「行ってきます!」
入間が元気よく、サリバンたちへ向かって手を振る
その指には昨日の飛行試験で手に入れた謎の指輪が光っていた
「…サリバン様、世話になったな」
ーバッとダキが羽を広げ、
入間を抱えて学園の方へ飛び立つ
本来なら馬車で送ろうとしたのだが、あまりにも豪奢な作りに入間が遠慮した
目立ちたくなかった入間の思いを汲んでダキは入間を抱えて飛んで登校することを提案すると、入間は嬉しそうにうなづいた
そんな彼らを、白いハンカチ片手に「行ってらっしゃい〜!」とサリバンは元気に送り出していた
「良いのですか、あの方に何も伝えなくて」
遠くまで飛んで行ったのを見計らって、
後ろに控えていたオペラがダキが滞在中ずっと思っていた事をサリバンに尋ねた
今回、ダキが使用した部屋はサリバンにとっても思い入れのある部屋だった
あの部屋は、魔王子ダロキアが、サリバン邸に泊まる時に使っていたダロキア専用の部屋である
彼専用に設えたベットと家具
入間が来る前までは時折、クローゼットに仕舞いっぱなしのダロキアの服を寂しそうに眺めていたのをオペラは覚えていた
ただの有象無象を、あの部屋に泊まらせる筈が無い
オペラはサリバンの行動からあの悪魔が失踪した魔王子ダロキア本人だと勘付いていた
「うん、まだ、その時じゃない」
豆粒ほどまで遠く飛び立った入間達にサリバンは眩しそうに目を細め、微笑んだ
「あの子には、今のなんでもない時間が必要だ」
サリバンはダロキアの師匠だったからダロキアとその周りの悪魔達をよく知っているつもりでいる
あの『魔王子』が、『SD』として誰かの下につく
それは、魔王子の汚点でしか無い
例えダロキア本人がその過去を水に流したとしても周りの側近達は黙っちゃいない
恐れ多くも魔王子をSDにしたその痴れ者を殺そうと動くだろう
彼らを制すためにもダキは目を光らせなくてはいけない、彼らの主人『ダロキア』として
だから、もし、表舞台に立つ時が来るなら、それはダキとゴエモンの別れを意味していた
(ままならないものだね…)
今のダキには、もはや、過去の自分など無用のものでしか無い
しかし、立場を考えればこの後もダキがその正体を隠しておくのは無理だった
「僕ができるのは、ポロちゃんが辺境から帰ってくるまで、今の平穏を守ることだけだよ」
電話を受けたポロが急いでバビルスへ向かっているとは聞いたが、それでも1ヶ月以上かかる
それまでの間、ダキが普通の悪魔らしく過ごすのを見守るぐらいはできる
ダキがダロキアとして表舞台に立たなくてはなくなるその日まで、ダロキアが学園にいた時には体験できなかった、本当の平穏を__
『なぁ、さっちゃん、……いや、何でもねぇ、これは、俺が言っちゃだめなことだよな』
魔王失踪で世間が荒れる中、
魔界を立て直そうと、
力を振るい屍を築いた教え子が
言葉にできなかった望みを思い出して
サリバンは感傷的になった
「ダリ君がダキ君に接触したみたいだけど、ダロちゃん本人とは思っていないみたいだし、暫く僕が介入する事もないんじゃ無いかなぁ」
とはいえ、昔を知る者なら今のダキを見てもダロキア本人と気づく者は少数だろう
それぐらい、ダキはダロキアだった頃より大きく退化していた
ダロキアはその特殊な産まれだけでなく
両親のデルキラとポロのいいところを受け継いだと言っても過言では無い優れた個体だった
元々両親に似た整った顔立ちだったが
三本ツノという象徴的な出立ちが更にダロキアの神秘性を醸し出し、魅力を引き立ていた
また、幾億の武器が体に突き刺さろうとも、
びくともしない頑丈な肉体
感情が高ぶれば、その魔力は周囲と共鳴し、空気を震わせるほどだった
それほどまでにダロキアの魔力は豊潤で、規格外、自然と彼の後に続こうと思えるカリスマ性があった
更にはダロキアが規格外と言われる所以がある
それはダロキアの『声』だ
ポロから受け継いだ音魔の性質が変質し、
ダロキアの発する声には『力』があった
