト勇士の伝令と各地で情報収集をしていたベリータさんから緊急連絡を受け取る。
内容は、ジーヴ村西の勇士キャンプから教皇派勇士の一団が出発したのを確認・シューベトを訪れた教皇直属の勇士から魔女狩り参加の強い要請があり、デルカル大陸での魔女狩り不可避とのこと。
直ちにパディさん・フィリア宅を訪問し、2人の荷造りを手伝った後、フレアに乗ってもらい村を離脱。
パディさんの案内で空中に浮かぶ古代神マリーの神殿に向かい、一旦2人を神殿に降ろす。
古代神マリーの守護動物・ラガーよりマリー神殿・マリーの森の立ち入り許可を得る。
その後シューベトに急行。
シューベトを脱出したルーカスとエイリンを二人の脱出をサポートしたヨハネスさんから受け取り、フレアで再びマリー神殿に移動。
マリー神殿で一泊。
『タイミングよくジーヴ村に居たのが功を奏したな。パディとフィリアをすぐさま拾うことが出来た』
来るべき時が来てしまったけど、初動は良かったと思う。
ただ、今まで遠目に見てた空中の神殿が古代神マリーのものだとパディさんの説明を受けて初めて知ったから驚いちゃったよ。
色々あって空中神殿改めマリー神殿を探索する予定を結局組めてなかったからなぁ。
でも神殿に降り立ったら、守護動物の方に咎められたけどね……。
『あの神官はちゃんと話を聞いてくれた上、試しを経てからは立ち入り許可を貰えたからよかったじゃないか』
古代神マリーの神官にして守護動物のラガーは巨大な人型の鳥といった容貌の方だった。
潜伏場所として神殿や森を使わせてもらえないかパディさん達と一緒にラガー神官に頼んだ所、神族は構わないが人間である俺は邪念がないか確認すると戦闘を仕掛けてきたからちょっと焦ったよ。
出来る限りラガー神官を傷付けないよう受け流しの技法を主体にした剣技で試しの戦いを収め、俺もラガー神官に立ち入りを認めてもらうことができた。
『若干足止めされたとはいえ、ヨハネスによってシューベトを離脱出来たルーカスとエイリンも回収に成功した。……あの1日の動きで、これ以上は望めなかっただろう。命を落とした神族が出てしまったのは痛ましいと言う他ないが……』
……うん。
シューベトで教皇派の勇士が直接見張っていたせいで、俺とは面識がないシューベト在住の神族が処刑されてしまった。
魔女狩りが始まった日の少し後で知ったが、処刑された神族は……ヘクター教官の兄だった。
中々、割り切れないよね……。
×年D月b日
合流したヨハネスさんを交えて救出に成功した神族達と今後の方針を相談。
神族が一箇所に集まっていると捕まる確率が上がるので、分散して生活する事をヨハネスさんが提案。
皆概ね賛成したが、緊急避難用として神族が使える空間移動の魔法をルーカス・エイリン・フィリアが覚えてから別れるよう、空間移動魔法を習得済みのパディさんが提案。全員了承。
神族全員が魔法習得までフレアで物資を神殿に輸送。
×年D月g日
神族全員が空間移動魔法を習得。前提として、空間移動の魔法は専用の魔法陣がある場所にしか飛べないことを確認。(但し、魔法に熟達すれば魔法陣なしでも転移できるとのこと)
緊急避難時の空間移動先としてマリーの森とマリー神殿を神族の皆が登録。
改めて、各人の潜伏場所を決める。全員の潜伏場所に空間移動の魔法陣を用意。
後日追記:フレアによる移動のサポートで全員各魔方陣を転移先として登録
エイリン:古代神マリーの森・マリー神殿
マリーの森は泉の枯死に伴い死んでしまったが、マリーの泉と最も魔力の親和性が高いエイリンなら、マリーの泉に魔力を貯める事で森を復活させられる可能性が高い模様
パディさんとフィリア:カルダリア山(魔法陣は山頂付近に作成予定)
パディさんはサバイバル知識も豊富ということで、こちらを選択
ルーカス:ヨハネスさん提供の隠れ家
ヨハネスさんが秘密裏に用意
情報拡散を防ぐためヨハネスさんは俺とフレアには場所を伏せるつもりだったが、ルーカスがそれではフレアによる空輸や逃走が出来なくなると主張
