【宇宙から】ブルアカ✖️恩人三部作のクロスオーバー【キヴォトスへ】 作:財団先生
希望は見えた。後は事件を解決するだけ。その一歩として戦力が欲しい。
“さて、まずは仲間集めだ。ヒフミ、心当たりはあるかい?”
ヒフミ「えっと、実はティーパーティのセイア様が、先生を探していまして、それで私も捜索していたんです」
“セイアが?でもどうして?”
ヒフミ「詳しい話しは後にしましょう。まずは避難場所へ。皆さんがお待ちしています」
セイアが私を探していることは気になるけれど、今は避難場所へ向かうことが先決だ。
そう考えた私はヒフミの後を追った。
ヒフミに連れられて来たのはトリニティ校舎だった。現在、校舎は避難場所になっているようで、たくさんの生徒や市民が避難していた。
セイア「待っていたよ、先生」
私に声を掛けてくれたのはセイアだった。彼女の頭上にも財団のロゴマークがあるようだが、特に大きな変化がないように見える。
“セイア!私を探していたみたいだけどどうしたの?”
セイア「結論から言おうと思う。今回の事件はこの前のキヴォトスに降りかかった未曾有の厄災が起きたあの日、色彩によってSCPの概念が持ち込まれたのが始まりだ。この世界にやって来たSCPという概念は神秘を宿してしまった結果、実体化しようとしている」
“なるほど。しかし、どうしてそこまで詳しく知っているんだい?SCP財団のことなんて教えていない筈だけど……”
セイアの話からこの事件について理解できたが、どうして彼女がSCiPのことを知っているのか分からなかった。
セイア「リチャード。いや、先生にはSCP-990と言ったほうがいいかな?私に宿っているSCPは彼だ。夢の中で彼が今回のことを事細かく説明してくれたおかげで早めに行動することができた」
“『ドリームマン』。彼だというなら当然か。彼の予言を詳しく教えてくれないか?”
彼女に宿っているのはどうやら彼のようだった。
セイア「そうだね。いつもの場所で話そうか。ナギサも待っているよ」
“?ミカは?”
セイア「そのことも踏まえて話がしたいんだ」
少々の不安と共に私はいつもの場所へやって来た。そこにはナギサの姿はあるものの、ミカの姿は見えなかった。
ナギサの頭上にも財団のロゴマークがある。
ナギサ「来てくれましたか、先生。事態は急を要します。まずは落ち着いてセイアさんのお話を聞いてください」
“分かった”
ミカに何かあったのかと不安が襲うものの、セイアの話を聞く必要があると判断して、話し始めるのを待つ。
セイアはいつもの席に着くと、ドリームマンの予言を話し始めた。
セイア「ここは分かりやすく彼のことをドリームマンと言うことにしよう。彼と話したのは今朝のことだ。予知夢のようで違う不思議な感覚と共に夢で彼のことを認知したーーー」
・・・
セイア「夢…なのか?」
一面が真っ白な空間に気づけば立っていた。ベッドで眠った記憶がある以上、夢であるのだろうが、ここまでの明晰夢は初めてだ。
予知夢が復活したのかとも思ったが、私の直感はそれを否定している。この不思議な状況に困惑していると、一人の男が話しかけて来た。
ドリームマン「そうだ。初めましてセイア。私は今はリチャードと名乗っている」
その男は、スーツを着ている男性の姿をしていた。
セイア「!キミは何者だい?」
ドリームマン「ふむ、私は……そうだな、SCP-990なんてどうだろうか?」
セイア「どうしてそこで数字なんだい?……もう一度聞くよ?キミは何者だい?」
ドリームマン「もう少し話したいところだが、緊急の用事がある。詳しくは君の先生に教えてもらってくれ。彼なら私のことを知っているだろう」
セイア「先生が?」
ドリームマン「彼はSCP財団の人間だから知っているだろう。さて、本題に入らせてもらう。このキヴォトス滅亡の危機が訪れる。なので、起きたらすぐ行動に起こして欲しい」
セイア「どういうことだい?キヴォトスが滅亡するだって?そんな未曾有の災害なんて一度だけで十分なのだが」
ドリームマン「その未曾有の災害によってこの世界に色彩が降り立った。それと同時にSCPという概念もやって来ていたのだ」
セイア「色彩?SCP?何が言いたいんだい?」
