FIERCE GOOD -戦国幻夢伝記- 作:izuminnー3305
旅の準備を整えた真斗、
そして
快晴の大阪湾。真斗、
「うわぁーーーーーっ!あれが大阪なのね。流石、天下の台所ね!」
「そうだろう
控え目な男性用の小袖と袴を着こなした真斗は少し自慢げな笑顔で腕を組んで鮮やかな女性用の小袖を着こなし物珍しい眼差しと笑顔で大阪を眺める
「ねぇ真斗、あそこに凄く船が多いわね。あれは何の船なの?」
「あれは・・・!あの
「「
「ああ、信長様に従える
それを聞いた
「え‼じゃまさか!信長様の出陣の声が来るのに備えて会津に戻るの‼」
「そんな!せっかく一緒に楽しく旅が出来ると思ったのに‼」
「いやいや、それはないなぁ。もし
真斗の説明に
「あ!そっか。ふぅーーーっそれなら安心ね」
「確かに!それじゃ旅を楽しめるわね」
「ああ、んじゃまずは大阪を楽しむか?」
笑顔で真斗がそう言うと
「「ええ、そうですわね」」
それから文化と貿易で発展する大阪へ着いた真斗達は思う存分、天下の台所を楽しむのであった。
⬛︎
それから二日後には
晴れた日の昼時、
「ねぇ真斗、私と乙姫が馬にずっと乗ってていいの?大阪から出ててから一度も足休めで馬に乗っていないじゃない」
「俺は大丈夫さ、
「あら、そうなのね。分かったわ、真斗。でも無理はしないでね」
「ああ、ありがとう
まさに真斗と
すると
「
長い針が
「そうね。真斗、時間が来たから乙姫と座る位置を交換するわ」
「分かった。ちょっと待ってくれ馬が座れる場所に行くから」
そう言う真斗だが、心の内ではかなり呆れていた。
(やれやれ。なんとか落ち着いてはいるが、大阪を出発するまでに馬に乗る時の位置で二、三時間は揉めたなぁ)
時は遡ること約二週間前、旅の為に購入した馬の時に
「だぁーー!かぁーー!らぁーー!私が前で!乙姫は後ろ‼いい加減に!諦めなさいよ‼」
「だぁーー!まぁーー!れぇーー!私が前で!
こんな争いが約三時間程、続いていたが、ついに
「乙姫!どうやらこの場で!どつき回されたいようね‼」
「いいわよ
まさに一触即発であったが、鋭い目つきで怒る真斗が二人の間に割って入り、声を荒げた様に止める。
「二人共‼いい加減にせんか!旅の最中で喧嘩はしないと約束したはずだろ‼このまま続けるのであれば強制的に会津に帰るぞ!」
一喝とも脅しとも受け取れる真斗からの仲裁の言葉に
「「ご、ごめんなさい真斗」」
そんな彼女達を見た真斗は大きく溜息を吐きながら、両手で脇を触りながらある提案をする。
「じゃこうしよう。一時間経ったらお互いの座る位置を変えるっと言う事でいいか?」
真斗から提案に
⬛︎
それから五日後の昼時には無事に出雲大社へと到着した。
「よーーーし!出雲大社へ到着!」
真斗が笑顔でそう言うと
「うわぁーーーーーーっ!これが出雲大社の大鳥居なのねぇ」
「ほへぇーーーーーーっ!海中や竜宮城にはない圧倒感があるわねぇ」
それから真斗の手を借りて
二つの鳥居を潜り本殿の出入り口である鳥居の前に立った真斗達は祀られている
「さてと
笑顔で問う真斗に向かって
「ふふーん。真斗、私は平安京の貴族よ。神様への参拝の作法は幼少期から学んでいるわよ。その問い掛けは私にとって無粋よ」
「おっと。それは失礼した。すまない。乙姫は大丈夫だよなぁ~・・・んんっ⁉︎」
真斗は乙姫が笑顔ではあるが、冷や汗を流し口元を少し歪ませながら目線を逸らす姿に違和感を覚える。
「おい乙姫。まさかとは思うけど、もしかしてお前って参拝の作法を知らないのか?」
疑う目つきの真斗からの真意を突く問いに乙姫は少しアタフタするかの様な動きで答える。
「いや!それは!そのぉ~~~~~っ」
そんな彼女の姿に
「真斗、乙姫は確かに竜宮城の
「ええっ⁉︎でも時々、陸に上がっているって!」
「それは浜辺だけの話よ。基本、竜宮城はほぼ閉鎖的で人の姿で内陸までは来たのは会津が初めてなのよ」
すると真斗は口を閉じて優しい笑顔と口調で乙姫に言う。
「乙姫、初めての事を恥ずかしがる事はない。初めて事、分からない事があったら俺に遠慮なく言え。俺はどんな時でもお前の味方だから」
それを聞いた乙姫は感激し、笑顔で少し涙を流す。
「ありがとう真斗、大好きよ」
「ああ。俺もだよ乙姫」
真斗はそう言うと乙姫を優しく抱き寄せ、彼女の頭を撫でるのであった。
