高育が如く   作:レゾリューション

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タイトルに「寄り道」と書かれたものはサブストーリー中心という方針になります。


巡査と寄り道②

ケヤキモール一階にある警備室にナイフを持ってこうとしたとき、誰かに呼び止められ桐生は足を止める。

 

“チッ、職質か.••••って桐生ちゃんだと?”

 

後ろに気配を感じ取ったので振り返ってみる。桐生の目に映ったのは警官の姿をした真島の兄さんだった。

 

「に、兄さんじゃないか!?」

 

「ヒヒ、どや?驚いたやろ」

 

「ま、まあな...それより兄さんは何やっているんだ?」

 

「さっきケヤキモールの店員が凶器持っていたというタレコミを耳にして俺が見回りしていたんや。他にもバットやスライド式ナイフとか危ないブツ持って暴れている奴がないかチェックしてるところやで」

 

“それ兄さんも十分当てはまる気がするんだが....”

 

ビシッと敬礼する真島の兄さんに対しアンタが言うなという視線を向けたが桐生も中学の時にバットを持ってきたヤツにはバットを奪って持ち主の顔面にフルスイングしたりナイフを手の甲に刺したりなど真島の兄さんと同じレベルかそれ以上の事をやっている。

 

「というわけで桐生ちゃん、早速危険物持っていないかチェックや!」

 

「私も調べるのか?」

 

「当たり前や!知り合いだからって特別扱いはせんで!ほら、はよ見せや!」

 

「しかたねぇな...」

 

渋っても話が続かないので大人しく制服を脱いで真島の兄さんに渡しチェックしてもらう。出てくる物はポケットティッシュ、栄養ドリンクなどでそんな危ない物を持ってる筈が....

 

 

チリンッ

 

 

何がが落ちた音が響く。制服から出てきたのはさっきストーカー野郎から回収したスライド式のナイフ

 

 

『あ....』

 

2人が同じ反応をとる

 

「アウトぉぉぉ!!」

 

「アカンで桐生ちゃん、武器を持ってるやないか!!」

 

「待て、兄さんこれは!」

 

桐生が説明しようとするも耳を傾けてくれる様子は無い。

 

「桐生ちゃん、アカンなぁ。天下の往来で、こない危険なブツ持って何する気やったん?」

 

「これはおまわりさんの俺としては、こないなブツ持ってる人は取り締まんとあかんなぁ!」

 

そしてどこから出したのかわからないが金属バットを取り出しトントンと肩に乗せていた

 

「兄さん、誤解だ!これはケヤキモールの店員が持っていた物であって!.....まさか兄さん、私がナイフを回収したのを知っていて声をかけたのか?」

 

「気付いたなら話は速いなぁほな早速いくで!」

 

誤解なら喧嘩する必要は無いと言った後、桐生は思い出す。それは過去問を貰うとき夏休み前に兄さんと喧嘩するという約束をしていたことだ。

 

「約束なら仕方ねぇな...来い!」

 

「いくでぇ!」

 

 

 

《真島巡査》

 

 

 

警官と女子高生が戦うのは流石に周りの生徒達の注目を集めたが警官の正体が真島の兄さんである事を知るとギャラリーとなった。先手は桐生からで、《ラピッドスタイル》で正面から殴りつけるがバットでガードされる。普通のバットは桐生や真島巡査が何回か防御したりフルスイングすると壊れてしまうのだが、このバットは壊れる素振りすら見せない。

 

“この金属バット、いくならんでも硬すぎるだろ!!”

 

真島巡査が使っているのは《ボゴボコバット》と呼ばれる物で、彼が中学の時に蒼天堀の河原で見つけて愛用しているものであり、シンプルな見た目のバットだが耐久値が無限にあるという唯一にして最大の特徴を持っている。何気にというか、すごいバットなのである。

 

桐生は後ろから回りこむ為にスウェイで移動するが、この距離はバットの射程距離内であり、桐生がいる方に向かって振ってくる。両腕でガードするも今度はバットをヌンチャクのように振り回し

 

「オラオラオラァ!ぶっ飛べぇ!」

 

真島巡査の激しい攻撃にガードするしかない桐生は、

 

「くそっ...!」

 

悪態をつくも、最後に右足で腹を蹴られ大きく吹き飛ばされ背中から倒れてしまい真島巡査が、倒れてる桐生に向かってバットを振り下ろす。

 

「セェェイッ!」

 

“やばい!”