一言一言が相手を心服させる、そんな力が
そんなダロキアとダキはまったく違う
ダキの火傷で爛れていた顔は、
不死鳥の召喚によって癒えたが、
尊敬する主に倣ってか、
依然として髪で顔を隠している
質量のあるその毛のせいか、
どこか野暮ったく見えるのである
魔王子の象徴とも言える三本のツノは、
憐れにも欠け落ち、
今では一本と半分しか残っていない。
規格外だったあの『力』もなく、
豊潤な魔力も鳴りを顰め、
少し優秀ではあるものの、
伝説的だったダロキアを思えばダキは普通の悪魔だった
真反対であるのに、
だからこそ、サリバンは、ダキが、ダロキアである事を、確信していた
(今のダキ君はダロちゃんがバビルスに入学する前のあの頃に良く似ている…)
姿形が変わろうとも、変わらぬダロキアの輝きをサリバンは感じ取っていた
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「ダキ!」
入間を連れて、校舎へ降り立つ
そこへ、心配そうな顔をしたゴエモンが助走を付けてダキに抱きついた
ードンッ、
「っ、と、ハハっ、朝から元気だな坊ちゃん」
久方ぶりゴエモンに会えた嬉しさで、破顔する
そんなダキとは裏腹に、ゴエモンは顔を覆う毛の向こうから滂沱の涙と鼻水を垂れ流していた
「心配"したでござる"!!!最近のダキはいつも苦しそうで、拙者は、拙者はぁ"!」
きっと、ダキをサリバンへ任せる事自体が嫌だったのに、それでもダキのために送り出してくれたのだろう
最近のダキの不調を思えば、ゴエモンには心配しかかけていないのだと、反省した
嗚咽混じりにダキに抱きつくゴエモンに、ダキはバツが悪そうな顔で、ゴエモンの頭に手を置いた
「……わり、迷惑かけたな」
「う"う"う"う"!」
ダキはゴエモンの柔らかな毛髪を優しく撫でた
その時___、
「入間様!おはようございます!」
「おはよう入間っち〜!」
ダキと一緒に来た入間を見つけたアスモデウスとウァラクが来た
「ダキっちもおはよ〜!入間っちと一緒って事は昨日はサリバン様の家に泊まったんでしょ〜?いいなぁ〜お泊まり!」
「貴様…、私を差し置いて、入間様とお泊まりとは…!」
怒るアスモデウスとウァラクを鼻で笑い、
ダキは色気たっぷりに制服を胸元まで開け、髪を掻き上げた
「ハッ、悪いね…入間の"はじめて"貰っちまってよォ♡」
セクシーに吐息混じりな声で囁く
バックからムーディーな音楽が流れ、
大輪の薔薇を背負いそうな大人な色気と、
なまじ良い顔面に、
通りすがりの悪魔達が頬がポッと赤くなる
「っ、な、何だと?!!////」
「ずるーい、ダキっち!!私も入間っちとお泊まり会する!!!」
「語弊がある…ッ!!!」
「間違ってないだろ、なぁ、…入間ァ(セクシーボイス」
「そ、////そうだけれどもぉ!」
顔を真っ赤にしながら肯定する入間が面白くって揶揄う
楽しげに笑うダキは、腰に抱きついたまま怒っているゴエモンの鬼の形相に気づかなかった
「…ダキ、随分入間殿と仲良くなったんでござるな…?」
じと目のゴエモンが、ダキの腰回りの肉をギュッと摘んだ
「ちょ、坊ちゃん?つねってない? 痛い、痛いって……」
「浮気者め……」
怨嗟で浮かび上がるゴエモンの髪の毛に気がついて、ダキは咄嗟に、ゴエモンの顔が周りに見えないよう抱きしめた
「ちがっ、入間とは同盟組みましたけど、俺は坊ちゃん一筋ですって!!!」
「同盟…?なんだ、それは」
隣で聞いていたアスモデウスがダキの方をギリッと掴み怖い顔で問い詰めようとした
ーードンっ
「おーーっす!!」
「っ、」
「なっ、?!」
そんな時、いきなりアスモデウスとダキの背中を誰かに叩かれた
振り向くとそこにはシャックスやジャズ、アロケルらがいた
「おはよう、おふたりさん」
「おっはよー!集まって何してんの〜?」
「おはよう」
校門前で騒ぐダキ達の元にアブノーマルクラスが揃い始めた
「入間の初めては俺っていう話♡」
