ブルーアーカイブ 【TTSM編】 作:アビドス文芸部のモブ
「今回の件、ただ事ではないようですね。」
リンはメガネを直しつつ、あの時……空が赤く染まったときのような雰囲気を纏い、シロコ達に振り返った。
「学園全体に緊急事態宣言を発令します……間違いなく、私たちの想像を超えた何かが―――」
リンがそこまで言葉を紡いだ時、リンがピタリと止まる。その様子に、シロコ達は驚き、リンと同じ方向を見てみる。そこには、見慣れないヘルメット団の団員やスケバンが―――
「うyq3;f:mkくぃ:¥」
「え7qqr:wぢqh、5」
シロコは気付いた瞬間に、愛銃『WHITE FANG 465』を向けてフルオート射撃で銃撃する。突然のことに、寝ていたコハルたちが飛び起きて、何事かと慌てている間も、シロコは射撃を辞めずに銃弾を浴びせ続ける。
「g73うyw4zq」
「えくぇえくぇ」
効いている様子はある、けれど……本当にダメージがあるようには見えなかった。
ホシノもその二人の様子に感づいたのか『Eye of Horus』を構えて撃った。ホシノが撃ったことで、アビドス対策委員会の面々、ヒナ、アズサが続けて撃ち始める。
「ー。rkb4:gふ7ふぃ」
「66b0えb0えい:¥い:¥」
きちんと狙って、射撃もしていて、着弾も必ずしてる。だというのに、そいつらは、ダメージを受けている様子はなかった。銃に撃たれながら、何事もないように、そそくさと退散して行く。
ホシノがすぐに追撃しようと、ドアを飛び出し、『Eye of Horus』を構えたが―――
「うわっ、な、なんだなんだ!?」
「ほ、ホシノさん!?ど、どうしたんですか!?」
……そこに居たのは、
ホシノはそれでも警戒を解かなかったが……やがて、構えを解いて警戒を辞める。この二人は、さっきの気配が違う生徒たちとは違う。
「うへっ、ごめんね~……今怪しい生徒が来たもんだからさ~」
「ホシノさんが真剣になるぐらいヤバい奴だったのか?」
「やべえよやべえよ……」
ガタガタとお互いに抱き着いて震えだした不良生徒たち。
ホシノは直感的に、あの不気味な奴が演じているわけじゃないと気づき、戦意を完全にしまい込んだ。
そして、ホシノは考える……だとすれば、奴らはどうやって逃げたのか。
この二人の口ぶりと様子を見るに、二人の目の前を通って外に逃げた訳じゃない。けれど、あの不気味な生徒はこの二人の方向に消えていった。窓から逃げたせよ窓が割れてガラスが散乱しているだろうし、非常口に向かったとしても、曲がり角から来た二人が人影の一つぐらい見るだろう……しかし、見た様子ではない。
「これは~……本当にちょっとヤバいかなぁ?」
昼寝なんてしてる場合じゃないね。ホシノはそう考え、再び目つきを鋭いものに変えたのだった。
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シャーレ 執務室
「今回の件、連邦生徒会の名前において、非常事態宣言を発令したいと思います。」
後片付けも済んだシャーレの執務室。そこでそう宣言したリンに対して―――
「やめといたほうがいいよ~?」
「やめておいた方がいいわ。」
最強の二人であるホシノとヒナが止めた。
「と、言うと……?」
「まず、先生が居なくなったと知れば協力する生徒は多くなるでしょう。それこそ、先生の人脈のおかげで、ほぼすべての学園の生徒たちが協力して……その分、先生は見つけやすくなるのは、私たちとしても願ったりかなったりだけど……」
「うん~、ヒナちゃんの言う通りだよ~。けれど、問題はさっきも見た通りの不気味な生徒……シロコちゃんが咄嗟に
「……ん、アレは違う。」
ヒナとホシノの言葉にシロコが続けた。見れば、耳をペタンと倒して、少し腕が震えている。
「ち、違うって……どういうこと?」
シロコの様子に誰もが声をかけづらそうにしている中、コハルが恐る恐る聞いてみた。
シロコは聞かれて眉を顰めて口にもしたくなさそうだったが……しかし、シロコは深呼吸をした後、ゆっくりと話し出した。
「……アレは、
「へ、ヘイローが、汚い?」
「ん……なんか濃い緑色のドロドロしたヘイローだった。」
うわぁ……と、全員の思考が一致したが、少なくともそこで違和感に気付いた生徒は多かった。
「し、シロコさん?」
「……ん、なに、ハナコ。」
「シロコさんは、その不気味な生徒のヘイローを見分ける事ができるんですか?」
「…………ん!」
ハナコの言葉にシロコも驚く。そう言えばそうだ、今現在、シロコはなぜかヘイローの形や色を見る事ができている。じっと、ハナコのヘイローを見てみると……色も、形も、
続いて、アリスのヘイローを見てみればゲームのウィンドウの様なヘイローが。ヒナを見てみれば、冠のような厚みのあるヘイローが、そして、ホシノを見てみれば目のようなヘイローが……
「……ん、」
「……ん?」
「…………んー、ヘイローに色や形があって、だいぶ気分が悪くなる……うっぷっ。」
「あぁ、シロコ先輩の顔が真っ白に!」
「ちょっ、大丈夫シロコ先輩!?」
「わ、私はエチケット袋を持ってきます~!」
「し、シロコちゃーん!?そ、それっておじさんのヘイローがダメだったってこと!?」
「うわーん!アリスのヘイローのせいでシロコさんがバットステータスを手に入れてしまいました!」
「えっ、私のヘイロー、厚みがあるの……?」
シロコはあまりに見慣れない光景に、眩暈を起こし倒れてしまったのであった。
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[パスワードを確認しました、ようこそ。”砂狼シロコ”臨時先生。]