【宇宙から】ブルアカ✖️恩人三部作のクロスオーバー【キヴォトスへ】   作:財団先生

31 / 36
救護騎士団編 前

 私は、健康診断のために救護騎士団を訪ねていた。ミネが直々に私の診断をしてくれている。

 

 “結果はどうだい?”

 

 ミネ「心身共に健康です。流石ですね」

 

 “まあ、昔から健康には気を遣っていたからね”

 

 エージェントとして、病気になるだけで、最悪の事態になりかねなかった。その為、十分な睡眠時間、栄養価の高い食事、早寝早起きなどを心がけていた。

 

 ハナエ「先生は鍛えているのか全体的にがっしりとしていましたよ」

 

 セリナ「はい!ミレニアムのトレーニング部で運動をしているのを確認しています」

 

 “鍛えておかないと、いざという時に動けないからね”

 

 ミネ「素晴らしいですね。他の生徒達も先生のような考えを抱いてくれれば良いのですが……」

 

 “ミネは本当に救護の精神を持っていてすごいね。君を見ていると、『超電救助隊HERO』を思い出すよ”

 

 ハナエ「何かの特撮ですか?」

 

 “いや、実在した本物のヒーローだ。人の命を救うために日々活動しているんだ”

 

 ミネ「それは素晴らしいですね。どのような人なのでしょうか?」

 

 “そうだね、今回は医療に絡めて『リバーサル・ゴールド』『ドレナージ・ホワイト』の2人について話そうか”

 

 “リバーサル・ゴールド。正式名称は『高速心臓再動士リバーサル・ゴールド』、『超電救助隊HERO』の一人だ。

 彼はヒーロー活動を通じて多くの人を救っている。分かっているだけでも水難事故の被害者13名、心臓発作を起こした27名、落下事故等の被害者13名、病院内の患者41名、そして、私の前職、財団の人間3名。合計で96人も救っている。まさにヒーローだ”

 

 ミネ「こんなにも救護をするなんて!私も負けてられませんね」

 

 セリナ「団長の言う通りです!私たちも負けていられませんね!」

 

 ハナエ「すごい人です。尊敬します」

 

 “たくさんの人を助けることができるのには彼が持つ黄金の装甲服ことヒーロースーツに搭載している装置が関係するんだ。

 まず、両腕には『カウンターブラスト』と呼ばれる使用時に内蔵されていた電極が露出し、電気ショックによる心臓マッサージ及び投薬を行う装置が付いている”

 

 ミネ「AEDのような装置ですね。うちにも導入しましょうか……」

 

 セリナ「えっと……別の医療品を運びにくくなりそうなのでやめた方がいいのでは?」

 

 ハナエ「それに普通のAEDの方が使いやすそうな気がしますし……」

 

 “次は『ジェットパック』と呼ばれる、圧縮空気による飛行能力を有しており、確認された限り最大500km/hでの飛行可能な装置だ。

 

 ミネ「これがあればより多くの人を救護できるのでは?」

 

 セリナ「ミレニアムに依頼すれば作ってくれるのではないでしょうか?」

 

 ハナエ「空を飛ぶなんて夢のようですね」

 

 “そして、リバーサル・ゴールドの相棒である『エイドフェニックス』『エイド』と呼ばれている飛行を含めた自立行動が可能な全長40cmの金色の鶴型ロボットだ。こいつは変声期前の男性……つまり男の子のような声で会話し、付近で心肺停止状態に陥った人間を探知する能力を持っているらしい”

 

 ミネ「それは是非とも欲しいですね」

 

 ハナエ「救護が必要な人を早く救護することができますね」

 

 セリナ「私も欲しいですね」

 

 “これらの装置を使って活動していたんだ。私達が確認している限り、蘇生措置は全て成功している”

 

 “我々財団は彼を確保することに成功し、インタビューすることにしたんだ”

 

 セリナ「先生は一体、何をやっているんですか!?」

 

 ミネ「セリナの言う通りです!なんということをしているのですか!?」

 

 “財団はこういうことよくするから。彼の正義と財団の正義がぶつかった結果として受け止めて欲しい”

 

 ハナエ「……納得はできませんが、続きをお願いします」

 

 “彼は根っからのヒーロー気質だったんだろうね。

 『どうしてその格好で人助けをしているのか』

 と質問をした。その答えは

 『当然、この俺がヒーローだからに決まっているだろう?』

 と腕組みしながら答えたんだ。

 『目的は?』

 という質問にも

 『俺がヒーローだからだ。それ以外に理由なんているかい?』

 と返答したんだ”

 

 ミネ「素晴らしい救護精神です。是非とも我が救護騎士団に入ってもらいたいものですね」

 

 ハナエ「そうですね。彼の救護精神を見習いたいです」

 

 セリナ「はい!彼と実際に会ってみたいです」

 

 “ここで、彼の相棒であるエイドフェニックスが患者を感知した。だから収容している施設から出ようと壁を破壊しようとした。が、壊れることはなく出られなかった。財団のセキュリティは世界一と言ってもいいからね”

 

 ミネ「救護の邪魔をするなどと!先生とて許せるものでは……」

 

 ミネは先生の襟元を掴み、ぶんぶんと揺らし始めた。

 

 “やめてやめて!私が生まれる前の話だ!私に言われてもどうしようもない!うぷっ…吐きそう……”

 

 ミネ「そうですか……仕方ありませんね」

 

 ミネは私の襟元から手を離す。相当強い力で掴まれていたのかシャツがしわくちゃになってしまった。

 

