夢叶って画家になれた転生主は、ともかくブルアカ本編に関わりたくない   作:木暮鬼一

50 / 54


あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

新年明けの投稿ですが、実はこの話じゃなくて別で連載しているR18版の方が先だったりするのですが、細かいことは気にしません。
※1月5日頃に更新させて頂きました。尚、こちらでアンケートを取っている話とは全くの無関係になります。

今年こそブルアカゲーム本編ではゲヘナ学園周りのメインストーリーが来て欲しいと切に願っています。

あと関係無いですが、弟がゲーミングノートパソコンを買って(正確には立て替えて)くれたので、昔から遊びたかったPCゲームをほぼ全て購入しては遊び尽くしています。
ブルアカもそろそろ日本垢のSteamに来てくれても良いんだよ?




栢間エスミ 『手紙』

 

「いやー、久しぶりにエスミ先輩に会えて心から嬉しいっす‼ 相変わらずお綺麗で美しいですね、先輩‼ けど、思えばこうして直接お会いするのは何日ぶりになるんすかね?」

「さあ。君と最後に会ったのは数か月ぐらい前だったと思うから、たぶんそのぐらいの期間になるんじゃないかな。まあちゃんと記憶してる訳じゃないけどね」

「えっ、それって本当っすか? うわぁ……何だか今まで全然会えなかった分、こうしてお姿を目にして凄くホッとしてるっす……ところで先輩。ちゃんと向こうでも食事は取ってますか? 睡眠はどうっすか、よく寝れてます? 適度に運動するのも大事っすからね?」

「ちょっと。君は私の保護者にでもなったつもりなの? 入院中は色々とリハビリに協力してくれて助かったけど、今の私は体調も安定しているし、もう人の助けも必要ないぐらい万全に回復しているんだけど」

「いやいや。そうは言っても退院されてまだ1年も経ってないっすよ。そんな無理をして、いつその身体が悲鳴をあげるか……私、1人の後輩としてすっごく心配してるんすからね?」

「はいはい。君はどうも少し過保護すぎるところがあるみたいだね。でも最近は食事も多く摂るようになってきたし、そのおかげで私、これでも入院前に比べてだいぶ〝大きく〟なってきたと思うんだけど君の目から見てどうかな?」

「……大きく?……えっ、ま、まさか先輩……ただでさえ元からデカかったのに、あれから更に成長したってことっすか⁉ いや、でも……よく見れば確かに入院前に比べて多少はデカくなったような……パッと見ただけじゃ流石に分からないっすけど」

「あっ、冗談のつもりだったけど、もしかして本当に成長してる感じ? ふふっ、だとしたら嬉しいなぁ。私、欲を言うと羽川ぐらい大きくなりたいからね」

「なっ⁉ ハ、ハスミ先輩くらいデカくなりたいって……ほ、本気っすか⁉」

「そ、そんなに驚くこと? 女の子なら皆、あれぐらい大きくなりたいって思わないの?」

「い、いえそんな‼ ハスミ先輩のあれは流石に規格外と言うか、あそこまでデカくなってしまうのはむしろ逆に勇気と覚悟がいるというか……わ、私は今のままでも十分満足です‼ む、むしろ先輩だって、もしあそこまでデカくなったら今まで以上に注目を浴びることになるんすよ!? そ、それでもいいんすか!?」

「私は別に構わないけど? 正直、昔からそういった願望はあった方だからね」

「なっ!? 衝撃の事実を知って、今の私かなり心臓がバクバクと鳴ってるっす……先輩って、ご自分の見た目なんか全く興味もなさそうな人にしか見えなかったので余計に……」

「まあ興味が無いのは半分ほど当たってはいるけど、でもやっぱり憧れぐらいはあるからね。仲正は、やっぱり大きいより小さいほうが好きな感じ?」

「わ、私っすか!? えっと……そ、それはやっぱり、自分でもデカい方が良いとは思うんすけど、でもよくよく考えてみれば、今のサイズ感がむしろ『仲正イチカ』としては逆に良いかもしれないって考えを改めるようにはなってきたっすね。昔はエスミ先輩に憧れて私もデカくなりたいって色々と努力はしてましたけど」

「ふーん。私から見たら君も十分大きいのに」

「アハハッ、冗談はやめてほしいっす先輩。どう見ても先輩よりも小さいのに何を言ってるんですか」

「小さいって……でも君、前に自分で健康診断の結果を言っていたけど、確か私より数センチぐらい大きいはずだよね? 私はもう成長期が途絶えたのか、2年ぐらい前から全然伸びなくなったけど」

「……へ?」

「ん?」

「……えっと、先輩……もしかして……もしかして、ですけど……それ、私の身長のことを言ってるんすか?」

「それ以外に何があるの? 私の身長は最後に測ったときは160ジャストだったけど、確か仲正の身長は16……3か4ぐらいだったはずだよね? 何も間違ったことは言ったつもりは無いはずなんだけど」

