FIERCE GOOD -戦国幻夢伝記-   作:izuminnー3305

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第 肆拾弐 話:悲願!天下統一

 信長が到着した、その日の夜の鎌倉では室町時代の筋兜と大鎧を着こなした旧室町幕府軍の武士達は翌日の戦いに備えて準備をしている中で鎌倉北条氏の住まいであった高時館の大広間で軍議をしていた。

 

「何とか織田連合軍の攻勢は凌いだが、次の攻勢では流石に難しくなるぞ」

 

 筋兜を脱ぎ大鎧を着こなした幽斎が真剣な表情で上座で胡坐をして鎌倉全土が描かれた地図を指さしながら言う。

 

「しかし、どうしますか?兵力の損害は軽微ですが、食料の備蓄が乏しくなり始めています。やはり周辺の大名からの援助はないのか?義昌」

 

 上座の右側で胡坐をし、筋兜を脱ぎ大鎧を着こなした小笠原 秀政が心配そうな表情で目の前で胡坐をし、筋兜を脱ぎ大鎧を着こなした木曾 義昌で申し訳ない表情で首を横に振る。

 

「申し訳ない秀政。やっぱり誰も魔王と敵対したくはないようだ。それどころか誰も室町幕府による統制を望んでいない、まさに孤立無援だ」

 

 それを聞いた幽斎と秀政は物凄く項垂れ頭を抱える。

 

「なんとか打破しないと・・・それと幽斎殿(どの)、やはりまだ義昭様は立ち直っていませんか?」

 

 秀政が心配そうで問うと幽斎は少し悲しい表情で頷く答える。

 

「はい、どうやら賤ヶ岳(しずがたけ)で鬼の様な表情で迫って来た真斗殿(どの)が想像以上に恐ろしかったようで、ここ鎌倉に来てから布団に包まって怯えています」

 

 賤ヶ岳(しずがたけ)での(いくさ)以来、義昭は愛する真斗がまるで人喰い鬼の様に自身に迫って来た事でPTSD(心的外傷後ストレス障害)に陥ってしまい夜も眠れず些細な音ですら怯える様になってしまった。

 

 館の奥の部屋では寝巻きの姿で体を隠す様に掛け布団を被る義昭がおり、瞳からは輝きが消え|1000ヤードの凝視《戦場での恐怖で焦点が合わず、虚ろになった目》状態となっていた。

 

「なんで?・・・どうして?・・・なんで?・・・どうして?・・・」

 

 その二言をボソボソと繰り返しながら顔を床に向ける義昭。室町幕府の再興と真斗を我が物としようと意気込んでいた若き将軍の姿はもはやどこにもなかった。

 

⬛︎

 

 翌日の朝、後方の宿舎としている各屋敷で寝ていた旧室町幕府軍の武士達が次々と目を覚まし見張りを再開する為に支度をしていた。

 

「今日も織田軍は攻めて来るだろうか?こっちは食い物が乏しくなっているから心配だなぁ」

 

 とある屋敷の中庭にある(お手洗い場)の近くにある井戸の水で顔を洗う鎧下を着こなす武士が不安気に言うと彼の右隣で同じ鎧下を着こなし手拭いで顔を拭く武士が答える。

 

「仕方ないさ。もう我々、室町幕府を支持する者は蟻一匹おらん。もし仮に鎌倉の守りが破れたら我々はこの鎌倉を枕に討ち死にするまでよ」

 

 潔さを感じる表情で彼は答えると不安気な武士が持っている手拭いで顔を拭くと溜め息を吐く。

 

「故郷に置いて来た妻と息子は元気にしているのかなぁ」

「妻子持ちだったのか、お前」

 

 右隣の武士に向かって不安気な武士が軽く頷く。

 

「ああ、そうなんだよ。本当なら今頃は故郷に帰っているのにまさか鎌倉まで来てしまうとは」

 

 そんな彼に対して右隣の武士は笑顔で優しく背中を手で摩る。

 

「心配するな。どうせ室町幕府はもう終わりだ。(いくさ)のどさくさに紛れて逃げればいい。誰も責めはしないしなぁ」

 

 彼からの励ましに不安気な武士は少しホッとしたかの様にニヤッと笑う。

 

「それもそうだな。ほんの少し織田軍と戦って逃げるとするか」

 

 二人は笑顔でそんな会話をしていると鎌倉を囲む山々から音楽が鳴り響き始める。

 

「何だ?この音色は!」

 

 右隣の武士がそう言うと彼と共に急いで屋敷を出る。屋敷の前を通る道に出ると彼らと同じく鳴り響く音楽が気になって多くの武士達が屋敷から出ていた。

 

 一方、山々の中に作られた織田軍の陣や鎌倉山中(やまなか)城では多くの商人達が生き生きと商売をしながら織田軍の武将や家臣、足軽達は楽しく宴会を行なっていた。

 

