魔王デルキラの息子   作:雨鬱

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ポロちゃんの声……ききました
高めの声想像してたけど、子安さんの時点で覚悟はしていた
どちゃくそ低音イケボ
思ったより雄な感じで最高でした
デルキラ様の下でそのド低音で喘いでほしいです(真顔
デルポロ増えろ


幕間:ある夜のニュース

 

 

 

 

「あ?緊急記者会見?」

 

 

バールはひとり屋敷にいた

無事キリヲを回収できたことを電話越しに確認した後、たまたま付けたテレビに映し出されたのは、忌々しいサリバンと、ウォルターパークオーナーのローズベルト・ロノウェが生放送で記者会見を開いている場面だった

 

 

 

「ーーでは、ウォルターパークを救ったのは…その少年ーー入間くんと、その仲間達なのですね!!」

 

 

「ええ、彼らのおかげでウォルターパークは救われた!!バビルスの生徒達と、ダキくん、ロノウェ、入間くんこそ、英雄なのです!!」

 

 

そうローズベルトが答えると、用意されていた遊園地の映像が流される

 

 

酷く画質は悪いが、それでもハッキリと分かる

巨大な魔獣が、避難場所にもなっていたドームに向けて攻撃しようと、集中する光源

当たればひとたまりもないだろうその魔力に、

立ち向かったのは、父親の遊園地に視察と言う建前で遊びにきていたロノウェ・ロミエールだった

 

 

「良い加減にせんかー!

このアホ害獣がァーーーッ!!」

 

 

家系能力『カリスマ』で視線を集めた

魔獣が、その力に惹かれて、その首を避難所ではなくロノウェへ向けた

 

 

その向けられた視線の先、

サリバンの孫入間がロノウェを守るかのように立ち塞がる

 

そして、大きな魔力でできた魔獣のようなものを呼び出すと、

攻撃を仕掛けてきた魔獣が最後の攻撃にと、放った高圧力の魔力のビームを全て、呑み込んだ

 

 

「チッ、」

 

 

アレが、避難所に当たっていれば

ウォルターパークを壊滅させたといえただろう

自分の計画には"こんな場所"必要がない

 

 

 

(まぁいい、壊すのが早いか、遅いかだけだ)

 

 

 

 

場面が移り変わると、

"聞き覚えのある鳴き声"と共に、黄金を見た

 

彼の合図と共に舞い降りる黄金の炎の羽

ひとびとへ、降り注ぐとそれは体の奥へと染み渡り、その場にいる悪魔達の傷を綺麗さっぱりと治してしまった

 

 

 

「ヴェアトリーチェ…、」

 

 

あらゆる怪我を治すとされる"治癒"の力

数十年も見ることがなかったダロキアの使い魔、不死鳥ヴェアトリーチェの特殊能力だ

 

 

 

 

 

不死鳥は魔神だ

使い魔にできるような代物じゃねぇ

そんな格もプライドも高ェアイツは、

歴代名のある悪魔達にも力を貸す事がなかった

ーーダロキア以外は

 

 

 

(随分と、安い忠誠だなァ)

 

 

バールの口の端からは嘲笑が溢れる

 

ヴェアトリーチェの懐きようは凄まじかった

あのクソ鳥がダロキアの側にいる時に、俺らが近づこうもんなら、その嘴でよく突かれたもんだ

 

 

『わたしから、ダロキアを取るな』

 

 

魔神クラスの威嚇は

心臓が握りつぶされるような圧迫感だった

若ェ時は、あの圧倒的な差に、気が狂いそうなほどに嫉妬した

 

 

(……アイツ、他の奴らには向けねぇ癖に、俺とダリには威圧してきたな)

 

 

「くくっ、」

 

 

 

懐かしい思い出に、喉が鳴る

 

 

(あのクソ鳥は分かってんだな、誰が自分の寵愛を脅かすのか)

 

あの鳥は、

認められるためなら、何でもやる目をしていた

あらゆる凄惨な怪我も、ただダロキアのために、治し、献身的に尽くし続けた忠臣、ヴェアトリーチェ

 

そんな、あの不死鳥が!