「……っす……そう、っすね……はい……うん。そうです。そうでした……すみません、先輩。私さっきまで盛大に勘違いをしてたっす」

「勘違い?」

「その……デカいのが良いと言っていたので、てっきり〝胸〟のサイズについて語っていたものとばかり思っていたっす。先輩、制服のせいで分かりにくいですけど、脱いだらかなり立派なモノを持っているのに、そこから更にデカくなりたいのかと正直かなり驚いてしまって……」

「…………」

「…………」

「…………」

「……あの……先輩?」

「……仲正の変態……」

「いや……ほんと……あの……た、大変申し訳ございませんでした!!」

「一応、私の言い方にも非はあったのかもしれないけど、まさか胸と身長を勘違いするなんて……言っておくけどね、仲正。私は未練がましいことに身長を伸ばすことは諦めていないけど、胸に関してはこれ以上大きくなってほしくは無いから」

「えっ!?」

「えって何? まさか君、私の胸がこれ以上更に大きくなることを実は望んでいるの?」

「ち、違うっすよ‼ そんなこと一切思ってないっす‼」

「…………」

「すみません、嘘です。本当は出来ればあともう1回りか2回りほど大きくなったら嬉しいなって心の中では思ってたっす」

「素直に言って嫌だから、それ……あとこれ以上大きくなったら余計に肩が凝るからかなり困る」

「私でよければ全力で揉むっすよ」

「今の会話の流れで君にやらせると思う?」

「普通に考えてあり得ないっすね。やっぱり先ほどの言葉は聞かなかった事にして欲しいっす……」

「……はあ、もういいから早く目的地に行くよ。わざわざこんな会話をするために、トリニティから君を呼んだわけじゃないんだから」

「了解っす。では空気を変えるために一旦空気をリセットをするとして……正義実現委員会所属、仲正イチカ。これより栢間エスミ先輩の護衛を務めさせて頂きます。先輩、今日はどうかよろしくお願いします」

「うん、よろしく……あー……それと仲正。今日私に会った時からずっと目を開眼してるみたいだけど……今日一日それでいるつもりなの?」

「これっすか? 流石に先輩の前以外ではしないつもりですけど、それが一体どうかしたんすか?」

「いや、開眼してるなんてどう見ても普段のキャラじゃ無いような……ううん、やっぱり何でもない。ひとまず気をとりなおして一緒に行こうか」

 

 

 

《1-2》

 

 

 

 仲正イチカ。

 

 それはトリニティ総合学園の治安維持組織、正義実現委員会に所属する2年の生徒の名であり、何をしても人並み以上にこなせるスキルや戦闘能力、かつ交渉やコミュニケーションにも長けているなど、天性の才能を持った優秀な少女でした。

 

 現在、トリニティは失踪した連邦生徒会長の置き土産となった【エデン条約】の実現に向けて、かなり緊迫した様子で学園運営を行っており、加えてエデン条約を結ぶ相手であるゲへナ学園との調整や交渉、かつテロを未然に防ぐ目的で自治区内の治安維持にかなり本気を出していました。

 

 そんな中、イチカも最近まではその活動に全力を注ぐよう先輩方からの指示を受けており、日々熱心に委員会活動をしていたのですが、ある日突然『ワイルドハントに短期留学中のエスミの護衛をしろ』という命令が彼女に下ります。

 

 どうやら止むを得ない事情によりエスミが急遽ワイルドハントを離れることになったらしく、加えて彼女の在学中だけ専属護衛を務めているワイルドハント生徒から『ワイルドハントの自治区外となれば流石に寮監隊の管轄外。そのため彼女の護衛を務めることは出来ません』と申し訳なさそうに連絡が来たため、ならばエスミとそれなりに親交が深いイチカをその代わりの護衛として派遣しようという決断に至ったようです。

 

 ちなみにイチカですが、彼女は憧れの先輩であるエスミに数カ月ぶりに再会できる喜びを胸に秘めつつ、同時に美術を深く愛しているはずの彼女がなぜ唐突にワイルドハントを離れることになったのか、その真意を探ろうとしていました。

 

 そして現在、エスミと共に道中でタクシーを拾ったイチカは後部座席に彼女と並んで座ると、今まさに走行で車が激しく揺れる中、彼女の口から詳しい事情を聞き出していました。

 

「エスミ先輩が昔に描いた絵の返還、ですか」

「そう。私が初めて芸術コンクールに出した作品。いわゆる処女作を盗んだご本人が返してくれるらしくてね。ほんと、怪盗が自ら宝物を手放すなんて前代未聞だよ」

 

 ガタンッ、とそこそこのスピードで走行している関係で激しく揺れる車内にて、エスミは普段と変わらず澄まし顔のまま肩をすくめました。

 隣に座っているイチカは少しだけ彼女の方に身体を寄せると自身の顎に手を当てて考え込みます。

 

