その手はありふれた絆の縁を繋ぎ紡ぎ結ぶ為に 作:カオスサイン
プロローグ
Side?
「漸くだ…●回目のループで遂にこの戦いを終わらせるチャンスが巡って来た!…我ながらよくここまで続けられてこられてきたもんだな。
君もこんな所迄ついて来てくれてありがとうな有海霊!」
「こっちもよ露鬼…私はもう貴方無しじゃ生きていけないから!…」
「よし、手綱君、小代理ちゃんも準備は良いか?」
「出来てるよ!」
「ん…!」
「そんじゃあ、馬鹿げた神様って奴に俺達の紡いできた絆の力ってもんを見せつけてやろうじゃないか!」
「「うん!」」
「あれからもう二年か…」
「早いものなのね時間が経つのは」
俺の名は守千華 露鬼 至って普通…とは言い難い高校生だ。
俺と恋人である奉愛 有海霊は、いや彼女だけじゃない…俺達は幾度もとある戦いに身を投じてきた。
それぞれ己と愛する人の願いを叶えたいが為に…だがそれは<システム>を司る神の遊戯に過ぎなかった。
その事実を知り偶然にも世界をやり直す力を手に入れた俺は何度も世界をループし力を身に付けた。
同じく真実を知り無自覚にループを繰り返していた高規 手綱、 芥川 小代理ちゃんペアと共に他の参加者をどうにか説得し避けられる戦いは避け、遂には俺達参加者に<バベルの啓示>を下していたふざけた神のシステムの下にへと辿り着き打倒を成し得る事が出来た。
「…ところでさ俺がループの中でパートナーを組んだ経験の有る子達が全員見事に同じ学校に居るんだけど…」
「あの戦いの記憶を覚えているのは私達と極一部だけでしょ?
まあ神を倒した貴方には思い出させる事も出来るでしょうけど…」
「その必要性は無いかな…」
「別に私は増えても構わないわよ?一番に想ってくれるならね」
「此処は日本だ…」
そう、ループ中でパートナーが変わる事も多々あった。
その経験が有る少女達が見事に同じ学校に通っていたのだ。
有海霊は恋人が増えても構わないと言ってくれたが此処は日本、俺が神を打倒し簒奪した力を使う必要性は皆無だと聞き流した。
だが俺達はこの時知る由もなかった…その力を使わねばならない状況に陥る事など…
とある日、俺達のクラスは大事件に巻き込まれた。
異世界の神によって召喚されるという予想外の事態に…
「あまりにもかなりふざけている神の様だな…」
「そのようね…こんな経験滅多に出来る様なものじゃないけどね」
俺達が対峙したバベルの神以上にふざけた理由で呼びつけてきた神に対し憤慨する。
その理由が戦争に参加しろというものだったからだ。
それにクラスの一カリスマのアホが勝手な判断で参戦を表明しようとしたので俺と友人のオタクグループのリーダーである小田 達也が彼を論破しなんとか戦争参加を止めさせた。