 

間一髪のところで体を右側臥位にして躱し、左脚に勢いをつけ反時計回りに蹴りを入れ真島巡査を転ばせる。その勢いのまま、立ち上がりスタイルを変え反撃する。

 

 

《追い討ちの極み•表》

 

 

真島巡査が転んでいるうちに桐生は左手で彼の髪を引っ張り、

 

「ハッ!オラァッ!」

 

上半身が少しだけ起き上がっているようにし右拳で真島巡査の顔面を力強く殴る。

 

「グオッ!」

 

更に桐生は顔面を強く踏みつける。もう一度踏みつけようとするもすぐに起き上がり攻撃を再開する。

 

「やられっぱなしで終わる思たら大間違いやでぇ!」

 

距離を取る為に後退りするもいつの間にか壁際に追い込まれており真島巡査はバットを最も活かせる距離まで詰め全力でバットを叩きつけにくるが桐生はバットが頭に当たる寸前に膝を屈め当たるのを防ぎ、

 

「オラァッッ!」

 

顎に向けて右拳によるアッパーで彼を打ち上げ左拳で鳩尾を力一杯殴り真島巡査を殴り飛ばし桐生はすぐに倒れた巡査の元にいき、《解体屋スタイル》に切り替え

 

 

《解体屋の極み•起こし討ち(表)》

 

「どりゃああッッ!!」

 

「ぐあっ…!」

 

倒れてる巡査を掴み無理矢理、起こさせてから壁に向かって力強く、乱暴に叩きつけるよう投げつけ真島巡査の背中が壁にドンと鈍い音を立てて倒れるもまたすぐに立ち上がる。

 

「まだまだ終わらんでぇ!!」

 

桐生は素手で戦わなければいけないので真島巡査に近づき攻撃するもやはりバットでガードされてしまい巡査の方が有利になる。巡査はバットを大きく振り回し桐生がガードしようとするも遅く、

 

「隙ありやでぇ!」

 

「ぐあああッ!」

 

攻撃をモロにくらい吹き飛ばされてしまった。痛みを我慢し立ち上がるも巡査が軽快なステップを踏みながら、左右交互にバットをスイングし最後に肩の高さからバットを大きく振り下ろす動きで頭部を狙うが桐生はそれを両手で掴み、巡査の腹に向かってヤクザキックを放つも根性で耐えもう一度大振りな一撃を繰り出すが、桐生は《不良スタイル》に戻し、振り下ろしたバットの上に片足で乗り真島巡査の横顔に水平に蹴りを入れる。

 

「ハァッ!」

 

「グァッ!」

 

蹴りをいれるも倒れることなく攻撃を続ける巡査に、

 

“あのバットによるガードを外す事が出来れば...!”

 

桐生はコンボを繰り出すが

 

「フッ!セイ!ヤァ!オラァッ!」

 

全てガードされてしまう。しかしここまでは想定内、最後に放った右ストレートに勢いをつけ、そのまま胴回し回転蹴りでバットによるガードを外すことに成功しすぐに立ち上がりこの喧嘩を終わらせる。

 

 

 

《超•不良の極み》

 

 

 

左手で真島巡査の右腕を掴み、右拳で顔に裏拳をかまし、即座に後頭部を両手でしっかりと掴み顔面に膝蹴りを入れる。最後に両手を組んで頭に向かって打ち下ろす。

 

「ハッ!セィヤッ!ドリャァッ!」

 

「ウグオオォ!」

 

真島巡査を地面に叩きつけこの喧嘩は桐生の勝利で幕を閉じた。真島の兄さんは地面に倒れ込み、肩で荒い息をしながら顔を上げる。その目には笑みが混じっていた。

 

「流石やなぁ、桐生ちゃん。久々にここまでボコられたわ。」

 

少し咳き込みながら、彼は笑いを含ませて続ける。

 