「しかし何故その慈愛の怪盗は今になって先輩の作品をいきなり返す気になったんすかね? 持っておく価値が無くなったとは流石に思えないっすけど」

「さあ、一体どうしてだろうね。私は盗む側の立場に立ったことは全然無いから全く見当もつかないけど」

「それで先輩。どんな流れでその怪盗からメッセージが来たんすか? そんな世間を騒がすこと間違いなしの大ニュース、少なくともこっちのトリニティ自治区では一度もそんなニュースは小耳に挟んでないっす」

「ああ、それはね――」

 

 彼女はそこで懐から一枚の手紙を取り出しました。

 イチカの視線がまずそこに注がれ、続けて訝し気な様子でエスミの顔へと視線を移します。

 

「まさかの手紙っすか」

「そう。だけどこの手紙が届いたのは私じゃなくて、私の作品を独占販売している画商の方なんだけどね。最初はてっきり質の悪い悪戯か何かかと思ったらしいけど、お店の方から念のため私にも目を通して欲しいって連絡が来て……まあそう言う訳だから、わざわざワイルドハントにこの手紙を郵送してもらって、自分の目でちゃんと中身を確かめてみたんだ」

「その結果、この手紙の送り主がその例の慈愛の怪盗本人だと先輩は確信したんすね」

 

 するとエスミは苦笑いをして首を横に振りました。

 

「まさか。流石の私だって最初は信じなかったよ? メッセージといっても文字自体はパソコンか何かで打ち込んで印刷したやつだったし、手紙も普通に世に出回っている代物だったからね。たぶん身元がバレないようにしたのかもしれないけど、どっちにしろあの慈愛の怪盗には全く似合わないやり方だったから、十中八九これは偽物で間違いないって一度は放置したんだよ」

「えっ、じゃあどのタイミングでそれが本物だと気付いたんすか?」

 

 そう尋ねた時、エスミはおもむろに手紙が入っていた封筒を懐から取り出しました。

 

「この封筒を見て、何か気づかない?」

 

 そしてイチカの前にそれを差し出すのでした。

 彼女はエスミから封筒を手に取ると、裏と表を交互に見ながら何か違和感がないかと探し始めます。

 やがて数十秒ぐらい経った頃でしょうか。

 何かに気づいた様子でイチカの目がすっと大きくなりました。

 

「これ、切手が無いっすね」

「正解。しかも差出人のところを見ると画商の住所が書かれているでしょ?」

「……なるほど。本来、郵便というのは切手が貼ってなかった場合、差出人の住所が記載されていれば自動的にその差出人の下に返送される仕組みだったすね」

「その通り。つい慈愛の怪盗からの手紙という部分に意識がもっていかれて、封筒の違和感には中々気付けなかった私だけど、これで少しだけ確信を持てたよ。こんな回りくどい方法を使うんだから、もしかしたら本当に本人が送ってきたのかもしれないってね。それに私の専属警護を務めてくれているワイルドハントの生徒も『今回は信じてみても良いのでは?』と言っていたぐらいだし」

 

 イチカから封筒を返してもらい、エスミはそっと手紙と一緒に懐にしまいます。

 

「もちろん100%確証があるわけじゃ無いけど、このまま封筒の違和感に気付かないまま偽物と断定して見逃せば、私の作品は向こうの手に渡ったままになる可能性があるよね。それはよくない。だからこそ、ひとまずこの手紙の送り主が慈愛の怪盗だと仮定した上で、こうしてその受け取り場所に向かっているんだ。幸い、このメッセージが送られてきたという話は周囲にはまだ漏れていないし、私がこうしてワイルドハントから離れていることも一部の生徒しか知らない事実だからね」

「ならつまり、私はその重大な奪還任務に選ばれたという事っすね。なるほど、そう思うとすごくやる気が出てきたっす。絶対に先輩の作品を取り戻しましょう」

「ハズレの可能性も十分にあるけど、その気持ちは素直にうれしいよ。仲正、ありがとう」

 

 そう言ってエスミは座席の背もたれに身体を預けると、車の窓に視線を移し、徐々に近づいてくる目的地のことを思いながら嫌そうに眉をひそめるのでした。

 

 

 

《1-3》

 

 

 

 エスミとイチカによる長旅はその後、数時間を要しただけで無事故のまま終わり、強いて言えば長距離運転を担ったタクシーの料金が馬鹿にできない高額だったという点さえ除けば、特にこれといったトラブルが起きることもありませんでした。

 そしてエスミの下に送られた慈愛の怪盗からの手紙に書かれている場所を目印にして捜索を開始した2人は、それから数十分後……無事にエスミの作品を保護したのでした。

 

「えっ、これで終わりっすかっ!?」

 

 当然、長旅よりも時間は遥かに短く、加えて邪魔者も一切入ることもなく作品の奪還があっさりと終わったことを受け、呆気にとられた様子でイチカは頭を抱えて叫びました。

 その隣ではイチカほどではないにせよ、エスミもまた驚いた様子で手元にある作品に視線を落としています。ちなみにエスミの処女作ですが、こちらは銀行の金庫に保管されていました。