「え、オタクらそんな関係だったの…?」
「お泊まり会!健全なお泊まり会の話だからぁ!!」
悪ノリしたジャズに全力で訂正する入間
反応に全力な入間を揶揄うのは楽しい
クスクス2人で笑いながら「分かってる、冗談だろ?」といいながら真っ赤になった入間の肩を突いた
「そういや今日の授業、魔術授業だろ?」
「楽しみだな、本格的に魔法使えるんだろ?」
「何やんだろね〜しかも植物塔だって」
「…植物塔ならここからとても遠かった気がする」
「やっべー、なら急がねーと行けないんじゃ」
「さぼろーぜ、だるい」
「あの先生、優しそうだし、サボっても怒られなさそうだね〜」
「怒りはしないが、あの先生課題を倍にするタイプだぞ」
「え〜〜!?やだぁぁ〜〜!」
「しょうがねぇ、急ぐか」
走り始めたジャズ達の後を追い、他のアブノーマルクラスの面々がぞろぞろと植物塔へ向かって歩き出した
ダキも彼らと一緒に向かおうとするが腰に重しのようにのしかかるゴエモンで動きづらい
「……そろそろ、離れようか、坊ちゃん」
「いや"でござる!!!」
ダキの腰から離れる様子のない甘えたなゴエモンを見て、ダキは呆れながらも嬉しそうにため息を吐く
「全く、…」
腰あたりにしがみついて泣いて離れないゴエモンを落ちないよう足にゴエモンを乗せ、腰を手で支えながらえっほえっほと一限目の植物塔まで歩き始めるのであった
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「魔術授業でぇす」
場所は変わって、植物塔
魔生物担当ストラス・スージーの柔らかな声がガラス製の温室に響く
「みなさぁ〜ん?お手元に、苗は行き渡ってますかぁ〜?」
温室に入る時に渡された小さな若芽の生えた植木鉢を渡されていた
「この、特殊な苗に手をかざして『クワン・クワンッ』」
スージーが唱えると芽の状態だった植物がグググッと伸びて、ポンっと音を立てると淡紫の華やかな花が一本咲いた
「ふふ、花が咲きましたぁ、これから皆さんも同じように魔法で自分の花を咲かせてもらいますぅ」
「楽しそう〜!」
「どんな花咲くかなぁ」
初級であるが、魔法を実践的学べることに皆んなが少し浮き足立っている
「自分の魔力を『形』として見る…コツは頭の中に『完成系』を思い浮かべることでぇす」
がんばってね!っというスージーの明るい声かけと共に、緩く「うぇーい」と答えると皆がいそいそと自分の苗に魔力を注ぎ始めた
(僕には、魔力とかないから花は咲かないんだろうな…でも、目立たなくてすみそう)
ニンゲンである入間は魔力が無い
今までのように派手にやらかして目立ちはしないだろうと
ホッとしながらも、みんなと同じ輪に入れない寂しさがどこかあった
「おい、入間」
そんな入間の元に
こそこそと小声でダキが入間を呼び止める
「あとで、俺がこっそりお前をイメージして魔法かけにいくから、安心しろよ」
「いいの?!」
「その為の同盟だろ?さっさと咲かせて先生に提出してくるからまってろ」
植木鉢を持って去っていくダキの背中が頼もしい
「スージー先生、」
ダキはスージーへ鉢植えを差し出した
「クワン、クワン」
注がれる魔力と共に蔦が上へ上へと伸び、
植木鉢を網目状に囲い、ドレスの様に飾り立てると、
大きな茎が中央から伸びる
その茎から一際大きなラッパ状の紫色の花が咲いた
その花の呼称を人間界風に言えば、__ダチュラである
咲い紫のダチュラは、
花の柱頭から美しい人型の顔が生え
微笑むと、高らかに歌を歌い始めた
花が口ずさむその歌は
聞き覚えがないもののはずなのに
どこかで聞いたことのある懐かしさを感じさせるものだった
「すげぇ!花が歌ってる」
「聞いたことねーけど…綺麗ェーな歌じゃん」
「うわぁ、流石高ランクの作る花は格がちげぇ」
一方でその花の歌っていた曲を知っていた入間は噴き出さないようぷるぷると震えていた
(ダキ君…!それ、アンパンマン…!)
