【宇宙から】ブルアカ✖️恩人三部作のクロスオーバー【キヴォトスへ】 作:財団先生
“ユウカ、ノア、これ作ったから活用して”
前から準備していたものをユウカに渡す。ヴェリタスの皆と協力して作ったものだ。
ユウカ「これなんですか?」
“ん?『黒崎コユキの禁止リスト』”
ノア「コユキちゃんの禁止リストですか?どうしてこんなものを?」
“問題児にはコレが一番だからね”
宇宙戦争が始まるかもしれないという状況で、本部からやってきた博士。見た目どう見てもオラウータンだったが、見た目が変な博士は割といる魔境なので特には考えなかった。
だが、この男、めっちゃ問題児だった。お陰でミニトマトが怖くなった。
“うちの前職の話はユウカにはしたよね”
ユウカ「はい。いかにも怪しい組織のことですね?」
“その職場の本部からやってきたいわゆる上司の禁止リストを真似してみたんだ”
ノア「その人はコユキちゃんみたいに傍迷惑な人ってことなんですね?」
“いや、コユキの方がマシだった…”
ユウカ「コユキの方がマシだなんてどんな人なんですか?その人」
“コユキ✖️エンジニア部✖️ヴェリタス✖️ゲーム開発部✖️100➖(倫理観➕人間性)=ブライト博士と思っていてほしい。しかも本当に天才だから首にできないという厄介な人だった。
ユウカ「想像するだけで頭が痛くなります」
“その想像を超越しているから常識人には思考を理解できないよ”
ノア「その人はどのようなことをしたのでしょうか?」
“多くのことは語れないけど、覚えている分だけ話すよ”
ブライト博士がやってきた日、職員が皆集まってセミナーが開かれた。その時、私は徹夜で寝てしまっていたせいで目をつけられ、散々な目にあってしまった。二度と会いたくない。
“まずはブライト博士について語るよ。名前はジャック・ブライト。財団一の問題児という二つ名を持っている、永遠に生き続ける男だよ”
ユウカ「永遠…ですか?」
ノア「それは不死ということですよね?」
“そう。彼を語る上で欠かせないものがある。ユウカに『恩人へ繋がる電話機』の話をしたね。この男は『人を不死身にする首飾り』を持っているんだ。
ユウカ「不死身だなんて有り得ない!…と言いたいところですが、電話機の一件があるから一概にはいえないですね」
“『不死身の首飾り』はプラチナで作られていて、中央には卵型の大きなルビーが、周りにはブリリアントカットのダイヤモンド13個が、星型に飾られているんだ。この首飾りに触れた人型生命体は人格を消去され、代わりにとある人物の人格が乗り移ってしまう。その人格こそがブライト博士だ”
ノア「乗り移るだけではなく人格を消すだなんて…」
“そう。意識も記憶もすべて消されてしまう。
更に、接触から30日間は首飾りを取り上げるとその体は機能を停止。それ以上接触を続けると乗り移った人格が完全に定着する。首飾りを取り上げてもその人はもはや別人であり、『彼』のコピーその物になる”
ユウカ「ちょっと待ってください。コユキ✖️エンジニア部✖️ヴェリタス✖️ゲーム開発部✖️100➖(倫理観➕人間性)の人間が増えるんですか!?」
“うん。増える”
私の答えにユウカは頭を抱えてしまった。気持ちは理解できる。
“元々、ブライト博士は人間だった。でも殺されてしまい、近くにあった首飾りに取り込まれて不死身となった”
ユウカ「こっ、殺されたのですか!?この人!?」
“色々あってね。今はこの現象から解放されるために研究を続けている”
ノア「なるほど…死にたいのですね。そのために研究を…」
“おそらく。ブライト博士の記憶や意識は別の身体に移っても維持されている。そうでないといくら優秀とはいえ研究が儘ならない。それは同時にその首飾りが存在する限り彼自身も存在し続けるということだ”
“この首飾りは自殺したとある人物の所持品だった。どうやっても傷つけられなかったことで研究者たちが回収、研究をしていた。損傷すら与えられないなら破壊などもってのほかで、入念に封印したとしても遠い未来で何がある分からない。だからこそブライト博士は己を含め、研究に積極的だ”
ユウカ「……私なら到底耐えられない」
ノア「でも、どうして自殺した人を取り込まなかったのでしょうか?」
“ブライト博士自身による推測だが、おそらく『自殺』が原因とされてる。先の人物はきっとこの首飾りの効果を知っていて、発動させる為とはいえ自ら命を絶ち『死ぬのを受け入れてしまった』。対してブライト博士は殺害されている。この違いだと考えられている”
ノア「なるほど。死を受け入れることを首飾りは認めないのですね」
“そろそろ本題といこうか。『ブライト博士の禁止リスト』私が知っている限りは288個ある”