 幸運にもエスミが描いた処女作はキャンバスのサイズがかなり小さいため、銀行の金庫に十分しまえたのでしょう。

 ただし生憎と銀行の店員は誰がこの絵画を金庫に保管したのか存じてはいなかったようですが。

 

「どうやら……慈愛の怪盗は、本当に私に作品を返すつもりでメッセージを送ったみたいだね」

「だとしても、あまりにも物事がスムーズに進み過ぎじゃないっすか? 先輩の作品が保管されていたのはこの自治区にポツンと存在している銀行の金庫の中で、ご丁寧にも金庫を開ける資格の持ち主は先輩だけという特別仕様。予告状を送り付け、人の目にも触れないままに颯爽と美術品を盗んでいく慈愛の怪盗にしては、随分と親切すぎると思います」

「それは同感だけど、かといって銀行内に怪しい人なんてどこにもいなかったし、本当に私の作品を返すためだけにこの銀行を利用したのかもしれないね」

「……何というか、変な怪盗っすね。行動原理がまるで先輩のファンみたいっす」

「そうだね。まあ、あながち間違ってはいないけど」

 

 ある意味で肩透かしという結果で終わったことに対し、ぶつぶつと文句に近い言葉を呟きはじめたイチカとは対照的に、エスミは自身の下に返ってきた作品を見つめながらこう言葉を漏らしました。

 

「慈愛の怪盗……いや、本当にこれで良いの?……ミリア」

 

 誰にも聞かせることのない彼女の囁き声は周囲に響くことはなく、そのまま消えていくのでした。

 

 

 

≪1-4≫

 

 

 

「お待たせしました。自治区への連絡を先ほど終えたっす、あとで先輩の作品をトリニティに運んでくれる業者が来てくれるみたいっす」

「そう。なら仲正はそのまま業者に付き添って私の作品を護衛してくれる? 流石に私の作品を狙うような強盗が道中にいるとは思えないけど、一応念には念を入れるべきかもしれないからね」

「私はもちろん先輩からの頼み事なら喜んで協力するっすけど、先輩はどうするんすか?」

「私はすこし野暮用を済ませてから自力でゆっくりワイルドハントに戻るつもりだよ。タクシーの料金は高かったし帰りは控えるとして、ワイルドハント直通のバスはないみたいだから、ここはおとなしく電車の乗り換えで帰ろうかな」

 

 ぐぐっとその場で背伸びをし、エスミは微笑してそう答えました。

 イチカは足元に丁寧に梱包されたエスミの作品を大事にしながら優しく置くと、少し心配そうな表情を浮かべて彼女を見つめます。

 

「本当に大丈夫っすか? この自治区、すぐ隣にあるアビドス自治区に比べれば交通機関はまだ全然生きている方っすけど、最終便に乗り遅れたらこの自治区で寝泊まりするしか方法が無くなるっすよ」

「そうだね。慈愛の怪盗なりに考えて、あえて人の目を避けるためにこの自治区を選んだんだろうけど、そういった所の配慮はまだ足りなかったようだね。まあでも安心して。トリニティから離れて旅をするなんて今回が初めてじゃないし、それこそ1年や2年生の頃はかなり好き勝手に各自治区を巡る旅をしていた方だから、外での寝泊まりぐらい全く抵抗はないよ」

「いやその心配をしている訳じゃないっすけど……むしろ先輩はいつも綺麗で美人ですから、知らない人にいきなりナンパをされそうで心底不安っす。それに画家としてもかなり有名人ですし、最悪厄介なファンに絡まれるという可能性も……」

「それはどうかな。私の画家としての知名度なんてキヴォトス全土でいえばそれなりにあるのは事実だけど、だからといって画家本人に興味を持つ人はそう多くはないからね。これでもし私がアイドルやモデルなんかをしていたら遥かに違っていたかもしれないけど……まあ、うん。それでも大丈夫かな」

「なんの根拠を持ってそう言い切れるんすか……先輩、本当に護衛の私を先に帰していいんすか? これでもしゲヘナの時みたいな事件が再び起きたら、その時は先輩のことを心底恨むっすよ」

 

 エスミは首を斜めに傾けながらイチカの瞳を見つめると、そのまま彼女の頭をポンッと優しく叩きます。

 

「あの時みたいな事件は二度と起こすつもりはないよ。私だって、これでもあの時の行動についてちゃんと反省しているんだから。大丈夫、用事を済ませたらすぐに帰る。絶対にね。それにワイルドハントに滞在するのもあと少しだけだし、来月あたりにはきっとトリニティに戻るから」

「……分かったっす。なら先輩、トリニティに帰ってきた時、先輩の都合に合わせるので一日だけ私とのデートに付き合ってください」

「……デート?」

 

 ポカンとした様子でエスミがそう聞き返すと、イチカはぐっと自身の瞳を彼女に見せつけながら笑みを浮かべました。

 

