【宇宙から】ブルアカ✖️恩人三部作のクロスオーバー【キヴォトスへ】 作:財団先生
先生が、アロナとプラナのSCiPに接触している頃、大量の虫達と対峙している補習授業部は大苦戦を強いられていた。
爆弾や弾幕により、虫の侵攻を防いでいたが、既に限界は近い。
コハル「ちょっと!もういいんじゃない!?このままだと囲まれちゃうんだけど!」
ハナコ「まだです!少しでも長引かせて先生に追いつけないようにしなければなりません」
アズサ「もう爆弾の材料がない!撤退するべきだ!」
ゼメルア「17分程度カ。残念ダが、撤退開始ダ!このままでは私達ガ犠牲になル。既ニ準備はできてイル!」
ハナコ「撤退します!」
戦闘中に発見したまだ使える車の整備をしていたゼメルアの言葉を聞いたハナコは撤退を開始する。整備した車は問題なく動くことができ、ゼメルアのドライブテクニックによって虫を引き離すことに成功した。
ゼメルア「近クのガンショップや自動販売機デ銃弾を補充しヨウ」
ハナコ「そうですね。まだ10分は時間を稼ぐ必要があります」
コハル「まだ戦うの?」
この状況に不安を抱えたコハルが質問した。その表情からは疲労と恐怖が入り混じっていた。
ハナコ「……ええ、先生がミレニアムサイエンススクールまで到着する時間を稼がなければなりません。おそらく、今回の一件を解決できるのは先生だけでしょう」
ゼメルア「コハル。酷な話だが、どうにかしてでも先生を生かす必要があるんだ。理解してほしい」
コハル「そんなkっ!……なんでもない」
コハルは二人の言葉に返そうと言葉を発したが、二人の手が震えていることに気づき、口を閉じた。
アズサ「あそこにガンショップがある。そこで装備を整えよう」
ゼメルア「OK。止めるゾ」
車を止め、ガンショップに入る。人は誰もいないようで商品が散乱していた。
コハル「と、取っちゃってもいいの?」
アズサ「緊急事態だから大丈夫じゃないのか?」
ハナコ「今回の一件は前例がないので特例があるのかどうか分かりませんが、おそらくシャーレで払われることになると思います」
ゼメルア「先生のことダ。何があろうト責任ヲとるだろう。それよりモ、準備しないト敵が来る」
コハル「わ、分かったわよ……」
それぞれ弾薬補充や爆弾等の戦闘に必要なものを装備する。普段は使わないような防弾チョッキなども着込み、準備万全にする。
準備を整え、ガンショプから出てきた彼女達は迫ってくる虫達の大群を目にした。
コハル「も、もうここまで!いくらなんでも早すぎるでしょ!?」
ハナコ「やるしかありません!戦闘準備を!」
アズサ「ちょっと待て、虫の大群に人影が見える!あれは……」
アズサが見つけた人影。全員がその人影に注目する。人影のシルエットは徐々に鮮明になっていき、正体が判明した。
コハル「ミカ様!?」
人影の正体はミカであった。しかし、その姿はあり得ない姿をしていた。肉体が茶色くなっておりドロドロとしていた。それはまるで……
アズサ「おお、チョコレートみたいだ」
ハナコ「いえ、臭いからしておそらく本物のチョコレートです」
そう、チョコレートがミカの姿をしているようだった。
コハル「ミカ様の偽物!?」
ハナコ「分かりません。しかし、私達と同じ『財団のロゴマーク』というものがついていますので本物の可能性が高いです」
コハル「そんな……」
アズサ「もし、あのチョコレートが聖園ミカだとしたら私達はピンチだぞ!?」
ゼメルア「?どうしてだ?お嬢様なんだろう?正義実現委員会じゃないなら戦闘力なんて……っ」
ゼメルアが話終わりそうな時に、彼女の横を何が通り過ぎた。ゼメルアが恐る恐る振り返ると、そこには廃車になった車があった。
ゼメルア「嘘だろ!?車を投げたのか!?あの腕のどこからこんな力が!?」
ハナコ「彼女を舐めてはいけません。パンチで壁を破壊するほどの力を有していますので」
ゼメルア「壁を!?お嬢様学校だろう!?なんでそんな武闘派なんだ!?」
アズサ「話は後に!もう一台投げてくる!」
ミカは再び車を投げようと構える。
ハナコ「皆さん、逃げてください!」
ハナコ「一か八かです。皆さん、私の後ろに!」
コハル「なんで!?まさか盾になるつもりじゃないでしょうね!?」
ハナコ「多分、大丈夫です」
どこか自信があるハナコの指示に従い、皆ハナコの背中に隠れる。その頃にはミカは投げた後だった。
ハナコめがけて勢いよく飛ぶ車にハナコは両手を突き出す。車とハナコの距離が一瞬で縮まり、車がハナコの指先に触れる。
すると、あり得ない速度で車は分解されてしまう。
ハナコ「ここはミレニアムサイエンススクールの自治区です。ならば車も最新鋭のものであると考えたのですが……当たりでしたね」
ハナコに宿っているSCiPの能力は『素手で接触した人工物を分解する』能力。人工物が徐々に未加工の状態に戻り、電子機器や自動車などの複雑な物品ほど急速に影響を受けるという力だ。