「いやぁーーーっしかし、いいのかなぁ?まだ(いくさ)の最中だってのに美味い飯を食いながら酒を飲んでも」

「いいんじゃ!いいんじゃ!どーーーーせ天下統一は目前なんだし‼︎パーーーっと前祝いをしてもよ!」

「あはっ!それもそうだなぁ‼︎」

「「アハハハハハハハハハッ!」」

 

 頬を酒で赤くしながら楽しむ二人の足軽が言うように、あちらこちらでは武将も足軽も、さらには地元の百姓や商人、半妖も共に宴会を楽しんでいた。

 

 そんな中で鎌倉山中(やまなか)城の付近に作られた出城では鬼龍軍が陣を張っており、そこでは真斗が後から来た氏康率いる小田原北条軍と共に宴会をしていた。

 

「しかし、いいのか真斗。敵だった我ら小田原北条氏が信長様が開く宴会に参加しても」

 

 地面に敷かれた緋毛氈(ひもうせん)の上で胡坐し、酒が注がれた(さかずき)を右手に兜を脱ぎ、甲冑を着こなした氏康が笑顔でそう言うと氏康と同じ様な格好をする真斗が笑顔で右手に持つ酒の入った(さかずき)を一口、飲み笑顔で頷く。

 

「ああ、いいとも。それに“武士はお互いに遺恨を残さない”っだろ」

 

 武士道の心得を口にした真斗に対して氏康は納得する。

 

「そうだな。遺恨を残さず、これからは共に天下泰平の世を築いていかないとなぁ」

「そうとも氏康。んじゃ改めて乾杯」

「ああ、乾杯」

 

 二人はお互いの(さかずき)を軽く合わせてグビっと流し込み用意された料理を食べる。するとそこに陽気な笑顔で(さかずき)を持ち、兜を脱ぎ甲冑を着こなした長親が現れる。

 

「これはこれは!氏康様と真斗殿(どの)。私もご一緒してもよろしいでしょうか?」

 

 長親からの問いに真斗と氏康は笑顔で頷く。

 

「もちろんです長親殿(どの)!さぁさぁ、座って下さい」

「真斗と飲み始めた所だ長親。焼いた猪の骨付き肉もあるぞ」

「おお!そうですか!では失礼します」

 

 長親は真斗と氏康の間に胡坐をし、共に酒と飲みかわすのであった。

 

 他の場所で敷かれた緋毛氈(ひもうせん)では兜を脱ぎ、甲冑を着こなした源三郎達が氏康の家臣で同じ格好をする頼水と長親の他に里見 義堯、楠木 正虎、保科 正光と共に酒を飲み、料理を食べながら楽しんでいた。

 

「いーや、しかしあの“奥州の槍鬼(そうき)”と酒を酌み交わせとは夢の様ですな!」

「何を言いますか義堯殿(どの)。あの鎌倉幕府討伐と南北朝時代で活躍なされた名将、新田 義貞の子孫とこうやって酒を飲み合えるなんて夢のようですぞ」

「アハハハハハッ!しかし、こんなにも忠司殿(どの)が面白い人だったとは!」

「いえいえ!正虎殿(どの)も魚に関する雑学、凄く面白かったですよ」

「おっと!平助殿(どの)、明日は凶ですなぁ。飲み過ぎでお腹を壊しますので注意して下さい‼」

「アヒャヒャヒャヒャヒャッ!それは気を付けないとなぁ。諏訪明神は当たるって評判ですからねぇ!」

 

 すると左之助が持っている(さかずき)を下に置き、笑顔で立ち上がる。

 

「ではご家老、そろそろ私は(わか)様の元に向かいますので」

 

 左之助は少し頬を赤くしながら胡坐をする源三郎に向かって言うと彼は笑顔で軽く頷く。

 

「ああ、分かった。後の事は任せて、お前は(わか)の事を頼む」

「はい、ご家老。では」

 

 左之助は軽く源三郎に向かって一礼をし真斗の元に向かう。そして真斗の元に着いた左之助は軽く一礼をし、声を掛ける。

 

(わか)様、そろそろ頃合いかと」

 

 氏康と楽しく飲んでいた真斗は左之助に向かって頷く。

 

「分かった左之助。すまない氏康、俺はやらないといけない事があってなぁ」

「何か重要な事なのか?」

 

 少し頬を赤くする氏康からの問いに真斗は持っている(さかずき)を下に置き頷く。

 

「ああ。信長様からの厳命でなぁ。なーに心配するな。すぐに戻るよ」

「分かった真斗、気を付けてなぁ」

「おう。ありがとう」

 

 真斗は笑顔で氏康に感謝の言葉を送ると立ち上がり、左之助と共にその場を後にするのであった。

 