ダキのお茶目さにジト目を向けると、入間にだけ分かるようにウィンクで返した
「評価A+です!」
「おっしゃ!」
ーーザワッ、ザワッ
すると、誰もいないはずの温室の2階からもどよめきの声が聞こえる
「?、なんだ」
皆んなが上を見上げると結構な数の学生が立ち見に来ていた
「1年生のランクが出たので見物しに来たか」
今の段階で上級生とは関わりがないが
もう少しで師団_人間界でいう部活の_新入生勧誘が始まる
師団の成績の為にも優秀な新入生をつば付けときたいのだろう
「うわっ、生徒会じゃん」
その時、温室の上階にざわめきが広がった
立ち見している上級生の中にひときわ目立つ制服姿
普通の生徒とは違う少し威圧感がある
「生徒会が下級生の塔なんてほとんど来ねぇのにな」
「何しに来たんだ…?」
物珍しさに皆が上を見上げていると「愚問!」とサブノックの声が響き渡る
「『2』ランクにして時期魔王!この己の拝見に決まっておろう!!!」
サブノックが片手に持っていた花はガツガツと自身の植木鉢を喰らう自殺行動に走っていた
「何その花?!」
「自分で、鉢壊してる?!」
「うむ!破壊神と名付けた!」
意気揚々と見せるが周りもその性質はどうかと思ったのかしょっぱい顔をする
「いや、鉢壊しちゃダメだろ」
「花は持主に似ると言うが…お前ドMか」
「評価B+!」
周りからのあんまりな酷評にサブノックは地面に沈む
「ぬおおお!?何故!!」
「引っ込めランク2!!!」
「フン、全く品のない」
そんなサブノックの前にアスモデウスが自分の鉢を持って現れた
アスモデウスが咲かせた花は
なんとも美しい火の花だった
花弁の部分が赤い火となり、
絶えず燃え続けている
しかも、茎は鱗のような模様が顕れ、非常に芸術性が高い
「おおおお!」
「燃える花だ!よっ流石ランク5の首席!」
「評価A+です!」
周りの評価にアスモデウスも「ふっ、これが気品というもの」と自慢げに鉢を見せるが、「なら、花には水をやらねばな!」と言いバケツの水を火の花に被せた
ージュッ
「あ"あ"あ"あ"!!!!」
火が水に勝てるはずもなく、
火で出来た花弁は呆気なく散った
「き、貴様!我が血統の火を…!許せぬ!!」
「怒りっぽい奴よのぉ、!ぬしの頭もこれで冷やしてやる!!!」
わあわあと騒ぐ馬鹿2人を放って
ダキは入間の元に戻った
「待たせたな、あいつら騒いでる間にやっちまおーか」
「…そうだね、」
周りのギャラリーは乱闘しているアスモデウス達に夢中でこちらを見ていない
入間は近くのテーブルに自分の鉢を置いた
「どんな、花が似合うか…、好きな花とかねーの?それをベースに入間の花を咲かせよーぜ」
生きるのに精一杯だった入間にとって、花というのはいざという時の食事だったり、見てて和むなぁとしか感情しか抱いて来ず、どの花が好きとかもなかった
「好きな花かぁ、」
思い浮かぶのは、チューリップとかたんぽぽとか道路に咲いていた春の花だった
「春に咲く花、とかかな」
「アー、色とりどりで綺麗だよな、あの時期の花は」
今は遠い故郷を2人して想いに耽る
ふと、春といえば日本に代表する桜の花を思い出した、が、花というより木ということに思い至って「ダメだろなぁ」と呟いた
「ん?何がダメなんだよ」
「あのね、僕あんまり花とか見て癒されるなぁ、ってぐらいで、好きとかあんまりないんだけどね」
「ああ」
「春になると道路いっぱいに咲く桜を思い出しんだ、でも、きっと桜は流石に咲かせ無いだろうなぁって」
「…あー、」
周りの成功者を見ても苗から生み出された植物大きくても体長の半分ぐらいしかない