 “外に出ることができなくなった彼は何度も壁を殴ったり『此処から出してくれ』と何度も嘆願したとされているんだ。そして、ついにはとある事件が起こってしまった。

 私の職場で合計25名が心停止状態に陥っててしまったんだ。同じくして、エイドフェニックスもそのことを感知し彼に報告した。

 エイドフェニックスは

 『 近くに君の助けを求めている人がいるよ!』

 と彼に伝えた。それに応えるように彼は何度も壁を叩き続けた。

 『わ、分かってる…おい!マジで開けろ!開けてくれよ!』

 彼は必死に外に出ようとした。ジェットパックからは黒煙が上がり、カウンターブラストからは火花が上がり、彼はその場に崩れ落ちた”

 

 ミネ「一体、何が起こっているのですか!?」

 

 セリナ「嫌な予感しかしません!」

 

 “『 頑張って、リバーサル・ゴールド!君にしか救えないんだ!』

 エイドフェニックスは彼に呼びかける。

 『 うぐぁ!……分かってるから……もう勘弁してくれ、話も聞いてやるから!だから出してくれよ!』

 呻き声をあげ、痙攣しながら叫ぶように懇願する。

 彼はその場で身体を丸め蹲った。カウンターブラストは表面に激しく火花が飛び散り、彼はは呻き声を上げた。

 『また新しい人が!お願い、リバーサル』

 エイドフェニックスの声に応える体力がないのか、何も言わずに上半身を細かに痙攣させる。それでも彼は壁に体重を預けて立ち上がろうとした。

 『ああ!また新しい人が!』

 その声と同時に彼は絶叫しながら再び床に崩れ落ちた。

 『もうやめろ!お願いだ!これ以上チャージしないでくれ!』”

 

 ミネ「……どうして彼が苦しまなければならないのですか!」

 

 “『大丈夫!さあ、勇気を出して!君はヒーローなんだ!』

 『そんな…』

 エイドフェニックスの言葉に絶望したような声を出す。彼は全身を痙攣させ、カウンターブラストの各所から白煙が上がる”

 

 セリナ「このエイドフェニックスとはなんなんでしょうか!?こんなもの拷問と変わりありません!救護のためならば救護を行う者も健康的でなければならないというのに!」

 

 ハナエ「その通りです。いくらなんでもおかしすぎます!どうしてチャージし続けるのでしょうか?」

 

 ミネ「どちらにせよ、このままでは彼が……」

 

 “『ああ!こんなに近くにもまた君の助けを待ってる人がいる!今すぐ動いて、リバーサル・ゴールド!』

 『ああ!君の目と鼻の先に助けが必要な人が倒れている!君の出番だよ、リバーサル・ゴールド!』

 エイドフェニックスが何度も声をかけるが、応えることはなく、彼は全身が痙攣したまま反応しなくなった。その後、エイドフェニックスの発言後にSCP-387-JPが痙攣する動作が繰り返さることになる。おそらくこの時点で彼は亡くなってしまったんだろう”

 

 ミネ「こんなこと、いくらなんでも許されません!覚悟してください!」

 

 ミネは盾を使って私に殴りかかってきた。気持ちは分かるが、勘弁して欲しい。

 

 “ちょっ、盾で殴りかからないで!流石に財団の皆もやらかしたって思ってるから!”

 

 セリナ「ミネ団長!落ち着いてください!しかし、どうしてこのようなことになったのでしょうか……?」

 

 “彼を収容した財団も『不可解な力と装備で他人の命を救う異常存在』として他のSCiPと同様に確保・収容・そして保護を行ったに過ぎないんだ。

 決して、彼を邪魔したかったわけではないんだ。先輩達は自分たちの任務と使命に冷酷に・冷徹に従っただけなんだ”

 

 セリナ「ですが、いくらなんでも人を救った人の末路ではありません!」

 

 “……さらに最悪なことに、彼の装備は今も尚エネルギーをチャージされ続けていて、将来的に人が死んでしまう可能性のある事件を起こす可能性が高くなっている。

 命を救う力に命を奪われ、さらには誰かの命を危機に晒してしまっている。無償で誰かの命を救い続けた彼にとってはあまりにも無慈悲すぎる結果だ”

 

 ミネ「……この一件は彼と財団が出会ってしまった時点でこの最悪の結果になってしまうのかもしれませんね」

 

 “……せめて彼の魂が救われることを願っているよ”

 




タイトル: SCP-387-JP - 財団と名乗る謎の集団によって僕とゴールドは監禁されてしまった!逃げる手段は見当たらない上、また一人一人と僕達が救えた筈の命が失われていく…目的も何も分からないけど、まだ僕達は挫けていない、必ずここから抜け出してみせる…えぇっ!?僕に全部任せるって、どういう事なの!?次回高速心臓再動士リバーサル・ゴールド「救う為に脱出せよ!決死のセルフ・リバーサル!」続けて「救う為に脱出せよ!決死のセルフ・リバーサル!」合わせて「巣食う為に脱出せよ!█死のリバーサル!リバーサル!命!」合わせて命は[Reboot]僕の名前はエイド・フェニックス!リバーサル・ゴールドの命█なんだけど、まだまだ僕の事を信じていないみたい…だけど子供が溺れて█るよ!あの子を救いたい気持ちがあるから█命命命!ああ、また新たな命が失われていく。このまま黙って見過ごせない、だっ█て僕達は█ヒーローなのだから![Reb██oot]][システムに異常が感知されました][reboot]命[Rebo██t][システムに異常が感知されました][安全性の為に一部メモリ内累積データを削除します]ヒーロー援助用ロボットであり要救助者の探知を█行います探知しましたモジュール稼働要請を送りま█す送りました探知しました送ります██りました█探知します[Reboot]要請します[Reb█oot][Repeat][Repeat██][Re█peat][█eboot][Repe██t]このま█だと僕█は誰も救えな█よ、ゴ██ルド…[ReReReboot][Repeat]
 作者: ShicolorkiNaN
 ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-387-jp
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。