【宇宙から】ブルアカ✖️恩人三部作のクロスオーバー【キヴォトスへ】 作:財団先生
ハルナ「先生、少しお話があります」
そう、彼女に話を持ちかけられ、近くのカフェでお茶をすることになった。
店員「らっしゃっせー。お好きな席にどうぞー」
“あそこの席にしようか”
私達は窓辺にある席に座る。
“それでお話って?”
ハルナ「ええ、実は探してもらいたいお店がありますの」
“どんなお店?”
ハルナ「ええ、あれは財団ヘイロー事件が起こる前のことですーーー
・・・
ハルナ「ここの近くのお店に面白いお寿司屋さんがあると聞きました」
ジュンコ「お寿司!?食べたい食べたい!」
アカリ「お腹が空いてきました〜♧」
イズミ「おっ寿司♪おっ寿司♪」
美食研究会の活動として最近噂になっているお寿司屋さん『回転寿司 勝』を調査するためにやってきていましたわ。
ハルナ「ここですわね」
イズミ「お邪魔しまーす」
私達はお店の中に入りました。そこは至って普通のお寿司屋さんでしたわ。ですが回転寿司屋にあるはずのレールが無かったことに気がつきましたわ。
そして、ここの大将さんであろう50代くらいの男性が話しかけてきましたの。
大将「へいらっしゃい。……おっと」
ハルナ「どうかしましたの?」
大将「嬢ちゃん達。寿司、回しに来たんだろ?」
その言葉に私達ははっとしましたわ。同時に何故か寿司を回すものだと思ってしまいましたの。
ハルナ「そうでしたわね。寿司の回し方を教えてくださる?」
ジュンコ「教えてもらったら勝負よ!」
アカリ「負けませんよ〜♧」
イズミ「それはこちらの台詞だよ」
大将「元気がいいな! ちょっと待ってな。今から回すための寿司握るからよ」
ハルナ「ありがとうございます」
・・・
ーーーこうして私達は寿司の回し方やルールを解説してもらいましたの」
“まじかぁ……SCP-1134-jpがキヴォトスにあるとは……”
ハルナ「先生、あのお店のことを知ってi……」
店員「お水でーす」
二人の会話に割り込むように店員がお冷を差し出してきた。
店員「こちらメニューでーす。ご注文お決まりでしたら呼び出しボタンを押してお待ちくださーい」
そう言うと、店員は席から離れていく。
ハルナ「改めて、先生、知っているのですか?」
“あ、ある程度はね”
ハルナ「場所などは……」
“知らないね”
ハルナ「それは残念ですわ。それで、寿司の回し方を教えてもらった私達は早速、勝負することにしたのです。トーナメント制で行い、対決相手はくじ引きで決めましたの。
・・・
大将「第一回戦は、ハルナの嬢ちゃん対ジュンコの嬢ちゃんだ」
ハルナ「ジュンコさん。負けませんわ」
ジュンコ「会長、負けないわよ!」
大将「第二回戦は、アカリの嬢ちゃんとイズミの嬢ちゃんだ」
アカリ「イズミさん。よろしくお願いしますね♤」
イズミ「アカリ、負けないよ〜」
大将「んじゃ、俵の準備するからちょっと待ってな」
そう言うと、大将さんは割り箸、湯呑、円形の台を準備してくださいましたの。とても慣れた手つきでしたわ。
大将「これでよし、と。あとはそっちの好きなタイミングで始めてもらって構わないぜ」
ハルナ「頼みますわ、ツナツナ」
ジュンコ「頑張るわよ、エビーナ!」
大将「それじゃあ構え!」
ハルナ・ジュンコ「3、2、1、へいらっしゃい!」
私のマグロの握りであるツナツナと、ジュンコのエビの握りであるエビーナは回転し、激しくぶつかり合いましたわ。
大将「ほう、2人ともなかなかいい腕をしている……」
ハルナ「行きなさい!ツナツナ!そこですわ!」
ジュンコ「負けないで!エビーナ!」
こうして私達の戦いは接戦を繰り広げましたの。
大将「……潮時か」
大将さんがそう呟いた瞬間、私のツナツナがジュンコのエビーナを台の外に弾き飛ばしましたの。
ハルナ「ツナツナ、やりましたわ!」
ジュンコ「そんなぁ、私のエビーナが……」
大将「勝負あり!勝者、ハルナの嬢ちゃん&ツナツナ!」
ハルナ「やりました、やりましたわ!ツナツナ!」
ジュンコ「こ、こんなの認めない〜!」
そう言った瞬間、ジュンコはエビーナを頬張って外へ走り去ってしまいましたの。私、慌てて追いかけようとしましたが、大将さんに止められてしまいましたわ。
・・・
ハルナ「ーーーこうして私と、ジュンコの戦いは終わりましたの」
“随分と盛り上がってるな”
ハルナ「ええ、楽しかったですわ」
“注文、していいかな?”