「けどこれで終わったわけやないでぇ、次はもっと楽しい喧嘩しようや!」

 

「筋の通った喧嘩なら相手になるぜ」

 

真島の兄さんはふらつきながらも立ち上がろうとするが、膝がガクッと崩れる。

 

「今日のところは桐生ちゃんの勝ちや。けど、次は負けへんから覚悟しときや!ほなまたな桐生ちゃん」

 

その場を去っていいく真島の兄さんの背中を見送る。その後、桐生は当初の目的を達成し夕飯はスマイルバーガーで食べて、部屋に帰り入浴を済ませベットについた。

 

 

 

 

 

次の日、いつも通り、教室に入りホームルームで茶柱が連絡事項をいくつか説明した。その中に例の暴力事件がCクラスが訴えを取り下げる形で事件は存在しない事になったのだ。そのまま、何事もなく学校が終わり、帰るとき桐生は、いつもの帰り道とは違う道から歩く事にした。別に特別な用事があった訳ではなく、ただの気まぐれで、普段とは違う景色を見ながら帰路についていると、

 

 

 

サブストーリー③ 自分の思い

 

 

 

突如角から1人の女生徒が桐生にぶつかってしまい尻餅をついてしまう。

 

「痛たた、」

 

「おい、大丈夫か?」

 

桐生の顔を見ずに、大丈夫ですと言ってそのままどこかに行ってしまった。

 

“アイツ涙目だったが何かあったのか?”

 

何かあったのかと思い、曲がり角を覗いて見るとそこにいたのは

 

“綾小路と一之瀬?”

 

クラスメイトの綾小路とBクラスの一之瀬がいた。そしてある考えが桐生の頭の中に出てきた。

 

“あの女子が綾小路に告白しようとしたが、一之瀬に先に先を越されたのか?.或いは付き合っているのに一之瀬と隠れて話しているのを見てしまったのか?...前者はともかく後者は違うような気がするな...”

 

様々な考えが桐生を支配していたとき、

 

『あっ...』

 

2人と目が合ってしまった、

 

“目が合ってしまった、どうする?”

 

   •無言で去る

   • 何かあったのか聞いてみる←

   •綾小路を問い詰める

 

「綾小路、一之瀬何かあったのか?」

 

「実はな...」

 

綾小路の話をまとめると涙目で走り去った人は一年Bクラスの白波という生徒で綾小路に告白しに来たのではなく、一之瀬に告白しようとしたそうだ。一之瀬は白波が傷つかないように断る為に綾小路に偽彼氏になって欲しいと頼んだそうだ。しかしその会話を告白しにきた白波に聞かれてしまい白波はショックで逃げてしまったそうだ。

 

今の時代、女が女に、男が男に自分の思いを伝えるのはのは珍しいことではない。世間がそういうのに敏感になっていることを思い出した桐生は、一之瀬に質問する。

 

「一之瀬はどうするべきだと思う?」

 

一之瀬は相手が傷つかない方法で断ると言ったが、桐生はその考えを否定する。

 

「一之瀬、白波は手紙を書いてオマエを呼んだと言ったな。別に今の時代、同性に思いを伝えるのは珍しいことじゃない。それでも偏見や反発は多く残っている。それを踏まえて白波は自分の思いを伝えに来たんだ。ならオマエも正直に自分の思いを伝えるべきなんじゃないか?」

 

「そうだね、私は自分が傷つかない方法を探していただけだった。千尋ちゃんの気持ち、何にも考えていなかった。桐生さん綾小路くん、私行ってくるね」

 

一之瀬は白波に自分の気持ちを伝えに白波の所に向かっていった。綾小路と2人になった桐生はずっと言ってみたかった事を話す。

 

「綾小路、一之瀬に呼び出されたとき、もしかして....って思ったか?」

 

 

 

 

「......ノーコメントだ。」

 

 

妙に長い間が空いた返答だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

7月も半分が終わり期末試験を無事終えて今日は休日。夏休みが迫っているとき桐生はある店で商品を探していた。

 

 

“なんの服を買うべきか...”

