【宇宙から】ブルアカ✖️恩人三部作のクロスオーバー【キヴォトスへ】   作:財団先生

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アビドス、便利屋68編 中

 次の日の昼頃、アビドス対策委員会と便利屋68は柴崎ラーメンの屋台でばったりと出くわしていた。

 

 ムツキ「あれ?アビドス高校の皆じゃん。お久しぶりー」

 

 アヤネ「ムツキさん。お久しぶりです」

 

 D-14134「無事だったようだな。ブラザー」

 

 D-0442「お前もな相棒」

 

 便利屋68とアビドス高校がお互いに挨拶するように一緒にいたD-14134とD-0442の二人も再会し、挨拶をしていた。

 

 ホシノ「二人は知り合いなのかな〜」

 

 D-14134「ブラザーだな」

 

 D-0442「相棒かな」

 

 ホシノの質問に答える二人。知り合いであることは分かったものの、やはり二人は自身の身分を明かそうとしない。ホシノは警戒心を上げた。

 

 アル「とりあえず、まずは食べましょ?お腹空いたでしょ?」

 

 そう言い、アルが屋台の暖簾をめくると…

 

 “ずるずるっずずっ…うまっ”

 

 先生が柴崎ラーメンを啜っていた。

 

 アル「あら、先生じゃない」

 

 声をかけたのはアルだった。

 

 “ん?アルちゃん!それに……!Dクラス”

 

 穏やかな表情でアルに答え、他の皆のことも視界に入れた先生だったが、男二人を見た瞬間、穏やかな表情が一変、険しい表情になった。

 

 D-14134「分かるってことは、あんた財団の人間か」

 

 シロコ「財団?」

 

 シロコはその言葉に疑問を持っているようだが、先生は男二人を優先した。

 

 “番号は?”

 

 D-14134「D-14134だ」

 

 D-0442「D-0442」

 

 二人は先生の問いに答える。今の空気は正に最悪であった。

 

 “14134と0442だって!?なぜここに!?”

 

 二人の番号を聞いた先生は驚いた様子で返す。顔には驚愕の二文字が浮かびそうだった。そのまま先生は長考しようとするが、D-0442によって止められた。

 

 D-0442「なぁ、あんた。財団の人間ってことは、ここは財団が関係している場所か?」

 

 “いや、ここは財団も知らない異世界さ”

 

 彼の言葉に正直に返す。そう、ここには財団も何もないのだから。

 

 D-14134「異世界?っまあ、いつものことか」

 

 D-0442「そう言うもんか」

 

 だが、先生の言葉に返す二人。動揺もなく、淡々としている二人にセリカは突っ込んだ。

 

 セリカ「なに簡単に納得してんのよ!」

 

 D-14134「まあ、いつものことだからな」

 

 D-0442「財団だったら収容か終了処分だし。それに比べたらマシだろ」

 

 “否定できないなあ”

 

 セリカの言葉に三者三様で答える。

 

 ホシノ「先生は二人のこと知ってるの?おじさんに教えて欲しいなぁ〜」

 

 “あー、簡単に言えば前職の部下みたいなもんかな?”

 

 D-14134「部下っていうか駒だろ」

 

 D-0442「モルモットとも言うな」

 

 “そうだけど、未成年の前で言うことじゃない!”

 

 先生は頭を抱えてしまう。

 

 “と、とにかく、あまり財団のことは話さないで欲しい。彼女たちの健やかな成長に支障が出る”

 

 D-0442「……まあ、そうだな。彼女たちには普通に生きてるもんな」

 

 D-14134「少なくとも、俺たちみたいにはなりそうにないな」

 

 二人の何かを言いたげな表情のまま、しばらく沈黙が流れる。その流れを切り出したのはこの店の大将だった。

 

 柴大将「先生たち、そろそろ注文いいか?」

 

 “柴大将!よし、皆今日は私の奢りだ”

 

 その言葉を聞いた生徒達はやったーと喜んでいる様子。

 

 “そこの二人もな”

 

 男二人にそう声をかけたが、二人は固まっていた。

 

 D-0442「柴犬が喋ってやがる。どうなってんだこの世界……」

 

 D-14134「殆どが獣にロボだ。人間なんて殆ど居やがらねぇ…何なんだ?」

 

 その呟きから、先生は共感してしまった。最初に来た時も同じこと思ったなぁ……と。

 

 ラーメンが来るまで待つことになったため、先生は、その間に事情を聞き出すことにした。生徒たちから離れた端の席に座った後、テーブルに録音機を置き、深呼吸をした後、開始した。

 

 “さて、D-14134、D-0442。どうして君たちが居るのかを教えてほしい。まずはD-14134。あの扉の異空間からどうやって脱出を?”