⬛︎

 

 信長の命を受けた真斗は陣の守りを源三郎達に任せ、自分は兜と甲冑を着こなし、左之助を連れて鎌倉へと向かった。

 

 鎌倉の北部に新たに作られた北凰門(ほくおうもん)の近くまで来た真斗と左之助は愛馬から降りる。

 

轟鬼(ごうき)、ここで待っているんだぞ」

雷鬼(らいき)、いい子にしているんだぞ」

 

 真斗と左之助は笑顔でそう言う言いながら愛馬の前顔を優しく撫でる。

 

「よっし!じゃあ参るぞ左之助!」

 

 笑顔で気合の入った口調でそう言うと彼の右横で白旗が括り付いた長い木の棒を持った左之助が笑顔で頷く。

 

「はい!(わか)様!」

 

 そして二人は徒歩で固く閉じられ至る所に攻めて来た秀長軍との(いくさ)を物語る北凰門(ほくおうもん)の前まで着く。

 

「室町幕府の武士達よ!我は織田 信長様の命で参った‼︎奥州会津の守護にして!伊達 政宗の甥っ子‼︎鬼龍 真斗である!室町幕府将軍!足利 義昭様とお話ししたい義があります!どうか‼︎この門をお開けください!」

 

 真斗が門に向かって大声で言うと門の向こうから室町幕府の武士達がザワザワとしていた。それから一分も経たないうちに門が内側に向かって開き始める。

 

 門が完全に開放されると真斗の目の前には兜を脱ぎ、甲冑を着こなした幽斎が立っていた。

 

「真斗殿(どの)賤ヶ岳(しずがたけ)での合戦以来ですね」

 

 幽斎は若干、警戒しながらも真斗に向かって一礼すると真斗も左之助と共に幽斎に向かって一礼する。

 

「そうですね幽斎殿(どの)。それとこの様に来た事を謝罪します。疑われるのも無理はありませんが、どうか!義昭様とお会いさせて下さい‼︎」

 

 真斗は真剣な眼差しと表情で深々と頭を下げると左之助も幽斎に向かって頭を下げる。

 

「分かりました。その代わり真斗殿(どの)お一人だけです。お連れの方は門の外でお待ち下さい」

 

 幽斎が真剣な表情で述べられた入門の条件を聞いた真斗は左之助の方を向き、“頼む”っと言っている様な眼差しで頷くと左之助は了承し、頷く。

 

「分かりました幽斎殿(どの)

「では、どうぞ中へ」

 

 真斗は幽斎から許しの元で中へと入る。それと同時に門が閉まり始め、門外で待たされる事なった左之助は閉まるまで真斗の背中を見続けた。

 

(わか)様、どうかご無事で」

 

 小さく無事を祈った左之助、そして門は再び固く閉じられるのであった。

 

⬛︎

 

 兜を脱ぎ、腰に下げている愛刀の赤鬼(あかき)を幽斎に預けて、義昭が引き籠る部屋の前まで案内される。

 

 そして真斗は(ふすま)の前で胡座をし、優しく声を掛ける。

 

「義昭、俺だ真斗だ。一人で部屋に閉じ籠っていないで出てこいよ。俺と少し話さないか?」

 

 自身は信長の命で来た事は伏せながら義昭に降伏を促そうとするが、反応がない。

 

 弱った真斗は小さく静かに深呼吸をして覚悟を決めた様な表情で話を始める。

 

「義昭、もう室町幕府は終わりだ。どんなに抗っても再建の望みはない。だから俺の家臣にならないか?」

 

 真斗からの聞き捨てならない提案に秀長と義昌、そして義昭の守護を任せられている土岐 頼芸が血相を変え、片膝立ちとなり腰に下げている太刀の(つか)に手を掛ける。

 

 だが、真斗を見る様に彼の右側で胡座をする幽斎が右手の平を秀長達に向けて止める。

 

「なぁ義昭、この戦乱の世は誰しもが正しい事の為に戦っている。俺だってそうだ。愛する家族と会津を守る為に」

 

 そして真斗は少し悲しげ表情で下を向きながら話を続ける。

 

「でも、同時に俺は正しい者同士が戦って潰し合っているのはとても悲しいと感じた。だからは俺はお互いを知ろうと決めたんだ。互いの胸に秘めた想いと願い、それを知れば争いは起きないと」

 

 真斗は一呼吸し、今度は真っ直ぐ前を向いて話を続けた。

 

「無論、それが出来る者と出来ない者がまだまだ世の中にはいる。だけど、いつか互いを認め合い共に生きれる未来(あす)が来ると俺は信じている。だからは俺は伯父上と共に信長様に仕える事にしたんだ。あの人なら必ず俺達が願う世を作れると信じて」

 