 

 

そう、服である。夏服を買う為にケヤキモールの洋服店で買う事にしたのだが中々いいのが見つからない。

元々桐生のファッションセンスは良いものとは言えなかったが桐生の幼馴染の錦が服装には気を使えと言い錦山流のファッションを学び、だいぶマシになった。加えて料理も出来なかったが寮で1人暮らしするなら作れるようになった方がいいと由美やその友達の麗奈に言われて料理も学ぶ事になった。

 

“あの時は面倒とか思っていたがすごい役に立っているな....”

 

昔に思いを馳せていたとき、声がかかる。

 

「あれ、桐生さん?」

 

 

 

 

サブストーリー④ 服選び

 

 

 

 

「ん?」

 

振り返ると同じクラスメイトの篠原、松下、佐藤が一緒にいた、このグループのリーダーである軽井沢はいないようだ。

 

「松下達か、そっちも夏服を買いに来たのか?」

 

「そんなところかな。そっちも、って事は桐生さんも?」

 

桐生は短く返事をし服選びに難攻している事を伝えた。すると佐藤が何か閃いた顔をして、

 

「じゃあ私達が桐生さんの服選ぶの手伝うよ。アタシたちも服買いたかったし、」

 

「いいのか?」

 

「もちろん!早速だけど桐生さんの好きな色って何かな?」

 

「好きな色か...」

 

   •黒だな

   •グレーだな←

   •金色だな

 

「好きな色はグレーだな...」

 

「グレーね、確かに桐生さんに合ってるかも、」

 

ここで松下が何か気づいた表情になる。

 

「そういえば桐生さんの学校のワイシャツもグレーだよね、それに今日の服もそうだし」

 

「そうだな...」

 

桐生が普段着ているワイシャツは白では無くグレーであり、(カタギ)でも(不良)にも染まり切らない彼女の生き様を表す色として着用している。ちなみに今日の服装はグレーのテーラージャケットにワインレッドのワイシャツ、下はグレーのスラックスで靴は蛇柄のある白い靴と、女子高生らしからぬ服装だが桐生が着るとすごくサマになっている。

 

桐生の服装を見て佐藤、松下、篠原は、

 

“”桐生さんの服装めっちゃ格好良くない!?””

 

“”なんか、すっごく大人に見えるよね””

 

“”かっこいいな〜””

 

それぞれの感想を述べて本格的に桐生の服選びを手伝うことに。まず佐藤が服を持ってきた。持ってきたのは今年流行のオフショルダートップスと青いズボンであり、オフショルダーの色は桐生の好むグレーだが、今まで桐生が一度も着たことの無い服だった。

 

「……これ、私には似合わないだろ」

 

桐生がそういうと松下が

 

「じゃあ、この花柄のワンピースは?すごく爽やかだよ?」

 

“どちらも私が着たこと無い服だがどうするか...”

 

   • 流行のオフショルダーを試す←

   •爽やかなワンピースを試す

   •自分のセンスで選ぶ

 

“ワンピースよりはまだオフショルダーの方がいいか...”

  

「このオフショルダーで頼む...」

 

「本当!?じゃあ早速試着室に行ってみよう!」

 

自分の案が採用されたのか、嬉しくなっている佐藤のテンションに押されそのまま試着室に連れて行かれ着替える事に、試着室の中で、桐生は手にした服を手に取りながら自分の体をじっと見つめた。鍛え上げられた肩周りや、割れている腹筋。それは自分が積み重ねてきた戦いの証だったが、この服を着るには、どう考えても場違いだと思ってしまう。

 

肩が露出する服など、生まれてこの方着たことがないタイプの服である。そもそも桐生が服に求めるのはデザインもあるが一番に考えているのは動き安さであり、動きにくい服などは戦闘の邪魔になるので極力避けていたのだ。まぁ自分のキャラじゃないというのもあるが...

 

「仕方ない覚悟を決めるか...」

 

ゆっくりと服を着込み鏡を覗き込む。肩が露出し、普段は隠れている僧帽筋が浮き上がるように目立つ。桐生でも分かる。これは、どう見ても「普通の女子高生」ではない。

 

「……似合うとは言いがたいな」

 

そう呟いて、試着室のカーテンを開けると、3人が歓声を上げた。

 

「やっぱり可愛いよ!」

 

「うわー!めっちゃ似合う!」

 

「筋肉があるから、すごい引き締まって見える!かっこいいけど可愛い!」

 

褒められるのは悪い気はしないが、どうも落ち着かない。そして当の本人の感想は、

 

“肩がスースーする...”

