お姉が露出で捕まった!?   作:セレシア

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自称普通の人視点です。
それで普通は無茶やろ。

今さらですがオリ主の名前は浦和アキホちゃんです。


つまり夏ならオッケーってこと!?

 いつものように授業を抜け出して学校の門へと向かいます。いつもと違うのはこれからペロロ様グッズを収集しに行くのではなく、最近友達になったアキちゃんを迎えに行くことです。

 私は特にこれといった特徴もない普通の生徒だからこっそり席を外してもバレることはありません。最初の頃はペロロ様を身代わりに......なんて不敬甚だしい考えを浮かべたこともありましたがペロロ様程の存在感があると注目されてバレてしまうので諦めました。

 きっとアキちゃんなら私が離席しても気付いてくれると思いますが。私はアキちゃんの特別なので。特別なので。

 えへへ、大事なことなので二回も繰り返しちゃいました。

 

 突然アキちゃんからあの(・・)ハナコさんの情報を集めるように言われたのには驚きましたがアキちゃんの為であれば例え火の中水の中、ペロロ様と一緒にどこへでも向かいますよ!

 

 えへへ、私のようななんの特徴もない普通の生徒を特別だと言ってくれたアキちゃん。私のペロロ様トークに引くこともなく、しっかりと話を聞いてくれて答えてくれるアキちゃん。一日ばかしモモトークの返信が無かったときは嫌われたのかと思って目の前が真っ暗になっちゃいましたがただの(・・・)友達にスマホを没収されてしまっていただけだったとか。

 

 そ、それにしても私はなんて大胆なことを......。手元にあるのが履いている一枚しかなかったとはいえ、ペロロ様パンツを取り上げられて絶望した気持ちが痛いほど分かるからと履いたままのパンツを送っちゃうなんて......。

 アキちゃんに引かれなくて良かったです。返信が返ってくるまでの間、見返していたペロロ様のアニメ二期、オープニングの合いの手に0.02秒遅れてしまうほどと言えばどれくらい不安だったか皆さんにも伝わると思います。

 

 

 あうぅ~それにしても中等部のアキちゃんを高等部の地区に呼び込んでも大丈夫でしょうか......。いえ、アキちゃんとのデートの為だったら多少の校則違反は見逃して貰えると思います。ペロロ様も大丈夫だって言っているので心配ありませんね!

 

 気分の上がった私はウェーブキャット様のイメージソングを鼻唄で奏でながら人少ない廊下を歩きます。人目に付かないように歩くなど慣れたものです。まさに今の私はウェーブキャット様!! いえ、普通の生徒でしかない私にもできることなので他の人にもできると思いますし不敬が過ぎましたね......。

 ちょっとだけ気分が下がっちゃったのでこれからのデートについて考えることにしましょう。

 

 これはきっとMr.ニコライ様とペロロ様の出会いのように......! 尊くて素晴らしい運命なんです!!

 

 

 校門まで辿り着くとキョロキョロと辺りを見渡すアキちゃんの姿が! ああ、まるでウェーブキャット様のよう! アキちゃんとっても素敵です!

 

 私に気付いて笑顔で手を振るアキちゃんにさっそく抱きつきます。抱き枕として持って帰りたい......。

 

「ヒフミちゃんおはよ」

「アキちゃんおはようございます」

 

 挨拶(抱擁)もそこそこに手を繋いで校内を案内します。にぎにぎしてみるとにぎにぎし返してくれるアキちゃんにキュンとしちゃいます。お手てちっちゃくて柔らかい。

 少しだけ遠回りをしてもバレませんかね? ......いえ、欲望に負けてはいけません。もしバレたら......ありえないとは思いますがペロロ様のお腹よりも広い心を持つアキちゃんに嫌われてしまうかもしれません。そんなことはペロロ様の人気がなくなるよりもありえませんが天地がひっくり返るくらいには可能性があるかも......。

 危険な橋渡るべからずですね。ニコライ博士もよく分からないけどきっと大丈夫だと実験をしてよく失敗しています。体を張って啓示を与えてくださるモモフレンズはやはり素晴らしいです。

 

 人に見つからないように軽く案内をしながら正実の牢屋まで向かいます。

 スニーキングミッションだ! と目をキラキラさせてるアキちゃんに癒されつつ気になっていたことを聞いちゃいましょう。

 

「そういえばどうしてハナコさんに会いたいんですか?」

「妹として牢屋で暇してるお姉に差し入れをしないと」

「あはは......お姉さんに差し入れですか」

 

 牢屋まで届けるなんて流石アキちゃんです! やはりモモフレ好きに悪い人はいませ......ちょっと待ってください?

 とんでもない情報を投げつけられませんでしたか?

