【カオ転三次】本霊デビルなの バ レ バ レ   作:ポポァ

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ショタオジ! 地球ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴

――ガイア連合山梨支部、医療本部

 

「~~ってな訳で、地下にいたコイツを拾ってきた訳よ。流石に素人判断でコレに触りたくは無いんで、連絡した」

 

(申し訳ございません。このような格好で(^U^))

 

「念話でAAまで送ってくるなんて、無駄に芸達者だね。念話の出力自体はカスだけど」

 

「医療班として言うなら、11年麻薬漬けになっているのに健康そのもので成長までしているのに感服だ。流石覚醒者だねぇ」

 

 教会地下でのやり取りの後、地上に戻ってすぐに、花山薫っぽい人が携帯で何処かに連絡をいれたのを見た瞬間。パッと景色が切り替わり、診療室のような場所に僕たちはいた。

 回りを見渡そうにも、すぐ近くにありえん輝き(MAG)を放つ化け物みたいなのがいるせいで霊視が全く機能しない。瞳孔が無い(そもそも眼球が無いが例えね)ために光量を調節する機能が無いためだ。

 

「ああ、君の霊視がへなちょこ過ぎてこっち向けないんだね。眼球に依存せず物を見えるのは良いけど、未熟すぎて視ない物さえ選べないのは要修行かなぁ。視た感じ全然大丈夫そうだしさっさと治しちゃおうか」

 

(会話できる奴がいなかったから念話を鍛える必要無かったし、回りに脳缶しかなかったから霊視を頑張る意味も無かったんです……)

 

 ゆんゆんと垂れ流す言い訳電波と脳容器を貫いて手? が入ってきて、ガッと脳を鷲掴みされる。えっ。

 ひょいっと容器が存在しないかのように脳を取り出され、そのままポイっと診療台に落とさられた。脳震盪ががが!!! ゼットがこぼれちゃった!!!

 

「はい【ディアラマ】。君治すの簡単だねぇ。緑髪ってことは何かのキャラ?」

 

「あー……デビチルのタカジョー君だね。原作だと変身したゼブル(ベルゼブブ)だった。元ネタ有転生者は脳だけでもそのキャラっぽい外見に成長するんだねぇ。新しい発見だな!」

 

「アルクェイドっぽい奴が吸血鬼じゃなかったし、こいつも人間だろ? 中身は原作とか関係無いし、別にいいんじゃねぇか」

 

 パッと光ったと思いきや、何事も無かったかのように無から生えた肉体に収まっていた。【ディアラハン】とか【リカーム】じゃなくてもこうなるの? 

 11年ぶりに手に入れた肉体を動かそうとするもピクリともしない。横を見ようとしたら相変わらず死ぬほどまぶしい。

 

「君脳だけで活動するのに馴染み過ぎて体の動かし方忘れてるね。視線が動いてるのに眼球動いてないじゃん。前世で何十年も動いてただろうに、まぁさくっと思い出させてあげるよ」

 

 再び伸ばされる光の化身みたいな手。頭が存在しないかのようにガッと脳を鷲掴みされる。「痛かったら手をあげてくださいね~」えっ。

 

(アッガガがガああアぁぁアアアァア”ア”ア”ア”!!!!!」

 

 脊髄にドリルで穴を開けられ、全身の神経に溶鉄を流し込まれたかのような、脳の最奥を抉じ開けるような、痛みと認識することさえ難しい根源的な衝撃。メンタル系のほにゃららじゃなかったんですか!! 催眠でふわっと立ち上がれるように誘導されると思ったのに!! 手が!! 動かせるようになってるのに!! 力場的な何かで押さえつけられててあげられない!! なんで????