ドリームマン「SCPはこの世界の神秘に触れ、実態を持とうとしている。実態を持てばキヴォトスは終焉を迎えるだろう」
セイア「待って欲しい!SCPとは何だ?何が起きようとしている!?」
ドリームマン「これから起こる厄災はSCPによる世界終焉。不死の爬虫類と聖書に記されし殺人の犠牲者は殺し合い、チョコレート溢れる虫の巣は人を食らい、意思を持つ液体金属は科学の学校を飲み込む。
不死の者は黒い衣を纏う者と協力し、SCPという厄災をヘイローに無理矢理押し込み封印し、被害は抑えている。しかし、いつか封印は解かれ、その時こそ終焉の始まりとなる」
セイア「……何となく理解した。それで対抗策はあるのかい?」
ドリームマン「解決の鍵は先生だ。彼には二人から授けられた『SCP財団そのもの』の概念を宿したヘイローを所持している。彼が封印の楔である『SCPを封印せし財団のロゴマークがあるヘイロー』に触れることによって収容することが出来るだろう」
セイア「この事件を解決するには先生が不可欠ということだね」
ドリームマン「そういうことだ。それと、ツルギという少女は不死の爬虫類を宿している。先生なら理解していると思うが万全の準備をして戦うように」
セイア「そうか。ありがとう」
ドリームマン「君たちの戦いに祝福が有らんことを」
・・・
セイア「ーーーこれが夢でのお話だよ」
“なるほど。今回の事件は黒服ともう一人の男が関係しているのか。あとで彼らに話を聞くとして、まずはこの事件を解決したい。
一つ聞くよ?二人とも。私の頭の上にも彼の言うヘイローはあるか?”
ナギサ「ええ。先生にもヘイローがあります。」
セイア「彼の言う通りだ。おそらく先生のそれが『SCP財団そのもの』を宿すヘイローなのだろう」
“……ヒフミの財団のロゴマークに触れた時の出来事の謎が解けた。私がこれからすることは財団のヘイローを回収することか”
ナギサ「おそらくは」
私がするべきことは見えた。後はホシノやツルギと戦える戦力が欲しい。私はミカについて聞くことにした。
“ミカはどこにいるんだい?できれば彼女の力を借りたいのだけど”
ナギサ「ミカさんは現在ここにはいません」
セイア「彼の予言にある『チョコレート溢れる虫の巣』が彼女に宿っているようでね。彼女も暴走しているんだ」
どうやらミカもホシノやツルギのような状態のようだ。
“そうか。ホシノ、ツルギ、ミカが敵なのか。きついな”
セイア「さらに残念なことに先生に大規模な人員派遣をすることはできない」
ナギサ「現在、私達は正義実現委員会、シスターフッド、救護騎士団そしてトリニティ自警団と協力し市民の皆様を校舎に避難させています」
セイア「それに何人かは暴走しているようでね。彼女達への対処にも人数を要するのでね」
ナギサ「私達が派遣できる生徒は補習授業部だけになります。申し訳ありません」
“いや、十分だ。ありがとう。君たちはこのまま避難誘導をお願いしたい。私はこのまま補習授業部の皆と行動する”
ナギサ「事件解決の糸口は見えましたか?」
“いや、まだだ。とりあえず、皆に挨拶した後、ミレニアムに行こうと思っている”
ナギサ「ミレニアムにですか?」
“そこなら戦力確保や情報収集ができるかもしれない”
C&C、機械の戦力にヴェリタスのハッキング。ミレニアムならするべきことがかなりある。それにあそこには天才もいる。事件解決の糸口を思いつく可能性もあるだろう。
ナギサ「わかりました。お気をつけて」
セイア「なるべく危険は避けて欲しい。この事件を解決するには先生の力が必要だ」
“分かった。二人ともトリニティは任せる”
私は心配してくれる彼女達を後にして補習授業部の部室へと向かった。
セイアの能力
ドリームマンといつでも夢の中で話せる。その中でドリームマンからの予言をもらうこともある。
ナギサの能力
現在不明。
タイトル: SCP-990 - ドリームマン
原語版タイトル: SCP-990 - Dream Man
訳者: 訳者不明
原語版作者: Dave Rapp
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-990
原語版ソース: http://scp-wiki.wikidot.com/scp-990