「“塔”が現れてから一週間・・・・・どうするんですか、
「うーん、今のところはミレニアムの子達の解析待ち・・・・・と言いたいんだけど」
「お得意の『勘』ですか?」
「うん。早めに動かなきゃ大変な事になる気がするの」
「ゲヘナの風紀委員会に便利屋、ミレニアムのC&C、トリニティの正義実現委員会。総力戦になると?」
「多分・・・・・私の勘だけどね」
「・・・・・・・・・・はぁ。わかりました。行きますよ、先輩」
◆◆◆◆
――そっか・・・・・じゃあ、優しく殺してあげる
「はぁ・・・・・」
全身の鈍痛でため息が出る。
ミネ曰く俺の容態はかなり酷いもので外傷による多量出血に加えて一時心肺停止まで行ったそうだ。ミチコには後で礼を言わなけいれば。
『・・・・・』
「・・・・・グルーミィ・サンディ。お前は俺に何かを伝えたいたいのか?」
いつの間にか横に現れていた靄につい、問い掛けてしまう。
・・・・・喋るわけ無いか。妄想か幻覚を見ているヤバい奴だな、俺は。
「兎に角、当分は安静にするしか無い、か」
窓の外――赤く染まった空――を見る。まあ、果たして安静にしている余裕はあるのかという疑問はあるが、今は休ませて貰おう。
「・・・・・シロ」
彼奴との決着をつける為に。
それから数日。
「へぇ・・・・・キヴォトス人でないにしては驚異的な回復力ですね。取り敢えず退院して大丈夫ですよ」
「ああ。助かった。ありがとう、ミチコ」
「いえいえ。仕事ですから」
診察室から出る時に、「ああそれと」とミチコは続けた。
「ヒノトさん、次無茶したら死にますよ」
「わかってる。自分の事だからな」
「・・・・・はぁ。それなら
さて、時間が無い。挨拶回りを済ませてしまおうか。
◆◆◆◆
「ヒノト君ヒノト君。私が貴方に言いたいこと、わかりますよね?」
「・・・・・ああ」
詰め寄って――それから俺を抱き締めてくるナギサに言う。
「済まない、ナギサ。
「・・・・・はぁ。全く、貴方はしょうがない方ですね」
ナギサは思い出す様に言う。
「思い出せば、あの時から貴方はしょうがない方でしたね・・・・・」
思い出す。
――ああ、
「そんな貴方だから・・・・・いえ。今は私の中だけに留めておきます」
それから彼女は「行くのですね?」と言って微笑んだ。
「ああ」
俺は頷く。
「柄じゃないが・・・・・コレは俺の喧嘩だ」
ナギサは俺から離れて、手を添えるように握った。彼女の
目は少し潤んでいる。
「・・・・・行かないでとは言いません。ですが、ちゃんと
その言葉に確約は出来ない。シロは強い。いくら準備をしたとしても十中八九俺が負けるから。
だが、
「わかった。
「はい。約束です、ヒノト君」
「約束、破らないで下さいね?
・・・・・もしヒノト君が死んでしまったら後を追ってしまうかもしれませんから」
その後に続いた言葉は聞かなかった事にしたかった。
『ナギちゃん』
ヒノト君、責任取ってくださいね?
『ドクター』
無茶しそうだから釘させそうな人(ティーパーティーのトップ)に連絡。やれやれだぜ・・・・・