ユウカ「多い!!」
“ブライト博士は、ケインに対するピーナツバターを使ったいかなる行為も許可されていません”
ユウカ「アレルギー持ちの人でしょうか?」
ノア「それならいきなり犯罪行為ですよ?」
“ケイン教授は元人間の犬だね”
ユウカ「元人間の犬とは?」
“クレフ博士のショットガンの弾の中身を鳥の餌、紙吹雪、ケーキのトッピング、おがくず、潤滑剤で詰め替えるべきではありません”
ノア「地味に嫌なイラズラですね」
“ブライト博士が他の職員と"魂"の取引をすることは許可されていません。
たとえあなたが"魂"を大量に持っていたとしてもです”
ユウカ「解放されたがっている割に結構楽しんでますね!」
ノア「何気にブラックジョークですしね…」
“『事故』という言葉を言い訳に使ってはいけません”
ノア「コユキちゃんがこの前、使ってましたね」
“チェーンソーは全ての疑問に対する解決策ではありません。
「より多くのチェーンソー」もです。
「チェーンソーキャノン」もです。
あの一度は除いて。ええはい、それは素晴らしかったです』
ユウカ「チェンソーキャノンって何ですか?」
“チェンソーキャノンはチェンソーキャノンだよ。それ以上も以下もないよ”
ノア「先生、知らないんですね」
“「私の双子の悪い方がやったんだ」は、もはや現実的な言い訳とはみなされません。
「私の双子の良い方がやったんだ」と言い換えてもだめです”
ノア「コユキちゃんがやりそうなので今のうちにチェックしときますね」
“突然皆が静まり返ることの意味は「何やってんだこいつ!?」であって、「どうぞ続けてください」ではありません”
ユウカ「本当にこの人何なんですか…」
ノア「私も呆れて言葉が出ません…」
“ブライト博士はいかなる問題に対しても「もっと銃をよこせ」という解決方法を提示してはいけません。
「もっと大きな銃を手にしろ」も駄目です”
ユウカ「どうして簡単に武力行使に走るんですか!解決策にならないでしょう!」
ノア「ただ暴れたいだけじゃないでしょうか?」
“ブライト博士が以下の物を賭けに用いることは禁止されました。
自身の魂
誰かの魂
処女の血
生殖器
研究対象
思い出(事実か妄想かに関わらず)
マンハッタン島
ビーズ
長子
第二子
赤毛の継子
借りたラバ
麦で出来た金糸
子供の笑い声
子供の涙
バージン
ポニー
誰かの祖母
誰かの祖父
誰かの姉妹
あらゆる血縁者”
ユウカ「コユキの比じゃないじゃない……」
ノア「賭けている時点でまともじゃありませんが」
“ブライト博士が過去、未来、別次元に対して物を送ることはいかなる物であっても許可されていません”
ユウカ「『恩人に繋がる電話機』がある以上、そう言ったものもあるのだろうとは思っていましたけど……この人何やってるんですか?」
“『巨大ロボット』という語句を含んだ収容手順の提案は、いかなるものであっても自動的に却下されます”
ユウカ「発想がもうエンジニア部じゃないですか!」
ノア「これはエンジニア部と気が合いそうですね」
“一つ、ブライト博士が将来の宿主に対して「君は非常に頭がよくなるよ」と伝えることは許可されていません。
ブライト博士が宿主たちを『残機』と呼ぶことは許可されていません”
ユウカ「人の命を残機呼ばわりだなんて!ゲームじゃないんですよ」
“ブライト博士はどんなレースだとしても、ジェラルド博士に挑戦することは許可されていません”
ユウカ「何があったんですか?」
“知らなくていいことだよ”
ノア「バニーチェイサーの時みたいなことがあったんでしょうか……」
“ブライト博士がこのリストを職務経歴書として用いることはできません”
ユウカ「どうして用いることができると思ったんでしょうか。提出したら採用されることはないでしょうに」
“全ての職員は、ブライト博士、クレフ博士、コンドラキ博士と新規のまたは継続した接触を図る前に、良いアイディアと独創的なアイディアの違いを学ぶセミナーに参加する必要があります”
ユウカ「この人、どんだけ警戒されてるんですか?セミナーが開かれるとか相当ですよ!?」
ノア「それにブライト博士と並び連ねられている二人も碌な者ではなさそうですね…」
“このセミナー、寝ちゃったせいで大変な目に会ったよ。もう二度と同じ過ちをしないと決めたね”
ユウカ「先生も何やってるんですか…」
“ブライト博士が、自身を含むすべての死者または生きている人間の生殖器官を利用してテストや実験を行うことは、いかなるものであっても許可されていません”
ユウカ「想像以上に倫理観がありませんでした。頭がおかしいんじゃないですか?」
ノア「バカと天才はってやつですね」
“もはやブライト博士は角に立ったり指回しをすることを許されていません』