「そうっす、デートです。先輩の好きな美術館巡りでも創作活動でも何でも良いっす。私と一日だけ、過ごしてください」

「ま、まあ……もう美術部の部長でもないし、昔みたいに1人でおとなしく絵を描いているだけだから、時間ぐらいならいつでも君のために調整できるけど……でもデートか……」

「恥ずかしいっすか?」

「むしろ君を慕う後輩達になにを思われるかが心配だね。だって君、普段からカッコいいし、ガチ恋勢ぐらいいそうだから。デートなんか言って、周囲を勘違いさせたらどうするの?」

「そのガチ恋勢に先輩が入ってもらっても良いんすよ。それに先輩との時間を過ごせるなら、私にとっては全てがデートっす。今日のことも全て」

「なるほどね……でも残念、私は人を好きになることは無いからガチ恋勢になるのは無理かな。いつだって美術一筋のどうしようもない美術バカだから、私」

「私は、そんな先輩が大好きっすよ」

「本当に? 嬉しいね。ただ絵を描いて身勝手に生きているだけなのに、後輩にそう思ってもらえるのは」

「何を言うんすか。先輩のことを〝想ってる〟のは私だけじゃないっすよ」

「うん。だね……そうだろうね」

 

 そう言うとエスミは満足した形で一歩、二歩とイチカから距離を取って離れると、丁度視界の向こうでトラックが来るのを見つけました。恐らく、先ほどイチカが手配した作品を運ぶためのトラックでしょう。

 その光景にイチカも気付いたらしく、一度だけエスミに視線を戻した彼女はそのまま自身の一連の行動を失笑するようにして『……ハハッ……』と小さく乾いた声を漏らすと、足元にあるエスミの作品を大事そうに抱えました。

 

「では先輩。私はひとまずこの作品を無事にトリニティに送り届けるので、先輩はまず自分の身を大事にするっす。向こうでの滞在を終えてトリニティに帰ってくるまで私、先輩に自慢できるような立派な後輩になってみせるっすから」

「今のままでも十分に立派な後輩なのに、さらに成長する気なんだね」

「もちろんっすよ。好きな人に自分の良いところをもっと見せたくなるのは当然じゃないっすか」

「……君、そんな言われる側が恥ずかしくなるようなこと、よく平気で言えるね……」

「おっと、流石の先輩もこういった言葉には弱いんっすね。それは良いことを学べたっす」

「はいはい。年上をからかってないで、先に帰って良いから。私の作品、よろしくね」

「ええ。先輩の命と思って大事に守ってみせるっすよ」

「うん、いくらなんでも重いからその使命」

 

 その後、慈愛の怪盗から取り戻したエスミの作品と共にトラックに乗り込んだイチカがその場を去ると、最後に1人残ったエスミはそのまま溜息を吐いて大きく深呼吸をしました。

 そして頭上を見上げると、そこには雲一つない綺麗な青空が広がっていました。

 

「さて……駅に行こうかな」

 

 

 

≪1-5≫

 

 

 

「栢間~。栢間エスミ様~。お待たせしました、ご用件をどうぞ」

 

 後輩のイチカとお別れを告げてすぐその足で自治区の駅へと向かったエスミでしたが、到着早々そこで彼女は真っ先に駅構内にある郵便局の窓口へと足を運びました。それなりに利用客が多い駅のため、当初は受付を済ませて待機していましたが、どうやら早くも彼女の番が来たようです。

 そして綺麗な身だしなみで愛想笑いを浮かべている郵便局の局員を前にすると、エスミは懐から手紙と封筒を取り出し、それを2つ揃えて局員に渡すのでした。

 

「すみません。この手紙と封筒ですが、まとめてトリニティに郵送したいのですが良いでしょうか?」

「ええ、全く問題ありません。それでお客様、宛先はトリニティ自治区のどちらでしょうか。この封筒に書かれている住所にお送りしますか?」

「ああ、そちらは関係無いので大丈夫です。宛先はトリニティ総合学園の美術部でお願いします」

「承知いたしました。トリニティ総合学園の美術部ですね。この手紙と封筒以外に同封するものはございますか?」

「あります。こちらの手紙も合わせてお願いします」

 

 エスミは懐からさらに手紙を取り出すと、それを局員に渡します。

 局員は2通の手紙と1通の封筒を手にすると、それを梱包するための大きめの封筒を取り出し、そこから封筒に合わせた切手やら輸送費についてエスミに何点か質問を行うと、ようやく全てを終えて荷物を預かってくれました。

 

「ではこちらは大事に預からせて頂きます。恐らく3日後には向こうに到着するかと思います。ご利用ありがとうございました」

 

 局員は最初と変わらず愛想笑いのまま腰を折って丁寧に頭を下げました。

 エスミも彼に合わせて丁寧に頭を下げると、そのまま郵便局から離れ、続けてスマホでモモトークを開くのでした。相手は、現在美術部の部長を務めている金剛フランになります。

 