 

 D-14134「これがさっぱり分からねぇ。全ての心臓を撃ち抜いて視界が真っ暗になったと思いきや監獄の廊下にいた。それから探索していたところにブラザーと出会ったのさ」

 

 “ありがとうございます。つまり、D-0442と一緒に居たと?”

 

 D-14134「そう言うことだ」

 

 “では、二人に聞きます。どうしてここに?”

 

 D-0442「監獄で奇妙な青い扉を発見してな。その扉の奥には青い棺桶があった。それに入ったらここに居た」

 

 “……青い棺桶?”

 

 D-0442「そうだ。見た感じはあの世界の棺桶と変わらなそうだったが…もしかしたらこの世界に繋がっていた棺桶かもしれないな」

 

 “嘘だろ……”

 

 先生は頭を抱えてしまった。

 

 少し離れた席では生徒達が聞き耳を立てていた。

 

 ノノミ「異空間だとか、心臓を撃ち抜くとか言ってますね」

 

 シロコ「ん、3人しか分からないみたい」

 

 セリカ「くっ、聞こえにくい!もっと寄って!」

 

 アヤネ「皆さん、先生たちが気になるのは分かるのですが、聞き耳するのは…」

 

 ホシノ「おじさんも気になって仕方がないんだよ〜」

 

 アル「かっこいいわ!」

 

 カヨコ「先生、頭を抱えてる。何かあったのかな?」

 

 ムツキ「くふふ。面白いことが起きそうだね?ハルカ」

 

 ハルカ「えっと……そうなのですか?」

 

 3人の話が気になってたまらないらしい。それぞれ、興味や警戒心からで、別々の考えがあるようではあるが……。

 

 柴大将「君たちラーメンできたよ……」

 

 柴大将は困惑しながらラーメンを提供したのだった。

 

 D-0442「あの子たちはSCPか何かか?」

 そう問いかけたのはD-0442だった。

 

 “いや、さっきも言ったようにこの世界に財団は存在しない。私自身も死人のはずだ”

 

 D-0442「あんた死んでたのか?」

 

 “なぜか生き返っているけどね。まあ、今の生活も悪くない。人を導くというのもなかなか楽しいものさ”

 

 D-14134「なあ、あんた、本当に財団の人間か?少なくとも機械共みたいじゃなさそうだ」

 

 “まぁ、財団にも、色々あるのさ”

 

 少し遠い目をしながら答えた。

 

 柴大将「柴崎ラーメンお待ち」

 

 柴大将がラーメンを運んできてくれた。

 

 D-0442「久しぶりのまともな飯だ。しかもラーメン。いただきます」

 

 D-0442はそう言うと、ラーメンを啜り始めた。その顔は笑顔だった。

 

 D-14134「レーションじゃねぇまともな食事だ。ありがたくありがたく頂戴するよ」

 

 彼もまた食べ始めた。

 

 “ずるずるっずる”

 

 先生も替え玉を啜っていた。

 

 柴崎ラーメンを食べた後、便利屋68と、先生➕アビドス高校に別れ、それぞれ帰路につく。

 その帰り道、カヨコはD-14134に質問する。

 

 カヨコ「ねぇ、ネームレスさん。財団って何かな?」

 

 D-14134「あいつらはいわゆる、

『怪物から人々を護る意思を持つ機械ども』ってところかね」

 

 カヨコはそれ以上口を出さないことを察知して口を閉じた。

 

 アル「(かっこいい!!こんなアウトローになりたい!)」

 

 一人はずっとキラキラした目を二人に向けていた模様である。




タイトル: SCP-1983 - 先の無い扉
原語版タイトル: SCP-1983 - Doorway to Nowhere
訳者: Porsche466
原語版作者: DrEverettMann
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-1983
原語版ソース: http://scp-wiki.wikidot.com/scp-1983

タイトル: SCP-213-JP - 監獄行きのクライスラー
作者: grejum
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-213-jp

タイトル: Silver Bullet
作者: kyougoku08
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/silver-bullet
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