 そして真斗は温かさを感じる笑顔でゆっくりと右手を義昭の部屋の(ふすま)にそっと置く。

 

「なぁ義昭、俺はお前の事がもっと知りたい。俺のどこに惚れて好きになったのか、お前の好きな食べ物とかを。だから、もう終わりにしよう?お前の家臣と一緒に会津で暮らそう」

 

 説得するとも訴えるのとも違う真斗の純粋で優しく、真っ直ぐな言葉に(ふすま)がゆっくりと開き、義昭が顔を出す。

 

「本当に?私の事がもっと知りたいの?」

 

 少し怯える義昭からの問いに真斗は優しく笑顔で頷く。

 

「ああ、本当さ。将軍としてではなく本来のお前の胸の内を知りたいんだ」

 

 そう言いながら真斗は義昭の頭を優しく右手で撫でる。すると義昭の瞳に光が戻り、義昭は(ふすま)を開けて寝巻きのまま立ち上がり外に出る。

 

「分かったわ真斗、私も貴方の事をもう一度、信じるわ」

「義昭!・・・」

 

 真斗が嬉しそうな表情で言った後に義昭は覚悟を決めた表情でその場にいる家臣達に命を下す。

 

「幽斎!すぐに信長に鎌倉の開城と下る旨を伝える書を用意して‼︎いいえ!身支度の用意をして‼︎私が直接!信長に私の意を伝えるわ‼︎」

 

 義昭からの命に幽斎は深々と頭を下げる。

 

「はっ!」

「皆!いいわね‼︎これより我ら室町幕府は織田に下る!そして争いのない太平の世を共に作り上げるのよ!」

 

 将軍としての最後の責務を真っ当するかの様な気合と固い決意を感じる義昭からの命に皆は深く一礼そする。

 

「「「「「ははぁーーーーーーーーーーっ‼」」」」」

 

 これが秀吉と家康の策略であった。四面楚歌のごとく全ての方向で宴会を行い、旧室町幕府に従う武士達に自分達が孤立無援である事と太平の世が楽しき素晴らしいのかを遠回しに伝えていたのであった。

 

 その後、義昭は真斗と共に信長の元に向かい鎌倉を小田原北条氏に明け渡すのと室町幕府の閉廷を宣言した。信長は義昭の宣言を受け入れ、同時に足利氏に対しての処遇として一族解体と家臣達の武士を辞める事を命じた。

 

 だが、真斗が足利氏に対する処遇に異を唱え義昭を自身の側女兼家臣とする事で義昭に従う家臣達も鬼龍氏の元に置く事を進言した。

 

 最初、信長は真斗の進言に不信を覚えていたが、多くの家臣達からの説得もあり足利氏とその家臣達を鬼龍氏の元に置く事となった。

 

 

 その日の夜、かがり火が灯された鶴岡八幡宮では真斗達を含めた織田家に従える家臣達が兜を脱ぎ甲冑を着こなした姿で集まっており、しかも八幡宮へと続く若宮大路には陣笠(じんかさ)頭形兜(ずなりかぶと)を被り甲冑を着こなした各家臣達の足軽達が所を狭しと募っていた。

 

 そして八幡宮へと続く階段の上には左右に兜を脱ぎ甲冑を着こなした秀吉と家康が居た。

 

「「信長様の!おなぁーーーーーーーーーっりぃーーーーーーーーーーーーっ‼」」

 

 二人が大声で信長の到着を告げると赤いマントを付けた南蛮甲冑を着こなした信長が威風堂々と現れ、秀吉と家康、そして皆も信長に向かって一礼をする。

 

 そして信長はそんな光景を目にし、一呼吸をして口を開く。

 

「我に仕えし家臣達よ!そしてかつては敵であった武将達よ!長い(いくさ)!本当にご苦労であった‼そして本当にありがとう!これからの日ノ本は太平の世となる!お互いに刀を治め‼共に力を合わせ他国に負けない最強の日ノ本を創り上げるぞぉーーーーーーっ!」

 

 そして信長は腰に提げている愛刀、長篠(ながしの)一文字(いちもんじ)を抜き高々と掲げる。

 

「ここに!天下統一は成されたぁーーーーっ‼勝鬨を上げよぉーーーーーーーーーーーーーーっ!」

 

 笑顔で喜びの声で命ずる信長に向かって秀吉と家康、そして真斗達、家臣達と足軽達は喜びに満ちた笑顔で右手を拳にし高々に上げながら勝鬨を大声で上げる。

 

「「「「「「「「「「えい!えい!おぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ‼えい!えい!おぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ‼えい!えい!おぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ‼えい!えい!おぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ‼えい!えい!おぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ‼」」」」」」」」」」

 

 皆の上げる歓声は鎌倉はおろか日本全土を地の底から揺らす様な物であった。そしてここに織田 信長の悲願、天下統一が実現した瞬間であった。

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