 

「いや、霊体を直接ゴリゴリされてるのにしっかり文句言えてるのは大したもんだよ。君めっちゃタフだし、ここでもうちょっと頑張っておけば後々有利だからさ。君ならできるよ(笑)*1

 

 糞尿を垂れ流さずにすんだのは復活したばかりで空っぽだったおかげだろう。水洗トイレがある世界に生まれてラッキ~とか思ってたら12歳にもなっていまだトイレにたどり着いていないのだ。僕は新品の体で漏らしたくなかった。

 無限とも思える苦痛の時間が終わり(10秒くらいだったらしい)、肉の眼球を動かすことでようやく周囲の確認ができるようになった。

 

「花山薫、スピリットオブファイア使役してそうな人、ゾナハ病ばらまいてそうな黒幕……?」

 

「やあ初めまして。俺は【ショタおじ】と呼ばれている。ここ【星霊神社】の神主であり、転生者相互扶助組織【ガイア連合山梨支部】の盟主もやっているよ。コンゴトモヨロシク、ご同類」

 

「白金、ディーン・メーストル、才賀貞義、フェイスレス指令。全員、違う人間。君らに治療を施す医療班の男だよーん!まぁフェイスレス呼ばわりはされてるけど」

 

「仲間からは【霊視ニキ】って呼ばれてる。今回は災難だったな。だから俺といっしょにメシアンと天使殺し、しよう!! ま、今日はもう遅いし、PC付きの部屋を貸してやるからゆっくり休んで続きは明日だな」

 

「おお、コテハン文化とかもう生まれてるんですねー。世話になります! メシアン殺します!」

 

 人生どん底(地下20m)だと思ったが、どうやらまだまだ捨てた物では無いらしい。転生者向けのパンフレットを手渡され、建屋内の仮眠室の一つに案内される。

 部屋に置かれていた鏡で、確かにタカジョー・ゼットを無理なく実写化しましたみたいな顔してる自分に驚きつつ、パンフに書かれていた通り転生者専用掲示板の新人スレで挨拶をする。

 

「折角だし懐かしのコピペでいくか。本来10年以上未来の書きこみだけど」

 

 心温まる同胞たちとの会話に、心が癒されてるのを実感するのも束の間。

 癒されるだけでなく心の最奥が、深い深い穴の奥に繋がった確信。深淵から見つめられることで深淵の場所が分かってしまい、相互の認知により新たな繋がりが生まれたのが分かる。

 

【神託】スキルを獲得しました。

 

 もしこの世界がゲームだったのなら、画面の中央にデカいポップアップで表示されただろう。そう思えるくらいに奇妙な自信をもって自分が得たのが何なのか、それを理解した。

 そういえば、ベルゼブブには神託を授ける説も存在した。日本語では神託だけど原語版は【知識】を授けるらしいと今PCで見た。つまりこのスキルを押し付けられたのはアトラス社が日本企業だったせいか?

 神仏妖魔がガチで存在し、フランクにその辺をうろつき美味そうな人間をつまみ食いする世界だ。神託なんて厄介のタネにしかならないだろう。PCを切ってベッドに寝そべる。

 ……思えば寝るのも11年ぶりだ。ゼットデバイス状態のとき何故か全く眠れなかった理由は不明だが、肉体を動かすのが久々すぎてやけに疲れる。引き摺り出された前世の動作記憶と比べ、かなり背が小さくなってしまったのも違和感が大きい。

 これも時間が解決するのだろうか。それとも時間が勿体無いからとまた痛い目見せられるのだろうか。すげー怖くなってきたが、眠気には抗えず目を閉じた。

 

 

 

 

だれかのこえが きこえる

 

わが ・・・よ ・・・・・・・・・・

セカイ・・・・のときに ・・・・のだ

そして ・・・・・を ・・・させ

・・・なる・・・を ・・ひらけ!

 

 

 

 

 僕ベルゼブブ様好きかも!!

 1発目の神託でデビチル原作再現をこなしてくれたCV秋元羊介に、僕は確かな敬意と親しみを感じたのであった。

 

「え? 神託スキルゲットして、しかも早速神託貰った? じゃあ君は強制的に地獄の特訓コースね」

 

「えっ」

 

 

 

*1
占術で100%耐えられる範囲内




ベルゼブブの変身体みたいな外見してる奴がベルゼブブから神託貰ってたら、とりあえず乗っ取りや洗脳されないよう精神耐性をさらに強化しつつレベリングを強要しないと危なっかしくてしょうがない。
ショタおじは悪魔憑き候補の転生者を見捨てるような薄情なお人じゃないぜ!
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