他の神族も全員ルーカスの意見に同意したため、最終的に位置を共有
場所はリアート村北東のワディラムにある高台
『ラガーによって守られているため安全度が高いマリーの森は、最も泉に魔力を貯めやすいという事でエイリンが担当になったのだったな』
他の神族でも泉に魔力を貯められるんだろうけど、泉が復活するまで魔力を貯めるにはきっと長い時間がかかる。
少しでも可能性が高くなる人を宛てがうのは納得だ。
また、パディさんは他の3人の為に生き残るための修練メニューを組むため、ルーカス・エイリンの潜伏場所にも時々訪ねるようにするとこの日発言しており、現在も有言実行でフィリア・ルーカス・エイリンを鍛えている。
空間移動魔法による転移が使えるというのは神族の大きなアドバンテージだ。
人気が少ない時間を狙えば魔力探知の可能性を抑えられるだろうし。
懸念となっていた各種物資の手配だが、神族の支援はヨハネスさんが出来るだけ受け持ちたいとの事なので、俺はヨハネスさんの手が回らない時、フレアの力を借りて衣服や食料等の必需品を皆に届けるようにしている。
カルダリア山の山頂は流石にヨハネスさんも支援を送りにくいため、フレアでの空輸がメインになっているけどね。
×年D月k日
ヘクター教官が勇士隊を退役された。
やはり教官の兄が処刑されてしまったことに思う所があったのかもしれない。
退役直後に教官と話し、最後の教えを貰う。
『この先も様々な苦難があり、思い通りにいかないことが数多く出てくる。それでも一生懸命励んだ先には、当初求めていたものとは別のものを得たとしても、苦労が報われたと思える素晴らしい結果を迎えられるだろう。そんな内容だったな』
俺が教官を元気付けられれば、なんてと思ってたけど、逆にこちらが励まされてしまった。
教官は兄を失ったことを今も後悔しているようなのに……。
本当に、立派な方だ。
今後も大変なことはいくらでもあるんだろうけど、ヘクター教官の教えを胸に前へ進んでいこう。
×年D月m日
父上が魔女狩りの要請を受け入れたことを領民に発表。
魔女を捕まえたり殺害した者は
但しシューベトは喫緊の災害対策で食料や水の増産に優先して人手と予算を回す必要があるため、魔女の身柄や死体は、魔女狩りを行った者・行う意思がある者が
×年D月n日
治安向上の名目で、他領からの勇士がシューベトに入る際は、装備・人数・入領期間を大きく制限する上、領主の発行する入領許可証が必須となる法令を父上が発布。
ただし、許可証入手にはもの凄く面倒な手続きが必要になっている模様。
※ジーヴ村のルイスさん率いるデルカル大陸支援隊には事前にシューベト領フリーパスの許可証を提供済み。
『リーガルの魔女狩り参加を求める演説内容には少々笑ってしまった。魔女狩り参加を煽っておきながら、シューベトとしては魔女狩りに参加しても実のある物品を渡さない上、支援もしないと言っているようなものだからな』
魔女を捕まえても自費でバベリア大陸に渡る必要があるため、手間も船賃もかかるのでは実利面でマイナスが目立つしね。
その上、魔女狩りの受け入れ発表直後、真水作りに使う鍋を納めた工房の職人やシューベト城西の海岸までの道路整備でよく働いた勇士を父上が褒め、更に直接彼らに褒賞金を渡していた分、父上に魔女狩りを支援する意思がないのが尚更際立ってた。
母上は勿論、シューベト町の皆も父上の意図を察して苦笑いしていたし。
とにかくシューベト領民による魔女狩りはこれで大体抑え込める。
他所の勇士を受け入れない法については、教皇側も別の法を成立させて対抗するだろうからイタチごっこになると予測されるが、それでもシューベト領内に踏み込む教皇派勇士の数は相応に抑制できるだろう。
×年E月h日
各地で素材採取。
横柄な教皇派勇士の集団がジーヴ村に居座ろうとしたが、ルイスさんに叩きのめされ村から追い出されたらしい。
×年E月v日
〜までの素材での浄化は全て失敗。
教皇派勇士達の動向に追加情報あり。
教皇派勇士達はジーヴ村西の勇士キャンプを占拠。