⬛︎
それから真斗と
するとこそには
中央の男性を見た真斗は笑顔で彼に向かって一礼をする。
「これは小早川 隆景様。お久しぶりでございます」
だが真斗は
「どなたかな?初めて会いますね」
「あっと!これは失礼しました」
真斗はすぐに
「これは鬼龍 真斗
「ええ、確かお父上様が開いたお茶会や獣狩りなどでお会いした時、以来ですね」
「そうですな。おや!そちらの二人の美しい女子は誰ですかね?」
笑顔で問う隆景に真斗は笑顔で
「こちらは私の妻の
そして
「初めまして隆景様。真斗の妻の
「お初にお目にかかります隆景様。真斗の側室の海巫女の乙姫と申します」
自己紹介を受けた隆景は少し驚く。
「おぉーーーっそれはそれは。実は風の噂で真斗
隆景は改めて笑顔で真斗達に向かって深々と結婚祝いの一礼をする。
「ありがとうございます、隆景様。それと隆景様、実は出雲の後に瀬戸内海へ向かうのですが、途中で毛利家に寄らせてもよろしいでしょうか?」
真斗からのお願いに隆景は笑顔で頷く。
「ええ、構いませんよ。私は明日にでも出雲を発ちますので父上と兄上達に伝えておきますね」
「ありがとうございます。隆景様」
「それでは後ほど」
隆景は笑顔でそう言った後にお互いに一礼をし、出雲大社を後にするのであった。
すると
「本当に真斗って敵味方関係なく色んな武将とお友達なのね」
「ま、まぁーな。島津の爺様と伊達の伯父上から“戦がない時は積極的に人と繋がれ”と教わってなぁ。ま、これも武士道においての礼儀作法だからな」
「へぇーーーっ私も平安京に居た頃から色んな人から武士道を聞いたけど、意外と奥が深いのね」
真斗から武士道の深さを知って関心する
「ちょっと二人共。いつまでも会話してないで早く参拝しましょうよ」
急かす様に乙姫が言うので真斗は少し苦笑いの様な笑顔で右手で後ろ頭を軽く掻く。
「あぁーーーっそうだな。んじゃ御参りするとしますか」
そして真斗は笑顔で
⬛︎
出雲大社での参拝と五年に一度の
その後は護符を貰った真斗達は大社を後にした後は出雲町へと向かい、賑わう町中を楽しむのであった。
時は流れて月明かりが輝く三日月の夜。出雲町で武家ご用達の宿で最も高価な和室に宿泊していた。
「うん!さすが出雲の焼き
真斗は胡坐で
「ええ、そうね。本当に美味しいわね。お米がとても進んで食べ過ぎちゃうわね」
正座をする
「本当にね!私なんかつい食べ過ぎちゃったわ。いやぁーーーっ陸の料理は竜宮城よりも進んでいたのね」
と言う乙姫の周りには空になった皿のが十枚重なっており、それが一つや二つ、三つあり彼女の大食いっぷりが伺える。
「さてと。腹を満たした後は、この部屋の露天風呂に一緒に入ろうか?」
真斗からの提案に
「それはいいわね!早く入りしょ!いいえ!今すぐ入りましょう!」
「そうね!ちょっと待ってねぇ!すぐに残った料理を平らげるから!」
すると真斗は微笑みながら興奮する
「おいおい、そんな慌てるな二人共。まずはゆっくりと食事を楽しまないと」
その一言でさっきまで興奮していた
「そうね。ごめんなさい、真斗。私ったらつい子供みたいな事を」
「ごめんね真斗。竜宮城の
「いいさ。さぁ食事の続きをしよう」
真斗が笑顔で言うと
夕食を食べ終えた後、真斗は
お互いに裸となり体を洗い合った後は美しい三日月の光りの元で露天風呂へと入る。
「あぁーーーっ流石、出雲の温泉だ。草津や箱根に引け劣らない素晴らしい物だ」
畳んだ手拭いを頭に乗っけ、腕を大きく広げ風呂の淵に身を預けながら湯に浸かる真斗が笑顔で感想を述べる。
「ええ、本当にね。平安京では味わえなかった開放感と気持ち良さは凄く最高ねぇ」
「本当ね
真斗の広げた左右の腕に裸で身を預け、湯に浸かる
「なぁ
真斗は三日月を笑顔で見ながら二人に何気ない問い掛けすると
「当たり前でしょ真斗。私の事を心から愛した人を忘れるわけないでしょ」
「私もよ真斗。どんな事があっても愛した人を忘れたりしないわよ」
明るい笑顔で答える右の
「「愛しているよ、真斗」」
優しくそっと言う
「ヤバい!
焦る真斗に
「「いいわよ。この後は夜更かしする位に楽しみましょう」」
それを聞いた真斗は喉を鳴らしながら生唾を飲んだ。
露天風呂で旅の疲れを癒した後は室内に用意された布団の上で真斗は
死が