ハルナ「ええ、勿論ですわ」
私は、テーブルにある呼び出しボタンを押した。そして、ピンポーンと音が鳴った。
ハルナ「次は、アカリと、イズミの戦いでしたわーーー」
・・・
大将「二戦目はアカリの嬢ちゃんと、イズミの嬢ちゃんの対決だ。いつでも大丈夫だ。そっちの好きなタイミングで始めてくれ」
アカリ「行きますよ、イクラーナ」
イズミ「勝ちますよー、キューカン」
大将「それじゃあ構え!」
アカリ・イズミ「3、2、1、へいらっしゃい!」
アカリのイクラの軍艦巻きのイクラーナと、イズミのかっぱ巻きよキューカンの戦いは私達との戦いとは違う見所がありましたわ。
アカリ「もっと攻めて、イクラーナ!」
イズミ「相手に狙いを定めて……今です!キューカン!」
イクラーナによるイクラ拡散攻撃は素晴らしかったですが、キューカンの一撃になす術もなく敗北してしまいましたわ。
イズミ「やりました!」
アカリ「まさか、負けるなんて……イクラーナ」
大将「 勝負あり!勝者、イズミ&イクラーナ!」
アカリ「敗者は去るだけですね」
そう言ったアカリさんはイクラーナを頬張ると、店から出ていきましたわ。
・・・
ハルナ「ーーーこうして、私対イズミの戦いになりましたの」
“うっわっ、楽しそうなんだけど。やりたいんだけど”
ハルナ「そして、最後の勝負になりましたわーーー」
・・・
大将「最後の勝負!ハルナの嬢ちゃん&ツナツナ対イズミの嬢ちゃん&キューカンの戦いだ。さぁ、好きなタイミングで始めてくれ!」
ハルナ「ツナツナ、最後の大一番。やりますわよ」
イズミ「キューカン、あなたは負けない。勝てるよ」
大将「それじゃあ構え!」
ハルナ・イズミ「3、2、1、へいらっしゃい!」
こうして、私のツナツナと、イズミのキューカンは激しくぶつかり合いましたわ。
大将「ここまでの名勝負は滅多に見ないな。将来が楽しみな寿司ブレーダーだ」
イズミ「狙って狙って……そこよ!キューカン!」
ハルナ「耐えなさい!ツナツナ!」
私のツナツナは、イズミのキューカンを台から弾き飛ばしましたわ。こうして私が勝利しましたの。
大将「勝負あり!勝者、ハルナ&ツナツナ!」
ハルナ「やりましたわ!私達が一番ですわ!」
イズミ「私のキューカンが負けたー」
イズミは、キューカンを頬張って店から出ていってしまいましたわ。
大将「さて、勝者の君には褒美をあげなければな」
ハルナ「褒美ですの?」
大将「君には特別に好きな寿司をあげようじゃないか。君の大切な相棒になるんだ。慎重に決めるんだぞ」
私は大将にご褒美として相棒を貰えましたわ。ですが断りましたの。
ハルナ「ありがとうございます。ですが、ご遠慮させてもらいますわ」
大将「どうしてだ?」
ハルナ「この子が、ツナツナは私と回りたいと言ってくれているのです」
大将「そうか。では、いつでも好きな時に来てくれて構わないよ。ぜひまた来てくれ」
ハルナ「ありがとうございます」
・・・
ハルナ「ーーーこうして、私の寿司ブレーダーとしての一歩を踏み出したのです」
“めっちゃ盛り上がってていいなぁ”
ハルナ「しばらく通い詰めていたのですが、財団ヘイロー事件以降、お店が見つからないのです」
“なるほどね。大体、理解した。残念だけど、その店は二度と現れることはない。だけど、私でよければいつでも相手になるよ”
ハルナ「先生、まさか……」
“そう。私も寿司ブレーダーなんだ”
ハルナ「それは!新しい楽しみが生まれましたわね」
“そろそろいい時間だね。帰ろうか?”
ハルナ「はい。ですがその前に」
“?”
ハルナ「このお店は接客態度も、何もかもが最悪ですわ。せっかく先生とお話しできましたのに気分が悪くなってしまいました」
“まさかっ”
ハルナ「というわけで、この店は不合格。爆発ですわ!」
“ハルナ!?”
その後、店が爆発し、現場は大混乱になった。風紀委員会のアコがやってきて、私は説教されてしまった。
『先生が回すもの』
ハルナ「先生の寿司は何ですの?」
“私はね、トロライナーのトロ吉だ!”
ハルナ「トロ吉ですの?」
“ああ。中トロを使用していてアルティメットマグロに優位なんだ”
ハルナ「それは手強いですわね」
“私のトロ吉は20連勝中さ。ハルナは私のトロ吉に勝てるかな?”
ハルナ「負けるつもりはありませんわ」
『合格?不合格?』
“『回転寿司 勝』は結局合格なの?”
ハルナ「ええ。接客態度も料理への熱意も最高でしたわ」
“でも、寿司で遊んでいるとも取れるよね?イズミは大丈夫だったの?”
ハルナ「ええ。遊んでいるわけではありませんし、大将は、寿司ブレードに真摯に向き合っていましたわ。その情熱誠実さをイズミは感じ取ったようで怒っていませんでしたわ」
“そいつはよかった”