 

「あの......アキちゃん。聞き間違いだと思うんですけどもしや妹って言いました?」

「うん。私はお姉の妹」

「ふむふむ? アキちゃんが......ハナコさんの......いもうと。......っ!!」

 

 危なかったです。思わず叫ぶところでした。(すんで)のところで口を抑えたので叫ばずに済みました。流石に大声を出すと見つかってしまいますからね。

 不思議そうに顔を傾けているアキちゃんも可愛い。......じゃなくて!

 

「せめて先に教えておいて欲しかったです」

「ごめん。連絡先交換したから知っているかと......」

 

 あぁ、アキちゃんをしゅんとさせてしまいました。こ、こういう時はペロロ様の限定ver.人形を見せてあげましょう。元気が戻る筈です!

 

「すみません。名字が同じことは把握していましたが......まさかあの(・・)ハナコさんの妹だったとは」

 

 元々天才として各組織から引っ張りだこだったハナコさん。最初の半年間は優秀さが際立っていて私たちが最終学年に上がったらティーパーティーのホストになるのでは? と噂される程の人物だったそうです。

 

 しかし当時までは運営のトップや同学年で権力に目がない......コホン。上昇思考の高い方々の中で有名ではあっても私のような普通の生徒には関係ありませんでした。

 

 一転して私たちもハナコさんを知ることになったのはここ最近のことで......テストは全て満点、授業態度も完璧なのに口を開くと妹の布教が始まるようになってからです。

 スカウトのために声をかけるとなんやかんやあって最終的にアキホチャンカワイイヤッターしか言えなくなるという恐ろしい会話術が牙を向くとか。

 後はハナコさんの弱点になるかもと妹さんに襲撃をしかけようとした人達が行方ふめ......退学になったことも起因して爆発的に話が広がりハナコさんはアンタッチャブルな存在になりました。ちなみにですが私がハナコさんのことを知ったのもそのタイミングです。

 

 話を聞いた時はそんなこと本当にあるの? と半信半疑でしたがかのアキホちゃんがアキちゃんのことだと言うのであれば納得できます。私も布教が得意ですのでハナコさんのお手伝いをさせていただきましょう。

 

 それにしてもアキちゃんとひとつ屋根の下。ハナコさんが羨ましいです。ウェーブキャット様の抱き枕と交換で添い寝の権利を一日貰えませんかね? ......ダメそうです。私では言いくるめられてウェーブキャット様の抱き枕とペロロ様の人をダメにするクッションとスカルマン様の座布団を持っていかれそうです。いえ、最終的にアキちゃんへ献上することになると考えればそれもそれでありなのでは? 一考しておきましょう。

 

 

 幸せの時間はあっと言う間に過ぎてしまい正実の部屋の前に到着しました。......ここからどうしましょうか。流石に部屋の鍵は持っていませんし、見張りだって立っています。これではハナコさんと対面できません。

 今更ながらどうしましょうと頭を捻っていると見張りの前にアキちゃんの姿が。

 

 アキちゃん何してるんですか!!?

 

「あの~」

「はい? どちら様ですか?」

「お姉と話をしたくて......」

「......アポイントは取っていますか? クラスと名前を教えてもらえますか?」

 

 二人して向かいあって首を傾げていますね。

 見張りの人が困っています!! いえ、そんなアキちゃんも可愛いですが!!

 

 

 ええい、女は度胸です!

 アキちゃんの横に立って手を繋ぎます。

 

「あうぅ、1年の阿慈谷です。ハナコさんに用事がありまして......」

「......今日面会の予定はありませんね。アポイントを取り直してから改めて来てください」

「そこをなんとかできませんか? すぐ終わりますから」

 

 なかなか手強いですね。いえ、しっかりお仕事をされていてとても良いことなんですが。

 ところでアキちゃんはどこ見てるんです?

 

 

「アキちゃんどうしたんですか?」

「お姉!」

 

 アキちゃんの視線の先にあった窓が外れてハナコさんが現れました。水着姿で......。

 

 なんで水着なんですか!!??

 

 

 どうやら見張りの人は私の対応で気付けていないご様子。お二人もそのことが分かっているのか小声でお話をしています。

 アキちゃん私の真横にいますよね? 見張りよりも遠い位置にいるハナコさんに聞こえて見張りの人に聞こえない会話......気にしたら負けですか。

 

 ......よくよく考えると私が見張りの人を引き付けなければいけないやつですね!?