ダロキアが居なくなって、

まるで、アイツを、忘れたみたいに

新たに主人を見つけていることが

酷く腹立たしい

 

 

(そんなに、良い男かよ、ソイツは)

 

 

画面越しに幸せそうに笑う不死鳥

それが、どうしようもなく、許せなかった

 

 

「ふざけやがって…」

 

 

ぐらぐらと、怒りが腹の奥で煮え立ちそうだった

その感情に触発されて、屋敷にある調度品がカタカタと揺れ動く

 

 

 

「アイツが、キリヲの言っていた餓鬼か」

 

 

 

けれども、目は逸らせなかった

確かに、その不死鳥が懐く理由は分かるほどに

目の前の悪魔は、あまりにも似ていた

 

 

(他人の空似にしては、似ている)

 

 

風に揺れる、

癖のある紫の髪に混じる金色

支配者らしい巨躯に見合う、鍛えられた体

前髪に隠れながらも不敵に笑う

 

 

(でも、ダロキアの髪は……手で掴めないぐらいに、サラサラの髪だったし、何より、ツノがねぇ)

 

 

三尖の角ーー、

ダロキアの象徴的なツノはそう呼ばれた

 

しかし、目の前の餓鬼には2本どころか1本と半分しか無いような欠陥品だ

 

 

(コイツの何が良くて、アイツはーー、)

 

 

顔を顰めて、画面を睨んだ

その時だった

 

 

 

 

 

 

 

 

風が一際、大きく吹く

まるで、何かを“暴く”ように

 

 

 

 

 

ーー顔を覆っていた前髪が、ふわり、と揺れた

 

 

 

 

「………っ、」

 

 

 

隠されていた顔が顕になる

爛々と燃える天輪のような瞳が、

こちらを画面越しに射抜く

 

 

 

 

 

 

 

ーーードクッン

胸が、嫌な音を立てて跳ねた

世界から全ての音が消えた

テレビから発せられる音さえも、

脳で意味を理解せずに滑り落ちていく

 

 

 

 

 

 

 

全てが、あの黄金に、引き寄せられる

 

 

 

「っ、は、は、はっ、!」

 

 

 

胸が痛い程に強く打つ

息が、うまく吸えない

口から言葉にならない愛憎が脳を灼いた

 

重なる

 

目の前の餓鬼と、

記憶の中のあの男が、

ぐちゃぐちゃに、混ざっていく

 

 

 

何十年も押し込めていた、

ダロキアへの想いが、

一気に膨れ上がり、目からぼたぼたと、落ちていく

 

 

 

「あ、ぁぁ、……くそっ、!」

 

 

 

 

止めようとしても止まらない

視界が歪む

それでもーー見える

 

そこにあるのは、

どうしようもなく、懐かしい光景だった

 

 

 

 

 

(違う、)

 

(違う、違う違う、)

 

(こんな餓鬼が、ダロキアであるはずがないッ!)

 

(だが、あれは、)

 

(あの瞳は……!!)

 

 

あの黄金だけは、見間違えようがない

魔界中のどんな金色とも違う

高圧で澄みきった魔力を孕んだ、灼光

 

 

 

 

「、っ〜ーーー、!」

 

 

 

一目で、奪われる

感情も、理性も、

全部引き剥がして持っていく“魔性”

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ッ、ダロキアァ"!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

その名を呼ぶたびに、アイツに与えられた熱の残火が、一気に燃え上がる

 

 

 

声が

触れた指が

こちらを見た時の、あの僅かな優しさが

 

思い出すだけで、

腹の奥が、熱を帯びる

あの夜に触れたものが、

 

いまだに消えてくれることなどなく、全て、鮮烈に蘇る

 

 

 

 

「どこで、何してやがった…ッ!!!

おれらを放って、テメェは餓鬼を作ってやがったのか?!ああ"??!

ーーっ、おれが、どれだけ、アンタを、探して…!」

 

 

 

 

喉が裂けるように痛む

吐き出されるのは、恨み言のはずなのに

どこか縋るような響きが混ざっていた

 

 

 

(あの黄金が他人なわけがねぇッ、

なら、目の前に映る餓鬼は、ダロキアのーー、)

 

 

 

「っ…お、ぇ、」

 

 

濁流のような感情に追いつかず、

胃がひっくり返る

ぼたぼた、と唾液が垂れ落ちて、大理石を濡らしていく

 

 

冷たい床で、テレビを見上げるように睨む

 

 

 

「なぁ………、なんでいなくなったんだよ」

 

 

 

好きな女でもできたのかよ

俺たちよりも、大事だったのかよ

 

 

 

『ーーー…………バァル』 

 

 

 

自分だけに向けられたダロキアの熱のこもった声が、耳奥で響く

 

あの時の熱も、バールの気持ちも、

すべてが、裏切られた気分だった

 

 

 

 

(ゆるさねぇ)

 

 

 

 

 

画面の向こうで、

バールのことなんて考えもせず

大勢の悪魔の歓声を浴びて笑うダロキアの餓鬼が

とてつもなく許し難かった

 

好きなCPは?(市場調査)

  • ダキ×ゴエモン
  • ゴエモン×ダキ
  • ダリ×ダキ
  • ダキ×ダリ
  • ダロキア×ダリ
  • ダリ×ダロキア
  • ダロキア×バール
  • バール×ダロキア
  • ダキ×アスモデウス
  • ダキ×キリヲ
  • その他(自由回答)
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