【宇宙から】ブルアカ✖️恩人三部作のクロスオーバー【キヴォトスへ】   作:財団先生

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アビドス、便利屋68編 上

 シロコはいつも通りにロードバイクに乗って通勤していた。朝の風が頬を撫で、清々しい気分であった。

 

 シロコ「んっ?」

 

 ふと目を向けるとそこにはオレンジの何が転がっていた。よく見ると人だった。

 

 シロコ「ん、大丈夫?……!」

 

 シロコはそのオレンジ色の服を着た人に声をかけた。そして気づく。先生以来の人間の男が倒れていることに。

 

 シロコ「どうしてこんなところに?それに……D-0442?なにこれ……」

 

 その男はオレンジ色のジャンプスーツを着ており、D-0442と文字が刻まれていた。

 

 シロコ「……とりあえず回収する」

 

 そう言うと、その男を背負い、再びロードバイクを漕ぎ出した。

 

 ーアビドス高校ー

 ガラガラ…アビドス対策委員会の扉を開けたシロコ。

 

 ノノミ「シロコちゃん、おはようございます〜⭐︎……ところで背中に背負っている人は?」

 

 セリカ「ま、まさか誘拐!?証拠隠滅しなきゃ!」

 

 アヤネ「落ち着いて下さい!セリカちゃん!シロコ先輩、彼、どうしたんですか?」

 

 シロコ「ん。デジャヴ……じゃなくて、砂漠の真ん中で倒れてた」

 

 ???「くっ…うう……こ、ここは……」

 

 セリカ「め、目を覚ましたわ」

 

 ノノミ「とりあえず、彼に話を聞きましょうか〜」

 

 シロコは男を椅子に座らせ、アヤネは彼に水を渡す。水を見た男はコップを手に取ると勢いよく飲み干した。

 

 ???「……生き返った。ありがとう。えっと……学生さんかな?」

 

 ノノミ「はい⭐︎私たちはアビドス高校の対策委員会です」

 

 ???「アビドス…聞いたことがない。…少なくとも日本じゃなさそうだ……」

 

 男は頭を抱え、深く考え始めた。

 

 セリカ「どうするのよ。ホシノ先輩に報告するの?」

 

 アヤネ「はい。それが良さそうな気がします」

 

 ガラガラ……対策委員会室のドアが開いた。4人はドアの方を向く。そこにはホシノが入ってきた姿があった。

 

 ホシノ「うへぇ……遅れてごめんねぇ……寝坊しちゃうなんておじさんもう歳かなぁ……」

 

 ノノミ「噂をすれば、ですね⭐︎」

 

 ホシノ「ん〜?皆、どうしたの〜?」

 

 シロコ「ん、説明する」

 

 シロコは一連の流れをホシノに話した。

 

 ホシノ「……事情は分かったよ〜とりあえず自己紹介でもしてもらおうか〜」

 

 そう言うと、ホシノは男に声をかけた。

 

 ホシノ「おじさんはアビドス高校3年の小鳥遊ホシノだよ〜。あなたの名前は〜?」

 

 ???「名前か。D-0442。それが今の名前だ」

 

 ホシノ「それは名前じゃないでしょ?」

 

 D-0442「かつての名前は捨てられた。D-0442という名前が言いにくいなら…無名とでも呼んでくれ」

 

 ホシノ「身分を証明できるものは?」

 

 D-0442「無いな。強いていうならこのジャンプスーツくらいか……」

 

 ホシノは困惑した。名前も身分を証明するものもない。何もない男に。だから質問をした。

 

 ホシノ「どうして名前も身分証もないのかな?おじさん疑問だよー」

 

 D-0442「……君たちのような子供に聞かせるようなものじゃない」

 

 男は少し考えた後、そう答えた。

 

 セリカ「ぜーったいあの人何かあるって!」

 

 教室の一室を無名と名乗る男に貸したはいいものの、セリカはどうしてもあの男の素性に疑問を抱いていた。

 

 シロコ「ん。セリカも気づくくらい怪しい。何かある」

 

 セリカ「そうよ。シロコ先輩の言う通りよ!…なんか貶された気がするけど」

 

 ホシノ「おじさんも同じだよ〜。でも下手に追い出すと何しでかすか分からないでしょ〜。なら私たちが見張れる方がいいでしょ〜」

 

 アヤネ「それに彼にはヘイローが無い以上、先生と何らかの関わりがあるかも知れません」

 

 ノノミ「まずは先生に報告ですね〜分かりました⭐︎」

 

 セリカ「今日は学校に泊まりそうね」

 

 ノノミ「お泊まり会ですね⭐︎」

 