キャンプ奥の死んだ森(マリーの森とは別)を切り拓き、複数の建物を建造中。
『魔女狩りを望む勇士はジーヴ村西のキャンプ周辺を活動拠点と定めた、ということだな』
本当はジーヴ村を橋頭堡にしたかったんだろうけど、ルイスさんが睨みを効かせているから一旦手を引いたようだ。
キャンプ奥の森にきっちりとした拠点を作っているみたいから、フレアの言うように、魔女狩りに参加する意思を持った勇士達は今彼らが作っている拠点を中心に活動するようになるんだろうね。
神族の皆は言うまでもないが、教皇と確執がある俺も基本的に近づかない方がいいな。
次のメモは……いつもの研究や手伝いに加え、神族の皆への支援が追加されるようになったな。
×年F月g日
ヨハネスさんの手が回らないということで、今日はマリーの森に支援物資を届ける。
パディさんがエイリンの指導に来ており、エイリンは非常にハイペースで修練を進めているとのこと。
エイリンは魔力量に恵まれているということで、瞑想を中心に魔力の総量を伸ばしているそうだ。
細かい魔力コントロールは苦手らしいので、そこはパディさんが修練を工夫するらしい。
×年F月j日
ワディラム高台に支援物資を届ける。
ルーカスも一応ランニングなどの肉体を鍛える修練を進めていたが、サボりがちな模様。
パディさん曰く、ルーカスは魔法で肉体や武器を強化して戦う点に才能がありそうとのこと。
×年F月y日
カルダリア山に支援物資を輸送。
パディさんの依頼により、パディさんとフィリアをルーカスの潜むワディラム高台へフレアで運ぶ。
パディさんは修練の進捗確認という名目でルーカスとフィリアの摸擬戦を行わせる。
結果はルーカス大敗。
ルーカスはフィリアに摸擬戦の結果でからかわれるも修練にやる気を出した模様。
『ルーカスは肉体を扱う物理面で、エイリンは魔力の総量で、フィリアは治癒や調合で才気を示しているとパディは言っていたか』
各人の長所を活かすのを第一にし、短所もある程度補うのがパディさんの組む修練メニューの方針みたいだね。
ルーカスはあまり修練にやる気がなかったけど、摸擬戦でフィリアにボコボコにされてから火がついた。
『ルーカスとフィリアは言い争い等もよくするが、それは相手を嫌っているからではない。互いに信頼関係があるからこそ、この摸擬戦の結果を受けてルーカスは発奮したのだろう』
そうだね。
まあ年齢的にはルーカスが負けるのは仕方ない所があるんだろうけど、ルーカスにも意地があるんだろうな。
パディさんもそれを見越して二人の摸擬戦を組んだのだろうし。
さて、研究失敗の結果等を抑えつつメモを読み進め、次のメモは、と……。
×年J月d日・×年J月e日
素材採取で倒しているラバロード・転生特典用ポイント獲得のためドラゴンバレー訪問時についでに倒すようになったレックトリーノによる周回ミッション報酬でポイントが貯まりまくっていたので、気晴らしに異世界技能やアイテムを獲得してフレアと遊ぶことにする。
取得した異世界技能
実体のある分身を作る異世界技能
戦闘時、一手で複数回行動できるようにする異世界技能
後日追記:今回取得した異世界技能は異界法則の重複対象にはならなかった
(例:異世界の剣+別の異世界の剣技+複数回行動技能で2重の重複扱い)
取得したアイテム
装備すると音や気配ごと透明化できる衣×3
竜巻を呼ぶ宝玉
自分や相手を一定時間好きな姿に変えられる杖
『何度でもクリアできる周回ミッションを相当数こなしていた分、大量のポイントを手に入れていたからな。教皇派勇士の対策に加えて神族達の潜伏環境整備でも動いていて、貯まったポイントを長期間確認していなかったという面もあるが』
まあ、そのおかげで転生特典を使って色々遊ぶことができた。
異世界技能の方はどっちも必要ポイント数がもの凄く高かったけどね。
ただ、「実体のある分身を作る異世界技能」は習得している異世界の剣術と同じ出典元だからちょっぴり安く取得できている。
シミュレータで分身を作って透明化の衣と合わせることで、童心に帰って忍者ごっこをして遊んじゃったよ。