『例の慈愛の怪盗に奪われた作品だけど、無事に手に入れたよ』

『お疲れ様です。やはりあのメッセージは本物でしたか』

『特にこれといったトラブルもなく平和に終わったから、正実の仲正に頼んで輸送してもらってるよ。だからトリニティに付いたら作品の保護と管理をお願い』

『承知いたしました。すぐにリノや部員に準備を手配させます』

『それと慈愛の怪盗から送られてきた手紙だけど、一応郵便局に頼んで美術部宛に郵送してもらうことにしたから、こっちは届いたら小樽に届けてもらえる?』

『もちろん構いませんが、手紙ですか』

『そう。小樽を通して桐藤に渡しておこうと思ってね』

『承知しました』

 

 最後の『承知しました』の文言だけは、かなり遅れてやってきました。

 まあ極度の政治嫌いなフランの事なので未だにティーパーティーに対する嫌悪感が邪魔しているのかもしれません。それでもエスミからの頼み事であればちゃんと頼みを聞いてくれる生徒です。問題はないでしょう。

 故にエスミは安心してスマホの画面を消して閉じると、そのまま帰りの電車を探すために構内を歩き続けました。トリニティやワイルドハントに比べて、ここの自治区の駅はやけに電車の本数が少ないので時間を確認するのは大事なのです。

 

「今から帰るとしたら、乗る電車はたぶん1時間後ぐらいかな。乗り換えも発生するから、ここを逃すと後々厳しくなるとして……」

 

 各地に張られている時間割のところで一旦足を止め、時間を見ながらこの後の予定を考えるエスミ。

 とはいえ、綺麗な美少女が堂々と立ちながら熟考しているその姿は嫌でも周りの目を引くこととなり、自然と彼女の周囲から離れる者が続出し始めました。恐らくあまりにもエスミが綺麗で美しいので、一旦距離を取っておきたいと考えているのでしょう。

 いわば道端に突然大きな光り輝くダイヤが転がっているようなものであり、誰であっても最初は不要に触れてはいけないと、少しだけ様子見をするためにダイヤから距離を取るのと全く同じ現象です。

 

 そうして美しい顔のまま相変わらず予定を考えているエスミを置き去りにして、ただ時間だけが過ぎていく中、ついにその空気を壊す者が現れました。

 

〔ごめんね。少し質問してもいいかな?〕

「……はい?」

 

 周囲の客がザワッと騒ぎ出します。

 無理もありません。その者がした行動は道端に落ちているダイヤに向かって歩みを止めることなく近づき、あっさりと手に取ったようなもの。周囲の人々がしようと思っても出来なかった行動を躊躇いもなくしてみせたのです。

 一方でまさか自分の置かれている状況がそうなっているとは思ってもいなかったエスミはと言うと、ただ単に見知らぬ人に声を掛けられたに過ぎず、頭上にハテナマークを浮かべたまま振り返ります。

 

「……」

 

 そして、彼女は絶句しました。

 

〔ごめんね。君はここの自治区の生徒……じゃないよね? 実は行きたい自治区があるんだけど、ここの駅にはそこに行くための電車が無くて……出来れば行き方を教えて貰えると助かるんだけど、良いかな?〕

 

 その人物はそう口にすると、酷く困った様子でエスミに頭を下げました。先ほどの郵便局で局員がしていた行動とは全く違う、焦りと不安だけが浮き出ている行動でした。

 対してエスミはただ目の前にある光景が信じられないといった様子で固まっていました。まるで蘇った死人に出会ったような。もしくは出会うべきではない人物に出会ってしまったような、そんな強い衝撃を前にしてあの栢間エスミが思わずフリーズしてしまったのです。

 しかしすぐに再起動したエスミは一度だけ呼吸を行うと、その人物に真っすぐ向き合い口を開きます。

 

「失礼ですが、ここの自治区の生徒でもない私がなぜこの辺の交通事情に詳しいと思ったのでしょうか」

〔遠くから見ていたけど、君ってこういう旅に慣れているみたいだったからね。それにこう、何というのかな……オーラ?……みたいなのが周りとは全然違っていたし、それに生徒にしては随分と大人びているみたいだったから、つい頼りたくなって〕

「……それだけ、ですか?」

〔え? そう、だね……私としてはそういう理由で声をかけさせて貰ったんだけど、やっぱりいきなり過ぎて迷惑だったかな!? どう見てもこれから電車に乗るつもりだったもんね、ごめんね私みたいな怪しい大人が声なんてかけて時間を無駄にして‼〕

「いえ……むしろ私狙いで声をかけにきたナンパかと思ったもので、こちらこそ勘違いをしてしまい、すみませんでした」

〔なるほど、そういう事だったんだね。確かに遠くからだけでも輝いて見えるほど綺麗だったから、きっと君目当ての人も何人かはいたかもしれないけど……でも安心して、私は生徒のことをそういう目で見ることは絶対にないから‼〕