木を生やせると言う感じでも無さそうである
「やってみよーぜ、もしかしたら桜咲くかもな」
ダキは冗談のつもりだった
もし桜が実際に咲いたとしても盆栽サイズの小さなものになるだろうと
「え〜?クワン、クワンッ?…なんちゃって」
入間のランク授与で気絶していたダキは知らなかった、入間の指輪には魔力が篭っていることなんて
ーーパァァァア
入間の手元から眩い光が放たれた
「え、」「は、?」
ーーーぷるるるる
「え、なに、?!電話?!」
サリバンに渡されていた入間の携帯がタイミングよく鳴り響く
ーピッ
「もしもし?『やっほー!おじいちゃんだよーー!イェーイ!!初通話!』ーーーっ!!」
サリバンのテンションの高い声にキーンと耳が痛くなりそうだがそれどころじゃない
『いやね、一つ言い忘れてだんだけど、ほら、その指輪に僕の魔力込めたでしょ?』
植木鉢からグッと、ゴツゴツとした木の幹が生え始めた
「え、」
「はぁ?!!」
『君、今魔術使えるから』
ニョキニョキと恐ろしいスピードで入間の苗は成長を続ける、
際限なく上へ上へと伸び、
幹も太さを増していく
「ぎゃーー!!!」
「何だっ?!!」
「逃げろーーーーー!!!!」
それをみた皆が青ざめ、
逃げようと奔放する
(ニンゲンの癖に何で魔法が……?!)
「まさか…」
ダキはバッと入間の指を見て愕然とした
(くそ、なんで今まで気づかなかったんだ)
入間の右手に嵌められている金の指輪
それはダキも普段から愛用している、
魔力を溜め込むことができると言う特殊な金属から出来たものだった
(……そう言う事か!!おそらくあの指輪には入間も魔力が使える様サリバンの魔力が入っている)
入間が魔法を使えると言う事に混乱をしながらも
サリバンから着た電話でダキは状況を察した
(魔力暴走か…!)
サリバンの膨大な魔力を与えられた植物がその魔力に見合った成長をしようとしているのだ
ギャァ、ギャァ、と阿鼻叫喚の中
この植物の動きを止めることは無理と判断した
一瞬隣の入間を抱えようとして、ゴエモンの方を見た
(間に合わねぇな)
0.5秒の思考の果てにダキはゴエモンの方へと走った
「ちょ、ダキくんんん!!!」
「わりぃ、」
(同盟者とはいえ、第一優先は坊ちゃんなんだわ)
部屋の隅で縮こまっていたゴエモンを抱きかかえる
「わぁ、?!ダキ?!」
「逃げるぞ、坊ちゃん」
羽を広げ、猛スピードで上へと飛んだ
ーードゴォオオオ!!!!
派手な破壊音と共に温室の天井がぶち破られる
と、同時にダキは高速で空へと逃げた
「坊ちゃん、大丈夫か?」
「びっ、びっくりした、でござるよ」
パニックで目を白黒させながらダキにしがみつくゴエモンだったが、
下をみて「わぁ、!」と感嘆の声を上げた
「わぁああー綺麗でござる!見て、ダキ!!!」
眼下に広がる巨大な大樹
薄紅色の小さな幾億の花弁が密集し、
そよ風と共に
紙吹雪の様にふわふわと花びらが舞う姿は多くの悪魔も魅力される美しさだった
「…ははっ、見事だ!!!!」
桜__、
その愛らしさに多くの人が魅了してやまない人間界特有の植物が魔界に降臨したのだった
投稿したてはいきがいいのでよく編集が入ります
誤字とか特殊文字の編集です、ゆるちて!!!!
評価してくれた人!ありがとう!BIGLOVE
好きなCPは?(市場調査)
-
ダキ×ゴエモン
-
ゴエモン×ダキ
-
ダリ×ダキ
-
ダキ×ダリ
-
ダロキア×ダリ
-
ダリ×ダロキア
-
ダロキア×バール
-
バール×ダロキア
-
ダキ×アスモデウス
-
ダキ×キリヲ
-
その他(自由回答)