『行動回数を増やす技能も凄まじかったな。技能を活かした多重剣舞はとても見ごたえのあるものだったぞ。シミュレータの相手に一瞬で複数の剣技を叩き込むのを見ると、恐ろしいものを感じもしたがな。……ところで、行動回数を増やす技能はいずれも効果はさほど変わらないと言っていたが、なぜあの技能を選んだのだ?』
えっと、ちょっと恥ずかしいけど能力名に惹かれたからかな。
「3回行〇」より「龍の眼〇」の方がかっこいいと思ったんだ。
フレアがいる分、親近感もあったし。
……もう一つ行動回数を増やす技能を取って同時に使ったらどうなるんだろう。
3+3の6回行動になるのか、3×3の9回行動になるのか……。
またポイントが貯まったら取得して検証したり遊んだりしてみよう。
『私が頼んで取得してもらったアイテムでも随分遊ばせてもらった。ゲームの竜に化けて遊んだり、炎の竜巻を思うさま飛ばしていくのは中々に楽しかったぞ』
竜巻を呼ぶアイテムを使って何をするかと思ったら、自分の炎を竜巻に吹き付けることでゲームの技を再現してたからちょっと驚いたよ。
しかも高機動形態になった自分の後ろに竜巻を起こし、更にスピードを上乗せした超高速機動もしてたし……。
気に入ったみたいだし、竜巻を呼ぶ宝玉はこのままフレアに使ってもらおうか。
とにかくお互いいい気晴らしになったよね。
さて、また各種活動が続いて……これが最後のメモかな。
×年L月x日
久々の農家の手伝いで黄金芋を含めた各種作物をまた貰ってしまったので、神族の皆がいる潜伏場所に届けに行く。
マリーの森に来た所、死んでいた木が一部復活していることを確認。
エイリンが定期的に余剰魔力を泉に流している結果が出た模様。
『これは大きな希望だな。今回生き返ったのは一部の木ではあるが、魔力を泉に流していけば森は復活することが確定したのだから』
うん、凄い朗報だよ。更に長期間魔力を注いでいけば、泉の機能も復活させることができるかもしれない。
神殿長としての権限を持ち、今も泉かその近辺にいるだろう古代神マリーの意志が泉の復活を許してくれるのが前提ではあるけど。
『人間を滅ぼしたい訳ではないのであれば、正当な手段で泉を復活させる意志を持つ神族が現れれば古代神も喜びそうではあるが……そこは読めないな』
古代神マリーが森の復活を許容している以上、エイリンの魔力で泉を満たすのも許容していると思いたいが……。
この件についてはエイリンがマリーの泉に魔力をもっと貯めていかないと分からない。
今は見守るしかないな。
後はいつもの活動か。ざっと見返して……ふう、3年以上に渡って色々やってたな。
っと、もうこんな時間か。
基地内の時間経過を遅らせているとはいえ、そろそろ基地の外に出て就寝した方が良いか……。
『明日以降は素材採取や勇士の訓練・シューベト西海岸までの街道整備の手伝いなどがしばらく続くが、その後研究期間が取れるはずだったな。……アドリアン。例の浄化研究についてはどのような方針で進めるのだ?何か思い至っていたようだが……』
ああ、それはね…………って進めていくつもりなんだ。
素材は珍しいものではないみたいだから、ちょっと鉱山の鉱員さんや行商人の方に聞けば入手できると思う。
『分かった。上手くいくことを願っている。では、基地の外へ戻ろうか。おやすみ、アドリアン』
うん、おやすみフレア。
……デルカル大陸でも魔女狩りが始まってしまい、神族の皆は俺とは比較にならないほど厳しい状況下で過ごしている。
もしかしたら俺が認識していないところでも勇士の襲撃を受けていたのかもしれないが、それでもルーカス・エイリン・フィリア・パディさん、全員歯を食いしばって全力で生きている。
隣人であり、友達(流石に大人で調合の先生でもあるパディさんは除く)とも思っている神族の皆に胸を張れるよう、俺も明日からまた頑張っていこう。
成体マグリックドラゴンが案内してくれた水晶(=きらりクリスタル)を採取できる洞窟はオリジナル設定です。