 

 

 アキちゃん......。無茶ぶりが過ぎます。私にできることはペロロ様の布教くらいなんです。

 アキちゃんの口や表情に注意が向かないようにペロロ様の人形を見せておきましょう。

 

「お姉、露出で捕まったって聞いた。何してるの」

「うふふ。ごめんなさい。ちゃんと水着を着ていたので校則的に問題ないのですが」

 

 ......ハナコさん。校則は問題なくても倫理的にダメです。問題しかありません。

 

「じゃあなんで捕まってるの?」

「なんでですかね~?」

 

 なんでじゃありません!! 水着しか着ていない時点で風紀に問題があります!!

 

 ああ、会話が気になりすぎます。気になるのに目線をやりすぎるとバレちゃうので見すぎないようにしつつ二人の声に合わせて私か見張りの人のどちらかが話をしている状態になるようにコントロールして、見張りの方の目線がアキちゃんに向かないように誘導しつつアキちゃんがここにいるままであることは知覚させる。その上で不自然な動きをしていないと錯覚させる必要があるので聞くのに集中できません。

 

「お姉、やっぱり水着はダメなんだよ」

「そうなんですかね?」

「今の時期だと風邪ひいちゃうよ?」

「まあ、確かにそれは大変ですね」

 

 ああああぁぁ!!

 問題は! そこじゃ!! ないでしょう!!!

 

 いえ、風邪を引いたら大変なのは合っていますが!! ツッコミたい。とてもツッコミがしたいです!!

 

「いつ帰ってくる?」

「明日までのんびりする予定でしたがこの後脱獄して帰りますね。ヒフミさんにも迷惑をかけないように注意しますので安心してください」

 

 私がチラ見した一瞬に合わせてウインクをするハナコさん。......私なんだか怖いです。

 後脱獄うんぬんは聞かなかったことにしましょうそうしましょう。

 

「今日はお風呂一緒に入ろ」

「はい。お布団も一緒です」

 

 手を振りながらハナコさんは窓の奥に引っ込んでいきました。いつの間にか鉄格子まで元に戻っています。

 お風呂。アキちゃんとお風呂......。

 

「鼻血出ていますが大丈夫ですか?」

「あ、あはは、失礼しました。救護騎士団に寄ってから授業に戻りますね」

「ええ、無茶しないでくださいね」

 

 ハンカチで鼻を押さえつつ挨拶を交わしてその場から去ります。アキちゃんもしれっと会釈して一緒に歩き始めました。

 

 緊張しましたがなんとかなりましたね!

 それはそれとしてこれだけは言っておかないといけません。

 

「アキちゃん。今度私と一緒にお風呂入ってくださいね」




アキホ
お姉が言うなら水着でも露出じゃない判定。でも寒い時期だと風邪引くかもしれないからダメだよ?
後日友達に正実は冤罪吹っ掛ける場所だったと報告するかも。
姉妹の間に大声は不要なり。ほぼ口の形だけで会話してる。

今日のご飯は豪華にする。


ハナコ
校内であれば水着でも校則違反じゃない派。想定してないだけ? してない方が悪い。
最近妹の友達になったというヒフミちゃんの妹への対応を確認するためにわざと捕まった。
妹が助けにくるのもヒフミちゃんが付き添うのも計画通り。

合格♠️


ヒフミ
何気なく超人技を披露した普通の人。
普通の人はミスディレクションもほぼ音が出てない会話を聞き取るのもそれに合わせて会話するの、どれか一つだけやるのも無理なんやで。

じっくり洗いっこしようね♡


コハル
正実が関わるのに話に出てこれなかった人。
アキホから冤罪かける場所だと聞いたけどハナコさんに言いくるめられたんだろうなって察している。
ハナコとはアキホと友達になった時に顔合わせ済み。
アキホのせいで原作のエ駄死の掛け合わせがない。なんてことだ。

心配したんだから!


見張りの人
よく分からんチッコイのが来たと思ったら。次期ティーパーティー候補のナギサ様と仲良くしている人が出てきて死ぬほど緊張していた。
実はヒフミが絶技を披露しなくても緊張のせいでアキホの動きに気付かずに終わっていた可能性が高いのはここだけの話。ハナコもそれを狙っていたからヒフミの働きに実は驚いていたり。
最初から最後まで丁寧に対応していためっちゃ良い人。

しっかりとハナコが牢にいることを確認してから次の見張りの人と交代した。
次の日にハナコが脱獄していたことを知ってビックリ。
来訪者が脱獄に関係していたとはイチミリも考えてない。

ヒフミの布教によりペロロ様ファンになった。
同期の一人がアキホチャンカワイイヤッターと発作的に言うようになったのが最近の恐怖。なお自分がペロロサマステキヤッターと発作的に言っていることには気づいていない。



次話はまた日誌形式に戻ります。
ただ更新には時間がかかるかも。
一話完結みたいな話だから問題ないよね♡
高評価が貰えたらきっと更新が早くなる......かも。きっとめいびー。
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