 

オフショルダーなのだから当たり前である。

 

 

そんな時、店内のざわめきが変わった。遠くから「万引きだ!」という怒号が聞こえてくる。

 

「なに?」

 

桐生は反射的に音のする方を振り返る。見ると、店内を走り回る男の姿があった。追いかける警備員の様子から、犯人はケヤキモールの店員でかなり手強そうだった。

 

「佐藤たちはここで待っていろ。店員に事情を説明してくれると助かる」

 

「えっ、ちょっと桐生さん、その服のままで?」

 

その一言を残し、桐生はオフショルダーの服のまま走り出した。

桐生は全力で走りながら、犯人を追い詰める。やはり今までの服に比べると動きにくいオフショルダーの服だったが、それでも逃げる相手を捉えるには十分だったようですぐに追い詰めた。

 

「なんだこの女子高生……!」

 

「服を買いに来た普通の女子高生だ」

 

桐生を知ってる人からすれば総ツッコミを喰らうこと間違いなしの返答だった。

そして桐生の拳が振り下ろされ、犯人はあっという間に地面に沈んだ。店内にいた客や店員が驚きの表情で桐生を見つめる。肩を露出したままの桐生は涼しげに息を整え、店員に犯人を引き渡した。

 

戻ってくると佐藤が半ば呆れたように笑って言った。

 

「桐生さん、すごいけど、その服でやるのはやめようよ。」

 

「まあ、仕方ない状況だった」

 

万引き男を叩きのめしたせいで服が少し汚れたのでこの服は桐生が責任を持って買うことにし、桐生はグレーの服装に着替えなおした。

 

「あと、一着何か夏らしい服とかないかな〜」

 

すると篠原が指を指して、

 

「あっ!アレはどう?夏らしいよ!」

 

篠原が見つけたのは赤いアロハシャツで南国感のある派手なデザインだった。桐生が手に取って見るとサイズもちょうど良く、値段も安い。下には白いスラックスを選び、

 

「これを買う」

 

「決断早っ!」

   

会計を済ませ、桐生は3人にお礼を伝える。

 

「3人とも今日は助かった」

 

お礼を伝えられた3人は「こっちこそ楽しかった」と言い、この後カフェにでも寄らないかと提案してきた。桐生も承諾しカフェに向かってる最中に多くの人が桐生達の正面からやってきた。避ける為に右にずれるも周りにいる人が多く、桐生と女と肩がぶつかってしまう。「すまない」、と謝罪し進もうとしたが...

 

「ちょっと待ちなさいよ」

 

「ん?」

 

声をかけられ振り向くと先程の女生徒がおり、あからさまに不機嫌な表情だった。

 

「何かようか?」

 

「アンタ、さっきアタシにわざとぶつかったでしょ、おまけに睨みつけてくるし」

 

「何言っているんだ?確かにぶつかったが、それは故意ではないし、睨みつけた覚えもない」

 

「嘘つかないでくれる?、こっちはアンタのせいで不快な思いしたんだけど、謝罪してよ」

 

 

   •大事にしたくないので謝る

   •やってもない事に頭を下げる義理はない←

 

 

「やってもない事に頭を下げる義理はない」

 

3人が桐生さん!と心配するように声をかけるもとき既に遅く、

 

「ふ〜ん、そっちがその気ならこっちにも考えがあるけど....」

 

すると女生徒が携帯をいじるとすぐに男女、5人ほど集まり桐生を睨みつける

 

「どう?これで謝る気になった?」

 

「そんなので私が謝るとでも」

 

「そこまで言うなら少し痛い目に合わせないとね、最後に聞いておくけど、アンタ名前は?」

 

「...桐生一葉」

 

すると女生徒は顔を変えて桐生に言う。

 

「アンタが桐生一葉ね、上級生に喧嘩で勝って調子に乗ってるから一度教育してあげようと思ってたんだよね」

 