ユウカ「何をしたらこんなことになるんですか!?」
“『いろいろ理由があるから』というのは、もはや収容下から研究対象を取り出す際の有効な言い訳としては受け付けられません”
ユウカ「もうお腹いっぱいなんですけど……」
ノア「コユキちゃんの方がマシだなんて思いたくはありませんでした……」
“ブライト博士は新任の職員たちに、自分の一家に関わる架空のホラーストーリーを語り聞かせてはいけません”
ユウカ「この人にもちゃんと家族がいるんですね。どんな人なんでしょうか?」
ノア「こんな人間性皆無な人を育てる時点でまともではなさそうですが」
“ブライト博士は新任の職員たちに、自分の一家に関わる実際のホラーストーリーを語り聞かせてはいけません”
ユウカ「実際…実際?なにそれ?どういうことよ……」
ノア「家族にも何かあるんですかこの人。濃すぎませんか?」
“ブライト博士は、自身や家族についての真面目なビデオを作成するために自身の意識を動画投稿者に移すことは許されません。
それが全て真実である場合は特にです”
ノア「何かがあるのが確定してしまいました…」
“まあ、親が組織の最高権威だって噂があったり、弟妹が研究対象になっていたりするそうだよ”
ユウカ「うわぁ……何というか悲惨ですね……」
“以上で問題児の話は終わりだよ。聞いてくれてありがとね”
ユウカ「カエルの子はカエルの体現みたいな人ですね」
ノア「聞いている限り現状に不満は無さそうに見えます。だったらどうして死にたがっていると断言しているのですか?」
ユウカ「確かに。確証も無いのに断言するのはおかしいわ。先生、何かあるの?」
ノア「先生。何をもってして死を望んでいると断言しているのですか?」
“……とある研究対象による実験。対象の深層心理の願望を映し出すカメラを使った実験。写真に写っていたのは”
“青い空、遠く広がる草原、真ん中には墓石が一つ。”
“『ジャック・ブライト 漸く憩う』”
“ブライト博士を対象とした実験の結果だ。200年以上に渡り肉体が死んでもなお暴れまわっている博士が望んでいるのは世界征服でも知的欲求を満たすことでもなく、ただただ「休みたい」というささやかな永劫の休息なんだろうね”
【後日談】
コユキ「違います。ユウカ先輩!ノア先輩!私がしたんじゃありません!私の双子の悪い方がやったんです!」
ノア「嘘をついてはいけませんよ?コユキちゃん。貴方に兄弟姉妹がいないことはすでに調査済みです」
コユキ「そんなぁ…いい作戦だと思ったのに!うぁああーーーん、なんでぇええーー!!」
ユウカ「…本当に言うとは思いませんでした」アタマカカエル
先生がトマトが苦手な理由
【財団の頃】
「今回の件も含めてKeterクラスは本当にめんどくさいですね」
“本当にKeterクラスは性能もふざ
お皿からトマトが飛んで顔面に命中する。
“…な、なんだったんだ”キゼツ
ブライト「あははは!傑作だ!」
【先生な今】
フウカ「先生、料理ができましたよ『ミニトマトのカプレーゼです』」
“ひっ”
フウカ「どうしましたか?先生」
“こ、このトマト飛んでこないよな?”
フウカ「トマトが飛ぶわけ無いじゃ無いですか」
“そ、そうだよね…あはは…”
先生はトマト恐怖症である。
SCP-963 - 不死の首飾り
原語版タイトル: SCP-963 - Immortality
訳者: 訳者不明
原語版作者: AdminBright
http://scp-jp.wikidot.com/scp-963
原語版: http://scp-wiki.wikidot.com/scp-963
ブライト博士の禁止リスト
訳者: Kiryu
原語版作者: 不明 ※ 元記事削除の可能性あり
http://scp-jp.wikidot.com/old:the-things-dr-bright-is-not-allowed-to-do-at-the-foundat
SCP-978 - 欲望カメラ
原語版タイトル: SCP-978 - Desire Camera
訳者: 訳者不明
原語版作者: agatharights
http://scp-jp.wikidot.com/scp-978
原語版: http://scp-wiki.wikidot.com/scp-978
SCP-504 - 批判的なトマト
原語版タイトル: SCP-504 - Critical Tomatoes
訳者: 訳者不明
原語版作者: BlastYoBoots
http://scp-jp.wikidot.com/scp-504
原語版: http://scp-wiki.wikidot.com/scp-504