「なるほど。ちなみに今日の私ですが、着ている下着の色は白です」

〔ええっ!?〕

「冗談です。本当は黒ですよ」

〔流石にそんな個人情報を公の場で暴露するものじゃないよ!? ちゃんと自分のことは大事にしてね‼〕

 

 いきなり爆弾発言を受けて相手は大きく驚くと共に、少しだけ視線がエスミの身体の上と下を交互に向きましたが、すぐに顔を横に強く振って煩悩を消し去ると、ちゃんと大人らしくエスミのことを叱りました。

 その姿を見てエスミはどこか安心したように微笑を浮かべると、肩をすくめます。

 

「すみません。先の言葉が信じられず、その真意を試す目的で少しからかってみました」

〔何というか……大人相手に余裕が凄いね、君は〕

「よく言われます。しかし話を戻しますが、行きたい自治区があるみたいですね。私はここの生徒ではないので正直お力になれるかは分かりませんが、一応その自治区の名を聞かせて頂いても宜しいでしょうか」

 

 彼女がそう尋ねると、相手は『いやぁ。助かるよ。ありがとう』と口にすると、そのまま懐から手紙を取り出し、それを躊躇いも無くエスミに手渡しました。

 

〔その手紙に書かれている自治区に行きたいんだけど、分かるかな?〕

 

 受け取った手紙に目を通し、エスミは静かに目を細め、そして苦笑します。

 

「ええ、よく知っていますよ……私も過去に何度か足を運んだことのある自治区なので」

〔本当に!? で、出来たらその自治区への行き方をこの場で教えて貰えると助かるんだけど!!〕

「もちろん私で良ければ全然構いませんが、しかしこの自治区に直通でいける電車はもちろんのこと、バスさえ今はありませんね。昔はかろうじて残っていた方でしたが、かと言ってタクシーとなると運賃も馬鹿には出来ないですし。困りましたね」

〔えっと、それはつまり……ここからだと行くのが物凄く大変ってこと?〕

「そういう事になります。行くならば電車ではなくバスを乗り換えて行くしかないですが……失礼ですが、こういった長旅の経験は今までにおありですか?」

〔は、初めてかな〕

「……そうですか。まあ、そうですよね……」

 

 エスミは手紙に再び視線を落とすと、そのまま溜息を吐いて相手に返しました。そして背後にある駅の時間割から距離を取ると、そのままその場から離れていきます。

 

〔あれ、ど、どこに行くの?〕

 

 当然、その場に残された相手は驚いた様子でエスミの背中を目で追いかけますが、直後少しだけ足を止めたエスミが顔だけ振り返ると、綺麗な美貌を相手に見せつけながらこう言い放ちました。

 

「付いて来てください。その自治区への旅ですが、私も同行します」

〔い、良いの?〕

「本当は移動手段だけお伝えして別れるつもりでしたが、先も言ったように例の自治区は昔から抱えている問題のせいで過疎化が進んでいて、それに合わせて需要が無いという関係もあり交通手段はほとんど残っていません。それこそ私がお伝えしたルートが消えている可能性だってあります。となれば、その手のトラブルに多少強い経験者が付き添うのは当然じゃないですか?」

 

 相手はエスミの心強い言葉を受けると、次第にその表情に明るさを取り戻しました。

 

〔ありがとう!! そうしてもらえると助かるよ‼〕

「では早く行きましょう。この後出発するバスに乗れれば、運次第とはなりますが今日中には向こうに着けるはずです。もちろん私は向こうに到着次第、そちらとは別れて自力で帰らせてもらいますが……それでも構いませんか?」

〔むしろ十分すぎる助けで、この後どうお礼をしたらいいか困ってるぐらいだよ!?〕

「では私の道中の移動費に関しては全てそちらが負担するということでお願いします」

〔も、もちろんそれでも構わないよ‼ お、大人の財力は凄いんだからね‼〕

「そうでしたか。ありがとうございます。ちなみに私はブラックカードを持っています」

〔ブ、ブラックカード!? えっ、えっと、もしかして何処かの有名なご令嬢だったり――〕

「まあ今のは冗談ですが」

〔危うく信じかけたんだけど!?〕

「ふふっ」

 

 エスミは面白そうに笑い声を漏らすと、そのまま歩みを再開しました。

 その隣には急いで付いて来た相手が並ぶようにして立ちます。そして2人揃って駅から離れると、そのまま近くにあるバスターミナルにまで移動を続けました。

 

〔ところで、君の名前を聞かせてもらっても良いかな?〕

 

 そんな時、会話のネタ探しのためなのか、それとも恩人である彼女の少しでも知りたいと思ったのか、相手が遠慮がちにそう尋ねてきました。しかし、エスミは苦笑して首を横に振ってその質問に答えることを断ります。

 