教育してやるという言葉に、桐生は

 

「まともな教育者じゃねぇのは確かだな」    

 

 

 

《たちの悪い上級生》

 

 

 

先手は、桐生の正面に立つ男だった。無鉄砲に飛びかかるようなパンチ。しかし、桐生はその動きを読んでいた。わずかに体を横にずらし、その拳を紙一重で避けると、すかさず肘で相手の脇腹を鋭く突いた。

 

「ぐっ…!」

 

男はその場に崩れ落ちそのまま足底を顔面に乗せ、床に叩きつける。

 

「オラァ!」

 

「グハァッ!」

 

1人叩きのめした直後、桐生を囲うように攻撃を仕掛けてきたので後ろの奴の顔に肘鉄を入れ、回し蹴りで顔面を蹴り、行動不能にさせた隙に近くの店の看板を持ち、そばにいた奴を2回ぐらい叩き最後に周りを巻き込むように薙ぎ払う。そのまま追撃(ヒートアクション)しようとするも激しく攻撃したせいで看板が壊れてしまう。

 

“チッ 看板が壊れたか...”

 

看板が壊れたことを舌打ちしつつも取り敢えず倒れている中で一番体格が良い男を背中から掴み、

 

 

《投げ落としの極み》

 

 

「オラァァッ!」

 

2階から容赦なく投げ捨てる。

 

「ウオォォォォ!」

 

数秒後にドンと音を立て、一階にいた人達の様々な反応が聞こえてくる

 

『人が降ってきたぞ!』

 

『喧嘩か!?』

 

『落とすなら人が居ないところか遠い所に落とせよ!危ないだろ!』

 

 

 

 

三人を行動不能にさせると、のぼり旗を持ってきた女が桐生に向かって振ってきたが桐生はそれを正面から片手で掴んで奪い取り何回か攻撃し、

 

 

《バットの極み》

 

 

持ってきた女生徒に向かって上から頭に強く振り下ろし、強制的に膝を床につかせた後、手に力を入れ相手の顔面に向かってフルスイングを決める

 

「オウラァッ!」

 

「ガハッ!」

 

フルスイングを喰らった女生徒は背中から倒れて動く事は無かった。残り2人となり、もう一度旗で攻撃するものまた壊れしまう。桐生は《ラピッドスタイル》による高速攻撃を繰り出し相手をガラスフェンスに背中が合わさる一歩手前の状態に追い込んだ。そして...

 

 

《鉄拳翔の極み》

 

 

相手の懐に近づき膝をわずかに曲げ、重心を低く落とし、桐生の右拳が下から鋭く突き上がる。力強く握り締められた拳が放たれる軌道は、鋭く、破壊的だった。

 

「セイッ!ハッ!オゥラッ!」

 

「グハァァッ!」

 

拳が相手の顎にクリーンヒットし相手の身体が宙に浮いた。更に、左拳でレバーブローを決め最後に顔面を殴りそのまま下に落とす。本日2回目の落下であった。

 

ついに最後の電話した女1人となり6人なら倒せると思ったのか余裕のあった表情もすっかりなくなりヤケクソに攻撃してくるがどれも拙い攻撃ばかりで全て避ける。そして顔に一発入れて相手の袖を掴み、

 

 

《不良の極み》

 

「ハッ!フン!セイャァ!」

 

右拳で二回相手の顔面を殴り最後に勢いをつけてヘッドバットをかます。

 

「グフッ!」

 

膝がガクンと崩れ、体全体の力が抜けて床に沈み込む。桐生はリーダーである女生徒に向かって、

 

「しばらく寝てろ」

 

そう言って松下達と合流してカフェに行き、夏休みに行く学校行事のバカンスについて話し合った。桐生は中学時代にやれなかった「女の子」らしいことが出来たのであった。

 

 

 




休日の桐生ちゃんの服装は原作の桐生ちゃんまんまでなるべく女子高生に合うよう書きました。後、作者はファッションについて詳しくないのでネットで調べてきたのを持ってきました。もしかしたらおかしな所があるかもしれないです....

次回から無人島試験が始まります。


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