 ノノミとの電話によって、明日の先生は昼過ぎにアビドスにやってくることになった。

 

 同時刻、便利屋68

 

 カヨコ「アル社長。この男性は?」

 

 アルが、男の肩を支えて事務所に入って来たのを見たカヨコは彼をソファーに座らせながらアルに質問を投げかけた。

 

 アル「路地裏でボロボロになっている所を見つけたから助けたのよ」

 

 ???「ああ、助かった。ありがとよレディ?」

 

 アル「(かっ、かっこいい!)礼には及ばないわ。当然のことをしたまでよ」

 

 ???「当然…か。なるほど少なくともいい女ってのは間違いじゃ無さそうだ」

 

 お互いに軽口を言い合う二人。アルはこの状況に満足しているようだ。

 

 アル「改めて自己紹介よ。私は陸八魔アル。この便利屋68の社長よ!そしてこちらが…」

 

 カヨコ「私は鬼方カヨコ」

 

 ムツキ「むふふ。浅黄ムツキだよ。よろしくね」

 

 ハルカ「えっと…伊草ハルカ…です。よろしくおねがいします」

 

 ???「俺もか?…俺はD-14134だ。言いにくいなら…そうだな、ネームレスとでも呼んでくれ」

 

 カヨコ「身分を証明するものは?」

 

 D-14134「それも無いな」

 

 ムツキ「どうして何も無いの?何かあったの〜?」

 

 D-14134「お子様にゃ刺激の強いことさ」

 

 男の回答を聞いて四人はしばらく話し合いをした。

 

 アル「ここの部屋を使いなさい」

 

 D-14134「いい部屋だな。感謝する」

 

 アル「礼には及ばないわ。ゆっくりして行って。それじゃあ、ゆっくり休んで」

 

 そう言うとアルは部屋から出て、事務室に戻る。扉を開けると、3人はアルに声をかけた。

 

 カヨコ「社長。あの人怪しいよ。なのにどうして部屋を貸したの?」

 

 アルの決定によって男を事務所に泊まらせることとなった。

 アル「アウトローは怪しい人でも部屋を貸すのよ」

 

 カヨコ「そんなこと無いと思うけど……まあ、敵対しても無力化すればいいし」

 

 ムツキ「そうそう。見たところ先生みたいにヘイローが無いから簡単だと思うよ」

 

 ハルカ「わ、わたしはアル様の意思に従います」

 

 便利屋の四人は警戒しながらも一夜を過ごした。

 

 戻ってアビドス高校

 

 彼女達が話し合いをしている中、D-0442に教室の一室で横になりながら状況を振り返る。始まりは怪物に見つかってしまったことから始まった。

 

・・・『監獄の中』

 

 D-14134「見つかっちまった。逃げるぞ!」

 

 D-0442「了解」

 

 敵は鈍足。この調子で逃げればいい。しばらくして怪物から逃げ切ることができた。

 

 D-14134「何だ?この扉……」

 

 D-14134が見つけた青い扉。しばらく二人で見つめ合う。

 

 D-0442「どうする?入るか?」

 

 D-14134「……入ろう。ここには何かある」

 

 二人は青い扉を開ける。そこには青い棺桶があった。見たこともない棺桶に二人は困惑した。

 

 D-14134「新しい棺桶…見たこと無いな」

 

 D-0442「開けてみるか」

 

 棺桶を開けるも空であった。

 

 D-0442「色が違うだけの棺桶かもしれん。だが、直感が何かあると言ってる」

 

 D-14134「おい、足跡だ。こっちに来るぞ!」

 

 コツコツと足音が鳴り響く。次第に大きくなってゆく。扉を開けるのも時間の問題だ。

 

 D-0442「隠れる場所なんてない!この棺桶に入るぞ!」

 

 こうして二人は棺桶に隠れたが、気づけばD-14134と逸れてしまい、D-0442は見知らぬ砂漠地帯にいた。ということだった。

 

 D-0442「しかし、アビドス高校なんて聞いたことがない。砂漠地帯ならおそらく中東かアフリカの地域の高校か?」

 

 考えようとした彼だったが、疲れが溜まっていたのか気づけば眠りについていた。

 




タイトル: SCP-1983 - 先の無い扉
原語版タイトル: SCP-1983 - Doorway to Nowhere
訳者: Porsche466
原語版作者: DrEverettMann
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-1983
原語版ソース: http://scp-wiki.wikidot.com/scp-1983

タイトル: SCP-213-JP - 監獄行きのクライスラー
作者: grejum
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-213-jp

タイトル: Silver Bullet
作者: kyougoku08
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/silver-bullet
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