ミレニアムサイエンススクールという名前通り、最新鋭の科学技術がふんだんに使われた車は非常に複雑だったため、あり得ない速度で分解されてしまったのだ。
ハナコ「攻撃開始です!」
アズサ「ハナコ、ありがとう。やるぞ!」
彼女達は虫の大群と、ミカを相手にする絶望的な戦いが始まった。
最初に動いたのはミカだった。ミカは地面をパンチで破壊すると、頭ほどの大きさの塊を手につかんだ。
コンクリートかアスファルトか分からないが、少なくとも、人工物とは言いにくいものだ。
当然、ハナコの能力では分解するのに時間がかかってしまい、完全に分解してしまう前に当たってしまうだろう。
ハナコ「!全員、それぞれ分散してください!今回のは分解できません!」
ハナコの指示を聞いた皆は、ハナコの背中から離れる。ミカから繰り出される剛球の塊はとんでもない威力を持ち、ハナコの頬を掠めた塊は後の地面を陥没させた。
しかも、ミカの投擲に避けるのに全力で、虫への牽制ができず、虫の侵攻も迫ってくる。
ハナコ「このままでは……ゼメルアさん!車に乗って距離を置きましょう!」
ゼメルア「分かっタ!」
ゼメルアはミカが投擲物を拾っている内に、車に乗り込みエンジンをかけた。
ゼメルア「皆!車に乗レ!逃げるゾ!」
その言葉を聞いた全員は車に乗り込もうとする。だが、それを阻止せんと、ミカは投擲を開始した。
轟音が鳴り、地面が陥没していく。ミカの投擲を交わしながら全員が車に乗った。
ゼメルア「出発!!」
車は急発進し、さっきまで迫っていた虫の大群とミカを離していく。
ハナコ「状況は芳しくありませんね。どうにかミカさん達を足止めする方法が欲しいですね」
アズサ「あるぞ。戦っていた場所周辺のビルに爆弾を設置している」
ハナコ「!それは今すぐ起爆できますか?」
アズサ「いいぞ」
アズサはポケットからスイッチを取り出すとそれを押す。その後すぐに後方から大きな爆発音と崩れる音が聞こえる。後ろを振り向くと、五階相当のビルが崩れてゆくのを確認した。
ハナコ「これで足止めは大丈夫ですね。30分は過ぎましたし後は逃げるだけでしょう」
コハル「な、なんとかなったわね」
ゼメルア「油断ハ禁物ダ。速やかニ撤退すル」
アクセルを全開にして車のスピードを上げる。一同は切り抜けたと安堵した。
後方から大きな塊の影によって車全体が暗くなり通りすぎるまで。
ズドンっという大きな音が前方から響いた。それはビルだった。ビルは道を塞ぐ形に存在していた。
ゼメルア「止められない!皆、車から降りろ!」
コハル「え!?ちょっ!?」
全員が車から飛び降りる。車は止まることなくビルに衝突し大破する。後方を確認すると、ミカと虫の大群はどんどん迫ってきていた。
ハナコ「このまでは……」
前方はビルによって塞がれ、後方にはミカと虫の大群。
この絶望的な状況に全員が諦めかけていた。
???「皆さん、失礼します」
その声を聞いた時、全員が驚いた。
ハナコ「ナギサ様!?」
コハル「ナギサ様がどうしてここに!?」
ナギサ「それは後で。さあ、皆さん。出番です」
声の主。それはナギサであった。彼女の掛け声の後、ナギサの周りの地面が波打ち、頭部がブラックバスの人型実体が現れた。それらは一斉にミカと虫の大群に向かっていく。
ナギサ「では、皆さんを誘拐させていただきますね」
ナギサは補習授業部の全員を連れて波打つ地面に潜りこんだ。ナギサが誘拐を完了させた後、ブラックバスの人型実体もいなくなり、残ったのはミカと虫の大群、そして『今すぐ、補習授業部のハナコ、コハル、アズサ、ゼメルアを誘拐します』というメモ書きのみ残ったのだった。
ミカ チョコレート・ファウンテン
・チョコレートの肉体からの虫を召喚する。どうやら最初から狩猟状態のようで、アリ以外にもクモやハエ、カミキリムシなどもいる。茶色いアリらしいから多分チョコでできているのではないだろうか?
ナギサ 秘密結社キャッチ&リリース
地面から波紋を浮かばせ、その中から現れる。そして、ブラックバスの顔をした人型実体を地面から波紋を浮かばせる方法で召喚する。
タイトル: SCP-743 - チョコレート・ファウンテン
原語版タイトル: SCP-743 - A Chocolate Fountain
訳者: tokage-otoko
原語版作者: Quikngruvn
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-743
原語版ソース: http://scp-wiki.wikidot.com/scp-743
タイトル: SCP-374-JP - 秘密結社キャッチ&リリース
作者: doragon akitsuki
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-374-jp