「残念ですがそれに答えることは出来ません。本来なら、私はここにいるべきじゃない生徒なので」

〔いるべきじゃない生徒?〕

「ちょっとした野暮用でここに来ただけで、あとは用も済んだので帰るところだったんですよ」

〔もしかして、お忍びで来てたの?〕

「そうとも言えますし、そうでは無いとも言えますね。まあそのうち、私の名前は嫌でも知ることになると思うので気にしないでください」

〔なるほど。まあ君がそういう事なら、私から名前を聞くことは2度としないよ〕

「そうして貰えると助かります」

〔あっ、ちなみに私はね――〕

「知ってますよ」

 

 向こうが切り出した自己紹介を遮るような形で、エスミは笑みを相手に向けたまま言葉を続けます。

 

「シャーレの方ですよね。最近、キヴォトスの外から来られたという不思議な大人。現在失踪している連邦生徒会長が設立した【連邦捜査部】の顧問であり、私達のような生徒からの悩みに協力してくれる超法的機関の人間。有名ですよ、だいぶ前に七囚人の脱走騒ぎに合わせてニュースにもなっていたので」

〔し、知ってたんだね、私のこと〕

「というより、先ほど私に見せてくれた手紙に堂々と書いてありましたから。それに首から下げているその名札、シャーレのロゴが入っていますし」

〔……そういえば忘れてたよ、これ……〕

「しかし数多ある学園の生徒の悩みに協力し、助けとなる機関ですか。私には全く縁がない場所になるとは思いますが、こうしてみると随分と無茶のある職場に配属されたようですね」

 

 ははっ、と乾いた苦笑いと共に首から下げている名札を手に取る相手、もといシャーレの先生。

 そして着込んでいるスーツを手で少しだけ直しながら、もう一度懐からエスミに見せた例の手紙を取り出しました。

 

〔生徒からの助けには出来るだけ応えてあげたいし、その力になってあげたい。それがシャーレに努めている私の大事な仕事なんだと思う。だから例え周りから無理があると言われても、私は全力でそれに取り組むつもりだよ。それに今回は、君のおかげでこの子達の助けに何とか間に合いそうで良かったし、この先も色んな生徒達の助けになってあげたい。そう思うんだ〕

「……ええ。そうですね。素敵な考えだと思います」

 

 その言葉に一体何の感情が込められているのか、シャーレの先生に対して一切の視線を向けることもなく、エスミはただ前だけを見ながら歩き続けます。

 

〔そういえば、この手紙に書いてある自治区……アビドスって一体どんな所なのかな。初めて行く場所だから、結構気になってるんだよね〕

「行ってみればすぐに分かりますよ。きっと、そちらにとって永遠に忘れられない思い出の地になると思いますから」

 

 彼女はそのまま小声で『私にとっても、忘れることが出来ない場所ですし』と続けましたが、その台詞をシャーレの先生が拾う事はありませんでした。

 

 

 

≪????????≫

 

 

 

 栢間エスミは分かっていました。

 

 自分が取った行動の危険さを。

 あれだけ物語に介入したくないと言っておきながら、自ら物語の主人公の手を握り、助け舟を出してしまったという己の愚かさ。それが一体何を意味するのか、十分承知していました。

 この行動が後に、自分にどんな影響を与え、そして物語の行く先や環境をどう変えてしまうのか。

 

 正直、見捨てる選択肢はありました。むしろその選択を取るべきだったことでしょう。

 

 相手は物語の主人公。唯一無二の存在。

 ならば、自分が介入しなくても後にどうにでもなるに違いない。ならば、あのまま見捨てても別に問題はないはずだ、と。

 

 しかし彼女には無理でした。

 

 何故ならば、初めて相手の姿を見た時、彼女は不覚にもこう思ってしまったのです。

 

『……そっくりだ……あの人に……似ている……』

 

 姿形は違います。

 言動も違えば、立ち振る舞いや雰囲気も何もかも全て違います。

 それなのに何故でしょうか。

 エスミにとって忘れたくない恩師に、シャーレの先生は何かが似ていたのです。

 そして気付けば彼女は、助けを求める先生に自ら心の手を伸ばしていました。

 

 この手を掴んで欲しい、と。

 

 彼女の中で、ある何かが変わったような気がしました。

 

 





これにて前日譚ストーリーは全て終了です。

次回、アビドス編に移らせて頂きます。
今後ともよろしくお願いいたします。

というか、50話目にしてようやく原作本編ってお前……という状態になってます。
何か、色々と書きたい話と前準備の物語を色々とやっていたらこうなってしまった。

もしも仮にブルアカ世界に転生して生徒になれるなら、どんな武器を所持して愛用したいですか?(※作者は愛用するならリボルバーしかあり得ません.)

  • 拳銃(M1911,グロック等)
  • リボルバー(SAA、コルト・パイソン等)
  • 自動小銃(HK416、AK-47等)
  • 短機関銃(M1921、MP5等)
  • 小銃(M1ガーランド、Kar98k等)
  • 散弾銃(ベネリM4、AA-12等)
  • 機関銃(MG42、M249等)
  • 対物ライフル(AW50、ヘカートⅡ等)
  • 擲弾発射器(M79、ダネルMGL等)
  • 素手
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。